真・女神転生3 Beginning King of the chaos (休載中) 作:ブラック・レイン
やっと更新できた……おのれ期末テスト許すまじ。
ここから一気に最後まで走り抜きたいんですけどね……
シンジュク衛生病院地下にあるターミナル。そこから俺はある場所に向かった。
先生が言ったアマラ神殿。そこは、このボルテクス界周辺に存在するアマラ経絡に流れているマガツヒがたどり着く最終点のひとつ。勇は、ノアを召喚するためにその最終点に溜まったマガツヒを使った。
だがそのマガツヒは未だ尽きていない。アマラ神殿中枢には、未だ多くのマガツヒが満ちていた。
それも当然。アマラ経絡からマガツヒが次々と供給されているのだ。千晶の使ったミフナシロのマガツヒや、氷川が使ったトウキョウ議事堂のマガツヒとは違い、アマラ神殿のマガツヒはアマラ経絡そのものに異常を起こさなければ尽きないだろう。
その大量のマガツヒ。そして神を操る力を持つヤヒロノヒモロギ。そして俺の手にした創世の最終決戦の情報。
導き出される答えはひとつ。これでカグツチに道を開いてもらう。
俺は中枢の部屋の中央に存在する台座に向かった。
そこには、ヤヒロノヒモロギがぴったりはまる窪みがあった。
俺はヤヒロノヒモロギを掲げ、そして呟いた。
「さぁ、始まりだ」
カコンとはまりこむヤヒロノヒモロギ。瞬間、アマラ神殿そのものが震えた。
ドォーン!と響く轟音。アマラ神殿に存在するマガツヒがどこかへ向かう。
行き先は………ボルテクス界中心。カグツチだ。
カグツチが蠢動する。そしてこのボルテクス界に何かを降ろす気配。
創世をせんとする三人が降ろした守護よりも、ずっと強力な存在が、動いた。
その気配を察したとたん、俺の心からドス黒い怒りと憎しみが吹き出す。
待ってろ。その命奪ってやるからな。
その気配の源に俺は無言でそう叫んだ。
さぁ戦いに向かおうかと歩き出した時、ふと何者かの気配がした。
目を向けるとそこには、俺を人修羅にした二人がいた。
喪服の老婆は俺を見据え、ホホホと笑う。
「おやまぁ、悪魔なんぞがカグツチへの道を開きましたか。これには婆も少し驚いていますよ、坊ちゃま……」
その言葉とは裏腹に少しも揺れていない声を聞いた喪服の子供は無言で俺を見る。その目は、黒い期待に満ちていた。
喪服の老婆は厳かに、それでいて不快感は未だに残る言葉を紡ぐ。
「カグツチが伸ばせし塔はオベリスクを打ち、これを従えた。創世を望む者達がぞろぞろと……ぞろぞろとやってくるでしょうねぇ」
その言葉は、間違いなく俺に向けられていた。まるでエサにかかった獲物のことを教える猟師のように。
「………あなたは悪魔として生きる道を選び、あの老紳士から力を得ました。あとはカグツチを討ち、最終決戦の刻を迎えるのみ………その時には、坊ちゃまも最終決戦の場に向かうと仰られています。その時まで気を抜かずにやるのですよ……」
それだけ言うと二人はあっという間に消え去った。
俺は二人のいた場所を睨み、フンと鼻を鳴らした。
「余計なお世話だ」
そういうと俺はアマラ神殿を出ていった。
チヨダ・マルノウチエリア。かつて皇居があったであろう土地だ。
明治時代から日本の中心としての役割を果たしてきたトウキョウ、マルノウチ。その場所を中心として戦いはおこった。
カグツチはアマラ神殿のマガツヒを浴び、自らへ向かうための道を作り出した。
かつてニヒロの重要拠点だったオベリスクを押し潰すかのごとく現れた巨塔を俺は見上げた。
カグツチの光は俺の憎しみを増大させる。その力は、カグツチが光を増すとともに増大する。
まるで光によって作られる影の如く。
そしてカグツチに照らされて見えるのは。
戦場だった。
創世を目指す三大組織。主に軍を持つシジマとヨスガの衝突が凄まじかった。その数は、数えるのもバカバカしいくらいに多かった。
