真・女神転生3 Beginning King of the chaos (休載中)   作:ブラック・レイン

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今回はギンザ大地下道に行きます。ここでレベルあげをするプレイヤーは多いはず。


奴隷と盗人悪魔

 

ギンザ大地下道の入り口は簡単に見つけた。ハルミにある倉庫から地下道への入り口が存在したのだ。

 

ギンザ大地下道の情報は揃えてある。そこにいる悪魔は毒を使うのが多く、また敵対組織の進軍路になりかねない警戒必須な地下道らしい。

 

ギンザ大地下道を歩いていくと、そこにも初見の悪魔がゴロゴロといた。

 

なかでも地霊 スダマは危険だった。前に仲魔にしていたコダマの頭に手足が生えたような小さな悪魔なのだが、こいつは危険になると“特攻”という自爆攻撃を行うのだ。

 

一見危険がないように見えて恐ろしい悪魔だった。

 

新しく仲魔にした悪魔は強かった上、知識も豊富だった。

 

アークエンジェルが使う技に“ハマ”という魔法がある。破魔属性に属するこの魔法はなんと即死攻撃だった。

 

無論、即死攻撃なんていうチート攻撃故に当たっても成功する確率は低いが、喰らうことは死を意味するだろう。オレ自身に無効化する術が欲しいものだ。

 

さて、ギンザ大地下道を進むと変な物を見掛けた。

 

通路の先に囚人服のようなものを着た人間のようなものがいた。人間でないのは気配で分かる。だが、悪魔というわけでもなさそうだ。いったい何者だろう?

 

ためしに聞いてみることにした。

 

「ハイピクシー。あれ何か知っている?」

 

「いえ、知らないわ。なにかしらね、アレ」

 

他の仲魔も知らないということ。直接聞いてみるしかないか。

 

考えていると人間もどきがこちらに気づいた。するとそれは怯えたように去っていった。

 

進んでいくとちらほらとそれを見掛けた。どうも複数いるようだ。

 

たまにでる悪魔を蹴散らしながら追うと二人のそれが話をしているのを聞こえた。

 

「……うっ!!アイツこんなとこまで来ちゃったよ」

 

「悪魔……?マントラ軍の悪魔かなあ?」

 

「……えっ!?マントラ軍!?えーっと……とにかく、みんなに報告」

 

そういうと二人は奥へと進んでいった。

 

迷路のような地下道なもんだから。オレはその二人についていった。

 

そして二人が通った後と思われる扉を開くと叫び声が聞こえた。

 

「……おあっ!!き、来たぁぁ……!」

 

それを皮切りに人間のような者たちが次々と叫び始めた。

「……あ、悪魔がきた!マ、マントラ軍の、悪魔が来たぁ!?」

 

「マントラ軍の悪魔……

……おしまいじゃ…………もう、何もかも、おしまいじゃ」

 

マントラ軍とやらがなんなのかは分からないが勝手に判断をするのはやめて欲しい。

 

オレはため息をつき、とりあえず落ち着かせようとすると集団の先頭にたつ老人がオレを『ん?』と凝視した。

 

「……?……ああ?……なんじゃい。マントラ軍の悪魔ではないぞ!こんな悪魔はマントラにおらん!……心配して損したわ……」

 

老人がそういうと人のような者たちが安堵の息をもらした。

 

しかしなんだろうか、この人たちは?人間っぽいが人間ではない。しかし悪魔でもない。

 

オレは老人を凝視すると老人は胡乱気な目を向けた。

 

「……なんじゃいアンタ。ワシらがそんなに、めずらしいんか?」

 

「珍しいっていうか……初見だ」

 

オレがそういうと老人は驚くが、生まれたばかりの悪魔かと呟き、ポツリと説明した。

 

「ワシらは、マネカタっちゅうモンじゃ。まあ、こんな所で暮らしとるからワシらがどんなかはだいたい察しはつくじゃろう。

……さあ、帰った帰った。皆のモノも引き上げるぞ」

 

老人がそういうと『やれやれ』などと言いながら人もどき……マネカタたちは去っていった。

 

マネカタ……ハッキリといって情報は少ない。少なくともひもじい生活をしているということぐらいしか知れなかった。

 

こういうときこそ、聞き込むことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あちこちにいるマネカタ達に聞いてみると、彼らはオレが目指すニヒロ機構の敵対組織、マントラ軍の奴隷のような存在らしい。

 

人を真似て作られ、泥とマガツヒで作られた彼らは一部逃げ出し、この地下道で生活しているとのこと。

 

聞き込んでいるとマントラ軍という組織について理解を深めた。

 

曰く、マントラ軍はニヒロ機構と考えが真逆であり、そのせいで敵対関係にあるとのこと。

 

曰く、マントラ軍は力こそ正義としており、弱者であるマネカタを蔑み、奴隷にしているという話だ。

 

マネカタというのは全体的に見て生きる希望を失っている感じがするが、やはり例外というのは存在する。

 

例外の1つはなんとジャンクショップ。マネカタ相手に商売しているのかなんとショップがあったのだ。

 

で、何が例外なのかというと……店主がオカマなのだ。

 

悪魔になり、何度も悪魔と戦って肝が太くなっているオレが一番恐怖した相手だった。危うく喰われる(意味深)ところだった。

 

