インフィニット・ストラトス≪Ⅸノ系譜≫   作:Ariha

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両極

目の前に展開している機械人形どもを見るが、どいつもこいつもバラバラな兵装をしている。

 

ブレードオンリーのロマン機体。

ライフル2丁のガンマン機体。

高速戦闘用に武器を極力減らした機体。

 

どれも自律兵器とは呼べるような代物ではない。

 

兵器とは人を殺すものだ。

しかし、ここのUNISどもは子供が組み立てたようなブロック人形のような印象が強い。

 

「これが世界の最先端を行く学園の指導結果なのかねぇ」

 

時代のせいでもあるが、彼らには自分達が人殺しになるための教育を受けている自覚がないようだ。

 

≪ごちゃごちゃとうるさい。さっさと仕事に掛かれ≫

 

愛しの相棒から急かされる。

いつまで経っても子供扱いしやがって………。

 

「へいへい、ミートパイでも焼いて待っててくれよ」

 

こんな雑魚共、そう時間はかからないだろうさ。

 

≪ふん………。食いたければさっさと終わらせろよ≫

 

「りょーかい」

 

さぁて、美味しい美味しいミートパイの為にもいっちょやりますか!

 

 

機体のセーフティーを解除。

 

エネルギーシールドを3割にまで解除。

 

全てのエネルギーをブースターに回す。

 

 

ブレードとサブマシンガンを手にUNISの群れへと突っ込む。

 

こいつらの弱点は、何よりも学習することを優先させること。

 

戦闘経験を積み重ね、その経験を1ヶ所にまとめ自己発展を遂げる。

 

なら、経験を積ませる前に叩き壊せばいい。

欠片も残さず、擂り潰すようにすればいい。

 

 

まず、一機。

 

ブレードで両断する。

次にサブマシンガンで左右に展開しているUNIS二機のメインカメラを潰し、二機まとめて蹴り壊す。

 

そして、ブースターで一番機体が密集している所に行き、粒子を爆発させる。

 

UNISは各々が機体の特性を生かして攻撃してくる。

 

それでも動きはぎこちない。

 

先程戦った少年のUNISのほうがまだ手応えはあった。

 

彼にはやはり素質がある。

是非とも今後の世界に生かしてほしいものだ。

 

≪目標はあと十機だ≫

 

「手応えが全くないな」

 

≪無駄口叩くのならミートパイはなしだ≫

 

「はいはい、すまねぇって」

 

ったく、ほんとに少しはデレないかねぇ………。

 

UNISは相変わらず、こちらの様子を伺っている。

 

学習がほんとに好きな機械だこと………。

 

気持ち悪いったらありゃしない。

 

ブレードをパージさせ、代わりにHEARTパイルを装備する。

 

単体火力ならこいつの右に出るものはない。

 

射程距離も改善済み。

 

五メートルほどの距離からノーモーションで人間やある程度の知能を持つUNIS相手なら認識する前に粉々にできる。

 

HEATパイルで一機貫通させ、身動きの取れない一機の頭を掴み、他のUNISに投げつける。

 

その投げつけたUNISの背後に隠れ投げた先の機体に向けてもう一度パイルを放つ。

 

「あと8機」

 

残りは………、スナイパーライフルを持つ遠距離機体が三機。

高速戦闘特化機体が二機。

近接格闘が二機。

パイルを構えている機体が一機。

 

 

これくらいなら例のアレで余裕だな。

 

 

パイルとサブマシンガンをパージ。

 

 

 

汚染が気になるが、非常事態だ仕方ない。

そう、仕方ない。

 

 

 

これは、処置だ。

 

 

 

だから責任は依頼主にある。

 

俺にはなんの責任もない。

 

 

 

 

【コジマキャノンを起動します】

 

無骨、巨大、禍々しさが3揃いの兵器が顕現する。

 

 

【チャージに十秒かかります】

 

周囲にたいして警告音が響き渡る。

 

UNISは警告音に反応するが逃げ出すということは一切しない。

 

ただ、こちらを警戒するだけで動くようなこともない。

 

 

遠距離機体は特に威嚇射撃を行わず、ただこちらを見ているだけ。

 

案山子かあいつらは………。

 

 

【チャージ完了】

 

「じゃあ、貴様らは溶けて消えるといい」

 

トリガーを引く。

 

すると、機体に搭載されている粒子が限界まで抜けていく。

 

 

それは光の奔流となって、UNISに牙を剥く。

 

UNISはただ眺めるだけ。

 

反応を返すことなく、ただ立ったまま。

 

 

 

 

 

UNISは光に呑み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「依頼完了だ」

 

 

≪いや、まだだ!高速で接近してくる機影がひとつあるぞ!≫

 

 

レーダーを起動させる。

 

確かに来てるな。

 

この速さは………。

 

 

「熾天使か」

 

――――ご明察。初めましてRaven。

 

「これはご丁寧に熾天使」

 

 

――――私がここに来た理由は解るな?

 

「勿論だとも」

 

――――君が人類の可能性になるのか見定めさせてもらう。

 

「マジな勝負は嫌いだけど、やるんなら本気でやろう」

 

――――その方が面白いからか?

 

「人の台詞は取るもんじゃあないぞ」

 

――――すまないな。

 

 

 

熾天使と首輪に繋がれた獣。

 

 

両極に位置する者達は、互いに武器を構える。

 

 

楽しみで仕方のない子供のような壮絶な笑みを浮かべ。

 

戦いは始まった。




コジマキャノンは、アレサのを想像してください(ニッコリ
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