東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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どうも、ゆっくり狼牙です。
今日二つ目の投稿です。
明日バイトの都合で出せそうにありません。
是非待ってて下さい。お願い(ry
それでは、ゆっくりしていってね。


18 永遠亭の中と外で

前回のあらすじ

霊夢達の前に驥獣が現れた。

レ「何コイツ?品が無いわね。」

咲「お嬢様に寄るな‼︎汚らわしい。」

驥「シュル…」

霊「あと喋らないでくれる?その声聞いてると吐き気がする。」

驥「………。」

もうやめて‼︎驥獣のライフはとっくにゼロよ‼︎

 

 

 

 

永琳はカルテを取り出した。

 

「それじゃあ、まずあなたの身体の状態についてだけど…あり得ない感じね。身体には特に支障は無し。なのに内臓がズタズタ。外が無事で中が悲惨なんて、普通は逆よ?」

 

確かにそうだろう。外側のほうが傷が出やすい。

医者が見る限りそんな事はあり得ない。

 

「つまり、あなたはただの怪我ではないのよ。内部のみに攻撃する特殊な相手と戦ったか…あるいは、自分の力による副作用かよ。」

 

当てられた。

黎人は「木」による副作用で内部から崩壊したのだ。

ーーこいつ、ただの医者じゃ無いな…

 

「さて、次はあなたの番よ。あなたがこの状況になるまでの経緯を覚えてる限りでいいから言って頂戴?」

 

説明を促された。

この医者に曖昧な返答は許されないだろう…

 

「俺は斐川黎人だ。あんたらで言うところ外来人とかに当たる。だが、ここに来るまでに…」

 

 

 

黎人は話せる限りのことを言った。

「驥獣」によって外の世界が崩壊されたこと

ある男によって胸の紋章がつけられたこと

この紋章は恐らく「五行」の力が備わっていると言われたこと。

また、その男によって幻想入りしたこと

現在霊夢と同居していること

幻想郷の暮らしの時に「火」「土」「木」が覚醒されたこと。

紅魔館で「木」の力を使ったこと

そして…そのあと気を失ったこと

 

 

 

「なるほど…『五行を司る程度の能力』て訳ね。それを可能にしているのがその紋章だと。」

 

話を聞いて永琳が呟いた。

 

「ま、そんなとこだ。あと2つ…『水』と『金』だったか。はまだ目覚めてねぇが、そのうち目覚めさせる。ただ、『木』ていうのがあんたの言う副作用を作っているんだったら、面倒クセェ話だ。」

 

あの時、フランの狂気を吸い取るのに都合が良いとは思ったが、副作用がつくならそんなに使えないな、と思った。

 

「それもそうね。あまり使わないほうが良いわよ。命に関わってるんだから。」

 

黎人は思った。この八意永琳は普通の人だな…と。ここに来てから異様な人物しか会ってないから、少し感動している。

 

「ねぇ、せっかくだしちょっと相談に乗ってくれない?」

「何だ?」

 

突然永琳が話しかけた。

 

「あなたの身体なんだけど………

 

 

 

 

解剖させてくれないかしら⁈」

 

「断る‼︎」

 

 

 

訂正

やっぱりこいつも変人だ。

俺の感動返せ、と思った黎人だった。

 

 

 

 

 

 

 

「永琳、いる〜?」

 

外から声が聞こえる。

ガラガラっと扉を開けると、黒い長髪の麗しい女性がいた。

 

「あら、姫様。今こちらの方の受診をしていたのですが、ちょうど終わったところなんですよ。」

 

今度は姫様か…と思い、黎人はその女性を見る。

 

「ヘェ〜珍しい格好をしているわね。どこの国の人?あ、私は蓬莱山 輝夜(ほうらいざん かぐや)。ここの当主よ。よろしくね☆」

「…斐川黎人だ。」

 

おいお前姫様だろ、なんだそのフレンドリーな喋り方。と思った黎人。

姫様というと、慎ましい感じでおしとやかで威厳がある人物を想像していた黎人は呆気にとられた。

 

「うーん、ちょっとノリが悪いわねぇ。少し和やかに出来ない?そんなしかめっ面じゃあ、ここではあまり上手くやっていけないわよ。」

「うっせぇ。ノリが悪いのもしかめっ面も生まれつきだ。ていうかグイグイくるんじゃねぇ。」

 

グイグイ寄ってくる姫様。

それに黎人が必死で対応している。

 

「姫様、それぐらいで。完治はしていますが、治りかけは安静にしておかないといけません。」

 

そこを永琳が制す。

輝夜も一旦離れた。

 

「それで、一体どのようなご用件で…」

「あぁ、そうそう。もうすぐ夕食だから、どうしてるのかな?て」

「あぁ、もうそんな時間ですか。ならすぐに夕食を作りましょう。」

 

ーー夕食?

