ツイテル話   作:笹鉄砲

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遅れながらも皆さま明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。


第三十六話

 扉間とイズナさんにより連行されて自宅に戻ってきました。木の葉の里の皆様の視線がとても痛かったです。

 

 自宅で白に治療されながら涙を流す俺。俺が捕まったことを知ったあの世の亡者たちから‘てこずらせやがって’と言われました。こいつらの魂全て焼き尽くしたいです。

 

 白さんの治療が終わらなければと思っていても終わりは来るもので、終了と同時に俺は砂漠に行くことになった。白さんの苦笑いが俺の癒し。

 

◇

 

 木の葉を出て数時間、砂漠に着いてしまった。辺り一面砂しかない。こんなところにオアシスとか絶対に無理だ。

 

『さて、この辺りでいいか。ほれ早速オアシスを作れ』

「ごめん、せめて作り方教えて。無理ならオアシスの造りのマニュアルちょうだい」

 

 俺の質問に黙る幽霊ども。こいつら作り方絶対に知らないだろう。

 

『忍者とは自分で進む道を切り開かなければならない』

「それで?」

『今がその時だ』

「知ってた」

 

 やっぱり駄目だわこいつ。

 

『ふ、ここは俺に任せとけ』

「おお、あなたは博識で有名な奈良家の人」

 

 シカマルと髪型が同じだ。

 

『簡単に説明するとだ、地下水脈を見つける。そして穴を掘る』

「それで?」

『後は分かるだろう』

「……」

 

 こいつらやっぱり駄目だわ。この人の‘分かるだろう’って言った時のどや顔がさらに腹が立つ。

 

 やはり、信じられるのは俺しかいないようだ。

 

 ここで考える、地下水脈ってどうやって探すの? 水遁で無理矢理池みたいなの作っていいかな? 俺の胃液100%の池になるけど。

 

 頭を悩ましていると日向の人が話しかけてきた。

 

『一先ず白眼で地下を見てみたらどうだろうか?』

「覗きの時に悪用できそうなやつですね」

『そんな使い方されると悲しいな。……は⁉ もしや日向は覗きの一族と言われているのかもしれない? そんなことはないはず」

 

 何かぶつぶつ言っている人は無視して発動する。改めて思ったけど白眼便利だね。

 

 しかし、白眼はとても気持ち悪くなる。透けるは遠くは見えるわであまり好きではないんだよな。

 

「うーん、何となく水っぽいのがあるかな」

 

 暗くてちゃんと見えないが流れがあるのは分かる。

 

『それだ! 掘れ、ここ掘れ!』

 

 何でそんなにテンション上がっているの?

 

 俺の疑問に答えてくれないので風遁で砂を弾きながら、途中で土遁で穴の周りを固めていると日向の野郎がいらないことを言った。

 

『その風、回天に似ているね』

『あ、それ俺も思ったわ』

『俺も俺も』

 

 無視して穴掘りを再開する。すると、

 

『ストップだウツロ! やり方を変えよう』

「どうやって?」

 

 そして始まる、間違った修業。

 

 俺は穴の中心に立っています。周りを見てください。幽霊どもが大量の手裏剣を持って立っています。

 

 これから何が起こると思いますか? そうです、全員が一定の間隔で投げてくるそうです。

 

 これっておかしくありません? しかもすごいんですよ。‘回天って何?’って質問したら‘チャクラ出しながら回る。それだけ’って説明されたんですよ。

 

 意味がわからねぇよ。チャクラ出しながら回ってどうするんだよ。デジ〇ンのウォーグレ〇モンみたいにブレイブトルネードするの? 途中で生き埋めになっちゃうよ。

 

 そんな感じの文句を言ったら、敵の攻撃を弾く技だと教えてくれた。ちなみに実演付き。

 

 やっと、やり方を理解したと思ったらいきなりこれだもん。やってられないな。

 

 そう思っていても容赦しないのがこいつら。

 

『では早速始めるぞ』

 

 そう言って投げてくるのを見様見真似でやる。するときちんと弾けた。

 

 ……やるやん俺!

 

『ふむ、やはりできたか。これも日向が何度も憑依して回ったおかげぞ』

『それほどでもございませんよ』

 

 知ってた。そんなことだと思っていた。

 

 そして始まる、的当て大会。的は俺だ!が開催された。俺は必死に回った。遠くに弾くために無駄に大きく回った。何故なら。何を思ったのか起爆札付きのクナイをたまに混ぜて投げてくるからだ。

 

 近くに落としたらダメージが入ります。

 

 そんなことを続けて半日、日が落ちてきたところで今日は終了となった。何回転したか分からなくなっている。一応、結構掘り進められたようだ。

 

 野宿のために木遁で家を出して寝転がる。

 

「……俺の夕飯は?」

『え? 知らんぞ』

 

 急展開、俺は飯を忘れてしまったようだ。

 

『都合がいいな。行くぞウツロ』

「行くってどこに?」

『ハンティングだ』

 

 あ、現地調達ね。

 

◇

 

 歩いていると俺の目の前に見上げるほど大きなサソリが現れた。

 

「これは何?」

『サソリぞ』

「俺の知ってる蠍と違う」

 

 蠍は鋏をしゃきんしゃきんと研いでいる。

 

「食える?」

『食える!』

「よしゃあああああああああああああああああああああああああ」

 

 地獄の訓練によって疲労が溜まっていた俺は我武者羅に蠍に襲い掛かった。蠍の固いはずの甲羅は俺のパンチによって砕け。蠍の針は俺の回天によって弾かれ。蠍の鋏は風遁によって切断された。

 

 そう、俺は無事に蠍に勝ったのだ。俺は拳を振り上げて言った。

 

「俺、人間やめてない?」

『忍者と人間は紙一重と昔から言うぞ』

「初耳だわ」

 

 ちなみに帰宅して食べた蠍は美味でした。

 

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