≪システム起動≫
背後で整備していたUNISが突如起動する。
≪オペレーション確認、殲滅開始≫
戦闘を開始する声と共に頭部のメインカメラが不気味に赤く光った。
「電源供給はきってあったはずだぞ!?」
瞬時にISを展開し、雪片を手に構える。
千冬姉は端末を操作するが、どうやら指示を受け付けないようだ。
「気を付けろ一夏!来るぞっ!!」
満足に動けない千冬姉を余所目に俺にライフルを正確に撃ち込んでくる。
雪片で弾きつつも、数弾被弾する。
それでも微弱なダメージだ。
シールドエネルギーはまだまだある。
武装を試験用にしておいてよかった。
これがもし普通の装備だと考えるとぞっとする。
ショットガンにアサルトライフル。転換用にブレードを実装予定していた分、動きは素早く攪乱してくるが武器が弱い。
「ボーッとするな一夏!」
千冬姉から指示が飛んでくる。
確かに攻撃を食らわないに越したことはないか。
しかし、UNISの動きに迷いがない。
着実とシールドエネルギーを削りに来ている。
ブレードとライフルを巧みに操り、攻撃してくる。
それを寸での所で回避し、雪片で攻撃を繰り出す。
UNISのエネルギーシールドは削れてはいるがリミッターが解除されているため大したダメージを負ってはいないようだ。
本体を潰すしかUNISを止める手はない。
雪片でラッシュを仕掛け、シールドエネルギーをガリガリと削るがそのラッシュに合わせてUNISのブレードによる攻撃は激しさを増していく。
≪オペレーション警戒度を最大値に移行≫
UNISが動きを止め、システムを変更させる。
≪UNIS02、UNIS03起動≫
その発言と共に背後で音沙汰も無かった二機が起動する。
≪現状を確認UNIS01の損害を検出。目標を攻撃します≫
そしてブーストを吹かせ、二機が乱入してくる。
雪片だけでは対応仕切れない。
相手は三機。
これは不味い。
「何やってんのよ一夏!」
元気のいい声と共に赤いカラーリングのISが整備室に突入してくる。
「鈴!?」
UNISは鈴も標的と認識し、ライフルを構えた。
「避けろ!こいつら暴走してるぞ!」
「んなこたぁわかってるわよ!学園全域でこんなことが多発してるんだから!」
鈴は龍砲をUNISに叩き込みながら現状説明をしてくる。
簡潔に言えば、世界各地で財団によるシステムハッキングによりUNISが誤作動し、人間を攻撃し始めた。
標的となるのは武装した人間とISを駆る人間だそうだ。
既に一部の組織と国では領土を破棄。国外へ逃亡する事態にまで陥っている。
「とにかく、こいつらを倒して皆の所にいかなきゃ!」
「そうだな!」
雪片を再び構え、目の前にいる機械人形に目を向けた。
千冬姉は既に整備室を脱出し、ISを回収しにいったのだろう。
とにかく、今はこいつらの相手をしなければ。