うp主「笹食ってる場合じゃねぇ!」
ホントにこんな感じ。
※現在全体的に手直し中で、3話辺りまで完了しています。
なのでそれを過ぎてから書き方に違和感を感じてしまうこともあると思いますので、ご了承ください。
第壱話「シンジ、襲来」
―――僕の名前は碇シンジ。
14歳の中学二年生、成績はそこそこ。
趣味は漫画を読むことや、アニメ鑑賞に2525動画視聴。
あぁ、あとそれなりに料理はできるしチェロも一応はイケる。
そんな何の変哲もない普通の中学生だ。
人影一つ見当たらない第3新東京市の道路の傍らで、誰に聞かせるわけでもなく自己紹介をする僕。
別に、これは二次小説の第一話とかの主人公による唐突な脳内自己紹介では無い。
自分自身の確認のためだ。
……しかし、もしこの確認を何らかの方法で観察している人物がいるとしたらと考えてみよう。
その人はきっと、僕こと碇シンジは何処にでもいる何の面白みも無い普通の中学生なんだなぁ……と思ってくれたに違いない。
僕自身、そんなことは確認するまでも無く分かりきっているはずの事なのだが、今だけは少し自信が無かった。
―――怪獣が目の前を歩いているのだから。
「なぁにこれぇ」
いや、ホントマジでなんだこれ。
僕は少し前に山の向こうからオスプレイ的な何かを沢山引き連れて現れた怪獣を眺めながら、どうしてこうなったのか考え続ける。
よし、じゃあとりあえず回想シーン行ってみようか(錯乱)
・・・
「手紙?」
自分の部屋でゴロゴロしながら録画したアニメを見ていた僕。
そんな僕の所に、この家の家主である叔父さんがやって来て言ったのだ。
手紙が来てるぞ、と。
「今の時代に珍しいね、いったい誰から?」
「……あの男からだ」
あの男、叔父さんがそう呼ぶのは一人しかいない。
「父さんから?」
「そうだ」
叔父さんは顔を顰めながら頷く。
まぁ、叔父さんは父さんの事を嫌ってるからしょうがない。
年賀状すらくれない父さんからの手紙に何が書いてあるのかさっぱり想像できなかった僕は、とりあえず叔父さんから手紙を受け取って封を開ける。
「何が書いてあるんだろ……『来い』?」
中に入っていたのは来いと一言だけ書かれた紙。
なんか胸の谷間を見せつけてる女の人の写真。
そしてパッと見すごそうなカードの三つだった。
「開けても意味が解らないとはさすが父さん」
「『来い』だと? あの男め……実の息子を道具か何かと勘違いしてるんじゃないのか!?」
「まぁまぁ……しかし、どうしたもんかな」
感情的になって怒鳴り散らす叔父さんを宥めながら、僕は手紙の内容について考える。
ぶっちゃけヒントが無さすぎるので内容に関しての深い事情ついては考えるだけ無駄だが、これほど興味深い手紙を貰ってしまっては考え込まずにはいられないだろう。
だがいくら考えてもさっぱりわからない。でも興味は尽きない。
なるほど……召喚目的の手紙としては最適解みたいな内容だ。
まぁ、息子の顔が見たくなった! なんて理由でないことは確かだね、父さんだし。
「叔父さん、父さんがいるのは確か……」
「第三新東京市だ、何をしているのかは知らんがな」
そこまで電車で行くとして……あ、今あるお小遣いで電車賃足りるかな。
「……まさかお前、行くつもりか」
「来いと言われて即参上って、なんかカッコイイじゃない?」
そう言って僕はヘラヘラ笑うが、叔父さんは険しい顔をしたままだ。
なので僕は今度は笑わず、しっかりと叔父さんの目を見て言う。
「大丈夫だよ、ちゃんと連絡するしアレだったらすぐ帰って来るから」
「……お前はユイに似て頑固なところがあるからなぁ、何を言っても無駄だろう」
「じゃあ!」
「行ってもいいが、連絡をちゃんと寄越せよ? それと宿題も忘れるな」
「……」
あわよくばと思ってたけど、やっぱり置いてっちゃダメですかね。
「……ん? まさかシンジ、それが目的か!?」
「アハハ、そんなわけないじゃないかーやだなー」
「なるほど目的では無いが考えていたというわけか、全くいつもお前は嫌なことは後回しにして……」
