大変遅くなり、申し訳ありませんでした
今回は小説初の番外編です
注意‼︎
今回(ちょい)グロ要素あります
苦手な方
どうしてそこでやめるんだそこで‼︎
黎「いや帰らせないんかい」
(苦手な方は回れ右推奨)
「ただいま…なんだよ、誰もいねぇじゃん。」
バイトを終わらせ、黎人は博麗神社に帰った
中に霊夢はいない
人里か何かに行って、買い物してるのだろう
荷物を置き、神社の裏の木の近くで座り込んだ
「しっかし…今日もまた疲れたよな…」
バイトはほぼ力仕事の為重労働だ。
まだ高校生の年である彼にとってキツイ以外の何者でも無い
彼でも疲れるものは疲れるのだ
「ん、やべ…眠気が……」
かなりの眠気により、黎人は眠りについた
この時、彼は夢を見る
幼き頃のあの悲劇を…
街中の公園
そこでキャッチボールをして遊ぶ親子がいた
「いくよ、父さん」
そう言ってボールを投げたのは、小学3年生の斐川黎人だ
ーーバン‼︎
「いい球投げるようになったな」
黎人が投げたボールを受け取ったのは、黎人の父、斐川 修斗(ひかわ しゅうと)だ
それをそばで笑顔で見守っているのがいた
黎人の母、斐川 美佳(ひかわ みか)だ
ここの公園は3人でよく来る
遊びに来る時、散歩をする時、
両親曰く、思い出の場所だ
「空手はどうだ?」
ボールを投げながら、修斗は尋ねた
「順調!智樹や晴香にも勝てたし、師範にも褒められたよ」
「そうか、学校は楽しいか?」
「うん‼︎先生は怖いけど、とても楽しい」
何気ない会話しながら、キャッチボールを続ける
修斗も、それを見守っている美佳もそれが何よりの楽しみであった
こんな日がずっと続けばいいな…
2人は心から思っていた
「じゃあ、行ってくるね」
黎人は空手の道場に行った
ちいさい時から修斗が勧めた空手
今の所歴3年だ
よくこなしているものだ…
修斗は本気で感心していた
ゴミ出しの日では無いが、家の中のゴミがかなりあることに気づき、修斗はゴミを出しに外に出た
少し外れたゴミ収集庫にゴミを置いた
そして帰ろうとした時、
路中で不審な男がいた
金髪で刈り上がっており、服は革ジャンだ
その男は道路の端にガムを吐き捨てた
見兼ねた修斗はその男に近づき、肩を掴んだ
「おい‼︎道路でガムを吐き出すな!」
「……」
肩を掴まれた男は修斗のほうを向いた
「人の迷惑だ‼︎早く取り出せ‼︎」
「ちょうど良い」
その男はニヤけた
修斗は何を起こすつもりなのか、警戒する
「最初はお前で試そうか…この俺が、天からもらった力を‼︎」
「お疲れ様でした‼︎」
空手が終わり、帰り支度をする黎人
「よう黎人。今日も1人か?」
その近くに黎人の親友、賀川 智樹(かがわ ともき)がきた
性格は気まぐれな気分屋、お調子者
もっと言うとバカだ
「うん、それは何?」
取り敢えず黎人は智樹の手にある紙切れが気になった
「これか?これはな…いわばラブレターだ。晴香ちゃんへのな」
「………」
またか、と思った
澤原 晴香(さわはら はるか)、智樹が恋におちた人物
女性でありながら芯が強く、男にも負けない根性の持ち主だ
更に黎人は晴香が智樹に全く興味が無いと知っている
ていうか何回もフられている
それでもめげない智樹に対して呆れ通り越して笑いしか出ない
