テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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第一部 第一章~~始まりと出会い~~
マイソロ2 五代目ディセンダー 第一話 始まり


説明;この作品はゲーム、マイソロ2とは内容が異なります。

ゲームでの主人公が物語を始める前≪元になった人≫と、その後の世界を描いています。

この作品での主人公はゲームで作った主人公ではなく、オリジナル主人公による物語です。

また、ゲームでは出て来ない人物などもいます。

 

設定予定

主人公;レイノア 性別;女 年齢;五百歳以上 職業;魔法剣士・ディセンダー≪五代目≫

 

――プロローグ

世界が危機を迎える時、世界の中心に立つ世界樹が自身の分身体であり、我が子であるともいえるディセンダー≪世界の救世主≫を生み出す。

そのディセンダー≪世界の救世主≫は記憶を持たず、恐れを知らない。

世界に降り立ったディセンダー≪世界の救世主≫は、小さな手伝いから始めた。

世界の為に戦い、役目を終えると、世界樹の中へと帰って行く。

 

この世界、グラニデにもまた世界樹より生まれし、ディセンダー≪世界の救世主≫が存在する。

グラニデ最初のディセンダー≪世界の救世主≫は、世界統一を行った。

その物語は、今なお絵本としても知られている。

これはまだ、世界の救世主・ディセンダーを覚えていた頃の物語から始まる。

 

世界は混沌の渦へと飲み込まれていた。

本来、世界を救うディセンダーが世界と世界樹を裏切り、世界を壊す為に動き出した。

そんな中、世界樹は力を振り絞り、新たなディセンダー≪世界の救世主≫を生み出す。

が、そのディセンダー≪世界の救世主≫は……まだ幼い子供であった。

 

第一話 始まり

 

彼女はずっと眠っていた。

時より、どこかから声が聞こえて来る……

苦しみ、悲しそうな声…だが、その声の主を支える声……

 

その声が誰の声なのかは、自分にはわからない。

でも、自分はこの声を知っているような気もする……

そしてこの日、私は世界樹の外へと転がり出した。

 

私が、生まれて初めて見た世界の光景は、あまりいいモノではなかった。

仰向けになった自分が初めて見たものは、薄暗く悲しそうな空の色……

でも、自分はきっとこれで良かったのだと思う。

だって、どこか見覚えのある騎士姿の男性が居たからだ。

彼は中腰になり、心配そうに自分を覗き込んでいる。

さらに、男性の近くに何か別の懐かしく、優しい人の視線を感じる。

でも、やっぱりそれが誰なのかは解らない。

だから私は、その騎士の男性を見続けた。

 

「……大丈夫か?起き上れるか?」

 

騎士の男性が、声を掛ける。

が、自分は黙ってその騎士を見ていた。

彼はしばらく考え、手を差し伸べて来る。

その手を取り、私は起き上った。

彼は膝を着き、私の服に着いた土汚れを落とす。

なおも、騎士の男性を見続ける私。

それは、やはりこの騎士の男性を自分は知っている気がするからだ。

彼が、また声を発した。

 

「困ったな……。幼くても大丈夫だと思ったが、無理だったのだろうか……」

 

だが、彼は私をジっと見て、

 

「お前は、自分の名をわかるか?」

 

彼の問いに、私は大きく首を振る。

困った表情をする彼。

その姿に、私は戸惑った。

だから私は、自分が解る限りの事を口に出す。

 

「……私の名前……ディセンダー。でも、私自身の名前……無い。」

 

私はそのまま、彼を指さす。

 

「……名前、何?」

 

彼は小さく微笑む。

私の瞳を見て、彼は言う。

 

「私の名は、クラトス。“クラトス・アウリオン”だ。……お前にもいずれ、名が付くだろう。」

 

と、優しく言って、私の頭を撫でた。

私は、なんだか嬉しかった。

しかし、名が無いのは困と考える。

私はクラトスを見て、

 

「私の名前……いま欲しい。クラトスに、付けて欲しい……」

 

クラトスは困り顔をしていた。

何故か、自分は前にも、このような感覚を味わった気がする。

だが、諦めようと思った気持ちを捨て、根気よく粘ってみた。

 

やがて、クラトスは頭を押さえた。

根負けしたクラトスは、ため息を付いた。

その後、彼女の頭を撫でながら、静かに口を開いた。

 