・・・
―――と、いった感じに叔父さんのありがたーいお説教を一時間ほど聞いてから家を出発。
そして電車に乗ってこの第三新東京市に来たわけだ。
女の人の写真には待ち合わせの時刻と場所が書いてあったのだけれど、その場所に行っても誰も来なかった。
そのうち非常事態宣言だとか色々と物騒な放送が鳴りはじめて、不安に駆られた僕は公衆電話を探し出して手紙に書いてあった電話番号に連絡しようとしたが失敗。
そして突然突風が吹いてその方向を見たら怪獣が登場、今に至るわけだ。
うん、やっぱり僕が別の世界に迷い込む場面なんて一切無かったね。
僕が生まれたこの世界が怪獣のいる世界だったと考えるよりは、気づかないうちによく似た世界に移動をしていたってことの方がまだ信じられるんだけど……違和感みたいなのは全く無かったしなぁ。
それともアレか、実はここは二次元で僕は神様転生してきたってパターンもあるな。
だけど生憎僕は神様に会ってチート能力なんて貰っていないし、前世の記憶だってもちろん無い。
もしかしたら何らかのトラブルで記憶を失っているだけの可能性も無くはないな。
それだったら自覚してないだけでチート能力が備わっていることになるから、非常に助かるんだけど。
……というかあの怪獣、どう見てもあの胸(?)の赤いのが弱点だよね。
なんであそこを狙って攻撃しないんだろう、日本の軍人の目は節穴なのか?
あぁそっか、コレ軍人役に立たないパターンの奴かぁ……光の巨人さんはよ!
混乱している頭で、纏まりのない事をずっと考え続ける僕。
これ文字にしたら絶対に読みにくいよねー飛ばす人絶対いるよねーとか空知のような事を考えていると、ふと、一瞬思考が止まって冷静になる。
そして冷静に考えるついでにあることに気づき、他の何かを考える間もなく僕は怪獣と反対方向に猛ダッシュ。
その次の瞬間、僕がさっきまで居た場所に怪獣と戦っていたオスプレイ的な何かが墜落した。
「ほあああああああああああ!?」
街の人が全員避難してるってのに道路のど真ん中に突っ立って考え事してるアホはここです誰かタスケテ!
突然だが当然な命の危機に僕はパニックになりながらも全力疾走をしてその場から逃亡を図る。
少し走ってから安全確認のために後ろをチラッと見ると、怪獣がふわっと浮かび上がりこっちに迫ってきているのが見えた。
「重力仕事しろぉおお!!」
僕はそのニュートンが憤死しそうな光景に驚いて転んでしまい、その怪物が着地したときに踏んづけたオスプレイ(仮)の爆発で巻き起こった熱風をその場で蹲って耐える。
しかしモロに直撃すると思われていた風は何故かしばらくしてもやってこない。
ゆっくりと顔を上げると目の前には一台の車が止まっていて、中からサングラスをした女性がこちらを覗いていた。
サングラスしてるけど一目でわかる、写真の人だ。
なるほど、僕と熱風の間にギリギリ車体を滑り込ませて守ってくれたのか。
「早く乗って!」
「あ、はい!」
すぐ考え込んじゃうのは僕の悪い癖だ。
アニメ見てる時に、今後の展開や隠された伏線を見逃すまいとしていたら付いてしまった癖だった。
僕は走って車の反対側に周ると、ドアを開けていてくれたのですぐに開き勢いよく補助席へと腰を降ろした。
「んじゃ行くわよ! しっかり捕まって!」
「はい!」
僕が答えるのとほぼ同時に車は急発進し、すごいスピードで怪物の元から走り去る。
僕はドンドン離れていく怪獣をサイドミラーで眺めながら、なんとか助かった……と一息ついたところで隣を見る。
写真とは違う、ピシッとした感じの服を着た女性が運転席に座り真剣な表情でハンドルを握っていた。
……そうだ、お礼をしなくちゃ。
「あの、ありがとうございました。えーっと……」
「葛城ミサトよ、ミサトでいいわ」
「ではミサトさんと……僕は知ってると思いますが碇シンジです。お好きに呼んでください」
「じゃあシンちゃんって呼ばせて貰おうかしら♪」
「うちのおばさんと同じ呼び方ですね」
「…やめときましょうか」
ちょっと意地悪だったかな?
