相手の武器は粒子をふんだんに使用したイカれた武器を持っている。
それこそ、全ての武器に搭載されていると考えてもおかしくないほどに。
奴さんのシールドエネルギーを見る限り、こちらと同じだろう。
それもこちらよりも、純度の高い粒子を使用している。
武器を出したときに出てきた粒子を見ればわかる。
あれは吸い込めば肺が腐り落ちるレベルだ。
粒子を吸わないように専用防具を展開する。
これで、粒子はなんとかなる。
次は武器だ。
ここはオーソドックスにアサルトライフルとショットガンだな。
――――準備は出来たな。
熾天使はブレードとKARASAWAを構える。
………ほんとにその装備は殺しに来てるな。
――――行くぞ。
その発言と共に視界から熾天使が消える。
やっぱ化け物だわ。
とっさの判断で空中に逃げる。
熾天使は俺のいた場所にブレードを突き刺すように立っていた。
「ヒューッ!人間業とは思えないね」
――――貴様にもこれぐらいできるだろう?
言ってくれるね………。
「生憎とまだ人間はやめたくないんだよね」
――――どの口が言うんだ?既に化物だろう。
熾天使は肩をすくめおどけて見せる。
そんな安っぽい挑発に俺は乗らないからなー。
≪貴様ァ!私の最高傑作にケチを付けたな!≫
あちゃー。
こっちは短気だったかー。
≪後悔させてやるからなぁ!!≫
そういうなり、通信が切れる。
この切れ方は恐らく主電源を落としたのだろう。
つまりは………。
「あー、熾天使さんよ。サシの勝負はお預けだ」
――――そのようだな。
現在いる位置はアリーナ。
侵入経路はアリーナ入り口か、上から。
あの人のことだから、天井から来るだろうな。
その予測と同時にアリーナの上から轟音がしてきた。
「貴様にはここで死んでもらおう」
「落ち着けセレン」
相変わらず、血気盛んな奴だ………。
――――生憎と死ねるほどの命はないのだがな。
「知るか。ならスクラップにしてやる」
仄かに粒子が、漂ってくる。
流石は、セレンだ。
この人を怒らせてはならない。
――――スクラップにされるにはまだ早いな。
熾天使はそう言うと、ビットを展開する。
その装備にも粒子をふんだんに使ってるのな………。
ほんとに汚染を気にしないんだな。
――――貴様らの実力次第で、貴様らをスクラップにしてやろう。
「「上等だ掛かってこいよ赤トンボ野郎」」
煽られれば煽り返す。
やりたいようにやる。
これが俺たちだ。
――――面白いことをいうな。
そう言い、ビットを展開させてくる。
さらに追撃と言わんばかりにKARASAWAを撃ち込んでくる。
射撃の腕も抜群。
流石だ。
装備を近接特化に変更。
武器をアサルトライフルから月光に変更。
武器をショットガンからHEARTパイルに変更。
「いっちょやりますか!」
ブースターを吹かせて、熾天使に接近する。
セレンは後ろでレールガンでビットを落とし、さらに熾天使に的確に狙撃を繰り出す。
熾天使はそれを避けるが、
「ほらよ!」
ブレードによる斬激。
――――素晴らしいコンビネーションだ。称賛に値する。
「そりゃどーも、それなら堕ちてくれねえかなぁ」
――――それは無理な話だな。
同じく、ブレードで弾かれた。
「油断するなよ」
レールガンによる援護射撃がくる。
もうビットを撃墜させたのか………。
相変わらず、すげえや。
「あいあい」
さらに、近接戦闘に持ち込む。
熾天使もブレードとKARASAWAを使い巧みな攻撃を繰り出してくる。
チッ………。
かすったか。
ブレードが当たった場所に目を向けると、装甲が軽く抉れていた。
こいつはひでえや。
ほんとに当たったら死ぬねこれは。
なら当たらなきゃいいだけ。
セレンのレールガンが熾天使を俺から引き離してくれる。
「あれ、やるか」
神経接続をAMSに変更。
深度を3に固定。
――――ッ!なんだそれは!
「答エる義理ハないイね」
あー、頭の中がスッキリしてくる。
やっぱりこうじゃないとなぁ………。
「帰ったら説教だから覚えておけよお前」
AMSぐらいでそんなにキレんなよ。
説教ぐらい受けてやるからよ。
「サァ、祈れ」
「そシテ、恐怖シろ」
眠れる獣は目を覚まし、
目の前の強敵に嬉々として襲いかかる。
もう誰にも止められはしない。