真・女神転生3 Beginning King of the chaos (休載中)   作:ブラック・レイン

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現実世界編は今回を合わせてあと2話の予定です。


新宿衛生病院の異変

不安まみれになりながらも走り続け、病院に着いてみると千晶がそこにいた。

 

しかし勇がいない。どういうことだろうか?

 

とりあえず聞いてみることにした。

 

「おーい、千晶ー」

 

「あ、零時くん。ようやく来たのね」

 

「先にここにいるとかなんとかいってくれりゃもうすこしぐらいは早く来れたっつうの」

 

「あら、それは悪かったわね」

 

全く悪びれていない態度の千晶。ふざけやがって。

 

心の中で毒づくと千晶が不安そうな声で話を変えた。

 

「ねえ、聞いてよ」

 

「何?女の子の日が辛いのか「バチン!」いってぇ⁉」

 

「真面目に聞きなさいこの変態」

 

「本気で殴ることはねぇだろぉ!」

 

涙目のオレにジト目をくれると千晶は一転して不安そうな声をあげた。

 

「この病院……ちょっと変なのよ」

 

「変?」

 

当たりを見渡すとその【異常】に気づいた。

 

「……【人が誰もいないの】。ただ1人も、よ。見て。受付まで空っぽ。なんだか不気味でしょ?やだなぁ……」

 

確かに嫌な雰囲気だ。誰もいない病院などホラーストーリーでも常道になるほどムードがでる。

 

だがこれはどういうことだろうか?患者や医者どころか受付すらいないとは……

 

先ほどから続く不安が膨らむ。よく見てみるとなぜか荒らされた跡もあるのだ。

 

「………いま勇くんに祐子先生を探してもらってるとこ。でも、なかなか戻ってこないのよね。こんな時ぐらいちゃんと働いて欲しいんだけど…」

 

「うわ、こんな状況で自分一人待機で勇一人で祐子先生探させてるのかよ」

 

「なによ。か弱い女の子をこんな状況で行動させるつもり?」

 

「か弱い女の子なんてどこにいるんだろうねぇ、おっかないわがまま女ならいるが……すんません冗談ですからその拳をおろしてください千晶様」

 

「よろしい」

 

そういって膝を組み直す千晶はまさに女王様。なんてやつだ……

 

「あれ? ……何、その雑誌?」

 

心の中で毒づき続けていると千晶がオレの持っている月刊アヤカシに気づいた。

 

「あぁ~……読むか?」

 

オレは一考し、千晶にそれを千晶に差し出した。

 

オカルト記者の書いたものなんてオカルトに決まっている。とても今読みたいモノでもないし千晶に預けることにしたのだ。

 

「君の趣味でしょ?じゃあまた、くだらない本ね……」

 

「ほざけ。一応オレは小説家の卵だぞ。くだらなくない本だって読むわ」

 

オレの言葉をうるさいとばかりに手を振る仕草で切り捨てる千晶は月刊アヤカシを受けとる。

 

「月刊アヤカシ……聞かない名前ね」

 

それはそうだろうまだ発売前の物なんだから。

 

千晶は数ページざっと流し読みすると顔をしかめた。

 

「やだ、オカルト雑誌じゃない!」

 

デスヨネー。零時君知ってた。

 

「……こんな時に嫌だなぁ……でも、時間つぶしくらいにはなりそうね。……あ、ねぇ、零時くん。勇くん探してきてよ」

 

「え~めんどくさっ……ってか、お前も来いよ。人を探すのに二人じゃきついぞこの広さじゃ」

 

「嫌よ、怖いもの」

 

……何を言っているのだろうかこの女王様は。人前でふんぞり返っているこの女にお化けごときどうと言うこともないだろう。いや、もしかしたらこんな性格だからこそお化けが怖いとか……ないな、うんないない

 

「何か失礼な事を考えてないかしら?」

 

「そ、そんなことないよー(汗)」

 

「バレバレよ全く………先生が見つかんないなら、こんな所、早く出たいし、たぶん勇君は病室のある上の階にいると思うわ。

わたしは、ここで待ってるから。……あ、この雑誌は借りるわね。それじゃ、お願いね」

 

「へいへい、お嬢様」

 

芝居がかった仕草で礼をするとオレはすぐそこにあるエレベーターに向かった。

 

上に行くボタンを押すとエレベーターの起動音がした。電気は止まっていないようだ。

 

しかしそうであるとますます人がいないことが解せない。普通休みならエレベーターも止めるだろうし、そもそも病院に入れないだろう。

 

……まぁ、今はとにかく勇と祐子先生を探そう。考えていたって分かりゃしない。

 

オレはそう思うとちょうどエレベーターが到着した。オレはそれに乗るとボタンを見る。

 

ボタンは4つ。B1、1、2、R。オレは迷わず2のボタンを押した。

 

ガコンという音とともにエレベーターが動きだし、オレを乗せてエレベーターは二階へ上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年捜索中………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかしい、いねぇぞ?どうなってる?」

 

祐子先生どころか勇も見当たらない。人一人見当たらない。

 

こうなるとさすがに不安でいっぱいになる。もしかしたら本当にオカルト絡みの陰謀に巻き込まれたか……?

