【性格】小学5年生までは、普通に会話できる女子だったが、あの事件をきっかけにうつむきがちな性格になっていった。髪の色は赤毛が混じった、茶色に近い赤髪
【容姿】パーマ。普通の女子高生だが、幻聴を防ぐためか、首には必ずと言っていいほどのヘッドフォンが一つ身についている。
【趣味】ゲーム。特にリズムゲームが大好き。ヘッドフォンはもしかしたら音楽を聴くためだけにあるのかもしれない。
【悩み事】近づくと幻聴が聞こえるらしく、避けられている。あの事件以来から本人も幻聴が止まらないらしい。
※これは幻想入りする前の容姿。急に変わるかもしれない。
最初の始まりは
……最初の始まりは、小学2年生のころ。空耳と言えば空耳、しかしハッキリ聞こえる母の声が急に耳に響いてきたのが、始まりだった。
(暦~?ご飯よ~?)
「……?」
「こよみ?どうしたの?」
「……いや、そら耳がして。気のせい。そんなことより××、がめんから目をはなしたからせっかくのコンボがだいなし」
そう言って、私はバンザイナムコが開発した、太鼓は達人のプレイ画面を見る。
「あっ、せっかくうまくいってたのに~」
そう言って、残念そうな顔をする私の友達。
それがどこか楽しく、微笑ましかった。
……次にまた同じような現象が起きたのは小学4年生のころ。
今度は騒がしい教室の中で起こった。
「……?」
急に私の隣の寝てた男子が跳ね起き、周りをきょろきょろ見渡す。私はその不可思議すぎる行動に、ついつい質問をしてしまっていた。
「どうしたの?」
「いや、気のせいなんだけど、急に心臓発作で死んだじっちゃんの声が聞こえてさ」
「そう……空耳だよ。きっと」
「だよな~」
そう言って、男子はすぐに寝る態勢に入る。こんな煩い所でよく寝れるなって思った。
「あ~煩い!静かにしろ~!!」
……そうでもなかった。
この時までは、私は唯の空耳だと言う事で済ませておいた。
しかし、異変を感じるようになったのは、その二ヶ月後。
学校中で、私に関係する噂話が流れていた。
(ねえ、最近、暦に近づくとおばあちゃんの声が聞こえるの)
(あ、それ、最近怖いって噂になってるね。だけど暦可哀そうだから止めてあげようよ)
(そうだよね……でも、不思議だよね)
(うん。不思議)
内容は、私の近くに寄ると、死んだ人の声や、愛する人の声が聞こえるという噂。
所詮は私も噂話だろうと思っていた。
しかし、小学6年生になったころ……
私の周囲の人間、四人が自殺したという、連続自殺事件が起こった。
そのうち全員分の遺書も見つかっており、その内容は、
【おじいちゃんが殺しに来る】や
【聞こえる聞こえる聞こえる聞こえる聞こえる…】
と、謎めいた字の乱れた羅列で書かれていた。
そしてこの遺書を見た人も、幻聴が聞こえると訴えており、今、そのうち全員が精神科に入ってしまうという事も起きた。
……それらいから私は、初めていじめというものを受けてきた。
小学生最後の時期でいじめ。これはあまりにも精神的に負担を与えた。
暴力的ないじめではない。精神的ないじめ。皆、私を避けている。
中学生になっても、この話は消えることなく、遂には高校2年生になっても避けられ続けた。
(……もう、たくさんだ……)
誰も居ない、夜の暗い防波堤で、私、暦は呟いた。
(こんな騒々しい海が、私を少しだけ落ち付かせてくれる……)
【本当に、そうなの?】
「……!?」
私は声がした方向を、急いで振り向く。
そこには、小学5、6年生くらいの男女四人が、私をじっと見つめながらそこに立っていた。顔全体までは分からなかったが、うす暗く光る月明かりと電灯で、口元が笑っているように見えた。
【本当に、何も聞こえないの?】
【聞こえるでしょ?私達の声】
【海の波の音でかき消されると思わないでよね】
【僕らは、『君』に殺されたんだ!!】
聞こえる。分かる。感覚で。
この四人は、小学6年生の、自殺した子達。
私にまとわりついて、そしてあの事件以来から聞こえる幻聴の原因。そして、私を怨み続けてきた『怨霊』。
「…………」
【ここまで来ても黙り込むのか】
【私達に反省の声くらい聞かせてくれたら、少しは許せたのにね】
【いいや……許さないさ。だって今も聞こえるんだもの】
【そう……おかげで今度は地獄から落ちてこいと聞こえてばかりだよ】
「…………」
煩くて煩くて仕方が無くて、私は咄嗟に耳をふさいだ。子供たちから目を、体を背けた。
その時、聞こえたんだ。怨霊の恨みがこもった声が、ハッキリと。
【あ~あ、残念。バイバイ。地獄でまた会おう】
「……ッ!!」
急に心臓が締め付けられるような感覚に陥る。今にも潰れそうだ。
息ができず、頭がくらくらしてきた。
私は思わず、そのまま前へ倒れ込む。
(しまった……!)
と、思ったが、もう遅い。気がつけば海に私の体は沈み込んでいた。
(まだ……生きたい!!)
だけれど、最後の最後で聞こえたんだ。あの子達の声が。
【死んで】
その瞬間、私は海の底へ引っ張られた。
意識が海の中で朦朧としている中、最後に聞こえたのは、何故かあの子の声だった。
【ゴメンなさい】
…………………何故……………………………………君………………が……………
【友達でいてくれて、ありがとう。今度会うときは、×××で……】
空耳って怖いよね。