連続投稿です。
まだまだ初心者、頑張ります。
それでは今回もゆっくりしていってね。
前回のあらすじ
黎人のいた世界が崩壊した。
黎「ずいぶんアバウトだな。」
これくらいが丁度いいんだよ(`・ω・´)
◇
(俺は、死んだのか?)
最初に心に浮かんだのはその言葉だった。そう思うのも無理はない。あの時黎人は炎に巻き込まれたのだから。
(じゃあ、俺のいるこの真っ暗な空間は死後の世界かなんかか?)
真っ黒な世界に黎人だけがいる。つまり、此処は死後の世界なのか、それにしては意識がはっきりしているが…と感じた。
「ようやく起きましたね。」
黎人が暗闇の中で周りの状況を把握していると、後ろから声をかけられた。振り返るとそこには1人の男がいた。
「お前は…誰だ。」
黎人がその男に問いかけたが、男は笑って返す。
「そんなのはどうでもいい。それよりもまずは最初に話をする必要があります。」
(質問は答えねぇのに自分の話はするのか)
あまりいい感じのしない奴だと黎人は思った。
「で?話ってのは?」
「察しがついてるでしょう。あなたのいた世界のことです。」
その時点で、黎人は、さっきの記憶はやはり夢ではなかったかと思った。
「結論から言うと…あなたの世界は『崩壊』されました。」
「崩壊?」
「えぇ、もうあそこには人はいないですし、まして過ごせる環境ではありません。あの世界に帰るのは不可能です。」
言ってることはめちゃくちゃだが、何となく分かった。
「まぁ、俺はあの場所に未練はないからな。」
あの世界には、父も母もいない。学校こそあったが、未練が残る程のものではない。あそこにあった自分の大事なものは、両親といたという思い出だけ。だから黎人は未練はないと思っていた。
「…まぁいいでしょう。今はそれどころじゃないでしょうから。」
「さっきから気になってたんだが、その回りくどい言い方はなんだ。聞いてて嫌になる。」
黎人はいい加減苛立っていた。人付き合いは得意では無いし、性格的に回りくどいのは嫌になる。この男のセリフは、何か含んでいるような感じで聞いててイライラしてくるようだ。
「その言い方はどうかと思いますがね。あの時あなたを助けたのは、私なのですよ。」
だがその言葉を聞いた瞬間、黎人の顔の色が変わった。
「まさかお前…あの場所にいたのか。」
聞くが男は何も答えない。
「知ってんのか?あいつらを…一体なんだ。あの怪物は!なんで急にあの世界に来たんだ。どうして俺らの世界を…」
男が人差し指を立てた。黎人はそれに応じるように口を閉じる。
「一気に応えることはできませんが、単刀直入に言いましょう。あなたには彼らの始末をしてもらいます。」
「俺が…?」
黎人は訳がわからなかった。あの化け物のようなものは、全く及ばなかった。それをどうやって倒せと言うのか。
そんな黎人の思考に構わず、男は話を続ける。
「あの怪物…そうですね、確か『驥獣(きじゅう)』でしたか。あれはとある人物によって創り出されたものなんです。あの世界を滅ぼすために。」
「なっ…」
黎人は驚愕した。あの怪物は、人間が創り出したものなのか。
「ですが、あれは人の世界に存在してはならないもの。それを呼び出した者は即効処分する必要があります。」
「…それで、俺にそれを?」
「その通り」
だとしたら一つ気になることがある。
「何故俺に?」
「気になりますか?」
(……クソッ言わねぇ気だな)
聞きたいことは結局聞けなかった。
「……まぁいい、そんなふざけた野郎は殴っておきたいからな。だが俺にはあれに対抗するだけの力はねぇぞ」
「確かに、結構ぼこぼこにやられてましたからね。」
「いちいち感に触る野郎だな、テメェは」
黎人はいい加減ブチ切れそうだった。
「ですが心配いりません。」
すると、男は手を黎人に向けた。
「…ッ‼︎グアッアアア…」
突然体な激痛が走った。そして体が光りだす。
「アアアアアアアアア‼︎」
一瞬で痛みと光はやんだ。暫くして体を見ると、胸に五芒星の紋章が刻まれていた。
「これは…」
「それが鍵です。驥獣を倒すための」
黎人が顔を上げると、男は話を続けた。
「ですがあなた一人ではその力は手に入れることは出来ません。ですので、ある世界に行ってもらいます。全てを受け入れる幻想郷に」
「は?幻想郷?」
男は再び手を向けた。
「説明するより見た方が早いでしょう。それではお達者で」
「は⁉︎て、うおおおおい⁈」
光に包まれ、黎人は遠くに飛んで行った。
「さて、彼によって運命はどう変わるのでしょうか…愉しみにしておきますか。」
1度口元を吊り上げ、男はゆっくりと姿を消した。
さぁ、如何だったでしょうか。
黎「疑問点がありすぎだろう。」
そうだね。黎人に刻まれた紋章は何なのか、この男は一体何を企んでいるのか。
黎「そういや結局名乗らなかったな。」
名前はいずれ出ます。
さて次からいよいよ幻想郷に行きます。
それでは次回もゆっくりしていってね。