入学試験の日に起きた亡国企業による『IS遠隔操作事件』。
それを受けて、当事者の日本を含めた勢力ごとの思惑や反応を書いてみました。
一夏の視点からだと、どうやっても見えないこともあるので。
後、今回は短いので文章の書き方が変わっています。ご容赦下さい。
キャラもオリキャラにするほどでもない人たちは役職の名前で書いておくことにします。
伏線も少しだけあります。
事件の裏にある思惑
――日本政府——
秘書「総理、例の事件ですが、亡国企業のことは伏せ、
あくまで事故として発表する路線で話は進めています。」
総理「それでいい。日本国内でテロリストの暗躍を許したなどと知れれば、中亜連合・ヨーロッパあたりがうるさくなるに決まっているからな。」
秘書「IS学園の設置に関してもかなり揉めたというのに、
さらに火種を与える必要はありませんからね。
しかし、後でばれた場合はよろしいので?」
総理「心配いらん。どの道明確な騒動の証拠は体育館の備品が壊れたことと、被害者の怪我だけだ。理由をつけて口を閉じるように説得すれば、漏れることもない。」
秘書「かしこまりました。」
――アメリカ――
大統領 「『IS学園入学試験での暴走事故はあくまで事故であり、これからも安全性の向上に向け努力することをお約束します。』ね。国の正式発表がコレなのは、私たちの情報網を甘く見ているのかしら。
それとも、日本政府には何かの思惑があるの?」
側近A 「その発表は、あくまで建前じゃないのかい。」
側近B 「こちらが正しい情報を得ることも、想定の範囲内と考えます。」
大統領 「B、どういうこと?」
側近B 「我々が事実に気が付いたとしても問題はなく、口を出してこないと考えているのではないでしょうか。」
大統領 「追及されても怖くはない、そういうことかしら。」
側近A 「仮にそうだとしてもいいじゃないか。
事故だというなら、再発を防ぐことも必要なはずだし、そこに協力という形で、深い事情を探ることもできるだろうしね。」
大統領 「今回のことに関しては過干渉は避けましょう。
必要に応じて支援を出すと答えておけば、あちらも満足でしょう。
それより問題は亡国企業についてです。」
側近B 「箝口令を敷いたうえで調査を行っておりますが、やはりこれまでの事件は全て彼らの犯行によるものとみて間違いない、というのが報告です。
そしておそらく、他国でも同様のことは起こっているかと。」
大統領 「既に二桁近く我が国からはやられているわ。
P.Aの配備を進めて隠してはいるけれど、いい加減、いつまでも彼らの好きにはさせられないわね。」
――亡国企業――
スコール(以下S)「レン、『事故』について訊きたいことがあるのだけれど、いいかしら?」
レムナント(以下R)「何の用だい、ミス・スコール?
後、僕はレムナントだから、レムって呼んだ方がしっくりくるんだけど。」
S 「それだとMと被って呼びにくいのよ。
それより貴女、この前使った【打鉄】はどうしたの?
回収してないって、報告で聞いたわよ。」
R 「それかい。電車の時刻が迫っていたから忘れていたよ。」
S 「・・・ごめんなさい、どういうこと?」
R 「いや何、イレギュラーが想像以上に面白くてね。
ついつい相手をしていたら帰りに乗るつもりだった電車の時間ギリギリになってしまって、回収するのを忘れたんだよ。もう少しで帰れなくなりそうで危なかったなぁ」
S 「・・・何故、【打鉄】に乗って逃げなかったの?
そもそも、連絡があれば迎えをやったんだけど。」
R 「久しぶりに外に出たし、日本の電車に乗りたかったんだよ。」
S 「はぁ、仕方ないわね。あなたが興味を持ったのを優先するのはいつもの事だし。」
R 「大体、【打鉄】なんて旧式を持ってきても仕方ないだろう?
必要なのは第3世代のほうなんだし。」
S 「後々、数は必要になるのよ。私たちの最終的な目標にはね。
今のところ、百にも満たないんですもの、旧式でも何でも手に入れておかないと。」
R 「全世代合わせてもそれだけだからね。
そういえば、第3世代はミス・オータムが少し前に手に入れたのが最後だったね。
あれ、名前は何だったかな?」
S 「・・・あなたは本当に興味ないことは覚えないのね。
あの時、オータムが手に入れたのは、」
「【ミステリアス・レイディ】よ」
さて、幕間とか書いといて今後への伏線も書きました。
レムナントの時間が押している云々は、実は電車の時間だったと。
いや何言ってんのお前、とか言われそうですが、要するにレンはあの時の戦闘をそれぐらいの価値しかないと思っていたわけです。
単純にアイツが天然だということもありますが。
アメリカの二桁近くや、オータムの手に入れたというISについて、
何があったかなどは今はまだご想像にお任せします。
その内本編でも触れますので。
それではまた次回。