Another World If -Early Days-   作:山吹 色

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薄暗く広い空間。

時折、緑色に光る非常口の電灯が不気味に点滅する。

乱雑に置かれたダンボールの山はどこかの巨大な倉庫を思わせる。

静寂に包まれたその空間を割くように、コツコツと誰かが歩く靴の音が響き渡る。

そしてそれは突然止まった。

 

「おぅ……下見は終わったのか?」

 

唐突に何も無いと思われた暗闇の中から男の声が響き渡る。

とても低く透き通った声だった。

その問いに足音の主は透き通ったアルトボイスで答えた。

 

「あぁ。昨晩、男子寮の屋上にいた武藤龍輝と天野秋義と接触した。アンタの言う通り、手始めに天野秋義を殺っておいたよ。あのチビ女に邪魔されて興が冷めたから武藤龍輝(アイツ)は生かしといた」

「……雑賀雅。今年の狙撃科のエースか。まぁ心配ない。俺たちの計画は順調に遂行されている。しかし予想以上に手が早かったな?邪眼の魔女」

「……」

「殺しに焦ったのか?お前らしくもないな」

「うるせえ。オマエに指図される筋合いは無い」

 

虚空に向かって少しだけ声を荒らげていう彼女。

暗闇から聞こえる声はくすくすと笑う。

 

「まぁいいだろう。武偵校の雷帝を手始めに潰しておけば面倒臭いことをしなくて済む。その方が君としても気が楽だろうさ」

「……ふん。次で殺すのか?武藤龍輝を?」

「待て待て。そんなに焦るなよ。彼らをまだ泳がせてどう足掻くのか見るのも、これから始まる宴の楽しい余興だろう?それに君たちには最高の戦場を用意している」

「ちっ……あくまでもアンタの指示を待てか。いけ好かない野郎だな。それにいい加減、姿を見せたらどうだ?」

「……あぁ、そうだな。面と向かって話すのも悪くない。いい機会だ。この際に君との親睦を深めるとするか」

 

暗闇から聞こえる声は納得したような口調でそう言った。

その返答を聞いて緊張したのか険しい表情で暗闇の中を見つめる彼女。

そして突如、暗闇の中からコツコツと足音が聞こえてきた。

突然のことに迫る足音の方を警戒して身構える彼女。

次第にそれは近付いてくる。

 

「暗いなぁ。まぁ、せっかく顔を合わせる訳だ。明かりぐらい付けるか」

 

そういうと突然、倉庫の明かりが点灯した。

眩しさのあまり咄嗟に手で目を覆う彼女。

ゆっくりと目を開けるとそこには──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎政との一件が終わり、名刀『九字兼定』を背中に引っ提げ、ため息混じりに男子寮の自室の玄関のドアを開ける龍輝。

中に入ると雅が慌ただしく走り回り、部屋中にトラップやら何やらを仕掛けて文字通り僕の部屋を『要塞化』している真っ最中だった。

まぁ、そのドタバタする音が玄関に入る前からしていたから大体想像はしていたけど。

まさかここまでやるとは。

 

「おかえりなさい!御主人様!」

「狐太郎ちゃん!?」

「御主人様が遅いので寂しくて死んじゃう所でしたよ!もう!」

「ごめんごめん。てか御主人様って呼び方やめてよね。その……変な誤解を招くからさ」

「イイじゃないですか♡ボクは御主人様の犬です!奴隷です!何でも命じて下されば、ボクは躊躇なく従いますよ!例えば……」

 

今まですごくニコニコしながらまるでマシンガンのように話していたが、突然、真顔になって振り返る彼女。

むかって真正面、廊下から見えるドアの向こう。

リビングに脚立を立て、腰まであるツインテールを揺らしながら、小さな身体をせっせと伸ばして天井に何やら仕掛けている雅を冷たい目で見ながら指差す。

そして声をあからさまに低くし、顔を近付けて小声でいう。

 

