東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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どうも、ゆっくり狼牙です。
いよいよ幻想郷に入った黎人の小説です。
それでは今回もゆっくりしていってね。


第1章 戦う決意と覚醒
3 博麗の巫女との出会い


前回のあらすじ

黎人がお星様となった。

黎「まだ死んでねぇ‼︎」

 

 

その世界は、日本に存在しているが、その存在に気づかれない場所だ。一般的には、その世界の事をこう語られる。全てを受け入れる「幻想郷」。人や妖怪、吸血鬼が共に暮らしている世界。現代では考えられない存在が存在している。

 

一つの神社である博麗神社にて、1人の女性が参道の掃除をしていた。

その少女の名は「博麗霊夢」

周りからは、博麗の巫女あるいは楽園の素敵な巫女と呼ばれている。この幻想郷を構成している最も重要な役を持っている女性だ。彼女の性格は、よく言えば公平、悪く言えば冷酷だ。種族が何であれ、特別に扱う事なく接する。だが、あくまで接するのみであり、深く関わる事はなく、個人的な話については適当に聞き流す。その様子が、人から見ると冷たいようにしか見えず、逆に妖怪からは親しく思われるようだ。

 

彼女はいま、いつも通り参道の掃除をしている。彼女曰く、ヒマだからだそうだ。

博麗の巫女は、この幻想郷で起こされる事件…それを異変と言うのだが、その解決に動く存在だ。空が赤くなったり、春が来なくなったり、月が入れ替わったり…語ると奇妙な異変ばかりが起きている。それらを解決する様子が、伝記や新聞に記載されており、その姿はまさにヒーローのようで、それらを見た人は、思わず感心してしまうほどだ。

つまり何が言いたいかと言うと、異変が起きてからが彼女の仕事の真骨頂であり、異変が起きない限りは仕事が全く無いのだ。

一応巫女ではあるのだが、彼女自身、信仰をしておらず、そもそもこんな山奥の妖怪が現れやすいような場所に参拝に来るような人はおらず、神社としての機能を果たしてないから、特にやる事は無いのだ。

彼女は参拝客が来てない事に悩んでいる。正確には、賽銭が全く集まらないから困っているそうだ。博麗神社の経済状況はかなり酷く、彼女の事を『ビンボー巫女』と言われる始末だ。

『妖怪が集まるから参拝客が来ない』と博麗神社に興味本位で来ている妖怪に、彼女は文句を言っているが、原因の一つに彼女の怠惰な生活もあるだろう

 

そんなわけで、彼女はいつも通りにヒマそうに掃除をしていた。その時だった。

 

「…?何かしら、あれ。」

 

ふと、空を見上げると、流れ星のような青い光がみえた。その青い光は地面に向かって落ちている。正に落下しているようだ。

だんだんと地面に近づいていき、やがて森の中に落ちていった。

 

「一体何なのかしら?」

 

何が落ちてきたのか、気になる霊夢は、光が落ちていった森の中に向かって、歩いて行った。

 

 

 

 

しばらくして、黎人は目が覚めた。あの男に飛ばされてから、少し気を失ったようだが、直ぐに気を取り戻すことが出来たようだ。

最初はボヤけた視界だったが、だんだんとハッキリしていく。そして見えたのは、青い空と、大きな木と、こちらを見ている少女だった。その少女はこちらを、不思議そうな目で見ている。だが、黎人が目を覚ましたのを見て、黎人に話しかけた。

 

「こんなとこで寝ているなんて、自殺志願者?」

「ウッセェ。いきなり何だ。」

 

黎人は顔を顰めて、抗議をしつつ、ゆっくりと立ち上がった。自殺志願者と言われる筋合いはない。ある男に飛ばされて、暫く気を失っていて、いま漸く目が覚めたところなのだ。もう少し心配してくれても良いだろうに、と黎人は思っていた。

 

「何だとは何よ。堂々と森の中で寝ているなんて、夜だったら妖怪にとって格好の餌食よ。」

 

霊夢は頬を膨らませながら言い返す。その話を聞いて黎人は気になる言葉があった。この少女は、『妖怪』と言ったのだ。別に彼女の言っていた事を疑ったりはしない。その存在がある事を、先ほど教えてもらったばかりなのだから。

黎人は周りを見渡す。一見普通の森のようだ。あの男が飛ばした以上、ここが幻想郷である事に間違い無いのだが、念のため霊夢に尋ねる事にした。

 

「なぁ、ここが幻想郷っていうところか?」

 

霊夢はキョトンとした。その質問は意外だったようだ。それもそのはず。幻想郷について知っている…つまり、幻想郷の住人であるものはそんな質問はしないし、幻想郷を知らない…つまり幻想郷の住人でないものは『幻想郷』という言葉すらも言わない。だがこの男は、幻想郷という言葉を知りながら、幻想郷について詳しく分かっていない。外来人である事に間違い無いなのだが、今までと違ったために違和感を感じた。だが、質問された以上答えないわけにも行かず、その質問に答える事にした。

 

「えぇ、そうよ。もしかしてあんた外来人?」

ーーあの男みたいに質問に答えないはなさそうだな。

黎人は一安心して、

「その外来人?てのはよくわかんねぇが、この世界の住民では無い。」

答えれるだけのことは話す。

「やっぱりね…しかもあんた、ここが幻想郷である、ていうことを知っているってことは、幻想入りしたっていうのではなくて、誰かに連れてこられたパターンね。」

霊夢は少し考え事をして、黎人に提案した。

「じゃあ、話しておかないといけないことが沢山あるから、一先ず神社に来なさい。」

霊夢は踵を返した。

黎人はとりあえず、それについていった。

ーーそれにしても…

黎人は気になることがあった。

それは、霊夢の服装である。

袴を意識した服なのか?とは感じた。

赤と白の色をした巫女装束…なのか?

腋を露出し、下は道着と言うよりスカートに近い。

そして頭にはリボン。

黎人は最初巫女か?と思っていたが、合っているかどうか怪しくなっていた。

「そういえば、自己紹介して無かったわね。博麗の巫女、博麗霊夢よ」

「…斐川黎人だ。」

巫女だったのか、と思い、とりあえず此処は少々変わった世界だということを理解した。

 

 

 

此処は人間の里。通称人里。

幻想郷に住む人間たちは大抵ここに暮らしている。

その近くで、黒い生物がうねり声を出しながら、人里に向かっていった。




如何でしたか?
ようやく霊夢を入れたドーン。
黎「変わった服装の奴だったな。」
言ったでしょう。常識に囚われちゃ
黎「あ、それいいから」
ちょ、最後まで言わせてよ。
黎「てか最後の部分って…」
お、流石。最後の一部分が物語にどう影響するのか
黎「それじゃあ次回もゆっくりしててな。」
感想お待ちしてます。
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