あの流れから大体の方は想像されている形でしょうが、一夏のアレが発生します。
そこに至るまでの心情と、一夏が頑張る姿を楽しんでいただけたら嬉しいです。
注意点
いつもより少し長いので、目が疲れないようにご注意ください。
戻った体育館の中は、やはり戦いが続いていた。
理性を持った一撃と、力任せに振るっているように見える一撃が、交錯し続けている。
深い緑髪の試験官の攻撃は、どちらかというと技巧寄り。本気で打ち込んでいるように見えて、時折混ぜ込んだフェイントが相手のリズムを崩し、そこに追撃を仕掛けるのがパターン化している。
相手の不意を突く戦法を繰り返しているなら、そのうち攻撃を読まれそうなものだが、どうやら、そのあたりも技量で何とかしているらしい。見ている今の間も次々と、攻撃が打ち込まれている。
「いい加減・・・倒れてくれませんか!」
「・・・」
問題はその相手だった。
先程と変わって叫ばなくなったものの、今度は不安定に体を揺らしている。右にフラリ、左にフラリ、と柳の木が揺れるように。
そして体の傾きに関係なく刃を振るってくるのだ。
技ではなく、単純な力だけで振るわれる凶刃。だが、ISのサポートを受けたそれは生半可な速度ではなく、普通は予測が立たない。対応することすらも難しいのではないだろうか。
それを弾きつつ、自分から攻め込んでいるあの人は、やはりIS学園関係者だけに凄腕なのだろう。
(戻ってきたけど、本音に言ったように、見ているだけで終わればいいんだけどな。)
その光景を再び、散乱した荷物の間からこっそりと俺は観察していた。
なぜ動かないかというと、理由はある。予想通りというかなんというか、あまりの激闘に飛び出す暇もない。
こういう場面だと、大声を出しても味方だけ驚いて隙を突かれるのがよくあることなので、下手に声を出すこともできずに隠れているしかできないのだ。
(雰囲気だけ見てれば、試験官さんが押し勝ちそうな気はするけど・・・)
まだ、確信は持てない。
それぞれのシールドエネルギーの残量も分からないので、今のところどちらが優勢なのかも俺にはわからなかった。
(しばらく、様子を見て大丈夫そうなら何もしないでおくか。)
仮に大丈夫でなかった場合、教官が倒されるほどの相手に、どこまで戦えるかは想像がつかないが、その時はその時だ。
嫌な予感が的中したのか、そこからもしばらくして、試験官の方の動きが落ち始めた。
息が上がっているようで、肩の部分が激しく上下し、剣先も揺れて定まらなくなってきている。
「さすがに、こんなに長時間、戦うことになるとは、思っていません、でしたね・・・」
その声を聞いて、体調不良の理由が思い当たった。
(スタミナ切れか)
元からあの人は短期決戦タイプの人なのだろう。
フェイントを交えた攻撃も体力の消耗や相手の反応に対する意識で、精神的消耗を強いられるような戦い方だ。戦い方としてこの人はその消耗が表に出ない間に倒すことが、いつものスタイルだったのだろう。
今までどのくらいの時間戦っていたのかは不明だが、本人の予想を超える時間戦闘が続いていて、そして消耗を隠すのも限界を迎えた、ということか。
この状況を錯乱している筈なのに妙に鋭い敵が見逃すわけもなく、横なぎの一撃が試験官の脇腹目掛けて突き刺さる。
「ハっ!」
「かはっ!」
口を開けて、肺から息を絞り出したような声と一緒に吹き飛ばされる試験官。
なんの偶然なのか、その体は俺の近くまで飛ばされてきた。
俺にとってはまずいことに飛ばされてきたことで、隠れる為に使っていた荷物の山が崩れて、敵から丸見えになってしまう。
俺を見つけたのか、視線が敵と見事にかち合う。
