東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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どうも、ゆっくり狼牙です。
連続投稿です。
まだまだ初心者、頑張ります。
それでは今回もゆっくりしていってね。


2 幻想郷へ

前回のあらすじ

黎人のいた世界が崩壊した。

黎「ずいぶんアバウトだな。」

これくらいが丁度いいんだよ(`・ω・´)

 

 

(俺は、死んだのか?)

 

最初に心に浮かんだのはその言葉だった。そう思うのも無理はない。あの時黎人は炎に巻き込まれたのだから。

 

(じゃあ、俺のいるこの真っ暗な空間は死後の世界かなんかか?)

 

真っ黒な世界に黎人だけがいる。つまり、此処は死後の世界なのか、それにしては意識がはっきりしているが…と感じた。

 

 

「ようやく起きましたね。」

 

黎人が暗闇の中で周りの状況を把握していると、後ろから声をかけられた。振り返るとそこには1人の男がいた。

 

「お前は…誰だ。」

 

黎人がその男に問いかけたが、男は笑って返す。

 

「そんなのはどうでもいい。それよりもまずは最初に話をする必要があります。」

 

(質問は答えねぇのに自分の話はするのか)

 

あまりいい感じのしない奴だと黎人は思った。

 

「で?話ってのは?」

「察しがついてるでしょう。あなたのいた世界のことです。」

 

その時点で、黎人は、さっきの記憶はやはり夢ではなかったかと思った。

 

「結論から言うと…あなたの世界は『崩壊』されました。」

「崩壊?」

「えぇ、もうあそこには人はいないですし、まして過ごせる環境ではありません。あの世界に帰るのは不可能です。」

 

言ってることはめちゃくちゃだが、何となく分かった。

 

「まぁ、俺はあの場所に未練はないからな。」

 

あの世界には、父も母もいない。学校こそあったが、未練が残る程のものではない。あそこにあった自分の大事なものは、両親といたという思い出だけ。だから黎人は未練はないと思っていた。

 

「…まぁいいでしょう。今はそれどころじゃないでしょうから。」

「さっきから気になってたんだが、その回りくどい言い方はなんだ。聞いてて嫌になる。」

 

黎人はいい加減苛立っていた。人付き合いは得意では無いし、性格的に回りくどいのは嫌になる。この男のセリフは、何か含んでいるような感じで聞いててイライラしてくるようだ。

 

「その言い方はどうかと思いますがね。あの時あなたを助けたのは、私なのですよ。」

 

だがその言葉を聞いた瞬間、黎人の顔の色が変わった。

 

「まさかお前…あの場所にいたのか。」

 

聞くが男は何も答えない。

 

「知ってんのか?あいつらを…一体なんだ。あの怪物は!なんで急にあの世界に来たんだ。どうして俺らの世界を…」

 

男が人差し指を立てた。黎人はそれに応じるように口を閉じる。

 

「一気に応えることはできませんが、単刀直入に言いましょう。あなたには彼らの始末をしてもらいます。」

「俺が…?」

 

黎人は訳がわからなかった。あの化け物のようなものは、全く及ばなかった。それをどうやって倒せと言うのか。

 

そんな黎人の思考に構わず、男は話を続ける。

 

「あの怪物…そうですね、確か『驥獣(きじゅう)』でしたか。あれはとある人物によって創り出されたものなんです。あの世界を滅ぼすために。」

「なっ…」

 

黎人は驚愕した。あの怪物は、人間が創り出したものなのか。

 

 

「ですが、あれは人の世界に存在してはならないもの。それを呼び出した者は即効処分する必要があります。」

「…それで、俺にそれを?」

「その通り」

 

 

だとしたら一つ気になることがある。

 

「何故俺に?」

「気になりますか?」

 

(……クソッ言わねぇ気だな)

 

聞きたいことは結局聞けなかった。

 

「……まぁいい、そんなふざけた野郎は殴っておきたいからな。だが俺にはあれに対抗するだけの力はねぇぞ」

「確かに、結構ぼこぼこにやられてましたからね。」

「いちいち感に触る野郎だな、テメェは」

 

黎人はいい加減ブチ切れそうだった。

 

「ですが心配いりません。」

 

すると、男は手を黎人に向けた。

 

「…ッ‼︎グアッアアア…」

 

突然体な激痛が走った。そして体が光りだす。

 

「アアアアアアアアア‼︎」

 

一瞬で痛みと光はやんだ。暫くして体を見ると、胸に五芒星の紋章が刻まれていた。

 

「これは…」

「それが鍵です。驥獣を倒すための」

 

黎人が顔を上げると、男は話を続けた。

 

「ですがあなた一人ではその力は手に入れることは出来ません。ですので、ある世界に行ってもらいます。全てを受け入れる幻想郷に」

「は?幻想郷?」

 

男は再び手を向けた。

 

「説明するより見た方が早いでしょう。それではお達者で」

「は⁉︎て、うおおおおい⁈」

 

光に包まれ、黎人は遠くに飛んで行った。

 

「さて、彼によって運命はどう変わるのでしょうか…愉しみにしておきますか。」

 

1度口元を吊り上げ、男はゆっくりと姿を消した。




さぁ、如何だったでしょうか。
黎「疑問点がありすぎだろう。」
そうだね。黎人に刻まれた紋章は何なのか、この男は一体何を企んでいるのか。
黎「そういや結局名乗らなかったな。」
名前はいずれ出ます。
さて次からいよいよ幻想郷に行きます。
それでは次回もゆっくりしていってね。
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