「それじゃ、頑張ってね」
「おう、期待して待ってろ」
黎人は道場を後にした
黎人はいつも通りに帰ろうとした
見慣れた店や道路、見るものは全て変わってなかった
突然、風が吹いた
「…ッ⁉︎」
不規則で、とても強い風
おかしい、今日は快晴だった
予報では雨はもちろん、風も強くないはずだった
事実今さっきまで気にするほどの風は吹いてなかった
ーーなんか嫌な予感がする
根拠は無いが、黎人は帰る足をはやめた
美佳が違和感に気付いたのは、修斗が外に出てから1時間後
ゴミを出すのに1時間どころか10分もかかるはずがない
そう思い、美佳は外に出た
そして、ゴミ収集庫に行くと
「…‼︎美佳」
「あなた……」
傷だらけの修斗が壁に寄りかかっていた
「どうしたの‼︎このき…」
「逃げろ‼︎ここはやばい‼︎はy」
修斗が何かいいかけたが
ーーズババババンン‼︎
カラダ中に沢山の傷が現れ、
ーーシュパーーーン
首が斬れ、その場に転がった
「あ、ああぁぁぁ…アアア‼︎」
その場で倒れこむ美佳
その近くに男が近づく
「ヒャハハハハハ‼︎どうだ、俺の力は‼︎これで俺は、社会のクズ共を皆殺しに出来る‼︎いや、この世界の全てを、俺のものに出来る!!!俺をバカにした奴らを、これで……見返せるんだ!!!」
男は高らかに笑った
その声は、まるで悪魔のようだった
「お?そいつの連れか⁈だったら…そいつの元に向かわせてやるよ‼︎」
男は、右手を美佳に向けた
美佳は逃げたかったが、足が震えて立ち上がれそうに無い
そこへ……
「やめろぉぉぉ‼︎」
男の足を黎人が掴んだ
「…⁈何だ、テメェ…この、離せ!!!」
空手はやっているものの、子供と大人では相手にならない
黎人はそのまま投げ出された
「黎人!!」
「母さん、良かった…⁈」
黎人は美佳を見て安心するが、その近くに倒れている修斗を見て、直ぐに男を睨んだ
「……へぇ、そいつらのガキか、助けに来るなんて、カッコイイねぇ。だがよ…ガキがしゃしゃりでると、痛い目みるぜ‼︎」
男は声を張り上げた
その声は、黎人には聞こえない
黎人の心には、この男に対しての怒りしか無かった
(よくも…よくも父さんを‼︎)
「許さない‼︎」
黎人は男に向かって走り出した
「黎人‼︎」
「ヒャハハハハハ、痛い目見なきゃ、ワカンねぇようだな‼︎」
黎人は男に突っ込む
だが、あっさりと回避されてしまう
その先に溜まっていたゴミに突っ込んでしまう
「ヒャハハ、文字通りのゴミが‼︎目障りだ、消えな‼︎」
男は懐に隠されていたドスを持って、黎人に向かっていった
その時、黎人はゴミと一緒にあった鉄の棒を取り出し、振り被る
ーーバキッ
「グハッ⁉︎」
男はドスを落とし、少しよろけた
「ウアアアア‼︎」
黎人はその男に鉄の棒を思いっきり叩きつけようとした
「ガ キ が ァァァァ‼︎」
男が右手を突き立てた。
その時
ーーザシュッ
黎人の左目に切り傷がつけられた
「うあ…ア ア ア ア 」
左目を抑え、その場でうずくまる黎人
「ち、『ブレた』か…だが、こんな的外しようがねぇよな」
再び左手を突き出した
「よく頑張ったな…とっとと死ね‼︎」
黎人に向かって何かする瞬間
黎人は何かに押され、その場から離れた
ーーズ バ ン ! ! !