その敵の口元が、切り裂いたかのように丸い円を描く。実に面白い獲物を見つけた、そう言わんばかりの表情だ。
対する俺の表情は言うまでもない。苦虫を噛み潰したような表情というのが、こういうものかと実感していた。
「悪い、本音。やっぱり傷だらけにならないって約束は、守れなさそうだ。」
敵に見つかる不運に見舞われたが、俺への幸運もたった1つだけ足元にあった。
それは先程まで試験官の手に握られていた、打鉄専用の近接戦闘用ブレード【葵】。
本来の持ち主が気絶したように動かない今でも、俺の足元で担い手を求めるようにその存在を強調している。
自分のところに試験官が飛ばされてきたことが、不幸な偶然というのなら、戦う武器を求めていた自分に武器が与えられたことは、必然だったのだろうか。
どちらでも今ここで俺がとれる手段は1つしかなく、俺もその手段を拒絶しなかった。
「・・・ISでの使用が前提なのか?振り回すには少し重いな。だけど・・・」
【葵】を持ちあげ、自らの武器として正眼に構える。自分の意思で、誰かを守るために。
「戦うには十分だ。いくぞ!」
その掛け声を待っていたように、敵も俺へと襲いかかってきた。
◇
――戦闘開始より10分後――
俺とISの戦闘は掛け声を出しておいて情けないが、俺が防衛に終始するという形になっていた。
先程と同じく、身体をフラフラと揺らし、普通ではあり得ない角度からの一撃を放ち続ける敵IS。それを試験官と同じく弾いて攻勢に移ればよいのだが、残念なことにそうするにはあまりにもパワーが足りていなかった。
「くそっ!予想してたより重いうえに速い!」
「くきゃきゃっきゃかやあきゃ!!」
【葵】がIS用の武器ということもあり、振り回すのは少し難があるが、全くできないわけではない。少なくとも戦いの中で流れを決定づける要因にはなりえない筈だった。
ならば、なぜ押されているのか。理由は言うまでもなくISの有無。機械の補助を受けて十全の攻撃が行える相手に対して、俺の方は生身のままだ。変幻自在に攻撃を放つ敵に対しては【葵】を構えるのが精一杯であり、攻撃など出来るはずもなかった。
いやそれどころか、構えることも徐々に難しくなりつつあった。
当初、敵の攻撃を受け止めたうえで跳ね除け、カウンターを決めるという作戦を考えていたのだが、相手の攻撃にかかっている力が想像以上に重く、まともに受けることは不可能だった。
実際、一撃目の剣が衝突した時の重みでその力の差を感じ、剣先をそらす方にしていなければ、両腕は骨折していた。
そこからはひたすら、敵の攻撃を自分からそらすことに全力を出している。
試験官とは別の意味だが、これも消耗戦だ。
(本音が戻るまで、捌き切れるか・・・)
一撃一撃をそらすことに全力を出しつつ、頭の片隅でこれからどうするかを考える。
攻撃ができない以上、現時点でのベストの方法は、応援が駆け付けるまでここで敵を足止めし続けることだろう。どうにかして壁際で倒れている試験官を担いで逃げたとしても、敵がそのあとどうなるかはわからず、最悪の場合近くの住宅街で暴れまわる可能性もある。
「暴れてる理由聞いても、答えちゃくれないよな!」
「くあひゃゃひかあゆ!」
つまり逃げることはできず、攻撃もできない自分は現状維持に全力であたらなければならない、ということだ。
要点をまとめても、現状が良くなるわけではない。しかし、あまりに不利な状況に苛立ちがつのる。
(せめて、パワー不足だけでもなんとかなれば!)
状況も大分と良くなるのだが。
焦れ始めた一夏だが、そこで思いもよらないことが起こる。
それまで笑っていたISが口を閉じ、攻撃を止めたのだ。腕も頭もだらりと下がり、意識が完全になくなっているように見える。
(何だ?罠か、それとも錯乱が治まったのか?)
