真・女神転生3 Beginning King of the chaos (休載中) 作:ブラック・レイン
今回はすみませんが中途半端です。用事があるけど1話だそうと思って急いだ結果です。
すみません。
魔人 だいそうじょうの戦いを終えるとオレはターミナルに向かった。
そしてイケブクロのターミナルからギンザに向かうと、イケブクロの悪魔がちらほらと見えた。
しかし、こんなところで道草を食う暇があるとはどういうことだろうか?オレはニヒロの本部に走っていった。
ニヒロ機構本部はあちこち戦闘のあとから見られた。マントラの悪魔が意気揚々としてるのを見て、オレは怪訝な顔をした。
勝てたというのか。こんなにあっさりと?
物事がマントラ側に進みすぎている。ニヒロ側だって、対マントラの用意はあっただろうに。
嫌な予感がする。とりあえずエレベーターが会ったのでそこから中枢であるらしい地下に向かった。
中枢に向かうと予想もしていなかった人間がいた。
「ヒジリ⁉」
「おぉお前か!マントラの悪魔かと思ったぜ」
シブヤにいたはずのヒジリがそこにいたのだ。
「…なんとか無事らしいな。この前は、済まなかった。事故らせちまって……」
「気にすんな。もっと悪い状況に陥っていたんだから」
自嘲気味に笑うとヒジリは真剣な顔をした。
「だが結果的には、それは幸運だった。まさか、こんなにドデカい拠点があるとは……
あの時、転送が成功してたら、たった1人でここへ放り込んじまう所だったんだ」
「………なるほど」
背中に冷たいものが流れるのを感じた。ヒジリの言ったことが現実になっていたならニヒロ側の悪魔にフルボッコにされていただろう。そしてデッドエンドだ。
「……だいたいの事情は把握してる。マントラ軍……いい時に襲撃してくれたもんだ。おかげで俺も目立たずに来られた。
……なあ、まさかとは思うが……
おまえがマントラ軍に付いたって話は本当か?」
「ニヒロ攻めに協力するってだけだ。正式にはマントラには着いてない」
オレがそういうとヒジリは安心したように息をはいた。
「そうか、そういうことか……おまえが力に目覚めたのなら、そんなことがあるかもしれんと思いはしたんだがな……」
「信用ないな。そもそもオレにそんな暇があるように思えるか?」
「なるほど、それもそうだ」
ヒジリはそういうと中枢の部屋を見上げた。
中央に巨大なターミナルがいくつも重なっていた。そらがひとりでに回転している。
「この部屋は、全体がマガツヒを集める装置なんだ。
外から見える大穴の正体はこいつさ。
もっとも襲撃で壊されちまって、今はもう死んでる。だが現に、さっきまでここは大量のマガツヒで満ちてたんだ。
マントラ軍は、寄ってたかってここを叩いた。無理もねえ……傍目にゃ、どっからどう見てもここがニヒロの中枢だ。連中、今しがた意気揚々と帰ってったぜ……
……氷川にハメられたとも知らずにな」
「ハメられた?」
問うとヒジリは巨大なターミナルを指差す。
アマラ経路を通ってきたせいで何とか見抜けた。……マガツヒの流れが妙だ。実に巧みに似せてあるが……恐らくここは、中枢じゃない」
「なるほど、擬似餌ってわけか……」
単純で上手い策だ。マントラは偽中枢というニセ物の餌を喰わされたというわけだ。
だが、そんなことをしてニヒロになんになる?マントラは確かに罠に掛かり、ニヒロはノーダメージだがニヒロはマントラになんの反撃もしていないのだ。
何を企んでいる。氷川は……。
「この建物のどこかに、本当の中枢部があるはずだ。……氷川の奴も、きっとそこにいる」
その時、ヒジリがピクリと動いた。
オレは理由を察した。勝利を確信したマントラの喧騒がなくなっていたのだ。
「チッ……そろそろヤバイか………マントラ軍の騒ぎが静まりつつある。
ここから先は、いっそう危険になるだろう。氷川のツラは拝んでやりたいが……
俺じゃ、命が幾つあっても足りん。ここらで引き返すしかなさそうだ」
「……ここからはオレがやるしかない、か。だが本物の中枢はどう探す?もう通れるところは探し回ったんだぜ?」
そう、本物の中枢があるとはいえ、もう探せるところは探したがもう行けるところがないのだ。
ヒジリはすでにその答えを用意していた。
「すぐそこにロックしてある通路があるんだ。そいつのロックを、さっき解除した。もう先へ進めるはずだ」
なるほどロックしてあるのなら確かにそこが怪しい、か。
「俺に出来るのは、これくらいだ。……氷川とどう向かい合うかは、おまえに任せる。ここまで来たんだ。悔いだけは残すなよ。……じゃあな」
「あぁ、ご苦労様」
オレがそういうとヒジリはそういうと巨大なターミナルに触れ、消え去った。
さて、確実にマントラに対してなにかをしようとしているニヒロ機構どもの企みを見に行きますかね。
ロックされた通路を通り、エレベーターでさらに地下に向かうと二匹の悪魔がいた。
二匹はケタケタと笑っていた。
「……マントラ軍のアホども、まんまとダマされやがった。中枢部がニセモノとも知らずに、襲撃した気になるんだからな。力、力って、知恵が足りなくていけないねえ………ん?誰だオマエ」
おっと気づかれた。
悪魔の片割れは妖魔 コッパテング。もう片割れは夜魔 インキュパスという名前だ。
「へえ……どこの悪魔か知らないけど、脳ミソ働くヤツもいるんだねえ。どうせ、氷川総司令の首をとって、ハクをつけようっていう三下だろうよ。