だがどれも『小さい』。創世に捉われ、世界の真実も知らないでまた創造と破壊のループをたどろうとする愚か者達。
「なんと…哀れなことか」
俺はそう呟いた。
そしてそれが聞こえたわけでもあるまいが、悪魔達の一部がこちらに向かってきた。
俺はそれを見て嗤った。
だっておかしいじゃないか。あいつらが近づいているのはどの魔人よりも死に染まった化け物。それに近づくなんて……
「よっぽど死にたいようだなァ‼」
その叫びとともに合図に仲魔達が現れた。
一人は大天使 ウリエル。かつて敵として戦ったウリエルは万能属性の火を悪魔の群れに浴びせる。
二人目はダンテ。獰猛に笑ったその男は双銃を使って悪魔を吹き飛ばし、剣を使って悪魔達を切り裂く。
双銃の名をエボニー&アイボリー。剣の名をリベリオンというらしいが……その全てを駆使してダンテは敵陣を貫いていった。
三人目は妖精 ピクシー。アマラ深界で手にした力は強大の一言。万能魔法最上位である【メギドラオン】をぶっぱなし、悪魔達を吹き飛ばす。
……さて、仲魔達やダンテだけに獲物取られるのも嫌だし、動きますか。
俺は高く跳躍し、一番大きな悪魔の群れに降り立った。
悪魔達が驚くがさすがにボルテクス界のここまでを生き残った猛者だけはあるのかすぐに立ち直った。
突っ込んでくる悪魔の群れ。俺はそれを見てニヤリと笑った。
両手を交差し、力を溜める。
仲魔達の支援は求められない。遠いから。
だが俺一人で良い。今の俺の力の前には、ただの悪魔の軍団は役不足すぎてお釣りがでる。
さぁ、死ねよ。
俺は咆哮し、その力を解き放った。
「アアアアアアアアアアアアア!!!!【地母の晩餐】ッッッ‼」
両手を広げ、体を仰け反らすと俺を中心に地面がひび割れる。
そこからどんとんと悪魔達の足場までひびは広がり、そこから力の奔流が放たれた。
ズッドオオオオオオオオン‼‼
目も眩むほどの光。そして轟音。
悪魔達の悲鳴は物理的にも、轟音にも潰される。
そして音と光が止むと、クレーターと悪魔達の残骸であるマガツヒが漂うのみとなっていた。
存命している敵の姿が認められないことを確認すると遠くで『フゥー!』という歓声が聞こえた。
あんな歓声をあげるのはダンテしかいない。しかし妙に上に聞こえるのはなぜだろうか?
見上げてみるとなぜかダンテが空中にいた。飛べないダンテは周囲にいる天使達に向けて銃を乱射しつつ俺の横にシュタッと着地した。
ダンテはフゥーと息を吐くとこちらに向けてハハッと笑った。
「なかなか派手な花火だったぜ零時。思わず飛び上がっちまったよ」
俺はその言葉でダンテがなぜ空中にいたのか分かった。
【地母の晩餐】の衝撃波に乗って自ら空中に打ち上がったのだろう。危険な芸当だが、まぁダンテならやりかねない。
俺はダンテに向かって『楽しめたようで何よりだ』と言うと周囲を見渡した。
敵はあらかた掃討したようだ。それか逃げたか。とにかく敵影はほとんど見受けられない。
まぁカグツチ塔周辺にいる悪魔なんざ各勢力の下っ端だろう。主力は自分の周囲に配置するはずだ。
これは戦争。万が一にも守護というキングが取られるわけにはいかない。戦力はなるべく自らに集中させ、だが自らも敵の守護を討つために動く。
カグツチの道という限られた空間の中、戦力を集中させるにしても限界はあるはずだ。そこを俺達は突く。
こちらは少数精鋭。それを活かした戦いをしなければならない。
俺はオベリスクを、そしてその上に立つカグツチの塔をひと睨みすると前とは変貌してしまった土地を歩いた。
さぁ、反逆の狼煙をあげようか。
ダンテさんはミサイルを空飛ぶスケボー扱いにして利用していましたし、空中で悪魔撃ち抜いてましたし地母の晩餐に乗って空を跳ぶぐらい簡単かなと思いました。
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