黎人は飛ばされた方向を向くと、黎人の母、美佳が倒れていた
「うあ、ああぁぁぁ」
真っ二つに斬られている
もう助かってないのは明白だ
その事実が、黎人を絶望に落とした
「は、ガキをまもったか‼︎バカが!殺す順番が変わっただけだろうが!」
男はさっき落としたドスを拾った
「アバよ、クソガキィ‼︎」
黎人はもう動けずにいた
自分に向かって真っ直ぐ振り下ろされるドスが
目の前に迫り、
そこで、黎人の意識は途絶えた
ーーガキィィィン
ドスが黎人に届く寸前
それは黒いローブをした人物に阻まれた
「何だ、テメェは…」
「……」
次から次へ、と男は思う
黎人に邪魔をされて、ストレスが溜まったところにまた邪魔が入った
「もういいですよ、エルサ」
その時、また別の人物が入ってきた
「薗田 鵞羅(そのだ がら)あなたの行いは目に余る。私が制裁を下します」
その男は冷ややかに、言い放つ
「んだとォ⁈何様だテメェは‼︎」
男…鵞羅は声をあらげた
「私は神の異端児、ディル・キリシアンです。以後、お見知り置きを」
ディルはわざとらしく礼をした
「は!神だぁ⁉︎正義ぶってる奴が、俺を倒しに来ただと⁉︎やってみろよ‼︎」
鵞羅はディルに左手を突き出した
ーズバン‼︎
ディルは胴体から上の部分が切り落とされた
「ヒャハハハハハ‼︎口程にもねぇな神様よぉ‼︎テメェらみてぇなクソどもが、ドブの底から這い上がった俺に勝てるわけねぇだろ!!!正義だとかほざく奴に負ける訳ねぇんだよ!!!」
鵞羅の高らかな笑い声が響き渡る
「満足ですか?」
「…⁈」
鵞羅の目の前には、何事もなかったかのような体で、ディルがたっていた。
「猿芝居はとても面白かったですよ。私を倒したとか思い込んで、愉快でしょうがない」
「な、テメェ、なんで」
「何ででしょう?」
ディルは笑っているだけで、何も答えない。
「ク、…ウオオオオ!!!」
鵞羅はドスを持ってディルに駆け込んだ
「やれやれ……」
ーー ズ ン !!!
「ガッ⁉︎重ッ…」
鵞羅はそのまま倒れ、地面に伏せた
重力が倍以上になったような感覚
更に地面にはヒビが入った
「襲ってくる吠え犬ほど世話がかかるものはありませんね」
ディルは指を指した
「文字通り……
堕ちろ」
地割れが起き、鵞羅はその中に沈んでいった
「ク…ソォ……ォォオオオ!!!」
やがて姿が見えなくなった時、地割れは閉じた
「ディル様、この人達は…」
ローブの人物…エルサはその場で倒れている3人をどうするかをディルに聞いた
「蘇生は…無理ですね。流石に」
ディルは苦笑いで答えた
「早めに動いてれば、良かったのですが…まぁそれでも、被害がこれだけで済んだのは奇跡ですがね」
「それは、あの少年によって…ですか?」
ディル達は倒れている黎人に目を向けた
「能力持ちによく耐えたものだ。正直被害がこんな程度で終わるとは思ってもみませんでしたよ」
そう言って、ディルは黎人の近くに歩み寄った
「……!これは」
「どうかされましたか?」
ディルの様子から、エルサは何かあったのかと尋ねた
だがそれに応えず
「…この男、実に面白い」
ディルはそう言って、黎人の頭に触れた
「強いものに立ち向かう勇気、家族を失ったことに対する怒り、そして…素質」
ディルは抱えた
「この男はいずれ大きなものとなるでしょう。恐らく10年も経たないうちに」
その後エルサの近くに歩いた
「エルサ、この男を家に帰しましょう。それから、この事態の対処をおねがいします」
「…了解しました」
エルサは懐から幾つかの札を取り出した
それを周りに貼り付けると
「回帰『時効来環』
その時血や死体が消え、まるで何も起きてなかったかのような状態に戻った
「さて、行きましょう。また、会う時があれば…」
