そう夢見た少年は勇者になることを決めた
それからの日々
それは辛く険しいものであった
仲間との出会い、別れ を繰り返し立派な勇者になる少年の話
しかしそのたびは厳しく時に優しい旅であった
まるで人のようだ
「俺は勇者だ!」
「・・・」
周りに人がいない中でしかできないこの行動
別に恥ずかしいから人目のないところでやっているわけではない
これはただの練習なのだから
そうだ、もし本当に怪人や悪い奴が人を襲いに来た時に活躍できるように今その練習をしているのだ
まだ弱いかもしれない、だけど俺は人を救うために勇者になると決めた
「かかってこい!」
こんなことしてたら逆に補導されそうではある。その恐怖と毎日戦いながらやっているのだから
今は怪人は現れない。その恐怖が怪人と仮定している。
「へへ、まさかビビッてんのか?」
「雑魚だな、こんなひよっこ一人に対してそっちは5人だろ?何故来ない?」
「まさかお前戦ったことねぇの?まさかな~怪人のくせに・・・・」
俺は笑った
「はっはっはっはっは」
そして言ってやった
「無様だな~かかってこないなんて。お前本当に怪人か?」
いつの間にか狂っていて自分で2役や3役演じていた
「何?お前の方が悪人っぽいだと?だから来ないのか?へぼいな」
「こんなやつなら俺が戦うまでもない、いつも日曜日の7時半からやっている戦隊ヒーローに任せた方がよさそうだ」
そしてまた笑った
「はーはっはっはー」
笑いながら俺は家に帰った
「今日もいい演技だった~だれも近づいて来なかったし迫力あったな~」
衣装を脱ぎながら今日の反省をした
そこへ
「おい!〇〇!明日からでもいいからその遊び俺もやらせてくれよ」
「なんでお前知ってるんだよ!」
「なんでって言われても~声聞こえてるぞ?」
「マジか・・・」
隣に住んでいる☓☓だった。
こいつを入れようか入れまいか・・・入れたら一人でやってた最高の演技が崩れてしまう。
だがやはり仲間は欲しい・・・うーん
「仕方ない、仲間は必要だからな」
「やったぜ、じゃあ明日4時に同じ場所でな~」
「あぁ」
マジか、時間まであっちの都合に合わせてしまった。
俺本当は3時からやってるんだぜ なんて言えないしな
「まぁいいか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~次の日~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「かかってこい!」
決まった
それにしても☓☓のやつ遅いな
5分後
「すまん!遅刻だったか?」
「いや、遅刻ではない俺が早く来すぎたんだ。だから謝ることじゃないぞ」
「ならよかった。じゃあ始めようぜ」
「あぁ」
それから二人で5時まで練習をした
何故彼は俺の声が聞こえたのだろうか?家からは何百メートルも離れているはずなのに・・・
「今日も疲れたな」
その言葉を発したのは練習後の家の風呂の中だった
自分の体を見るなり筋肉や力がまだ足りないということに気付く
「明日からは筋トレやもっとハードなことをしなくては」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~その次の日~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「よし今日からは筋トレを練習に入れよう」
「えー」
「さすがに声だけじゃダメだ日曜日の7時半からのだってすごい動きしてるだろ?」
「そうだけど・・・」
そして筋トレ、主に上体起こしと腕立て伏せ、あざらし歩きに剃りをした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~そして数年後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彼も俺も1週間でずいぶん体が太くなったものだ。
胸筋の堂々さ、腹筋の割れさ、背筋はまるでそこに羽がはえるのではないか?という具合にムキムキであった。
顏も結構男前になり殴っても傷一つつけれないほどがちがちであった。
自分自身そこまでムキムキになるつもりはなかった
戦隊ヒーロー、勇者といえば細身のくせに力がありどんなに強い相手でもはりあえる強さがある。
そこに憧れていたのだがまさかここまで筋肉マッチョになるとは
これじゃあ夢見た勇者なんかになれるわけない
そう思っていた
「おはよう」
今日も彼は同じ声のトーンで玄関に立っていた
「おはよう」
挨拶するも少し元気はなかった
彼はそれに気づいたのか少しトーンを落とし聞いた
「お前もか?」
驚きの言葉だった
お前もか?とは一体どういう意味なのか
まさか彼も同じ気持ちだったのだろうか
いや、でも彼はただただひーろー物に憧れていただけで本気でヒーローになりたいわけじゃ・・
「俺も同じことを考えてるぞ」
「!?」
本気だった
それは彼の目を見ればわかった。
彼の目は・・・輝いていた
「俺もヒーロー、いや、勇者になりたい!」
こいつ・・・いいやつじゃねぇか。
こんな俺が涙を流すなんて
こいつにはそういう力があるのか?と思った
「な!お前も一緒だろ?」
あぁそうだ、俺もコイツともう1年以上は一緒にいる。だから気持ちや心情なんか読み取られて当たり前だよな
「ぁあ!そうだ!俺も勇者になりたい!それが昔からの夢だからな」
「じゃあ今日から少しずつ細くなろうぜ!軽くて器用に動けるよう!」
また特訓か・・・
溜息は出てしまうがコイツとまた一緒に遊べることが一番楽しいし一緒にいられることが嬉しい
「そのためにはまず食事制限な!」
こいつは良く食べる。から食事制限をせねばな
これからまた楽しい生活が始まると思うとウキウキしてたまらない
コイツに出あえて良かった。
見てくださりありがとうございます!
最後らへんなぜか男の友情みたくなってしまいましたが自分的にはかいてるとウキウキしてきました。(腐ってはいません)
次回もお楽しみに