「……あの貧乳女を殺せとか」

「おいおい」

「冗談でーす!てへ☆」

「はぁ……いろんな意味で先が思いやられるなぁ」

「そんな顔しないでくださいよぉ。……あれ?御主人様?背中に背負ってる刀は何ですか?」

 

唐突に気づいたように、僕が背負っている刀『九字兼定』に興味を示す彼女。

玄関で立ち話もなんだし、中に入ってゆっくり話そうか。

僕は後で話すからリビングに行こうと狐太郎を促し、玄関で靴を脱いでからそのままリビングに向かう。

 

「お疲れ様です。雅さん」

「案外、遅かったわね龍輝。とりあえず要塞化はこれで終了よ」

「ありがとうございます」

「ところで。さっき微かに玄関であたしのこと貧乳って言ってたのが聞こえたような気がしたけど?」

「そ、空耳ですよ!たぶん」

 

とんでもない地獄耳だな、こりゃ。

離れていたと安心していたからか、唐突にそんなことを言われてびっくりし、苦笑いしながら誤魔化す僕。

脚立から降り、片付けながらそんな僕を雅は眉を潜めて訝しそうに睨む。

それを見て何を思ったのか、L字型のソファーの角に先に座っていた狐太郎がさらに火に油を注いだ。

 

「空耳じゃないですよ。御主人様は貧乳が大っ嫌いなそうで。男の子はみんな巨乳が好きと言ってました。貴女はド貧乳なんで興味がないらしいですよ?」

「えっ!?ちょ、狐太郎ちゃんっ!?」

「何ですってぇ………胸が小さいだけで女の子じゃないって言うの!」

「ちょ、誤解ですよ雅さん!僕はそんなこと一言も言ってないですから!」

「問答無用!!もういっぺん血の海に沈みたいらしいわね!あ、こら!逃げるなっ!」

 

般若の如き形相で仁王立ちする、怒り心頭の雅を見て本能的に命の危機を感じた僕は、ソファーを飛び越えて慌てて逃げ出す。

僕の後を犬歯を剥き出しにして追いかける雅。

何でこうなるんだよ!

狐太郎ちゃんも根も葉もない事を言いやがって!

心の中で叫びながら全力で逃げる。

無我夢中で玄関のドアノブを握ると、追ってきた雅が突然、僕を押し退けてドアを開け放った。

 

「誰!」

 

勢いよく扉を開けたその先には、びっくりしたように目を丸くして佇む、クリーム色の髪の一人の美女がいた。

それは言うまでもなく、超能力捜査研究科の非常勤講師・白百合舞先生だった。

 

「舞先生っ!?」

「アハハ。チャイムを押そうとしたら急にドアが開いたから、びっくりしちゃった」

「あの……舞先生?どうしてここに?」

「あの事件の後、学校休みがちになってたから心配になって様子を見に来たの。元気そうで何よりだよ龍輝くん」

「すいません。心配掛けてしまって。僕はもう大丈夫です!あとこの人達はその……」

 

まさか雅と狐太郎がいる時に先生が来るとは思わなかったので、咄嗟に言い訳ができない僕。

それを見て察したのか、あった時とは変わらない笑顔で僕を見ていう舞先生。

 

「大丈夫。葛城くんからは事情を聞いてるわ。邪眼の魔女の件で龍輝くんの護衛している方でしょ?」

「は、はい。葛城くん……先生、葛城教官とは知り合いなんですか?」

「そうね。まぁ、武偵校時代の後輩よ。当時と今じゃ180度性格が違うけどね」

「え!葛城教官も武偵校の卒業生だったんですか!」

「そうよ。玄関で立ち話もあれだから、中でゆっくりお話しましょう?お邪魔させてもらってもいいかな?」

 

