テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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マイソロ2 五代目ディセンダー 第十四話 気持ち

レイノアは、世界樹の森に来ていた。

理由は、世界樹の枝を取りに来ていたのだ。

彼女は普段、世界樹には決して話し掛けない。

世界樹からの会話も無視していた。

のだが、今日だけは世界樹の枝を取りながら、世界樹に語り掛けていた。

 

「……世界樹、私は今でも、下界人には興味は無い。が、下界人も捨てたものでは無いな。」

 

と、言っている彼女の顔は微笑んでいた。

だが、彼女は語るだけで、世界樹の言葉には返事はしなかった。

彼女はペンダントを作りながら、急いで彼らの元へと戻る。

だが、その前にクラトスの元に、行くことにした。

それは、聞きたいことがあったからだ。

幸い、その場にはクラトスとノイッシュのみであった。

彼女の登場に、彼は嬉しそうだった。

ノイッシュは狙っていたかのように、飛び付こうとしする。

が、前回の説教を思い出したのか、途中で踏み止まった。

彼女は手短に、クラトスに言った。

 

「父さん≪クラトス≫、いきなりで悪いが……近頃の子供は、何を貰ったら嬉しいのだ?」

 

クラトスは驚いていた。

いや、呆れているのかもしれない。

現に、彼の顔は『ここまで来て、聴きに来るとは』と、言う顔をしている。

だが、すぐに真剣に考えてくれる。

クラトスは、彼女に難しそうに言った。

 

「私も、その手の事に付いては詳しくないから、何も教えてやれんが……それは、お前の気持ち次第だろう。」

「そうか、そう言うものか……。解った、ありがとう、父さん≪クラトス≫。」

 

彼女は、クラトスとノイッシュに別れを告げて、この場を去った。

街に戻ると同時に、ペンダントが完成した。

彼女は、子供達の居場所を確認する。

子供達は、まだ広場で遊んでいた。

彼女は都合が良いので、辺りを見渡す。

この街は、色んな店がある。

取り敢えず、彼女は沢山の物を置いてある店に入る。

店の物を色々見て回り、店員に話し掛ける。

 

「……一つ聞くが、十代の子供が喜ぶモノは解るか?……出来れば、あまり荷物にならない物が良い。」

 

店員が悩んで進めてきたのは、リュックサックなどだ。

私は、この店で大きめのリュックサックと、ぬいぐるみ型リュックサック、小さいが男の子には人気だと言う、リュックサックを買った。

彼女は、次の店に向かう。

これは元々決めてあった。

場所は古本屋だ。

そこで、剣の心得と医療の本を買うつもりであった。

それだけのつもりが、店員に無理矢理進められた世界の救世主≪ディセンダー≫の物語の本を買った。

 

『まさか、本当にあるとは……。二代目と下界人最強の治療術を持った二人が、供に書いた本。これはかなり難しい。だが、あの子ならいつか使いこなすだろう。それにしても、二代目の仲間が書いた世界の救世主≪ディセンダー≫の物語を買わされるとは……。これの半部以上が、古代文字だぞ。仕方ない、簡単な方のも買っておくか。』

 

と、今度は本屋による。

さっきの古本屋には無い、子供にも解りやすいものを探す。

そこで、世界の救世主≪ディセンダー≫の絵本を買った。

最後に服屋で、適当に何着かあの子達の服を買う。

 

彼女が広場に戻ったら、秋信達がすぐに駆けつけて来た。

彼女は彼等の頭を撫でた。

と、秋信達は私をしきりに引っ張る。

遠くに居る人間に「お願いします」と言って、写真を撮られる。

彼女は何が何だか、解らなかった。

故に、最初の一枚は笑っていない。

だが、彼らの嬉しそうな顔を見たら自然と笑みが浮かんでいた。

それを写真屋の人間は見逃さなかった。

その人間が撮った写真を受け取り、彼女は驚いた。

まさか、自分に表情が出ている事を。

だが、彼女は以外にも嬉しかった。

だから彼女は嬉しそうに、それをしまおうとする。

だが、秋信が代表で一冊の本を渡して来た。

彼女はその本をさっと見る。

本は、この子達の文字で書かれていた。

内容はまるで、日記のような一冊だった。

だが、最後のページには〝いつもありがとう、お姉ちゃん。 秋信・エルシア・ジャック〟と、書かれている。

彼女は、彼等にお礼を言った。

その本に、写真を大事そうに挟む。

 

レイノア達は宿屋に行く。

そこで彼女も、彼等に先程買ってきたモノをプレゼントした。

嬉しそうな彼らの顔を見ながら、彼女は聞いた。

 

「……そう言えば、あの写真……何故、取ろうと思ったのだ。しかも、お代はもう貰っているとか。秋信に渡しておいたお金は、使われていなかったし。」

 

秋信が、彼女に遠慮がちに言った。

 