ちょうどいい……マントラどもが余りに不甲斐無く、退屈を持て余していたところ。せっかくのお客だ、丁重にあの世へご案内差し上げよう」
2体の悪魔はヒュンと飛びあがり、凶相でオレに飛びかかってきた。
「死ねェェェ!!」
二匹は爪と拳をオレに向けるが………脳ミソ足りないのはお前らもそうだな。
「伏兵部隊、前へ!」
オレがそういうと仲魔が召喚され、二匹の悪魔に攻撃した。
二匹とも、悲鳴を挙げる暇もなく息絶えた。
「弱いですね。弱すぎます」
アークエンジェルを合体でランクを上げて作りあげた悪魔、天使 パワーが槍で悪魔の死体をつついた。
「全くだ。これでは人修羅に良いところが見せれぬではないか」
そう愚痴るのは 鬼神 ゾウチョウテン。
「獲物とられた……」
そう嘆く妖精 ハイピクシー。
あの二匹を瞬殺する技術と連係を持っているのだ。頼もしい限りだ。
そう感想を漏らすとん?とオレは気づいた。
二匹のあの悪魔が何かを落としていったのだ。
黄色いその棒のようなを拾うと、その名前が分かった。
【黄のキーラ】
それが何なのかを考えているといきなり思念体が現れた。
「おや、ここまで入り込む者がいましたか……氷川総司令部なら、B15Fの本中枢部にいらっしゃいます」
「へっ?」
いきなり重要な情報を暴露し始めた思念体にオレは目を剥いた。
「ただし、そこまで行くには、本部内のマガツヒを制御するキーラという制御棒が4本必要です。
ここに来る途中、4つの台座をご覧になったでしょう?そこで使うんですよ……」
「ちょ、ちょっと待て⁉良いのかそんなことオレに教えて⁉」
慌ててそういうと思念体が含み笑いを漏らした。
「キミのようにここまで入り込む輩も稀にいますが、……皆さんこの先で消えて行きます。氷川様の、抜け目ない仕掛けの餌食になってね。
だから、お教えしたんですよ。冥土の土産にと思いまして……」
「……自信がおありのようで」
吐き捨てるようにそういうとオレは仲魔達とともに先へと向かった。
マガツヒの貯蔵庫というらしいその場所は貯蔵庫自体を簡易パズルにしたダンジョンだった。
そこにいた思念体が漏らした情報によるとキーラは貯蔵庫の各階層の奥に守備悪魔を置いて保管してあるとのこと。ロキの時のように簡単に盗めれば良いが。
先ほどから現れる悪魔はまたイヤらしい攻撃しかしてこない。即死攻撃。妨害魔法。なるほど、力信条のマントラとは違いますってか。
話をすると仲魔になってくれる悪魔もいた。妖魔 ディースという女悪魔はニヒロの秘密はしゃべらないという条件付きで仲魔になってくれた。料金も払わなければいけなかったが。
それでも彼女が使う即死魔法を一回だけ防ぐ魔法“テトラジャ”は心強かった。
さて、この調子でまずは二個目のキーラを取りに行きますかね。
順調に2つめ、3つめのキーラを手にいれた。守備悪魔はどいつもこいつも自分が勝つって自信を持っていてお話しにならなかった。あぁ、やだやだ。
だが4つめのキーラを手に入れる段で問題が発生した。
「おっと。ここから先へは進ませない。これでどうだ?」
そういうと現れた空飛ぶ巨大人面ヒトデの悪魔はオレがいる貯蔵庫のスイッチを切り替えて通路をめちゃくちゃにしてしまったのだ。
その後、度々そいつが現れてはスイッチを切り替え、通ろうとした道を塞いで余計な悪魔とエンカウントする羽目に陥ってさんざんだった。
やっとキーラの保管庫に着いたと思ったら今度はキーラがない。どういうことか。
保管庫から出ると度々オレを邪魔してきたヒトデ悪魔が現れた。うわ、近くで見るとこいつ本当に気持ち悪い。
「フハハハ……一足遅かったな。
マガツヒ貯蔵庫で、スイッチ操作にでも手間取ったか?オレは、夜魔キウン……悪いがキーラは渡せない。諦めるんだな。フハハハ……」
ヒトデ……夜魔 キウンは笑いながら通路の奥へと去っていった。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
オレは怒り、壊れた。
仲魔達が青い顔をしているがなんでだろうね。あいつの死刑が確定しただけなのに。
オレは全速力でそれを追うと扉がいっぱいある部屋に出た。
「このなかから探せって?なぁるほど、はずれの部屋には罰ゲームがあるのかな?かな?なるほどオモシロソウダ!アハハ‼」
オレは部屋を適当に選び、入ってみた。
そこにはいきなりキウンがいた。お?いきなり当たり⁉
「違う、違う……
オレはキウンだが、キーラを持っているのは別のヤツだ。愚か者m」グシャ!
「ありゃ外れだったかぁ。しょうがない。次いってみよー」
仲魔達は依然として青い顔をしている。ナンデダロウネ?
「離せ!死にたくない!死にたくn」グシャ!
「あぁ、さっぱりした。お、キーラだ」
オレは部屋にいたキウンというキウンをミンチにしてマガツヒにしたあと喰い、キーラを奪った。
仲魔達がなぜかヒソヒソ話をしている。零時は怒らせないほうが良いとかなんとか聞こえる。
ボク、優しいのに。
まぁとにかくこれで氷川の所へ行ける。オレは急いでキーラを納める台座に向かった。
台座にキーラを納め、現れた道を進むと上にある偽物の中枢によく似た作りの部屋があった。
間違いない。本物の中枢だ。
意を決して中枢に入り込んだ。
そこは薄暗い部屋だった。
そしてその中央に……苦心して追いかけた男、氷川がいた。
零時君、キャラ崩壊の巻