さっきミサトさんは自分が遅れたみたいなこと言ってたけど、実際に遅れたのは僕……もっと詳しく言えば僕の乗ってきた電車だ。
少し前ならともかく、電車が遅れた理由が嫌でも理解できる今ミサトさんに八つ当たりまがいの事をするのはおかしいよね。
「まぁいいわ、じゃ! 飛ばすから何かに掴まっててねっ!!」
「おうっ!?」
返事する暇も無く加速した車の勢いで、どこぞの駆逐艦のような声を上げてしまう。
怪獣が暴れ回ったせいか、瓦礫が道路に散乱しているがミサトさんはほぼ減速させることも無くすいすいと間を縫うように車を走らせる。
普通、車ではありえないスピードで移り変わる外の景色。
特に理由も無くぼーっとそれを眺めていると視界の端に一瞬、何か『見慣れた』ものを見た気がして思わず目を見開いた。
この見知らぬ街で『見慣れた』もので、それでいてこの状況では『ありえない』もの。
そんなものが特に注目もしていなかった瓦礫の隙間から覗いていた気がしたのだ。
今のは―――
―――人の手じゃなかったか?
「止まってくださいっ!」
その考えに至った瞬間、僕は叫んでいた。
気のせいかもしれない。
だってチラッと見ただけだ、何かを見間違えた可能性の方が大きい。
僕自身十中八九そうだと思っている。
だけど僕は、そんなフラグめいた考えをそのままにして置けるほど心が強くは無かった。
だって普通の中学生だからね!
「どうしたのシンジくん!?」
「お願いします! 止まってください! 早くっっ!!」
「っ!」
僕の急かす言葉を聞いたミサトさんはブレーキを思いっきり踏みつけると、そのままハンドルを思いきり切る。
車はグルグルとアクションシーンの様に回転してから止まり、僕はミサトさんが何かを言う前にドアを開けて外に飛び出した。
回転の影響で少し足がふらついたけど、何とか堪えて僕は走る。
そして例の瓦礫の元へある程度近づくと、灰色の山の中に小さな肌色が存在しているのを見つけて、さらに走るスピードを上げた。
やがてその瓦礫の元に到着した僕は目の前の光景を見て、思わず茫然として呟く。
「幼女……だと……?」
そこにいたのは幼女だった。
幼女が瓦礫に埋もれ、血を流して倒れていたのだ。
「――っ!!」
僕は激情の余り叫びだしそうになるがなんとか堪えて瓦礫を退かす。
幸い瓦礫はそれほど大きなものでは無く、僕でも退かせる程度の大きさだった。
半分くらい退かしたところで、ミサトさんが追いかけて来た。
「シンジくん、いきなりどうしたの!?」
「ミサトさん! 幼j、ゲフン女の子が!!」
「っ、今車持ってくるから頼むわね!」
「はいっ!!」
そしてミサトさんが車を近くに止めるころには、僕は瓦礫を退け終え幼女を抱き上げていた。
柔らk、じゃなくて、幼女に意識は無いようだ。
「後ろに乗せて!」
ミサトさんの指示に従って、車の後部座席に幼女を寝かせる。
そして僕も助手席に乗り込むと、ミサトさんは再び車を走らせた。
「お手柄よシンジくん、良く見つけたわね」
「……はい」
ミサトさんは僕に声を掛けると、スマホを取り出して誰かに電話を掛けはじめる。
「私よ……えぇ、彼はちゃんと見つけて車に乗せたわ……えぇ、そうね……大丈夫よ、だから直通のカートレインを用意しといて……あ、あと救護班も入口に頼むわ、実はシンジくんが意識のない女の子を見つけて……」
最初はミサトさんの会話をなんとなく聞いていたが僕はすぐに意識を逸らし、後ろで眠る幼女を見てから視線を遠くに見える怪獣へと向ける。
少し前、あの怪獣を見てアニメみたいだとか思ったが前言撤回だ。
―――幼女を傷つけるのがアニメなものか!!
幼女とは世界、そして日本の宝だ。
枕草子にもそう書いてある。
その世界の宝である幼女を傷つけてはいけないなんてのは、暗黙の了解とかそういうのとはレベルの違う誰もが理解する当たり前の事だ。
絶対に犯してはならないルールだったはずだ。
・・・あ、ホラゲーとかは除く!
そのルールをあの怪獣は破ってしまった。
確かに怪獣にとってそんな人間が決めたルールなど知ったこっちゃないだろう。
しかし、だからと言って決して許容できるものではない。
奴がルールを破ったその時点で、僕にとっての奴の認識は二次元からの使者では無く、吐き気を催す邪悪でしかなくなっていた。
しかも、聞いたところによると日本人とは皆ロリコンらしいじゃないか。
つまり奴は、僕に限らず日本人全員を敵に回してしまったということになるのだ!