「はぁー……、また彼らに嫌味を言われるかもしれん。が、仕方ないな。……そうだな、うむ。では、お前の名は“レイノア……光を知りし者”、でどうだ?」

 

クラトスの言うその名前を、私は心の中で繰り返す。

私は、その名前が気に入った。

なので、クラトスに笑顔でお礼を言う。

 

「レイノア、私の名前……嬉しい、気に入った。ありがとう、クラトス。」

 

クラトスもまた、彼女に嬉しそうに笑顔を向けた。

その姿に、彼女はさらに嬉しくなったか、さらに笑顔になる。

 

と、私はどこかからかまた、懐かしく、優しい人が視ている気がした。

辺りを見渡すが、クラトス以外誰も居ない。

なら、気にしても無駄と判断した。

つまり、気にしない事にしたのだ。

 

それから、レイノアとクラトスの変わった森での生活が始まった。

 

レイノアは、クラトスと供に居る事が好きだった。

彼女は、クラトスが食事の準備を始めたのに気付く。

ふと、彼女はそれを手伝うことにした。

だが、彼女の切った野菜はボロボロ。

だが、クラトスは怒らず、むしろ褒めた。

それは、何も知らない幼い心には救いだった。

彼女はまた、彼の手伝いをする事を心に決める。

 

クラトスの料理ができ、彼女はそれを見て分析していた。

真っ白いご飯の上にジャガイモ、ニンジンといった野菜。

それに鶏肉が混じっている。

それをトロトロのルーと共にが絡み合い、ご飯に掛っている。

そう、これは……

 

「これ、カレー……と言ったものだった?……違うか?」

 

レイノアは、クラトスを見上げる。

彼は一つ頷き、

 

「そうだ、これはカレーだ。他にも、分かるものはあるか?」

「ジャガイモ、ニンジン、タマネギ……鶏肉、本!」

 

彼女は、クラトスの荷物を指して言う。

クラトスは小さく微笑んだ。

 

私は、クラトスから手渡されたカレーを一口食べる。

このカレーは甘辛だった。

だが、私はこの味は嫌いではないと思う。

 

食べ終わり、片付けをする。

それを終えると、クラトスは荷から何かを取り出す。

それは、先程レイノアが言った本だった。

その本を、クラトスはレイノアに渡す。

それを受け取ったレイノアは、開いて中を見た。

 

ハッキリ言って、今の自分には内容が解らない。

 

クラトスは、固まっているレイノアを見る。

 

「レイノア、読めるか?……それとも、難しかったか?」

 

レイノアは首を振り、文字を指す。

 

「読めない。でも、これは知ってる。」

「そうか……。では、これから私が教えてやろう。まずは、自分の名前からだな。」

 

と、クラトスは地面に文字を書き始める。

 

私は、それを横に同じように書いては消した。

そうやって、文字を理解していった。

そのおかげで、彼から借りた本も、三日で理解できるようになった。

だが、意味についてはまだまだ理解には苦しむ。

そんな時は、クラトスが教えてくれる。

そのお蔭で、言葉も、話し方も、大分スムーズになった。

今でも、彼との勉強は嫌いではない。

それに加え、最近では彼から、剣も教えて貰っている。

勉強に剣術、これを教わるのが、私の最近の日課となった。

何より自分は、クラトスに教えて貰う事が嬉しいのだ。

 

 

ある時、レイノアは本に書かれている“家族”と言う意味を、クラトスに聞いた。

 

「クラトス、この“家族”と言うものは……血縁関係と言うものを指すのであろう。なら、血縁関係かどうかは解らないが、私にとっての母親と言うのは、世界樹と言う事になるのか?だが、ここには“それ以外の家族”についてと言うのも書かれている。と、言うことはだ……私の父親と言うものは、クラトスという事になるのか?」

 

そう言って、レイノアはクラトスを見た。

彼は固まっていた。

 

私は、どこかで誰かが笑っている気がするのを感じる。

それが久々に感じる、あの懐かしい感じの人のものだ。

が、そんな事は今は後回し。

自分がクラトスに声を掛ける前に、彼の方から質問が飛ぶ。

 

「……レイノア、どうしてそう思ったのだ?」

「そう思ったから……。嫌だったか?」

 

クラトスはしばらく考えた後、レイノアの頭を撫でながら、

 

「……好きにしろ。」

 

レイノアはパッと明るくなった。

 

私は嬉しかった。

だから私は、その日からクラトスの事を“父さん”と呼ぶようになったのだ。

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