「着いたぞ、ここでいいんだよな?」
望月がそう言うと、シオリは嬉しそうに頷き、お礼を言った。
シオリ達は今、阿座河村にある歴史資料館の前に来ている。
望月に、パトカーでここまで送ってもらったのだ。
シオリがお礼を言ってソナタと一緒に中に入ろうとすると、望月がこう言った。
「あ、そうそう。ここの管理人は時間にうるさいから、気を付けろよ。もし駄目だったら、駅まで送ってやるからここに電話してくれ」
そう言って望月は名刺を取り出し、シオリ達に渡してくれた。
「色々ありがとうございました。・・・じゃあ、行こうかソナタちゃん」
望月と別れ、シオリはソナタと手を繋ぎながら資料館の中に足を踏み入れた。。
資料館の中は、闇に包まれていた。
明かりはいっさい灯っておらず、本当に人が居るのかすら危うい。
少しの間中を歩き回っていたシオリは、ふと何かを思い出してソナタを見た。
「ん?どうしたの、シオリさん」
きょとんとするソナタに、シオリは言った。
「そういえば、ソナタちゃんは人を探してるんだよね?捜さなくていいの?私に付き合ってくれなくてもいいんだよ?」
「ううん、いいの。シオリさんと一緒のほうが楽しいし。。それに、なんだかここにいる気がするんだ。……この日記の持ち主が」
ソナタはそう言って、シオリに笑いかけた。。
資料館の中を歩いていたその時。
「~。~~~」
微かに、誰かの声が聞こえた気がして二人は立ち止まった。
「あれ?今、声したよね?」
「うん。……あっち!」
ソナタが、自信ありげに一番奥にあった部屋を指差す。
二人が奥の部屋までやって来ると、足音が聞こえていたようで、中から女の子の声が聞こえた。
「管理人。。ではなさそうね。ねえ、ここから出して。閉じ込められたの」
「うん。でも、私達鍵なんて持ってないし。。」
「望月さんは?」
ソナタが望月と言ったその瞬間、中にいる少女は慌てたように叫んだ。
「絶対いや!それだけは止めて!!・・・ここに鍵あるから、それで開けて。中からは開けられないから。はい、鍵」
床の方から、ちゃりんっという音が聞こえる。
下を見ると、壁に空いた小さな穴から、鍵がでできて転がっていた。
シオリは鍵を拾い上げ、ドアの鍵を開ける。
そのまま中に入るとと、中に居たのは紫色をした長い髪の少女。
見た目的に見てソナタと同じぐらいの年であろう少女は、二人を見て言った。
「というか。。こんな時間にここに来るなんて、お姉さん達どんだけ暇なの?というか、泥棒?」
「い、いや。。ちょっと、調べたいことがあって」
会えなかった。。
次こそは会わせたいです。