そういう舞先生を快く招き入れ、リビングに通すと僕は急いでお茶を入れる。

急にとはいえせっかく来てもらったのだから、これくらいはちゃんとしないとね。

あんなにいきり立っていた雅もしてやったりとほくそ笑んでいた狐太郎も、非常勤講師とはいえ自分達が通う高校の教師が来たのだからやたらと静かになった。

さっきのドタバタはまるで嘘みたいだな。

 

「しかし、葛城くんも考えることが凄いわよね。龍輝くんの護衛に校内トップクラスの実力者2人を選ぶなんて」

「アハハ。そうですね。武偵が武偵を護衛する事なんてあるんですか?あまり聞いた事がないですけれど」

「良くあることよ。何も珍しい事ではないわ」

「はあ。はい、お茶です」

「ありがとう。気を使ってくれて」

 

差しだされたお茶を呑みながら、ゆっくり息を整える舞先生。

気がつくと僕は何故か知らないが、舞先生の前に正座していた。

舞先生いわく、過去、武偵が武偵を護衛する案件は何件かあったそうだ。

凶悪な犯罪者やテロリストに命を狙われることも少なくない武偵は、他の武偵の協力を得て身を守ることもある。

武偵とはどんな時であれ、信頼した仲間とのチームワークが大切だと舞先生は最後に語った。

独り善がりではいずれ限界が来る。

それを隣で聞いていた雅は、何か思い詰めた表情で話を最後まで聞いていた。

僕もその話を聞いて納得した。

チャリジャックの際、雅が助けに来てくれなければ僕はおそらく死んでいただろう。

一週間前の件もそうだ。

秋義が庇ってくれなければ、僕は確実に殺されていた。

武偵になったばかりの僕を仲間と信じて助けに来てくれた。

今までずっと1人でいた僕は、なんか心がムズ痒くて仕方がなかった。

何なんだろう、この感覚は。

 

「ところで舞先生。何故、男子寮に足を運んだんですか?わざわざ来る必要なんて無かったと思います。武偵校に行けば会えるはずでは?」

 

不意に狐太郎がそんな一言を投げかける。

失礼だと思うが、さすがに的を射た質問だった。

 

「そうね。そうなんだけども、実は今朝、主任から電話がありまして」

 

急にかしこまった言い方になる舞先生。

あのクソ女医、また何か舞先生に無茶ぶりを言いやがったな。

……おっといけない。

僕の心の黒い部分がほんの少しだけ出てしまった。

まぁ、口に出して無いからバレる心配はないでしょ。

 

「主任?主任って誰よ?龍輝知ってる?」

「あ、うん」

「クローク・エンジェルハーツ。超能力捜査研究科の主任です。貴女はそんなことも知らないんですか貧乳」

「し、知ってるわよ!それと貧乳は関係ないでしょ!喧嘩売ってるの!」

「あぁ~…えーと。ちなみに僕の保護者です」

 

僕が気まずそうに言うと2人は声を上げてびっくりする。

特に狐太郎は同じ科の教師なので、一番驚いているように見えた。

あのクソ女医の横暴な性格を知ってるらしい。

その事情を知ってる舞先生は苦笑いする。

 

「そ、それはさておき。舞先生、あのクソ女医……間違えた。クローク先生からなんて言われたんです?」

「えーと、それは……」

「それは?」

「『しばらく戻れないからうちの息子の面倒をよろしく頼む。できれば付きっきりで見てやってくれ』と」

「つ、付きっきりぃ!?」

 

絶叫しながら思わず立ち上がる僕。

それを聞いていた2人も待ったと言わんばかりに立ち上がる。

付きっきりってどういう事だよ!