生きて帰れると思うなよ怪獣!!
僕は拳を血が出るほど……とまではいかないけど強く握りしめながら怪獣を睨み、奴がやられていく様を何通りも妄想し続けるのであった。
「(他人のためにここまで怒るなんて、よっぽど正義感の強い子なのね……報告とはちょっち違うけど、こっちのほうがおっとこの子らしくていいわね)」
と、ふと視線を感じたような気がして振り向くと、こちらを見ていたらしいミサトさんと目が合う。
ミサトさんは柔らかく笑うとすぐに視線を前へと向けて運転し始める。
今の見られてたの?
うわ、ちょっと変な子だと思われちゃったかな……
僕はカートレインとかなんとかに車が乗るまで、ずっとミサトさんが何を思ったのかを気にしていたのだった。
……ん?爆発?確かにあったけど、僕たちの居るところまでは爆風は来なかったよ。幼女がいるのにそんな危ない事あるわけ無いじゃないか。
・・・
「特務機関NERV?」
「そう、国連直属の非公開組織」
カートレインに乗ると、ミサトさんが向かっている場所について教えてくれた。
ここまで来るまでの予想から、非公開だろうとは思っていたけどまさか国連直属だとは思わなかった。
移動中にミサトさんが国家公務員だと言ってたけど、最初は半信半疑だった。
しかし、外に広がる広大な施設を見せつけられると信じざるを得なかった。
ホントだったんだ……
「すごいですね……あ、そこに父さんも?」
「えぇそうよ、お父さんのお仕事については何か聞いてない?」
「人類を守る大事な仕事だと聞いてたんですけど……」
「ん? けど、どうしたの?」
「てっきり子供騙しの嘘だと思ってました」
「ア、アハハ……」
これにはさすがのミサトさんも苦笑い。
だって、しょうがないじゃないか!
あの仏頂面から「正義の味方やってる」みたいなこと言われても嘘だとしか思えないだろ!
つまり僕は悪くない、だって僕は悪くないんだから!(激うまモノマネ)
・・・
あれからしばらく経って、僕は今近未来的な建物の中を進んでいる。
斜め前には地図を睨むミサトさん、どうやら僕らは迷ってしまったらしい。
「ごめんねぇシンジくん、迷っちゃって……」
僕の沈黙に耐えられなくなったのか、ミサトさんは肩を落としながら謝ってくる。
「別に大丈夫ですよ、僕は色々見れて楽しいですし」
これは心の底から思っている事だ。
あちこちに設置してあるSF的な機械を眺めるのは、それだけでとても楽しい。
きっと誰かに怒られるんであろうミサトさんには悪いけど、僕的にはもうちょっと迷ったままでいてくれた方が嬉しいかなって。
そのまましばらくミサトさんについて回って色々眺めていると、扉の向こうから金髪の白衣を着た女の人が現れた。
一見真面目そう、というかプライドが高そうに見えるが、良く見たら水着の上に白衣という奇抜な格好してるし、金髪なのに眉毛は黒い。
全然キャラが掴めない……なんだこの人。
「っ、あ、あらリツコ……」
「何やってるの葛城一尉。時間も無ければ人手も無いのよ」
やっぱり真面目キャラ?でも格好が……なんだこの人!?(二度目)
一人で勝手に混乱していると、そのリツコさんの視線がミサトさんから僕に向けられる。
「彼が、例の男の子ね」
例の?何の話だろう。
「そうよ、マルドゥック機関が選出した、サードチルドレン」
……サード、チルドレン?
「よろしくね」
「あ、はい」
また考え込みそうになった僕は、リツコさんに声を掛けられ咄嗟に返事を返す。
……そうだね、聞いたほうが早いか。
「あのー……」
「どうしたの?」
「サードチルドレンってなんですか」
「まだ答えられないわ、行くわよミサト」
そう言って僕から視線を外すとそのままエレベーターを操作し始めたので、僕とミサトさんは急いでエレベーターに乗る。
じっと見つめているのにこちらを見向きもしないリツコさんの顔を見つめながら、僕は心の中で困惑したように呟いた。
……なんだこの人。
みなさん一話何文字くらいなんでしょうね。
自分のが長いのか短いのかわかるん。