答えはどちらでもなかった。
「生身のわりに、随分と頑張るなぁ。」
そう、敵が喋ったのだ。
「・・・口がきけたのか。さっきまでの壊れた笑いは何だったんだよ?」
「ああ、それは失礼。適当に片づけて終わりにするつもりだったものだからさ。
思考分野まで乗っ取るのは疲れるからやらなかったんだよ。」
顔は俯けたまま、声だけをこちらにかけてくる。
女性だが低めの声、という位が特徴だろうか。やたらと丁寧な喋り方をしているように感じるが、同時に妙な感じもする。
なぜだか、とてつもなく不気味なものと会話している気がする。
話しているだけの相手から、嫌な感じが伝わってきた。
ここまで他人に違和感を抱くのは初めてだった。
まるで、そう、話している相手と話す内容があまりにもかけ離れているような、一つの体に二つ目の人格でも入っているかのようだ。
「だけど、ここまで健闘している相手に挨拶もなし、っていうのはマナーがなっていないと思ってね。こうしてご挨拶させていただいているわけだよ。」
「・・・待て、乗っ取るって言ったな。
どういうことだ、お前は本音の友達の『かんちゃん』ってやつじゃないのか?」
「おや、戦闘センスだけでなく、頭も悪くないようだね。男でなければ、組織に勧誘していたかもね。」
「質問に答えろ!」
「おいおい、静かにしたまえよ。沈黙は金、というだろう?
それで質問の答えから言うと、答えはNoだ。僕は君の友人が言うところの『かんちゃん』とやらではない。」
どういうことだ?毎度のことながら、予想がつかないことが多すぎる。
今回のことは、操縦者が暴走して錯乱状態になっただけではなかったのか?
戦っていたのは本音の友人ではなかったのか?
かつてのイクサの時と同様、聞くべきことはいくつもある。
だが、いま問いただす必要があるのは一つだけだ。
「乗っ取ったっていうのは、つまり、その子が暴れている原因はその子じゃないってことか?」
「申し訳ないけど、そちらは答えられないね。こちらも守秘義務というのがある。」
「言わないなら、力づくでも聞き出すぞ!」
「ふむ、中々情熱的だね、いや感情的というべきか。
そういう男性は嫌いではないな。まぁ、君の熱意に応えて少しだけ口を緩めるなら、我々の実験の一つがISの遠隔操作で、今回もその一つという事だよ。」
『実験』、確かにコイツはそう言った。
つまり、コイツもしくはコイツらの企みに、本音と友達は巻き込まれた、という事だ。
それだけ分かれば十分だった。
「速いね。」
「てめぇ、ふざけるな!」
後先のことなど考えず、一気に切りかかる。
無論、何も考えず繰り出した一撃は、相手が顔を上げずに動かした剣であっさりと防がれてしまう。地力で負けているので、長くは持たないだろう。それでも、攻撃に移っている今はこちらの方が優勢だ。
このまま、力任せに押し続けるだけでも、いくらかの優位は保てる可能性はある。もちろん、同時に簡単に押し返される危険性は抱えてしまっているが。
だが、そんな理性的思考など捨てて、俺は剣を次々と敵から離しては打ちかかる。
「何がふざけているというのか、参考程度に聞いてもいいかい?」
「人を舐めたような態度が、ふざけてるって言ってるんだよ!」
何度繰り返しても、相手は完璧に防いで見せる。縦、斜め、突き、胴切り。試験官には劣るが即席のフェイントをかけてもなお、その反応速度に俺の剣はまるで通じない。
十合、二十合、周りから見れば流れを握っているのは、完全に相手の方だろう。
余裕を崩さない声で、再び声をかけてくる。
「それ以上は止めておいたほうがいい。
ISのハイパーセンサーによる感知が全能だとは言わないが、素人が戦うには無理があるよ。」
「それが、どうした!
敵わなくたってお前を放っておく理由になるかっ!」
「無意味だとわかっている筈なのに戦える、か。興味深いね。
まるで、僕を許すことが出来ないかのようだ。初対面の人間にそこまでの判断を下せるとは、普通ではないよ。」
「っ!!」
俺が力任せに剣を払ったにもかかわらず、反動で俺が飛ばされる形で距離が開く。
息が上がっているのを自覚して、呼吸が荒くなるが、敵から目は離さない。
相変わらず、顔は上げずに言葉だけを向けてくる。ハイパーセンサーだけで、実際の視覚に頼らず戦闘を行うなど、どれだけの化物なのか
「息が上がるのも当然だよ。」
「うるさい!」
「さっきは君の質問に答えた。今度は僕の質問に答えて欲しいな。
なぜ、僕にそこまで戦いを挑み続けられるんだい?