 

「そうです。実は……その話にはまだ続きがありまして」

「続き?何ですか?」

「はい。『なんなら一緒に住んでも構わん。お前が教えられることを少しずつアイツに教えてやってくれ』だそうです」

「「一緒に住むぅ!?」」

「はぁ……」

 

今度は2人が頭を抱えて絶叫する。

つーか、お前らには関係ないだろ。

その傍ら、僕はため息混じりに項垂れる。

そう頼まれた舞先生は相変わらず、苦笑いを浮かべていた。

 

「たぶん、主任の親心なんだと私は思いますよ。彼女なりの愛情と言うか。彼女は彼女なりに龍輝くんを……息子を心配しているんだと思います」

 

改まった風に言う舞先生。

あんな性格の彼女から想像出来ないし、何か信じられないが。

そんなふうに文句を言ったところで仕方ない。

だが、2人は納得してないようだった。

 

「ちょっと待って下さい舞先生!生徒と教師が一緒に住むなんておかしいじゃないですか!それに龍輝はこんな可愛い顔した変態なんですよ!何かあってからじゃ遅いんですよ!?」

「ボクも珍しく雅さんと同意見です!御主人様は変態です!」

 

おいおい。

君たち僕を批判してる理由がおかしくないか?

多少なりとも傷付いたぞ、その発言。

 

「大丈夫ですよ。私は頼まれた以上、責任を持って龍輝くんのお世話をするだけです。そういう如何わしい事は絶対にしませんし、させません。あくまでも教師という立場を違えることはないです」

 

舞先生ははっきりと言い切った。

それを聞いた2人はぐうの音も出せないで立ち尽くす。

 

「それよりも、今は一番大切なことは龍輝くんの身の安全を守ること。あなた方2人の役目でしょう?」

「「は、はい」」

「私も今回を期に龍輝くんの護衛に教師として参加します。邪眼の魔女を相手にするのですから、そちらの知識に詳しい人が居た方がいいでしょう」

「……なるほど。ありがとうございます!その方が心強いですよ」

 

そういう僕に笑顔を返す舞先生。

やはり、その手に知識に詳しい人がいないとどうにもならないところだった。

これで本格的に対策を練ることができる。

いろいろあったが気が付けばもう、窓の外はすっかり日が暮れていた。

 

「そう言えば御主人様?あの刀は何ですか?」

 

リビングの壁に立て掛けてある、黒漆拵の鞘の日本刀を指差して狐太郎がいう。

あぁ、後で話すと言ってすっかり忘れていた。

今日、虎政から譲り受けた刀だと狐太郎に告げる。

その話を聞いていた舞先生もリビングに入ってからずっと興味があったらしく、よかったら見せてほしいと言ってきた。

僕は快く見ていいですよというと、舞先生はさっそくその刀を手に取って、鞘から刃を抜いた。

すると、舞先生とそれを見た狐太郎の目が丸くなる。

 

「こ、これはっ!?」

「御主人様!この刀の銘は?」

「虎政いわく、九字兼定だそうだ」

「九字兼定っ!?まさかこれは本物!?」

「虎政はそう言っていたけど、僕は刀について詳しく無いから分からないんです」

 

驚いている2人にたじろぎながらそういう僕。

恐る恐る鞘に刀を戻す舞先生。

 

「素晴らしい名刀です。私も贋作しか見たことなくて、本物を見るのは初めてで驚いてしまいました」

「でも御主人様。今後、この部屋では絶対に鞘から抜かないようにお願いします」

「え?何で?」

「それはですね御主人様。この部屋にはトラップとかの他に、念のためにボクが目には見えない結界を張っておいたからです。この刀……九字兼定はその結界を斬ってしまうんですよ」

「結界を……斬る?」

 

そこで僕はふと思い出す。

昼間、武偵校の一角で取り調べを受け、ダクトから落ちてきた彼女に葛城教官が言った言葉。

──妖術士(カルドゥーン)