 

ふと、黎人は時計を見た。

 

…19:30

 

黎人は青ざめた。

「用事終わったら帰る」なんて言っておきながらこんな真夜中まで帰らずにいる。

今頃霊夢はどう思っているのだろうか?

 

 

 

「何だったら黎人?あなたも夕食どう?」

 

永琳の声で我に帰った黎人。

 

ーーここでのんびりしてる場合じゃない。

 

「…悪い、失礼する‼︎」

 

それだけ言って黎人は飛び出した。

凄いスピードだ。それだけ焦ってるんだろう。

 

ーー早くしないと、霊夢に殺される…。

 

黎人は直ぐ、永遠亭の外に出た。

 

 

 

 

 

「突然どうしたのかしら?」

 

外に出た黎人を見て、首を傾げる輝夜。

 

「全く…帰り道分かるのかしら?」

 

永琳は呆れている様だ。

それもそのはず、永遠亭の外は迷いの竹林。

只の人間に道など分かりようがない。

永琳は夕食の準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

「何処だここーー‼︎」

案の定迷った黎人。

どこまで行っても竹、竹、竹、竹…

似たような雰囲気が続くのだから、モチベーションも上がりようがない。

 

黎人は果たしてここから抜け出せるのだろうかーー

 

 

 

 

 

 

 

 

人里で、3人の女性と1匹の驥獣の闘いが繰り広げられていた。

 

「シュル…シューーー‼︎」

 

驥獣は一気に攻勢を仕掛けるが、

 

「甘いわよ。」

 

咲夜の能力によっていつも不発に終わる。

どんなに早く移動したとしても、時を止められれば攻撃しようがない。

驥獣は何回も体を刻まれている。

 

「シューーーシュルーー‼︎」

 

爪を振り回して、ナイフを弾く。

さっきからこれの繰り返しだ。

 

「咲夜、どきなさい‼︎」

 

主の声により遠くに離れる咲夜。

その後ろには大きく赤い槍を持ったレミリアがいた。

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

その槍を思いっきり驥獣に投げた。

それは驥獣に直撃し、貫いた。

吹き飛ばして土煙が起き、驥獣が見えなくなっていた。

 

「フゥッ、何なのかしら、あの生物。」

「戦い方が獣の様ですし、やりづらかったですね。」

 

レミリアと咲夜が驥獣の様子を話している。

2人とも完全に仕留めたと思っていた。

 

「2人とも、まだよ‼︎」

 

霊夢は違った。

驥獣がこのまま倒れることはない事を知っている。

 

 

 

土煙の中に1つの物影があった。

 

(やっぱり…)

 

以前戦った奴と同じだ。

その生物は青い光を灯している。

驥獣が覚醒したのだ。

 

「キィィー…キュアーー!」

 

鳴き声も変わった。

驥獣もこれから本気の様だ。

 

「どういう事?あれ」

「前戦った奴もそうなんだけど、こいつらある程度やられると力が強くなるの。能力も上がるけど…」

 

レミリアの問いに霊夢が答える。

3人が攻撃態勢に入ると、

 

 

その驥獣は姿を消した。

 

 

「「…え?」」

 

レミリアと霊夢は驥獣を見失った。

一体どこに…と辺りを見渡すと…

 

ーーザシュ

 

何かが引き裂かれる音がした。

音がした方を向くとそこには…

 

 

「咲夜っ‼︎」

 

攻撃を喰らった咲夜とその近くに先ほどの驥獣がいた。

咲夜を見ると、左目を抑えている。

そこから、血がボトボトと落ちていた。

レミリアは思わず叫んだ。

それは、従者を傷つけたものの怒りもある。

 

「このっ‼︎」

 

霊夢がそっちに向かうが、時を止められない霊夢ではその驥獣の動きを封じれない。

驥獣はすぐに移動して再び消えた。

 

 

「ッ‼︎この」

 

レミリアが弾幕を放った。

だが、姿が見えない驥獣には当たらない。

そして、レミリアも攻撃を受けた。

 

「グア…」

 

レミリアは直ぐさま後ろにひいた。

 

 

「透明化なんて…どうすればいいのよ。」

 

霊夢はそうつぶやくだけだった。

 




如何ですか?
とりあえず輝夜も出しました。
この人出さないと永遠亭出した意味が無いし…
え?兎2人?すいません今はまだ出しません。

さて、今回の覚醒した驥獣は、透明化ができます。
ちなみになんで最初に咲夜に攻撃を与えたのかというと、咲夜の能力が厄介だと考えたからです。
知力がある驥獣では、厄介なものを先に潰すと考えたのです。

透明化した相手にどうやって攻撃するのか、
ていうか、黎人はそもそも迷いの竹林から脱出できるのか?

次回までゆっくり待っててね。
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