東方羅戦録〜世界を失った男が思うのは〜   作:黒尾の狼牙

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どうも、ゆっくり狼牙です。
この時期スイカが食べたいですよね。僕の大好物です。
あぁ、スイカ割りしたい。
それでは、ゆっくりしていってね。


8 「火」の力

前回のあらすじ

黎人覚醒

黎「体が軽い。もう何も怖くない。」

霊(フラグ?)

 

 

 

一番驚いたのは、黎人だった。

力を振り絞った時、体の中から何かが湧き出る感じがした。

そして解放された時、驥獣の体が炎上した。

 

ふと、自分の体を見てみる。

体に何か変化がある訳では無いが、両手にはそれぞれ赤い約50センチの小刀がある。

そして気のせいかもしれないが、赤い光が灯っている。

ふと、胸の五芒星の紋章を見ると、右に赤色で「火」と記されており、輪郭が光っていた。

ーーやはりこれか

黎人は理解した。

あの男が言っていた「驥獣を倒すための鍵」とはこのことか…

 

 

「ガッアアアああ」

 

うねり声を上げて驥獣は黎人に突進する。

だがその様子に違和感を感じた。

 

(…遅い?)

 

それは感覚的なものだ。

当然あの脅威のスピードは変わらないし、時間がゆっくりになった訳でもない。

だが、黎人はその動きが遅く感じれた。

 

そして避けるために飛び越えようとするが、

 

ジャンプの高さがありすぎて、驥獣を余裕で越してしまう。

驥獣の後方10メートルの所に着地し、驥獣に向かい構え直す。

 

(…嘘でしょ⁈黎人があんなに速く)

 

霊夢から見ると驥獣は物凄く速いスピードで動いていた。

だが、黎人の方がスピードは上回っていた。

あの姿に変わってから、黎人の動きが変わりすぎている。

それは驥獣も驚きを隠せなかったし、

 

何より黎人自身が信じられなかった。

 

驚異的なスピードとジャンプ力

先ほどの感覚とは全く違っていた。

一体この紋章は何を持っているのだろうか。

 

再び驥獣は口を開いた。

黎人はその構えを見て、炎を吹くと察した。

前方から避けようとして、

 

すぐに止めた。

 

「何やってるの黎人‼︎あんなの喰らったらどうなるか分かってるの⁈」

霊夢の言うとおりだ。

炎が出ると分かっていながらそこに居続けるのは自殺行為だ。

だが黎人は動かなかった。

 

そして驥獣は炎を吹いた。

大きさはさっきの数倍はある。

喰らったらひとたまりもない。

そして黎人に届く一歩手前で、

 

黎人は両手の小刀を思いっきり振り下ろした。

 

するとその軌道上に火が現れ、目の前の炎と相殺した。

この小刀は先ほどと同じように火を発することができるようだ。

五芒星の「火」とはこのことであった。

 

「グッ…アアァァァアア‼︎」

 

炎を消されて、呆然としていた驥獣だが、猛然と黎人に向かっていった。

だが、そのスピードは黎人にとって恐るるに足りなかった。

攻撃をかわし、驥獣に両手の剣で攻撃する。

「グッアア‼︎…ガウ」

驥獣は最早太刀打ちができなかった。

止めと言わんばかりに黎人は思いっきり切り裂いた。

 

「グガアッアアアアア‼︎」

 

体に赤い傷を出して、驥獣は浄化した。

 

 

 

一体何が起こったのか。

霊夢はよく分からなかった。

突然姿が変わり、あの強かった化け物を一瞬で倒した。

何がなんだか分からない。

分かるのは、今の黎人は異常だということだ。

 

黎人が霊夢に向かって歩いた。

そして、屈んで声をかける。

 

「無事か?霊夢」

 

眼の色は元どおり黒色だ。

さっきの戦いが終わった時に解除されたみたいだ。

「えぇ、大丈夫よ。」

霊夢は元気そうに声をかける。

黎人はふっと安心した様に笑っていた。

 

 

この時に生まれた感情は、霊夢は何なのかは分からなかった。

 

 

「おい、どうしたんだそれ」

霧雨店で黎人の姿を見て、店長は声を荒げる。

頰には痣があり、服も汚れていた。

「少しトラブルに巻き込まれた。配達物は届けたから大丈夫だ。」

黎人は何も無かったように振る舞った。

とは言っても、店長は安心できなかったが

「そうか…よし、一週間休暇をやるからゆっくり休め。」

店長は一週間休暇をやった。

「わかった。感謝する。」

黎人は店から出た。

 

 

 

黎人は考え事ををしていた。

あの男は何を思ってこの力を与えたのか…

だがそれを考えても仕方が無い。

これで誰かを守るための力は得た。

この力を更に磨き、より多くの人を救おうと心に誓った。

 

 

もう何も、失わないように




如何でしたか?
漸く黎人の戦闘描写が描けました。
黎「少し分かりづらかったな」
設定は物凄くややこしいので、1章が終わり次第纏めておきたいと思います。
黎「ま、何であろうと使えるなら使っておきたいしな。」
すごい前向き。それでこそこの羅戦録の主人公だよ。
そして、霊夢に少しフラグを立てました。
黎「…?どういうことだ?」
お前はまだ知らなくていいの。
僕の文章力じゃ満足するような描写にはならないかもしれませんが、そちらの方もご期待下さい。
それでは次回までゆっくりしていってね。
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