やっと更新です。
今回は、皆さん一度は見たことがあるでしょうあのシーン!
須賀シェフ、出番ですよ?
シオリ達と別れた須賀は、早速キッチンへ・・・は向かわず、まず朱音の部屋の前にやって来た。
コンコンコン
ドアを叩くが、朱音からの返事はない。
(・・・拗ねちゃったかな)
そんなことを考えながら、須賀はドアを開ける。
が、そこにいる筈の朱音の姿はなく、何故か窓が開いていた。
(!?え?朱音くん、いったい何処に・・・まさか、家出?!)
少しの間わたわたしていた須賀は、ハッと何かを思い立ち、すくに部屋を出た。
タタタタタッ
「あれ?須賀さん、何で猛ダッシュしてるんだろ?」
「さあ?それにしても、須賀さんってお料理できるのかな?」
「どうだろうね」
須賀の猛ダッシュを目撃した女子二人がほのぼのと会話をしていたことを、彼は知らない。。
物置部屋(もとい、朱音の秘密基地)の前にやって来た須賀は、ドアをノックした。
コンコンコン
ノックして少し待つが、返事はない。
(どうか、いますように)
そう思い、須賀はドアを開けて部屋に入った。
部屋のなかを見回すと、ベッドが膨らんでいた。
良かった、ここにいたんだ。。
そう思いながら、須賀はベッドに近寄った。
パサッ
「?!」
布団を開けると、中にいたのは大きなくまのぬいぐるみ。
そこに、朱音の姿はなかった。
(どうして、このぬいぐるみがここに?いや、それよりも朱音君は何処に。。?まさか、あの森じゃ・・・!!)
慌てて部屋を飛び出し、一階に降りてきた須賀に、シオリが声をかける。
「ど、どうしたんですか?須賀さん。そんなに慌てて・・・」
【朱音君を見てない?部屋にいなかった】
手渡されたメモを見たシオリは、ふるふると首を振る。
すると、横から覗き見たらしいソナタが須賀にこう尋ねかけた。
「朱音君なら、キッチンにいるんじゃないですか?今日の夕御飯、ハンバーグ作ってくれるって言ってましたし。。」
【見てくる】
須賀はメモにそう書き残し、足早にキッチンへと向かった。
キッチンの近くまでやって来た須賀は、(どうか、ここにいますように)と心のなかで強く祈りながら、キッチンを見た。
しかし、そこにも朱音の姿はない。
いよいよパニック状態になりかけた、その時。
「ただいま~・・・あれ、何で管理人のお兄さんがキッチンに?」
玄関からいつものように帰ってきた朱音は、キッチンにいる須賀を見るや否や不思議そうな顔をする。
「朱音君!良かった、いなくなったのかと思った」
「もぉ、ビックリさせないでよ~!」
「???」
シオリとソナタの反応に、キョトンとしている朱音。
そんな朱音に、須賀は一枚のメモを手渡した。
【どこ行ってたの。心配した】
「え、あ……ごめんなさい。。」
須賀のメモを見た朱音が、素直に謝る。
その様子にほっとしつつも、須賀はまた【何処に行っていたの?】と書いたメモを朱音に渡す。
朱音は言いづらいことでもあるのか、何も答えずに困ったように笑った。
シオリ達も一緒になって訊ねてみたが、やはり朱音は困ったように笑うだけだった。
「夕飯、すぐ作るからまっててね」
そう言って、朱音はキッチンに残った。
結局何処に行っていたのか聞き出すことはできず、シオリ達はモヤモヤとしたなにかを抱えながらも、夕食ができるまでそれぞれの好きなことをして過ごしていた。
暫く経つと、須賀が二人のもとにやってきた。
「ソナタちゃん、夕飯できたみたいだよ。行こ?」
「はーい」
三人で、キッチンへと向かう。
キッチンにつくと、美味しそうな匂いが漂ってきた。
「わあっいい匂い!」
「ほんとだぁ~!!・・・あれ?でもなんだか焦げ臭い臭いが。。」
首をかしげながら席につくと、机の上には見るからに美味しそうなハンバーグとサラダ、そして何故か真っ黒い炭の塊がおかれていた。
「明音くん、これなに?」
無邪気に尋ねてくるソナタに、朱音は冷や汗を流しつつ一言。
「・・・オムライス。管理人のお兄さん作」
・・・
※ただいま食事中。暫くお待ちください。
なお、阿鼻叫喚となっておりますので(何故か、は言いませんが。。)、お見せすることができません。ご了承下さい。
カラン・・・ッ
手にしていたスプーンが、音をたてて落ちる。
二人は同時に口元を押さえ、同じことを思う。
((な、なんとか食べきった・・・!!!))
二人は机の下で小さくガッツポーズをし、それから机とお友だちになっている朱音に声をかけた。
「大丈夫?朱音君」
「な、なんとか・・・」
「須賀さんって、料理苦手なの?」
「うん……苦手っていうか、炭になるみたい。。初めて食べたとき、わざとかと思ってちょっと泣きそうになった。。」
「「ああ~…………」」
須賀さんの料理には、さすがの朱音くんも泣きそうになったそうですw
ちなみに、朱音くんが行っていたところは、後々わかってきます。