 

とかなんとか考えていると、向こうの棟にふと人影が写った。

 

最近流行のファッションで身を包んだオレと同い年の少年、勇だ。

 

勇は辺りをキョロキョロすると病室の一室に入っていった。

 

「オレに気づけなかったのか、あいつ……ホントに人探ししてんのか?」

 

それとも祐子先生にしか眼中にないのか……とにかくオレは勇のあとを追って病室に入った。

 

勇はキョロキョロ病室を見渡す仕草をしていたらしいが、どうもオレが病室に入ってくる音でびびったのかバッとこちらを振り向いた

 

「……っ!!」

 

その怯えた顔を内心でケタケタ笑いながらオレは「チャオ」と手を振った。

 

オレの姿に安堵したのか勇は息をフゥーと吐いた。

 

「んーだよ! 驚かせるなよ零時!突然、音立てたらビクっとするだろ!」

 

「そいつはすまんね。おどかすつもりはなかったんだがな」

 

「……とにかくもう。遅れて来たくせにこんなことするか、フツー」

 

「するする。面白そうならするさ、オレは」

 

ニヤリと笑うオレに勇はやれやれと首を振った。

 

「ああ、もう。……まあ、いいや。それにしてもアレだよ。誰もいないだろ?キレイさっぱり」

 

「あぁ、いたのはお嬢様と臆病な勇君だけだったな。ってかホントに先生ここに入院してんのかよ?」

 

「ちゃんと先生に電話して確かめたんだぜ?入院してるの新宿衛生病院だって」

 

勇の言葉にオレはフムと思案する。勇のその言葉が確かなら先生は確かにこの病院にいるはずだ。仮に先生の偽者が勇を騙したとしても、祐子先生のファンであるこいつが本物と偽者の区別がつかないはずがない。

 

……とするならだ。

 

「……何かあったのかもなぁ。マジで」

 

漏らすようなオレの声に勇も同調するように頷く。

 

「案内も何も無しに、こんなだもんなぁ……さっぱり訳わかんねぇよ。ヤバイウイルスが逃げ出した、なんてことは無いよなぁ……」

 

「それだったら死体があちこちに散らばってそうなもんだ。その可能性はないだろう」

 

オレの言葉にそれもそうかと勇は息を吐き、そして困ったように頭をガリガリと掻く。

 

「先生の居そうな所は一通り周ったつもりなんだけど、どこか他にいるのかなぁ……まあ、いいや。オレ、いったん千晶のどこ戻って確認してくるよ。待たせたから」

 

「小言の十や二十は覚悟しときな。さっき暇潰しを渡したからちったぁマシになったかもしれねぇけど、イライラしてたからな、あのお嬢様は」

 

本当はイライラというより不安そうのほうが正解だが、少し脚色して勇に伝える。オレのことをのけ者扱いした罰だ。

 

オレのその言葉にうげぇといいそうな顔をする勇。

 

「ハァ、お嬢さん育ちの相手は大変だわ。じゃな、零時。しかしまあ、ヤバイことになってなきゃいいけどねぇ…」

 

勇はそういうと病室を出ていった。

 

零時「ホント、何もなければいいがな」

 

オレは一人呟く。オレは奇異なことは好きだが、危ないことは好きじゃない。ただ平穏であることを祈ろう。

 

さて、一通り探せるところは探したし、オレも千晶のところへ向かおうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年移動中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千晶の所へ戻ってくるとまた勇がいない。寄り道してるのだろうか?

 

千晶の方へ近づくとオレに千晶が気づいた。

 

「お帰りなさい。ねぇ、零時くん」

 

「どうした?今、書いている小説ならまだしゃべらんぞ?」

 

 

「違うわよ。これの巻頭に載ってる『特集・ガイア教とミロク教典』ってやつ見てよ。ちょっと、気になること書いてあるの」

 

「気になること?」

 

千晶がオカルト絡みの内容で気になることがあるなんて珍しい。こいつは現実主義な雰囲気だと思ったんだが

 

覗いてみるとおどろおどろしい絵と共に何か書いてある。

 

「……ガイア教団とか言う、悪魔を拝んでるカルト集団があってね……この日本によ。

その人たちは『ミロク教典』っていう予言書みたいなものを信じてるらしいの」

 