だが、売っているものは良かった。

 

魔法を使うには欠かせない魔力を回復させてくれる【チャクラドロップ】をはじめ、なんとマガタマまで売っていたのだ。

 

強くなるため何匹も何匹も悪魔を狩っていたオレはマガタマを含めて大量に薬を買った。

 

マガタマの名前はそれぞれ【アンク】【ヒフミ】【カムド】という名前だった。

 

後で試してみることにした。

 

他にいる特別なマネカタはガラクタを集めることに熱心なマネカタ。彼はなんと悪魔がいる地上に出ては人間が使っていた物を集めているそうだ。

 

彼からは困った情報を聞いた。イケブクロに行くためにはゲートを通らなければいけないが、マントラ軍を警戒してゲートは特別なことがない限り開けてくれないというのだ。

 

はて、困ったと悩むと彼から取引を持ち込まれた。

 

ゲートを開けるよう頼んでおく代わりに【オサツ】という絵が欲しいというのだ。

 

オサツと聞いて『ん?』と思う奴。その理解で正しい。ガラクタ集めのマネカタが欲しいのは人間が使う通貨のお札が欲しいのだ。

 

しかし今のオレは500円玉しか持っていない。どうやら探すしかないようだ。

 

彼は人間がかつてたくさんいた場所にあると言っていた。どうやらまたギンザに戻らなければいけないようだ。

 

ギンザへはジャンクショップの近くに何故かあったあのオブジェを使うことにした。これを使って転送するほうが速いからだ。

 

転送の仕方はシブヤからギンザに行く前に軽く教わっていた。行きたいところを念じ、オブジェを回す。

 

事故るのは嫌だが、長い通路を歩きで戻るよりはマシだった。

 

オレはドキドキしながらもオブジェ………オレは形式上ターミナルと名付け、それを回転させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年転送中………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転送は成功した。ギンザに戻り、お札を知らないかと再び聞き込むとバーにいる“ロキ”という悪魔なら持っているかもしれないとの情報を手に入れた。

 

いきなりの大物悪魔の名前に驚きつつもバーにいるロキ氏に訪ねにいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーに行き、ロキの思われる悪魔に話しかけると心底バカにしたような言葉が返ってきた。

 

「…オマエ、見ない顔だな。

ここに何しに来たんだ?ミルクでも飲みに来たのか?クククッ……

まあ、甘いの一杯飲んだら、うるさくしないで出てってくれよな」

 

ハッキリと言おうこいつ腹立つ。

 

だが、怒るわけにはいかないもしあるのならオサツを譲ってもらう立場なのだから。

 

「すみません、オサツってもの持ってませんか?」

 

「オサツ?オサツと言えば、人間の金だな。

さあて、あるんだか、無いんだか……クククッ…」

 

はっきり言え。持ってんのか持ってないのか……この感じじゃ持っているだろうが。

 

「オマエ、オサツが欲しいのか?」

 

「えぇ、ちょっとそれが必要なんですけど……」

 

そういうとロキはニタニタ笑った。

 

「それならひとつ、取引してみるか?

20000000マッカで、そこの部屋を丸ごと譲ってやる。果たしてオサツがあるかは知らんがね。

どうだい?20000000マッカ払うかい?」

 

「にっ⁉」

 

20000000マッカなんてもっているわけがない。また、こいつも払えるとは思ってないのだろう。

 

つまりこいつはもとより取引なんてするつもりは一切ないのだ。

 

オレは憮然とした態度を取りながらロキ氏の元を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「どうするのよ?オサツ、手にはいんないんでしょ?」

 

ハイピクシーが問うとオレは用意していた答えをだす。

 

「盗む」

 

「へっ?」

 

オレの提案にハイピクシーは目を剥く。

 

「あいつは自分の部屋の中に絶対オサツをもっている。取引もせず、力で訴えられないんならそうするしかないだろ」

 

「えぇ……それって……えぇ?」

 

オレの理論にハイピクシーは動揺する。

 

オレはハイピクシーを指差しながらビシッという。

 

「悪魔は奪うのが主流なんだろう?それに、そういったことの類いは妖精の十八番なんじゃないっけ?」

 

オレがそういうとハイピクシーはキランと目を輝かせた。

 

「そうねぇ……良いじゃない、やってやろうじゃないの」

 

進化して未だに小さなままである先生は腰に手をあて、フンスと息を吹いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロキの部屋にはバーからの入り口の他に、ギンザの外からの出入り口もあるらしい。

 

そこからロキの部屋に侵入し、盗むことにした。

 

部屋の前には守衛がいるとの情報だったが、なぜか不在だった。

 

部屋に侵入するとやはりオサツはあった。オレはそれを一切の容赦なく手にし、物置き空間に放り込んだ。

 

だが、部屋を見渡してみると他にも金目の物が存在した。

 

オレとピクシー、ジャックフロストはニヤリと笑うと片っ端から盗んでいった。

 

その後戻ってきた守衛を容赦なく袋叩きにして、オレ達は去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後々、部屋に来たロキは悲痛な叫び声をあげたとバーのママは語った。ザマァみろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 





トロール?誰ですか、ソレ(すっとぼけ)
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