目が覚める
「……‼︎」
跳ねるように起き上がり、リビングに出た
そこは、誰もいない空間
新聞を広げていた父も、朝ごはんを作った母もいない
(………嘘だ)
昨日騒ぎがあったゴミ収集庫に行った
その時、あれだけ荒れてたのに、今は血一つない
だが戦闘はあったのは確かで
現に今、父も母もいない
(………嘘だ、嘘だ)
街中を歩いた
通り来る知り合いに声をかけた
警察にも声をかけた
「昨日?そんなのなかったよ。ゴミ収集庫も普通だったし」
「からかうのはやめなさい。それよりも、今日学校でしょ?」
「疲れてるのよ。ゆっくり休みなさい。」
誰も相手にしてくれなかった
(…嘘だ…嘘だ嘘だ)
公園にたどり着いた
自然と足がそっちに行ったのだ
『いい球投げるようになったな』
『黎人、頑張ってね』
『『黎人』』
「う、あぁ、ァァァァ」
頭の中に父と母の顔を思い浮かべる
一緒に外で遊んでくれた父
いつもニッコリと笑っていた母
幸せだった、あの2人との生活に
ヒビが入った
「 ウ ア ア ア ア ‼︎ 」
黎人は足元のボールを思いっきり投げた
そのボールは、決して返ってくることなく、そのまま地面に落ちる
「あぁ、ア ア ア ア…」
届ける先のない
ボールも、言葉も、
何もかも返ってこない
「ウアアアアァァァァァァァァ……ア ア ア ア ア ア ‼︎ 」
その日、公園中に悲痛な叫びが、延々と響き渡った
「…と……いと!黎人‼︎ちょっと、黎人‼︎」
「……‼︎」
目の前に、自分の顔を見ている霊夢がいた
「どうしたの?家に戻ったら、あんたがそこでうなされてたから、なんか変な夢でも見てたの?」
黎人は起き上がって、頭を抱えた
(さっき見たのは、夢だったのか……)
黎人は立ち上がった
「ちょっと、れいーー」
「わり、心配かけたな。もう大丈夫だ。」
そのまま家に帰ろうとした時
霊夢が黎人の首元を引っ張った
「グエッ⁉︎」
鶏のような声を出して倒れる黎人
「おま…なにすん……ゲホッ」
抗議しようとするも咳き込む
そのことを気にかけず霊夢は腕を組んだ
「何カッコつけてんのよ。全ッ然大丈夫じゃないわよ。この私に嘘つくとは舐められたものね」
「いや、嘘じゃな」
「嘘よ。じゃなきゃそんな顔しないもん」
黎人は気づかないが、今とても悲しそうな顔をしている
少なくとも霊夢はそう感じた
「…なんで、お前が」
「偶にはこっちにも支えさせなさいよ。いつも人のことばっかり。それで自分の事は自分だけで思いつめちゃって。それを見ているこっちの身になった事ある?」
「……」
「全部何もかも言わなくても良いわ。言いたい時に言いなさい。そしたら何があっても助けてあげるから。私は…友達、でしょ」
歯切れが悪くなったあたり、かなり恥ずかしいようだ
「……」
『友達』
黎人が見失っていた関係
(そうだ…なんでこんな身近なことに気づかなかったんだ)
黎人は顔をあげた
「ありがとな。少し楽になった」
「……//べ、別に」
少し顔を背ける
流石にこれには気づく
(……?どうしたんだ?)
嘘…だろ
黎人と霊夢は家に帰った
先程のことから、黎人と霊夢の信頼関係は近くなった
しかし、彼らが本当の意味で近づくのは
かなり先のことである
如何でしたか?
前々から謎だった黎人の過去が載せれました
小3にこれを体験したら、精神ぶっ壊れてもしょうがないと思いますけどね…鵞羅は中々の外道やな
はい、実はディルはこの時に黎人に会ってるんですね。
ここから黎人に興味を持った感じです
因みにエルサ、というのは1回出てます(20話参考)
ま、外見はまだ明らかになってませんが…いずれ載せます
次回は設定編です
その時2章発表ですね
あかん先が長い……
それでは次回まで、ゆっくり待っててね