「ガイア教団?ミロク経典?ミロク経典ならともかくガイア教団って日本って感じがしないんだが」

 

ちなみにオレがミロク経典が日本風と思えたのは【ミロク】という言葉なら日本の仏教に存在するからだ。

 

すなわち弥勒菩薩。悠久の時を経て悟りを拓こうとする菩薩だった気がする。

 

「分からないわよ宗教上の事情じゃない?……とにかくそのミロク経典という予言書には、世界に「混沌」が訪れる、みたいな事が書かれてて……

教団は、それを本気で実現させようとしてるんだって」

 

「混沌?カオスってこと?なんだそりゃどういうことだ」

 

「私に聞かないでよ、知らないんだから。その『混沌」ってのがテロか何かを指すのか、それともただの世迷い言なのか、

まだ詳しい事は分かってないらしいけど、でも……」

 

そこで千晶は言葉を止めた。勇が戻ってきたからだ。

 

 

「……うーん、先生いないよ。男子トイレまで探したんだぜ」

 

勇よ。祐子先生は女だ。なぜ男子トイレを探す。

 

勇のその言葉にまがりなりにも女である千晶は顔をしかめた。

 

「……やぁね、もう。戻ってくるなり。今まじめな話してるのよ。ちょっと黙ってて」

 

ピシャリとそういうと勇はへいへいと口を尖らせながらも口を閉ざす。

 

そんな勇を一睨みすると再びアヤカシの一文をオレに指し示す。

 

「……でね、ここなんだけど、

『新宿の東に位置する某病院。ここに彼らの計画を解くカギが……』」

 

「……で、「待て、次号!」なワケね」

 

勇の言う通り、雑誌はそこで終わっていた。しかし新宿の東の病院……ねぇ……

 

「その病院っての、意外とココかもよぉ」

 

オレにも浮かんだ考えを勇が口にする。

 

「この新宿衛生病院、実は怪しい話があるんだよなぁ。

人体実験やってるだとか、霊視した霊媒師が逃げ出したとか……『カルトの息がかかってる』ってのもあったなぁ……」

 

「……マジで?」

 

「……そうなの?」

 

同時にオレと千晶が声をあげる。

 

「……わたし、何も知らなかった。やだ、来るんじゃなかったなぁ……」

 

「おい、先生のことはどうでも良いのか。霊媒師はともかく、人体実験とかカルトとかがホントだったら先生ヤバくね?」

 

ツッコミを入れつつ、オレは不安の声を抑えられなかった。

 

「………こんなトンデモ雑誌の記事なんて鵜呑みにする気は無いけど…でもこの病院、明らかにおかしいわよね」

 

「…………………先生のこと、心配になってくるなぁ」

 

不安なのは当然千晶も勇も同じであった。声に、不安の色が混じる。

 

 

「……しょうがない、もうちょっと探そうぜ。何にも無きゃ、何にも無いで良いわけだし」

 

「……そうだな。しかしどうする?もう探せる所は探しちまったぜ?」

 

元気を取り戻そうとする勇の言葉に賛同したが、これ以上どう探せと言うのか?

 

勇はその質問の答えを用意していたらしく、即答してきた。

 

「なんかね、分院があるみたいなんだよ。2Fから行ける所。オレ、そこら辺あたってくるわ」

 

そういうと勇は懐から何かを取り出した。それはカードのようなものだった。

 

「ハイこれ、零時。おまえはこれで地下を探してきてくれ」

 

「え⁉よりにもよって地下⁉こんな状況で?嫌なんですけど!」

 

いきなり勇に言われた無茶ぶりに文句を垂れるオレは悪くないだろう。

 

千晶も勇にしかめっ面をした。

「カードあるなら、あんたが地下探せばいいじゃん……それとも、怖いの?」

 

「おう、そうだ!怖いのか‼」

 

「こ、怖くなんかないっての!

どうせ地下になんか先生はいないから零時に頼むの!零時は、先生がいないことを確認してくれればOK。

出会いを果たすのはオレの役目」

 

「それはそれでひどいぞお前……」

 

ひきつった顔で言うと勇は気にしない気にしないとヒラヒラと手を振る。

 

「じゃあな、零時。何かあったら、すぐ逃げろよ」

 

そういうと勇は二階へ消えていった。

 

残されたオレと千晶はため息をつくしかなかった。

 

「……まったくもう、調子いいわね」

 

「全くだ。だが……」

 

オレの不安を肯定するように千晶は頷く。

 

「確かに先生のことは心配だわ。もう少し探してみましょ」

 

「んで?一緒に探してくれるのか?」

 

「そんなわけないじゃない」

 

デスヨネーとオレは言うと、仕方ないと首を振り、エレベーターに乗った。押すボタンはB1。地下一階だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年移動中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下に着いてみるとすぐさまここに来たことを後悔した。

