魔理沙と香霖堂に行って数日後。真夜が家で寝ていたときのこと…。
「真夜ー!真夜はいるかしらー!」
朝、真夜の家に霊夢の声が響いた。すると奥から慌てた様に真夜が寝間着のまま駆けつけた。
真夜は霊夢を見て、珍しいなとでも言いたそうな顔をして霊夢にたずねた。
「なんだなんだ?何か用か?霊夢」
「ちょっと博麗神社に来てくれないかしら。話したいことがあるのよ」
霊夢の顔はいたって真剣で、真夜と最初に会った時の陽気な顔とは違う顔をしていた。
真夜はそれを見て大事な話だと悟る。
「…分かった。ちょっと待っててくれ。準備してくる」
「出来るだけ速くして頂戴。」
「…?まぁ分かった」
______真夜視点______
「ほい、んじゃ行くか…って居ないし」
…あいつ真剣な顔をしていたな。絶対何かあるよ。うわぁ、行きたくねぇ…
でも行かないと絶対なんかされるよ…はぁ、どうすっか…
「…仕方ねぇ。博麗神社に行きますか。
行き先は言ってたし、まぁ霊夢なら先に行ってそうだしな」
さて、いったい何が待ち受けているのか。…霊夢が攻撃してきたら怖いなぁ…。
ま、そんなわけ無いだろ。話って言ってたから大丈夫だろ。な?
…誰に言ってんだ俺。
「ほい到着っと。…あれっ?誰も居ない?何で?おーい霊夢!何処にいるんだー?」
何でだ?おっかしいな…霊夢なら先に来てると思ったけど。…まさか置いて来た?ははっ!まさかな
「霊符【夢想封印】!!」
!弾幕!?この弾幕は…!!
「霊夢のスペル!? どういう事だ?何で攻撃してくるんだよ霊夢!」
「すぐ終わるわ、じっとしてて頂戴!」
「ちょっと待て!俺に攻撃する理由を教えてくれ!わけが分からん!」
「いいからそこに止まってなさい!」
「いや理由を聞かずに攻撃を受けるやつはいかねぇよ!」
霊夢のやろう、やけに慌てているな。何があったんだ?もしや…
って!うおっ!危ねぇ!
「くっ!速く当たれっての!」
「………なぁ霊夢。紫さんからなんか言われたのか?」
「!…えぇそうよ。あんたを弱らせてって言われてね。さぁ理由を言ったから私の弾幕を受けてもらうわよ!」
「なぁ。もっと他に、なにか言われたんじゃないのか?」
「それだけしか言われて無いわよ。…くっ!当たれ!」
…この戦い、見ているんだろうな紫さんは。
「そこまで!止めなさい霊夢」
「!…紫、あんたがやれといったんでしょうが!」
やっぱり見てたか。紫さんが動かしたとなると…まさかとは思うが。
「ごめんなさいね、真夜さん。これには深ーい理由が」
「………その理由だが…もしかして、かなり危険なものが俺に宿っているか。はたまた、幻想郷を脅かす力があるか。そのどちらかじゃないのか?
だから俺を弱らせて、封印かなんかしようとした。ちがうか?」
「!……そう思った理由をお聞かせてくださいます?」
「その反応は図星だな。理由は簡単、霊夢が俺の家に来て真剣な顔をしていたんだよ。
魔理沙は「元私の家だからいいんだ!」と言って俺の家にくつろぎに来るし、慧音は寺子屋の仕事とか人里の仕事の依頼のために来る。
いずれも慌てた顔はする時もあるけど。
それに比べ、幻想郷一の実力者の霊夢がものっそい真剣な顔をして来たらそう考えるぜ。まぁ珍しいとは思ったが。
それにしても、話をしようと聞いて来たのにいきなり攻撃されたときは驚いたけどな。
そして霊夢、お前も気が付いていたんだろ?焦りが出ていたしな」
「…あんたはその感じには気付いていたの?」
「いや?俺に何か宿っているなんて感じなかったし、力も感じないよ?そう考えただけ」
「…そう。気付いてないのにあんたがそこまで考えられるなんて、思わなかったわ」
「ひでぇ!」
霊夢!それって俺が馬鹿だと思っていたな!
「…理由ですが、貴方が考えた後者の方で当たりです。私としては、そのおぞましい力を封印させて貰いたいのですが」
「うーん…因みにどんな力なの?気になるんだけど」
どんな力かな?かな?
「呪力と言う力です。最初は大丈夫だと思ったのですが、日に日に強くなっているので止めないと、と思いまして」
「その前に、呪力って何?」
「呪力は、その名の通り呪われた力で、いろんな力に化けることが出来ます。
例えば妖力。妖怪が持っている力で、個々の妖怪が持つ肉体的な特徴とも言われています。その妖力を使うことで火をおこしたり風を出したりできるのです。かなり上級の妖怪しか使えませんが。
それに、力という漢字が入っていればその力にもなれるのです。
それを貴方が使えばもしかしたら、この幻想郷の
「…つまり、悪い芽は若いうちに摘んでおこうと言うことか」
「そういうことです」
なるほどねぇ…呪力はいろんな力に化けることが出来るのか。確かに危ないな。その気になれば妖力だけじゃなく、遠心力や重力。自分の力、筋力の増強が出来るのか…あれ?いい力にも化けれね?これ。使えるようになったら、その変えた呪力は他のやつにも渡せるし…あれ?あれ?呪力って凄くね?チートじゃね?
…いろんな力に化ける…あ、いい事思いついた。
「あの紫さん?この呪力っていろんな力に化けられるんだよな?」
「えぇ、そうですが。どうしたんですか?」
「この呪力。もし、力という漢字が入ってるならそれに化けれるということは…
「!………なるほど…その手がありましたか」
「いや、難しいんじゃない?真夜はその力を感じ取れないのよ?操ること自体できないのにそれをやろうったって到底…」
「念じれば使えるのか?呪力って?」
「分かりません。とりあえずそれでやってみてください」
「…あれ?真夜から何も感じなくなった?まさか本当に無力に…!?
………ニンゲンッテナンデモデキルノネー。アハハ。ワタシモデキルノカシラー」
「まさか出来るとは…私も考えればこうできた筈なのに…」
「まぁいろんな力に化けれるという
あと敬語は止めてくれ。敬語を使って機嫌取りしてたんだろ?最初は普通に話してたのに、急に敬語になったから違和感しかない。」
「えぇそうね。私も急に敬語になっていたからびっくりしたわよ」
「…わかったわ」
「まぁ、無力になっているだけで、呪力はあるんだが。出来るだけ使わないことにするよ」
「そうしてくれると助かるわ。んじゃ後は霊夢~よろしくね~」
「はいはい……はぁ、とんだ災難だったわ…」
だろうな、一番がんばったのは霊夢だったしな。
しかし呪力か…何でこんな力が俺に付いたんだろうか……やめだやめ!考えるのは止そう。
「あ、帰って昼飯食ーべよ」
みなさん!あけましておめでとうございます!
どうぞ今年も何とぞ宜しくお願いします。
「投稿も宜しくなー」
へーい。にしても、いきなりの超展開。
びっくりした、変だと感じた方は申し訳ございません。