テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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マイソロ2 五代目ディセンダー 第二十九話 稽古

レイノアの船での居場所は、甲板の屋根のような所だ。

そこで空を眺めながら、過ごしていた。

無論、剣の代金やレイの価値を見定める為、依頼にも参加してはいる。

 

レイノアは、クラトスと真面に話もしていない。

彼女自身が、クラトスを避けていると、言っても良い。

それはロイドも、そうなのだが……

 

「おーい、ディセンダー!そこに居るんだろう?一緒に稽古しようぜー。」

 

と、叫び声が聞こえる。

これが他人なら、レイノアも無視をするだろう。

彼女に声を掛けて来たのは、赤い服を着た熱血かつ正義感に満ちた少年、ロイド・アーヴィングだ。

故に、彼女に無視をするという考えは、今の所ない。

レイノアは甲板に降りた。

と、黒い服を着た長髪の青年が、

 

「お、来たか。それにしても……ロイドが声を掛けると、素直に降りて来るんだな、おたくは。」

 

レイノアは、その青年ことユーリ・ローウェルに、無表情のまま答えた。

 

「たまたま、だろう。それで、今日もガキ共の相手をしてから、お前達に付き合えばいいだろう。」

 

と、言って周りを見る。

そこには、先程のロイドとユーリの他、ヴェイグ・ガイ・カイウス・カイル・カノンノ・クレス・クロエ・ジーニアス・スズ・スタン・スパーダ・セネル・ファラ・プレセア・マオ・リッド・ルーク・ルカがいる。

そして、レイもいる。

その内、彼女がまとめて相手をするガキと言うのは、ユーリ・ガイ・クレス・スタン以外の者達だ。

最初の頃は、それに文句を言っていた、まとめ組。

だが彼等は、彼女との稽古を通し、文句が言えないのである。

何しろ、未だに傷一つ付けられないのである。

いつものように、レイノアは剣を腰から抜き、地面に置く。

そして中央に行くと、周りを囲んだ彼らが突っ込んでくる。

レイノアはそれを避けたり、パンチやキックで一撃を入れたりするのだ。

彼等も、日に日に戦術を変えて来る。

 

今回は、まず真っ直ぐ向かって来る者(レイ・ロイド・ファラ・プレセア・カノンノ・ルーク)と、後方(ヴェイグ・カイウス・カイル・ルカ・クロエ)。

レイノアが、空中回避用に待機している者(ジーニアス・スズ・セネル・スパーダ・マオ・リッド)がいる。

レイノアは真っ直ぐ突っ込んで来た、レイ・ロイド・ファラの相手をする。

しばらく避け続けた後、レイが剣を突き出して来るのを交わす。

その反動で、ファラの腕を掴み、背負い投げをする。

その隙にロイドが、レイノアの背に切り込んでくる。

 

「今だ‼」

 

それを合図に、残りの三人も掛かって来る。

それをレイノアは、右に逸れてロイドの足元を蹴る。

体勢を崩したロイドは、レイとぶつかる。

体勢を低くしたまま、大剣を振るうカノンノの方へ近付く。

彼女の手首を叩き、大剣を落とす。

隙が出来たカノンノを後ろに押して、ルークの動きを止める。

 

「……隙あり……です。」

 

斧を振って来たプレセア。

彼女の斧の塚を、レイノアは左手で握り、地面に叩き付ける。

プレセアが叩き付かれると同時に、後方の者達がやって来る。

ルークが大勢を整え、後ろから切り込んでくる。

それをレイノアは、彼の肩に両手を付き、背に回って背を蹴る。

それに巻き込まれたルカが、尻餅を付く。

 

ヴェイグ・カイル・クロエ・カイウスが、タイミングを合わせて切り掛かる。

レイノアは前後左右には、避けられない。

つまり、上に逃げるしかない。

待機している残りの五人も、動き始める。

レイノアは、空中に跳ぶ。

そこに、スズとセネルが向かって来る。

 

「空中では、逃げ場はありません!一本、貰います‼︎」

 

レイノアは横に回転し、スズの剣を払う。

そのままセネルの方へ、スズを蹴り飛ばす。

セネルはスズを抱え込み、甲板に叩き付けられた。

レイノアが少し体制を崩した所に、スパーダ・リッドが向かって来る。

 

「よっしゃ、チャンス到来だぜ!」

 

レイノアは、今度は縦に回転し、リッドの剣を、スパーダの方に弾く。

リッドに、そのまま突き落として、リッドの剣を弾いたスパーダの腹に、回し蹴りを入れる。

着地と同時に、ジーニアスとマオの魔術が飛んでくる。

それを交わして、詠唱で動けなくなっていた二人を、カイウスの方に投げる。

カイウスは、二人を受け止めて転がって行く。

勢いよく向かって来るカイルを、ギリギリまで引き付ける。

傍まで来たら、地面に手を付き、足を払う。

そのままカイルは、吹っ飛んで行った。

クロエとヴェイグを、その体勢のまま剣を払い、蹴り飛ばす。

二人は壁に叩き付けられ、この勝負はこれで終わりだ。

 