そうだった。

久音狐太郎は学年でトップクラスの妖術士だと言う事を。

狐太郎いわく、雅が黙々と部屋を要塞化している間、誰か来たら気配で分かるようにと彼女なりに結界を張ったらしい。

しかし、この刀『九字兼定』は虎政が言っていたように魔を斬る力があると彼女も言った。

魔を斬る力は結界にも反応するらしく、鞘から抜き放つと有無を言わさず結界を斬ってしまうらしい。

それでは結界を張った意味がない。

もしもこの刀が偽物ならば狐太郎が変な違和感を感じないが、僕がこれを持ったまま玄関に入った時、狐太郎は違和感を感じて気になって仕方がなかったと言った。

つまり、これは紛れもない魔を斬る力がある本物の九字兼定だと言う事だ。

信じられないが本人がそういうならそうなんだろう。

それに舞先生は、これが邪眼の魔女に対抗する唯一の切り札になると付け加えた。

なぜなら邪眼も言うなれば一種の結界のようなものらしい。

邪眼の魔女が見せるという幻想も幻影も、一分という長い夢、あるいは意識という閉された空間……結界の中で起きたこと。

結界を斬る力があるこの刀なら、一度掛けられた結界を破ることができると考えたのだろう。

つまり、見ている幻想を結界と意識し、その閉された空間をこの九字兼定でぶった斬れ、ということらしい。

そもそも意識の中の空間をぶった斬れ、なんていくら何でもむちゃくちゃすぎやしませんか?

到底、出来るとは思えないんですけど。

 

「虎政くん。よくこんな名刀を持ってましたね?びっくりです」

「聞いた話だと自分の部屋の物置にあった……って言ってましたけど」

「自分の部屋の物置に?物騒な事この上ないわね」

「……そ、そうだね」

 

その臙脂色のプリーツスカートの下にM93-Rを二丁も隠し持ってる雅が、物騒と言うのも説得力のないよね?

苦笑いしながら僕は心の中で全力で突っ込む。

 

「大方、家族の誰かの持ち物だった……という可能性もあるとボクは思いますよ」

「真田家はもともと武士の家系ですから。刀の一本や二本、あってもおかしくないです」

「そうよね。信じ難い話だけど、とにかくこの刀は邪眼の魔女との戦いの奥の手……対抗するためのあたし達の切り札ということになるわ」

 

そんな会話を交わす3人。

……真田幸村。

日本一の兵と謳われた有名な武士だ。

大阪夏の陣で戦死した後、彼の武勇伝は後世へと語り継がれてきた。

徳川家康が最も恐れた男とも言われている。

どうやら先程の3人の会話から察するに、真田虎政はその子孫らしい。

まぁ、そんなことは別にいい。

僕が気になったことは他にある。

ゆっくりとソファーの背もたれにもたれ掛かり、僕は静かに天井を見上げる。

何故、虎政が九字兼定に魔を斬る性質があると知っていたのかだ。

オカルトやその手の話には興味が無さそうな雰囲気の彼なので、どうも気になって仕方が無い。

気になると言えば……なんだかんだでもう窓の外は真っ暗だけどこの3人は各々の部屋あるいは家には帰らないのだろうか?

 

「狐太郎ちゃん、舞先生。もう随分と外が暗くなりましたけど、帰らなくても大丈夫なんですか?」

「何を言ってるんですか御主人様ぁ♡ボクは昼夜問わず、学校でもベッドの中でも、あらゆる危険から御主人様を護衛するに決まってるじゃないですかぁ♡」

「それはいろんな意味で危険な気がするよ狐太郎ちゃん……」

「私は龍輝くんの世話をするので、今晩から泊まっていこうと思います。あ、夕飯は何が良いですか?」

「あ〜……そうですね。久しぶりにハンバーグが……って泊まるのっ!?」

 

ノリツッコミになりつつも驚く僕。

一気に2人も同居人が増え、僕はため息混じりに項垂れる。

もう疲れ果てて何も言う気が起きない。

邪眼の魔女に殺される前に、僕が君たちに殺されそうだよ。

いろんな意味で。

そんなこんなで僕と彼女ら3人の奇妙な共同生活が始まることになった。

 

「ちょっと!アンタ達も泊まるってどういうこと!?」

 

雅の叫び声がリビングに虚しく響く中、いろんな意味で疲れ果てた僕はリビングを去り、そっと自分の部屋に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……to be continued!!

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