普通なら逃げ出してもおかしくない筈だよ。」
「お前を許せないからだ。それだけで、お前と戦う理由には十分だろ!」
「人間はそこまで感情的ではないさ。
皆、どこかで自分が諦めてもいい理由を探している。敵の方が強いから、速いから、優れているから・・・etc
そして、都合のいい言葉で自分を誤魔化して、目の前の事実から逃げ出す。それは悪いことではない、弱者が持つ当然の権利だ。」
「・・・・・」
自分より相手の優れた理由を見つけて逃げる。確かにそれは、正しいことだろう。
臆病者だ、などと非難する者こそ愚か者だ。
今の自分の状況でも同じことは言える。敵の方がISを持っている。戦いの経験もおそらく上だ。持っている力もどれ一つ通用しない。
諦めるにはお釣りがくるだけの理由が揃っている。
だが、
「言っただろ。お前が許せない、それだけだ。」
本音に、『かんちゃん』という友人を助けてくれと頼まれた。
正義の味方を掲げる自分に、これ以上の戦う理由など存在しなかった。
「感情の答えか。できることなら、理性の答えを期待していたよ。
さて、こちらも時間がそろそろ押しているのでね、これで気絶でもしてくれると助かる。」
それまでとは違って、少し声に落胆したような感じが伝わってきた。
と、同時にそれまでの不動の姿勢が嘘のように、敵が動く。
瞬きの間に目の前へと接近した敵は、剣に俺を引っかけるようにして投げとばす。
これまでとは段違いの速度に体は追いつかず、鍛えたはずの反射神経も役に立たなかった。
「おぐぁっ!」
耳元で風を切る音を感じた、と思った次の瞬間には背中全体に激痛が走り、肺の空気が絞り出される。試験官と同じく、壁に叩きつけられたと気づいたのは、地面に倒れ伏した後だった。
全身にはしるあまりの痛みに意識が途切れそうになる。
「それではこれで。
君は中々面白いイレギュラーだったよ。」
声が徐々に共に遠ざかっていく。
俺はそれに、何も反応が出来ない。
ひどい状態だった。背中の激痛、腹部の鈍痛、どこかで掠って切ったのか足や腕にも痛みは走る。倒れた体と制服を濡らしているのは、自分の出血だろうか。
特に右足の傷は酷く、倒れたまま動かすのにも若干だが動きに遅れが出ている。
昔の、夢を持たないころの自分なら、ここまでして誰かを助けようとはしなかっただろう。
いや助けようとしても、それはお人好しなだけで、この痛みを乗り越えられたかは怪しい。この敵が言うように、諦める理由を見つけてそこで挫折していた可能性が高い。
だが、今の俺は、正義の味方は自分の痛みなど気にしてはいけない。
手をつき、膝立ちからではあっても立ち上がる。
誰かが助けを求めているのに、寝ていることなど出来ない!
「そうだ、寝てなんて・・・いられるかっ・・・!」
こいつは敵だ。身体の全てが負けたとしても、心まで負けるわけにはいかない!
心に誓った夢のために、俺は力の全てを振り絞り立ち上がる。
顔を上げないまま驚いてはいるのか、敵の声に感情が混じる。
「・・・まだ立てるのか。
正直に言うよ、驚きだ。感情だけでそこまで戦えた人間を僕は他に知らない。」
「どうしたよ、まだ勝負が終わってないのに逃げるつもりか?」
相手の言葉には反応をせず、自分の言うべきことだけを告げる。
隠せているかはわからないが、既に体は満身創痍だった。気力で意識を繋げてはいても、これ以上の傷をもらえば、意識の前に命を失うこともありうる。
幸い武器は攻撃を食らっても離さなかったらしく、まだ手の中にある。だが、敵に攻撃するにしても、前へと歩くだけの力も危うい。
「君との決着に執着する理由もないからね。
だが、心の力で起き上がったところで、もう体は動かないだろう?」
敵の指摘は正確なだけに腹立たしい。
立ってはみたものの、足は右が既にひきつったように痛んでいて、歩くのも辛い。腹部の鈍痛は吐き気を生み、下手に動くこともできない。
何より背中の痛みが深刻で、先程から肩を少し動かすだけで激痛が走っている。痛みを無視する努力はできるが、そこではない。敵と戦っている時に悪化してしまえば、身体の硬直が避けられないことが問題なのだ。
動くのもままならない体を呪うしかない。
そんな俺の視界に、試験官が身に纏ったまま気絶しているISの姿が映る。
それは今の状況下では、敵に対抗できる唯一の手段だった。起動方法は詳しく知らないが、触って起動すると聞いたことがあるので、触るだけでもいけるかもしれない。
だが、致命的な問題が一つあった。そう、ISは男には動かせない。
俺の視線を辿って、考えていることが分かったのか、軽く苦笑したように語る。
「勝利への執着は大事だが、現実から目を背けてはいけないよ。男に動かせないISは、この場では君の助けにならない。」
そうだ、ここで必要なのは現実の強さだ。だが、現実とはなんだ。
このまま動かせない体で挑んだとして、勝てるかといえばそんな訳はないだろう。
それが今の俺にとっての現実、現実だ。
負けることしかできない現実。そんなものを受け入れられるものか。
ならばいっそ。
(一か八か!)