レイノアは立ち上がり、辺りを見渡した。

彼女は、汗一つ掻いていない。

それに対し、他の者達は疲れ切っていた。

対戦は一瞬の出来事とは言え、その緊張感と集中力は半端なく使うのだ。

その理由の一つは、彼女が放つ殺気だ。

最初の頃は、この殺気に皆、思うように体が動けなかった。

それを思えば、成長はしたのだろう。

 

「前に比べれば、だいぶ動くようになった。が、まだまだ未熟だ。まず二刀流の奴。お前達は剣を二本持っているという事は、攻撃力は上がる。が、その分防御力が下がっている。つまり攻撃重視過ぎるという事だ。使い方次第で、防御も取りやすくなる。大剣使いは、重心がどうしても剣の方に寄ってしまう。それでは、剣をまともに使えているとは言えん。それに、大振りになる分、隙が多過ぎる。体術使いは身軽な分、周りへの注意力が足りていない。つまり、仲間のサポートも、やり易いと言う事だ。能力の持ち主は、それを上手く使えるように、自身の能力を理解し、考える努力をしろ。それと剣術使いは、直進過ぎる。もっと技を繋げられるようにしろ。魔術使いは、術のタイミング、詠唱の事を考えろ。強い術ほど詠唱は長い。それをよく考える事だ。後、詠唱している時に、詠唱後も考えてしなくてはならない。また、それをやっている者が居るなら、それを援護したり、代わりに防御したりするものだ。後、お前達全員、目で追っているようでは駄目だ。目で頼り過ぎている分、反応が遅すぎる。」

 

素早く指摘して、剣を腰に付ける。

と、甲板の入り口から、

 

「いやー……相変わらず、凄いですね。貴方方も、一緒にやれば良いのに。」

 

と、ジェイドが面白そうに言った。

その先には、アッシュとリオンが居る。

二人は、声を合わせて言った。

 

「「断る!」」

 

だが、ジェイドはさらに面白そうに、

 

「もしかして、コテンパンに負けるのが嫌なのですか?いやー、若いって良いですね♪」

「「違う‼」」

 

二人は声を合わせて、怒鳴り声を上げた。

レイノアは、それはどうでも良いと思い、待っていた残りの者達に声を掛けた。

 

「で、今回は誰の相手をすればいいのだ。」

「僕は前回やったから、今回は譲るよ。」

「じゃあ、俺もその時クレスと供にやったから、パスするぜ。」

 

と、クレスとスタンが言った。

ユーリとガイが、

 

「じゃあ今回は、俺達が相手をして貰うかな。」

「宜しく頼む、ディセンダー。」

 

レイノアとユーリ・ガイは、甲板の中央に進む。

三人は剣を抜く。

 

「先行は、お前達にくれてやろう。」

「お、それは……どーも!」

「今回は一本、取らせて貰うぜ!」

 

そして二人は、動き出す。

 

「ユーリ、俺は右から行く。」

「りょーかい。」

 

ガイがレイノアの左で、剣を振って来る。

彼女はそれを、剣で受け止める。

そこにユーリが、剣を突き出して来る。

レイノアはガイの剣をユーリの方へ流し、ガイをそちらに蹴り飛ばす。

だが、ガイは空中で体制を変える。

ガイは、ユーリから少し離れた所で着地し、こちらに向かって来る。

レイノアは、二人まとめての激しい剣のぶつかり合いが、何度も続く。

その間も、彼女は息一つ乱れてはいない。

対し、相手をしている彼らは息が上がってきている。

レイノアはガイの剣を弾き、足で腹を蹴る。

それは、彼女があえて隙を作る為の策戦だった。

そこに、予想通りユーリが斬りかかって来る。

レイノアはユーリの背後に回り、甲板に叩き付ける。

そして、起き上がる彼の首元に、剣を構える。

 

「これで、終わりだな。」

 

そう言って、剣をしまう。

ユーリは座り込んだまま、頭を掻き呟いた。

 

「あー、負けた……相変わらず、強いな。」

 

そこにガイも、やって来た。

 

「レイが強い理由も、アンタにあったりしてな。」

 

無論だ。

レイノアをベースに創っているのだから。

それだけではない。

レイは気付いていない。

いや、知らないが、剣の技術は三代目、動きは四代目のものなのだから。

彼女は表情を変えず、冷たい声で言った。

 

「確かに、ある程度流儀や強さはあれにもいっているだろう。だが、それも使いきれていないのであれば、宝の持ち腐れだ。それと、私から一本とれないようでは、私が追うあれには傷一つ作れないぞ。」

 

と、言って、また屋根の上に戻って行く。

その後、彼らは各々稽古を始めるのであった。

レオンと戦うまでに、彼らをある程度強くしなくてはいけない。

彼を撃った後、必ず奴が来る。

それだけではない。

世界の守り手≪ディセンダー≫を抱え込むのであれば、それなりに強くならなくてはならないのだ。

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