結果としてISは大量にばらまかれた。
しかも、性能として最高峰の第5世代のだ。
システムとして、戦闘補助が全面に押し出され、ド素人だろうと普通に戦闘を行えるレベルまで技術は進歩した。
だが、これは我々の望む進歩ではない。むしろその逆。
ならば、我々の手で修正してやろう。
――――明日、12:45分。再び蹂躙を開始する。場所はカナダだ。
そう宣告し、我々は作業に取りかかる。
第5世代。恐らく何らかのからくりがある。
何をしてくるかわからないが。こちらにも切り札がある。
恐らく、篠ノ之束、ブリュンヒルデなど猛者が来るだろう。
ならば正面から戦う必要などない。
策を持って蹂躙してやろう。
そして、決戦の日。
カナダには、世界中の猛者が集結していた。
モンド・グロッソ出場者や現役軍人など。
総勢千数百機。
そして、白騎士。
かつてないほどの総戦力だ。
これなら勝てる。
皆どこかそう油断していた。
通常兵器など通用しない。
勝つためには何が必要か。
知略、武力、団結。
そんなものはいらない。
必要なのはいかに相手に悟られずに迅速に殲滅するかだ。
――――全機、離陸せよ。
ロシア沿岸。そこにはSALINE05を装備したM.R.C全機体ががいた。
ここで補足を入れておく。
通常のISは小型ミサイルのみを装備できる。しかし、威力はそれ相応となっている。
しかし、M.R.CのISは腕、肩、背中、ほとんどの部位に武器をつけることができる。
それこそ、予備弾頭を積むことさえできる。
さらに、粒子から産み出せる。
つまり。
――――各機、散開。蹴散らせ。
ほぼ、弾頭は無限となる。
「き、来たぞ!」
《ゴミ虫がなんだかわめいてるけど気にしなーい!》
<不明なユニットが接続されました>
そう言い、背部に積んである。パルスキャノンを起動させる。
粒子もついでにばら蒔きながら。
〈恐れるな死ぬ時間が来ただけだ〉
ミサイルばら蒔きながら空中をオーバードブーストで旋回し続ける。
「や、やっぱり勝てないのよ………」
次々と倒れていく仲間を見て、少しずつ後退を始める。
――――進歩を見せてみろ。
空中からミサイル、パルスキャノンを放ち、地上を蹂躙していく。
≪ターゲット確認≫
≪ブレードを起動≫
≪殲滅開始≫
赤いISはレーザーブレードを振り光波を飛ばし攻撃する。
まさに、地獄絵図。
『貴様らはここで果てる運命なのだ』
周囲のISを巻き込むように疑似爆発を繰り返す。
「なんなのだこれは………」
かつてここまで一方的な戦争があったのだろうか。
――――やぁブリュンヒルデ。
事の発端が気安く話しかけてくる。まるでふざけているかのように。
「貴様らぁぁぁ!!!」
白騎士はブレードを使い襲いかかってくる。
しかし、それでも遅い。
片手で受け止め、逆に弾き飛ばす。
――――これが、人類最強だと?笑わせる。
がっかりだ。
殺す価値もない。
――――各機に告ぐ、敵の性能の把握は完了した。
〔待ちくたびれたぜぇ、リーダー〕
【御身の為に剣を振るいます】
《やるんなら本気でやろうかぁ!そっちのほうが愉しいだろう!アハハハハハ!!》
〈理不尽に生きてきた貴様らだ理不尽に死ね〉
『貴様らの惰弱な発想がこの革命を起こしたのだと覚えておけ』
≪人類の進化の為に≫
≪我々の存在理由の証明のために≫
≪未来に続く全ての人類のために≫
≪〔〈《【『世に平穏のあらんことを』】》〉〕≫
――――やれ。
お楽しみはこれからだ。
こんなミッションがあったら俺なら絶対やらないね!