最後の力を振りぼって、倒れたIS目掛け、足で踏み切り身体を飛ばす。
だが、少し、あと少しのところで伸ばした手は空を切る。
敵が、足りない部分を這ってでも近づこうとした俺を、片足で踏みつけたためだ。
「ぐあっ!」
「現実を見ろ、と言っているだろう。
仮に動かせたとしても、今のまま戦えば確実に君は死ぬ。君のようなイレギュラーは、僕としても失いたくないんだよ。
ここはお互い気分良く別れようじゃないか。」
何を言っているのか。現実というなら、本音と友人の持つ現実に踏み込んだのは自分だろうに。今更、自分の言い分だけは通そうというのか。
許せない、許さない、許してはいけない。こんなことをする敵を、織斑一夏は許すことなど出来ない。たとえ、この体がどれだけ傷ついても、命が危険にさらされようとも。
そう、だから、
「力を貸せ、IS!」
俺はISに手を伸ばした。
◇
男はISを扱えない。
正確には起動が出来ない、といった方が正しい。
理由は不明であり、どうしても知りたければ開発者の篠之野束に聞くしかない。
どんな理由があるにしても、この場では深い意味は持たない。
織斑一夏がISを使えない、という事実は変わらないのだから。
だが、本当に動かないのだろうか、と織斑一夏は考える。
試験官が自分の近くに飛んで来たことは偶然なら、武器を求める俺の傍に試験官が持っていた剣が転がったのは必然といえるはず。ならば、もう一度起きてもいいはずだ。
偶然でも必然でもなく、ただ単なる
それは、戦場ではあまりにも無意味な考え。
神に縋ったところで意味などない。
縋ってはいけない。手を伸ばし、引き寄せるのだ。己の夢のために。
そして、
『認証確認。【打鉄】再起動を開始します。
搭乗者への装甲及びスラスター展開。搭乗者に生命危機レベルの負傷を確認、痛覚緩和処置開始。シールドエネルギーを前回行動中断時の数値まで回復。
戦闘準備、完了しました。』
奇跡は起こった。
ふとここまで書いて思った。
俺、簪のファンに殺されるんじゃないだろうか・・・
投稿したし、今更変えませんけどね。
ようやくの一夏覚醒。
機体と肉体どっちもボロボロなので、もうそんなに戦いませんが。
そして、登場したオリキャラ3号。(1号はイクサ、2号はローガン)
・・・ええ、言いたいことは分かってます。
原作キャラよりオリキャラの方が多く出てきてますね。
一応メインで出てくるオリキャラは後一人で終了予定なので、ご容赦ください。
二章も次で完結します。もう少しお待ちを。
なんだかんだでもうじき2桁に入りますね、話数。これからも頑張らないと。
余談
戦っている試験官、気づいた人いるかもしれませんが山田先生です。
原作でも結構強い、的な扱いだったのでここで戦ってもらいました。
スタミナ切れしたのは、彼女が生徒に戦うように頼んだり、生徒が戦っているのを黙って見ているタイプに思えなかったので退場するもっともらしい理由として使いました。