テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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マイソロ2 五代目ディセンダー 第二十八話 ギルド・アドリビトム

アドリビトムの拠点となっている船に戻った。

多く者達は、レイノアとレイを見ていた。

中には不思議に思って、話し掛けて来る。

が、レイノアはそれを無視する。

 

レイノアは、ここのリーダーかつ船長のチャットの目の前にいた。

傍には今日、レイと供に居たギルドメンバーとニアタ・モナド、さらに氷の精霊・セルシウスも一緒だ。

先程の話を簡単に説明した。

 

「えっと……つまり、ここまでの話をまとめると、レイさんは世界の救世主《ディセンダー》ではあるけど、貴女の分身体。レイさんは、貴女がその少年と供に封じられて居る間の、保険のようなものと言う事ですよね。でも、レイさんが人形と言われるのは、僕としても許せません!……言っておきますが、子分として、ですよ!」

 

レイノア、それには追求はしない。

彼女は、ため息を付いていた。

ニアタが、チャットの言葉を付けたすように聞いた。

 

「……確かに、其方も、世界の守り手≪ディセンダー≫の波動を感じる。世界の守り手≪ディセンダー≫・レイの方にも、其方の力がいっている為に、本物とそう違いは無いという事だとは思うが……。なにより、其方が強いのはカノンノ達から聞いている。が、其方がそうまでしているその少年は、其方よりも強いのか?」

 

レイノアは腕を組んで考える。

精霊はともかく、このニアタは知らない。

今、レオンの説明をした所で、意味は無い。

なので、少しだけニアタに、簡単に説明する。

 

「確かに、強いと言えば強いだろう。少なくとも、普通の者達では勝てない。」

 

そう言って、冷たい目でセルシウスを見る。

セルシウスは一瞬、固くなった。

その意図が解ったのだろう、静かに言った。

 

「……そうか、あれが再びこの世界に出て来たのか。世界の守り手≪ディセンダー≫、其方はーー」

「私は、今も、昔も、精霊を許してはいない。いくらあれに操られていたとはいえ、私は元々お前達の事はどうでもいい。なにより私は、ディセンダー≪救世主≫であって、ディセンダー≪世界の守り手≫ではない。それと、お前がどう思うが、私はあれもろとも、今度は貴様ら≪精霊≫を斬っても良いと思っている事を忘れるな。」

 

精霊・セルシウスは俯いた。

この二人に……いや、精霊との間に何があったかは知らない。

が、レイノアが精霊嫌いだと言うのは、はっきり解ったようだ。

 

「解りました。レイさんを貴方に消されない為にも……僕達は、その少年を止めましょう!そうすれば貴女も、レイさんの事を認めて貰えますよね?」

 

チャットは、レイノアを見上げて言った。

その目は本気だ。

これなら、ほんの一部を教えてもいいだろう。

 

「……それは、お前達次第だ。だがあれを、これと供に倒すつもりなら教えておこう。……あれは、私の前の落ちた世界の守り手《ディセンダー》だ。気を引き締めて行かねば、殺られるぞ。」

 

彼らの周りには、重い空気が流れる。

 

『さて、私がここに留まる理由は何にしようか……。確か、ギルドとは依頼を受けて報酬を貰うんだったな。』

 

レイノアは、チャットに言った。

 

「……そうだ、船長。剣を一本貰いたい。代金は、ここのギルドの仕事をしよう。」

「え?ああ、分かりました。では、貴女も、僕の子分と言う扱いで良いですね。そうと決まれば、貴女の名前を教えて下さい!」

 

チャットは、素早く気持ちを入れ替えて、そう言った。

レイノアは若干感心した。

それと同時に、笑えた。

こう思う感情が、自分にある事自体驚きを隠せない。

このレイノア《私》を子分扱いとは、と。

彼女としては、その辺は別に気にしていないので、

 

「ああ。その扱いでもいいが、後悔はするなよ。名は、ディセンダーだ。それか、好きに呼べばいい。」

 

そう言って、武器庫へ向かう。

レイノアは、多くある武器の中から、中くらいの長さである剣を取る。

重さを確認して、一振りする。

 

「……これで良いか。で、ここまで付いて来て、何が聞きたい?」

 

レイノアは、そちらに振り返る。

精霊・セルシウスとニアタが居る。

ニアタが先に、彼女に言った。

 

