佐久間ちゃんの忠告がん無視ですね。。
もりにはいっちゃいけないよ
は自分で考えたものです。
シオリがそう言うと、少女は「ま、いいや。あたしはもういくけど、お姉さん達も早く帰った方がいいよ。ここの管理人、ほんとヤバイから。…開けてくれてありがと、じゃーね」とだけ言い残し、闇の中に姿を消してしまった。
シオリとソナタは顔を見合わせる。
「……シオリさん、管理人さんってそんなに怖い人なのかな。。?」
ソナタがビクビクしながら、シオリを見上げる。
シオリは少しの間黙っていたが、やがてソナタを見て言った。
「……と、取り敢えず一回玄関に戻ろうか?」
その言葉にソナタが頷き、二人は一旦玄関に戻ろうとドアに近づいた。
その時。
「あ!ちょっと待って、ソナタちゃん。あの部屋だけ、見てみてもいいかな?」
シオリが指差したのは、すぐとなりの部屋。
「あ、はい!良いですよ!」
ソナタが慌てて返事をすると、シオリは嬉しそうに笑った。
部屋の中には、大量の本が入った戸棚がいくつもあった。
シオリは早速いくつか本を取り出そうとした。
「あ。ねえねえシオリさん。こんなところに、絵本が……ことり、おばけ・・・?」
ソナタが絵本を拾い上げ、シオリに声をかける。
けれどその声かけは、途中で途切れた。
絵本の題名は、ことりおばけ。
ソナタが首をかしげていると、シオリが近づいてきた。
絵本を覗き込んだシオリもまた、不思議そうに首をかしげた。
「あれ?この本、見たことあるような。。」
「うん。私もそんな気がして……」
ソナタが絵本の表紙をめくる。
二人は、絵本に視線を落とした。。
本を見終わった二人は、「やっぱり、見覚えある」と口を揃えて呟いた。
首をかしげながら部屋をあとにしようとした、その時。
ガタンッ
何かが落ちた音に、二人が振り返る。
そこに落ちていたのは、水色に淡く輝く石のついたペンダント二つと、一冊の小さな本。
「わあ、綺麗な石。。ねえ見て、ソナタちゃん!・・・ソナタちゃん?」
ペンダントを拾い上げたシオリが、反応のないソナタを心配して顔を向ける。
ソナタは、一緒に落ちてきた本を読んでいた。
題名は、『もりにはいっちゃいけないよ』
シオリが横から覗き込むと、その本は子どもが書いたような絵で描かれていた。
『もりにはいっちゃいけないよ
ふかいふかいもりのおく。
はいっちゃいけないもりのおく。
そこには、ことりおばけがすんでいる。
ことりおばけはおかあさん。
だけど、こどもはしんじゃった。
ことりおばけはかなしんだ。
だからこどもをつかまえて、あたまからガリガリたべるんだ。
だから、ね。こどもたち。
もりにはいっちゃ、
いけないよ?』
須賀くん達ェ・・・
じ、次回こそは。。