「お姉ちゃんが帰って来る前にね、長い黒髪のお兄さんが僕達にやってみたら良いって。本とかも、そのお兄さんが提案してくれたの。」

「それが凄いの!お姉ちゃんに似ていた人間のお兄ちゃん!それにね、お姉ちゃんが今にここに来るから丁度良いって!そしたら、本当にお姉ちゃんが来たから、ビックリしちゃったの。」

 

と、エルシアと共に、その時の事を話し始めた。

彼女は窓の外を視ながら、秋信に聞いた。

 

「……秋信、そいつは何か言っていたか?」

「あ、そう言えば最後に〝君達のお姉ちゃんに宜しく"って、言っていたよ。あれ?そう言えば僕達、お姉ちゃんの話を出したのは……あのお兄さんにその話題で、話し掛けられてだ。」

 

彼女は殺気を出していた。

無論、彼等には気付かれないように、だ。

だが、気持ちを切り替える。

彼等に視線を向け、それぞれの首にペンダントを掛けた。

彼等は不思議そうに、それを見ている。

 

「お守りだ。何かあった時は、それに触れながら私を呼べ。そうしたら、すぐに駆けつける。」

 

このペンダントは、普通のよりかなり強くしている。

魔族や魔物にも、耐性を付けた。

なにより、結界としての力が、なによりも強い。

 

彼等がベッドに入り、ジャックが寝たのを確認する。

レイノアは剣の手入れを始める。

おそらく、二人は起きて来ると思った。

予想通り、秋信とエルシアが起きて来る。

 

「……姉様、さっきはごめんなさい。姉様に似ていると言っても、知らない人だったわ。」

「だから怒っているでしょ。姉さんが話の途中で、何処か遠くを見ている時はそうだと思うから……」

 

レイノアは、手入れしていた剣を置く。

外を視ながら、二人に言った。

 

「……確かに、私は怒っていたのだろう。今では……いや、今でも、よくは解らないがな。だが、これはお前達に、では無い。その相手に、だ。だから、お前達は気にしなくて良い。」

 

秋信は、遠慮がちに言った。

その声は少し怯えていた。

 

「やっぱり、あのお兄さんは……姉さんの兄妹か、何か?」

 

彼女は思う。

 

『……そんなに、今の私は殺気立っているのだろうか。』

 

彼女は二人を見て、

 

「……あれは、どの分類に入るかは解らん。が、私はあれを殺す為にいる。……怖かったか?すまない、こういう説明には慣れて無くてな。」

 

二人は首を振った。

しばらく沈黙が流れた。

だが、エルシアが疑問をぶつける事で、空気が変わる。

レイノアが手入れをしていた剣を見ながら、

 

「……そう言えば、姉様はこの剣を大事にしていますよね。兄様が今使っているのは、姉様のお古と聞きましたが……やっぱり剣士とはそう言う者なのですか?」

 

レイノアは剣を、エルシアと秋信に渡した。

彼らは、二人でやっと持てるこの剣を見た。

二人は剣と握りの所にある、古代文字を見付けた。

必死に、その文字を思い出しながら、二人で声をそろえて、

 

「「……この剣を……我が……娘に捧げる。」」

 

二人は、レイノアを見た。

彼女は剣を受け取り、二人に言った。

 

「この剣は、私が再び旅に出た時、お前達で言う“父親”と言う存在に、貰った物だ。……その内、会わせてやるよ。今は近くに、居ないからな。」

 

二人は、何だか嬉しそうな顔をしていた。

秋信は、無邪気に言った。

 

「姉さんって、何か物語に出て来る……世界の救世主≪ディセンダー≫みたいだね。昔、父さん達から聞いた事ある。」

「私も、聞いた事あります。世界を救う世界の守り手≪救世主≫。強く、気高く、そして優しい。……姉様は、私達の救世主≪ディセンダー≫です。」

 

と、手を合わせて、嬉しそうに言っている。

彼女は、二人の言葉から“世界の救世主≪ディセンダー≫”と言う言葉が出た時、体が一瞬固まった。

彼女は、この子達に自分の事を知られたくないと思っている自分に気が付いた。

最初の頃は、単に教える義理が無いと思っていた。

だが、今では知られることが怖い。

これは感情が戻ってきているが故の想いなのか……

それとも、この子達を理解する為に、他の世界の守り手≪ディセンダー≫の感情を探ったからなのか。

自分では解らない。

彼女は、剣を鞘にしまう。

彼女は、それを気付かれないように、二人に言った。

 

「さぁー、お前達も早く寝ろ。私と違って、お前達はしっかり寝て……元気でいろ。」

 

二人は嬉しそうに、頷いて眠った。

 

『こういう時、感情が無かったのは……ある意味、良かったのかもしれない。』

 

彼女は、彼らが一所懸命書いた本を開く。

それを、朝になるまで何度も、何度も、読んでいた。

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