 

なんのいうか、空気が重い。薄暗い雰囲気も相まって不気味とかそういうレベルを通り越してしまっているのだ。

 

「……………とっとと探そう」

 

オレはそういうと地下の通路を封鎖しているゲートに近寄った。しかしゲートが閉ざされていては通れない。

 

はて、どうしようと考えたが、すぐ思い出した。勇からカードを受け取ったのを。

 

「ここで使えってことか」

 

オレは納得するとカードをゲートのそばにある認証システムにカードを認証させ、ゲートを開けた。

 

しかしどうなっているのだろうか?ゲートの近くに守衛室のようなものがあるが、見張りの人間すらいないとは……

 

暗い気分を押し込め、オレは歩みを進めた。恐怖で潰される訳にはいかない。勇に臆病者呼ばわりされるのは嫌だ。

 

通路を進むとオレの耳にカタカタという音が聞こえた。

 

ビクッと体が震える。もしかして……いやいやまさか……

 

オレは息を呑み、その物音がする部屋に近づいた。

 

物音は今も続いている。もしかしたら、祐子先生かもしれない。

 

オレは一瞬だけ迷うと扉を開け、中に入った。

 

 

 

 

 

そこはまるで暗いところと、巨大なオブジェのようなものがなければ何かの研究室のような部屋だった。その中央に男が一人いた。

 

だが、どういうことだろうか?勇と千晶を除けばこの病院で会えた初めての人間なのに、オレは声をかけたくなかった。

 

男の雰囲気に体が恐怖を感じていると言えば分かるだろうか?見た目は真面目に働く社会人という出で立ちの男なのに……

 

その雰囲気は、冷たく、怖気が走るものだった。

 

「……誰かね?」

 

その時、男がオレに気づいた。否、入ってくるときにすでに気づいていたのだろう。そんな気がする。

 

「今になって静寂に水を差すとは。困ったものだ……」

 

そういうと椅子を回転させ、男がオレの方を向くとオレはあっと声をあげてしまった。その顔を知っていたからだ。

 

暴動事件後、関係者であるとして指名手配されている男。街のスクリーンでデカデカと写真を公開されていた男。確か名前は……氷川。

 

オレが唖然していると、男は構わず言葉を続けた。

 

「……知っているかね?

『四月は残酷な季節』……そう言った詩人がいる。

不毛な大地を前に、冬眠から/目覚めねばならないからだ」

 

そこで男は一瞬言葉を切り、再び話し始めた。

 

「思えば人類の世など、不毛なばかりだった……

 

盲いた文明の無意味な膨張、

 

繰り返される流血と戦争、

 

数千年を経てなお、脆弱な歴史の重ね塗りだ」

 

語る男……氷川の声音に怒り、悲しみのようなものが混じり始めたのが他人の顔色をとある事情で読むことが得意なオレには分かった。

 

「……世界は、やり直されるべきなのだよ。

救いは「ミロク経典」にある。今日はその予言の成就される日だ。

古い世界は黄昏に沈み、新たな世界が生まれる」

 

『何を言っている』という言葉が言えない。男の目を見てからオレの頭に警鐘がなりやまない。

 

「……君は何者だね?

公園の粛清劇を生き残った同朋……という訳でもなさそうだ」

 

ひゅっとオレの喉から音が漏れた。公園・粛清という言葉。まさか噂は本当なのか?

 

ヤバい………ヤバいヤバいヤバいぞ⁉もしそうならこの男は……!

 

パニックに陥るオレを他所に男はなるほどと頷く。

 

「……高尾先生の知人か。なるほど、ここは病院だったな……見舞い客という訳か」

 

そして少し考え込む素振りをすると氷川はオレに冷たい目を向けた。

 

「……だが、蜂の穴から堤が崩れる、という事もある。

少し不憫な気もするが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……消えてもらおう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷川がそう叫ぶとなにやら空気を握る仕草をし、瞑想するかのように集中し始めた。

 

すると男の後ろに巨大で、真っ黒な【それ】が現れた。

 

…………悪魔。誰に教わった訳でもなく、そう感じた。

 

「……なに、恐れることはない。

この世界の住人みなが、もうすぐ君の後を追う事になる。少し早まるだけの事だ。」

 

恐ろしい。だが、逃げてもあっという間に追い付かれるだろう。そう【感じる】

 

せめて、隙を作らなければ逃げられない。オレはごく僅かな希望にかけて。震える拳を握りしめた。

 

「愚かな……運命に逆らえはしない」

 

そんなオレを嘲笑うかのように男がそういう。

 

そして、化け物が……悪魔が襲いかかった。

 

 

 





約7000文字…だと?

東方よりも多く書けるって……
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