東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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今テンションが最高にハイって奴だ
てなわけで早い段階で仕上がった作品
今回最後のレギュラー登場です
それでは、どうぞ〜


32 人間不信

前回のあらすじ

黎人と惣一が手を組んだ♂

黎・惣「その記号止めろ!(て下さい!)」

 

 

 

 

 

 

時刻が夜になった時

黎人たちは解散した

藍と橙はスキマに

早苗と惣一は妖怪の山に

黎人と霊夢は博麗神社に

 

因みにアリスは人形演舞の準備に移った

今日行うつもりだったが、舞台裏の騒ぎにより、翌日に延期になったようだ

 

 

 

 

 

「それにしても…早苗が惣一さんと暮らしているなんて、ちょっとビックリしたわね」

 

帰る途中、霊夢が呟いた

 

「そいや早苗、てどんな奴だ?」

 

黎人は聞いた

さっきは惣一の話がほとんどだったため、早苗については全く知らない

 

「あぁ、あいつは守谷神社、て所の巫女をやってるのよ」

「巫女?二人いたんだな」

「えぇ、早苗は確か…『風祝』だったかしら?ま、ほぼ巫女と一緒よ」

(随分ざっくりだな)

 

 

 

霊夢の説明ではイマイチ分からなかったが、霊夢と同じ巫女であることは分かった

 

 

 

 

 

 

その時、彼らの横を走り抜ける人がいた

 

「?何だ?」

 

青いモヒカンで、紫色のパーカーをしている

その男が、黎人と霊夢の間を通った

 

 

 

「ハァッ…ハァッ……か、勘弁してくれ」

 

 

その男は何かに怯えてるようだ

その様子を後ろから見ている

 

「何なの?アイツ」

 

霊夢はさっぱり分からないようだ

 

「あの服に髪…ひょっとしてアイツ、蛾溪 刄燗(がだに ばらん)てやつか」

「……誰よソイツ」

 

 

黎人は心当たりがあるようだ

 

「バイト先で聞いたんだけどな…人里の中では一番厄介な不良らしく、慧音も手を焼いているらしい。青色のモヒカンと紫色のパーカーがトレードマークだと」

「ふーん…じゃあ、何でそんな奴がこんな所を走ってるのよ」

 

霊夢の言うことは全くその通りだ

夜になったとはいえ、ここはそこそこ人通りが良い

そんなところを不良が通ったら、軽く自殺行為だ

それをする理由とは…

 

 

 

そして、上空を何かが飛んできた

 

 

 

それは、走り続けてた刄燗の前に着地

紅い髪が目立ち、白いTシャツをしている

その男は、刄燗の方を睨みつけた

 

 

「ア、アア!アアアアアア!!」

 

刄燗はその場で腰を落とした

後ろに逃げようとしているが、上手く力が入らない

男が刄燗の方に歩み寄る

 

 

「ま……待ってくれ‼︎勘弁してくれ!お、俺が悪かった!!金ならいくらでも払う!命だけは」

 

 

ーーガシッ

 

 

男は襟を左手で掴んで近くの壁に押し付けた

 

ードン!!

 

「ガァ!あぁ…」

 

刄燗はそのまま痛みに苦しむ

 

 

そして、男が右手を開く

 

 

 

 

 

 

 

すると、信じられない光景が現れた

その男の右手は形が変わり

まるで猛獣の爪のような形状になった

 

 

黎人と霊夢はその光景に呆気に取られてた

 

「……⁈」

「なに……あれ」

 

体の一部が変わるなど、今までで見たことが無い事例なのだ

 

 

 

 

 

「アアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

刄燗の叫びにより気を取り戻した黎人

目の前には、今にも刄燗の胸を貫こうとしている光景があった

 

 

 

 

 

「やばい!!」

 

 

 

 

 

黎人は「火」になって近づき、その爪を弾いた

 

 

 

ーーガキィィィ……ン

 

 

大きく弾かれ、爪は空をきった

そして、黎人はその勢いのまま男を蹴り飛ばした

 

 

ーーズザザザァ……

 

 

数メートル吹き飛ばされた後、その男は勢いを止めた

 

 

「……何のつもりだ」

 

男は黎人を『見た』

その視線に、黎人は悪寒を感じた

視線からは何らかの感情が読み取れる事がほとんどだが…

その視線からは何も感じられなかった

本当に『見ている』だけだ

おそらく、敵として

 

 

「それはこっちの台詞だ。本気で殺すつもりだったろ」

「当たり前だ。他に何がある」

「ふざけるな!そんな事が許せるわけねぇだろ」

 

 

男は視線をずらした

その先には、先ほど倒れた刄燗

そして、再び黎人を見る

 

 

 

 

 

 

「そうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様も所詮は『人間』か」

 

 

 

(……‼︎)

 

 

 

黎人は察した

この男はヤバイ、と

本当に殺すつもりだと

 

 

 

「……霊夢!」

 

 

黎人は霊夢を呼んだ

 

 

「その男を連れて、永遠亭に行ってくれ!」

 

 

「な…」

 

 

 

 

その台詞の意味を霊夢は悟った

 

 

 

「何バカなこと言ってるのよ!あんたアイツと戦うつもり⁈」

「頼む‼︎早くしてくれ!」

「嫌よ‼︎そんなの受けれるわけ無いで…」

「お前が居て何の役に立つんだよ!!!」

「……‼︎」

 

 

霊夢は唇を噛んだ

だが、何も言えなかった

霊夢は言われた通り、刄燗を連れて行った

 

(悪りぃ、霊夢…)

 

思わず口にしてしまった言葉はもう取り返せない

黎人は後悔していた

 

「…何やってる?あの女はもう関係無いだろう」

「うるせぇ」

 

黎人はその男に向き直った

 

「馬鹿にすんのも大概にしろよ。あまり嘗めてると…痛い目見るぜ」

 

黎人は構えた

ただ、目の前の敵を倒すことのみ考えていた

 

「どうやら唯の人間ではないようだな」

 

相手の男も構えた

ここから先の展開を未だ誰も知る余地は無い

 

 

 

「名乗っておこうか……葉原 魏音(はばら ぎおん)だ。貴様を殺す」

 

「斐川 黎人だ。よろしく」

 




如何でしたか?
というわけで魏音君登場で〜す
魏「くだらん」
…えーこんなキャラです
察した人はいるかもしれませんが、彼は人間不信です
人を凄く蔑んでる感じです
これ結構大変そう

漸く戦闘フィクションぽくなりました
霊夢を傷つけてしまい果たしてこの後どうするのでしょうか
次回からは魏音との戦闘になります
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