「うむ……。其方は、これから討つ相手がら自分の前の世界の守り手≪ディセンダー≫と、言った。本来なら、世界の守り手≪ディセンダー≫は生まれないはずだが……」

 

レイノアは、剣を腰に付ける。

そして、壁にもたれながら、簡単に説明した。

それは、ここに下界人が居ないからだ。

 

「貴様も知っているとは思うが、落ちた世界の守り手≪ディセンダー≫がどうなるか。故に、この世界の世界樹は、世界の守り手≪ディセンダー≫を再び創ったのだ。確かに、本来なら世界の守り手≪ディセンダー≫は世界に一人のみだ。今回はイレギュラーが多過ぎた。……先代は、魔族に『生命の場』を渡す事を条件に、魔族と手を組んだ。私は、あれを殺す為に創られた世界の守り手≪ディセンダー≫だ。この世界が再び瘴気に覆われれば、いくら世界樹でも持たないだろう。」

「…。其方は、世界の守り手≪ディセンダー≫・レイとは違う性格のようだな。しかし、其方のその様子では過去の世界の守り手≪ディセンダー≫の記憶を……其方は持っているか?」

「この世界だけでは無い。別の世界の守り手≪ディセンダー≫のモノもあるが、それは既に、私の中ではデーターでしかない。……で、貴様の方は何だ?」

「……貴女は、この世界を救う気持ちはあるの?」

 

精霊・セルシウスは、どうやら確認のようだ。

レイノアは納得したように、冷たく言った。

 

「ああ、そうか……。お前には、視えているのであったな。この世界は救うさ。何せ、私の大切な物があるのだから、な。だが、私には世界も、世界樹にも、興味は無い。故に、世界が壊れても、良いとさえ思ってはいる。私にとって、この世界は所詮気まぐれで救っているに過ぎないから。それは、お前達精霊が一番解っているのではないのか。なにせ私は、世界樹を裏切っているのだから。ああ、でも安心しろ……魔族と手を組むくらいなら、この世界を壊すさ。」

 

そう言って、精霊・セルシウスを冷たく睨んだ。

そして、彼女は武器庫から出て行く。

武器庫から出ると、彼女はこの船に居るゲーテの元に行く。

ゲーテは、レイとカノンノと供に居た。

レイノアは、ゲーテを視る。

 

『……まだ、大丈夫そうだな。だが、世界樹は何故、ゲーテを外に出したのか……。あれには、ゲーテの暴走を完全には止められないだろうに。……いや、あれに責任を取らせるか。』

 

レイノアは、三人の元に歩いて行った。

レイノアに気付いたカノンノが、声を掛けてきた。

 

「あ!ディセンダーさん。どうかしたんですか?」

 

その声は何処か、警戒心が見て取れる。

当然と言えば、当然だろう。

レイノアは気にせず、ゲーテを見て言う。

 

「……ゲーテ、お前が暴走しない為に、保険を掛けさせて貰う。」

 

レイノアは右手で、ゲーテの腕を掴む。

そして左手で、レイの腕を掴む。

 

「これの面倒は、貴様で見ろ。ここに連れて来たのは、お前なのだからな。その責任は自分で負え。」

 

そう言って、力を込める。

こういう時、初代の能力≪ディセンダー能力≫は役に立つ。

が、所詮は他人の能力。

万能ではない。

二人の手を離し、レイノアはここを離れる。

離れ際に、ゲーテの文句が聞こえてきた。

 

「何だよ、これ!取れねぇーし‼︎あの世界の守り手≪ディセンダー≫、姿はお前そっくりなのに、性格は真逆だな!」

 

レイとゲーテは、レイノアが掴んでいた手を見ていた。

そこには、腕輪が付いている。

そのデザインは、いたってシンプルだ。

だが、銀色の縁には何らかの術式のような模様が描かれている。

ゲーテはそれを睨んで、怒りながら言ったのだ。

レイノアはそれを聞いて、

 

『……同感だな。私は、あれのように感情を持ち合わせていないからな。だが、それならゲーテも、初代と似ても似つかない感じがするがな。』

 

レイノアは、同じような存在である彼ら二人は似ていると思う。

同じ分身体のような存在。

一人は世界の負を浄化し、世界の救世主《世界の守り手》としての代わり。

もう一人は、世界の負を抱える世界の救世主《世界の守り手》の代わり。

だからこそ、二人は通じ合うのだろう。

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