テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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マイソロ2 五代目ディセンダー 第三十四話 記憶

レイ・ロイド・クラトス・コレット・リフィル・カノンノ・ニアタは、辺りを散策した。

その後、ダイク≪ロイド≫の家に来ていた。

 

「ロイド、それにレイ嬢ちゃん達も、良く来たな。そちらさんは、初めての顔だな。」

 

カノンノとニアタは、

 

「初めまして。私、ギルド・アドリビトムに所属している、カノンノ・イアハートと言います。」

「我々は……いや、我はニアタ・モナド。」

 

ダイクは笑顔で「そうか、そうか」と言って、向かい入れる。

今回来たのは、ロイドが彼に聞きたい事があったからだ。

 

「実は、親父に言いたい事と聞きたい事があって、来たんだ。」

「なんでぇー、改まって。」

 

ロイドは拳を握りしめて、

 

「親父、俺の父さん見付かったんだ。」

 

そう言って、クラトスを見る。

クラトスはロイドの横で、彼に頭を下げた。

 

「ダイク殿、申し訳ない。本来なら、初めて会った時に言わねばならなかった。我妻を埋葬して貰った事、そして息子を、ここまで育てて貰った事、とても感謝してもしきれません。」

 

彼は驚かなかった。

逆に「やっと言ったか」と言う顔で、

 

「礼にはおよばねぇーよ。俺も、好きでやっていた事だからな。それに、ロイドの父親が来るのは聞いていたからな。」

「え⁉誰に⁉もしかして母さん?」

 

ロイドの声は、裏返っていた。

彼は苦笑いで、部屋の奥から布に包まれた剣を持って来た。

中身は、まだ解らない。

 

「アンナさんも言っていたが、お前を……いや、お前と母親を守っていた、お前の姉が言っていたからだ。絶対に父親を連れて来る、と。これは、その時お前に預けていった物だ。」

 

ロイドは、クラトスに聞いた。

 

「クラトスには、娘もいたのか?俺の姉さん?」

「ああ。」

 

と、彼は答えただけであった。

ダイクは、ロイドに聞いた。

 

「それで、俺に聞きてぇー事はなんでぇー。」

「俺、母さんの仇を見付けたんだ。そいつが母さんを殺した時、親父も居た気がして。」

「俺はアンナさんの怪我については、詳しくは知らねぇーんだ。だが、傷を負ったお前さん達をここに運んだのは、お前の姉さんだからな。」

「そっか……。それで、その仇って言うのが、レイにそっくりな奴なんだ。」

「ロイド、それは……いやロイド、その人を仇だと思う前に、この剣を見てくれ。」

 

そう言って、彼は布を剥がした。

その布の中には、一振りの剣があった。

少し黒みかかっている。

その剣を見て、クラトスは固まっていた。

ニアタが口に出した。

 

「うむ。これは、レディアントだな。だが、これは一体誰の……」

 

ロイドはこの剣を見た時、母を殺したあの女が頭に浮かんだ。

だが、それを心の奥から否定した。

レイもまた、このレディアントを見て、彼女を思い出した。

そして悲しい気持ちになった。

クラトスは、そのレディアントを優しく一撫でした。

それで、リフィルとニアタは何かに気が付いた。

だが、そこに明るい声が聞こえて来た。

 

「あー、そんな所にあったんだ。あの子のレディアント。」

 

全員は、声の方に振り返った。

そこには、扉に寄り掛かった黒髪の少年が居る。

 

「クラトスさん。それを、俺に下さい。」

 

クラトスは剣の柄を握りながら、

 

「何故だ?」

 

対して少年は、冷たくニッコリ笑いながら、

 

「あの子に、力を戻させたくはないから。いや、俺がどうこうしなくても、今に死にますよ。いくら、あの子の能力が強くても。」

 

クラトスは剣を抜き、少年を外に追い出す。

少年は銃口を、クラトスに向けている。

ロイド達も急いで、外に出る。

ダイクは布に包まれていた剣を抱えて、外に出た。

 

「そんなに、怒らないで下さいよ。貴方だって、気が付いているはずだ。あの子は、もう存在できない。あの子自身を、ここに留まり続けていられるのは、約束だけだ。それを忘れれば、ここに留まる力すらなくなる。それだけじゃない。仮に、俺を殺せても、あの子の存在理由そのものがなくなる。」

 

クラトスと少年の戦いが始まる。

そこにレイ達も加わる。

が、少年の方が強い。

 

「安心して下さい。貴方相手に、レディアントは解放しせんよ。」

「レオン、何故こうなった……」

「俺は、昔から何も変わっていませんよ。ただ俺は、大切な物を失ったこの世界に、何の未練もない。この世界を壊す為だけに、ここに居座り続けているだけ。」

 

カノンノとリフィルの支援魔法が、それぞれ掛かる。

手傷を負っていたレイ・ロイド・コレットに掛かる。

そしてまた、突っこんでいく。

レイに関しては、レディアントを第二解放している。

なのに、やはり負けている。

 

「お人形さんは、少しだけ変わったね。彼女に会って、何かを教えて貰ったのかな?」

 

そう言って、ロイドとクラトスを一度見てから、

 

「君が、何故彼女そくっくりか、教えてあげるよ。彼女は、家族や弟妹を忘れたくは無かった。そして、忘れられたくなかった。故に彼女は、自分の分身体を創る時、己と同じ姿にしたのさ。でも、記憶は共有させなかった。彼女にとって、あの時間は本当に大切な物だったからね。」

 

そして冷たい笑顔で、

 

「でも、彼女は今の君の眼を通して、こちらの様子を伺っているだろうね。だからあの子の大切な物、壊さてあげようと思うんだ。今のこの状況なら、彼女は絶対に現れるから。」

 

そう言って、その銃口をロイドに向けた。

弾丸を、クラトスがロイドに覆い被さり、庇った。

 

「クラトス!……父さん、大丈夫か⁉」

 

彼は、なおも撃ち続けようとする。

レイは止めようとする。

が、逆に腹を蹴られ、木に叩き付けられた。

コレットとカノンノが、ダイクを止め、リフィルが急いで支援魔法を掛ける。

だが、間に合わない。

諦めるしかないその場に、物凄い光が現れる。

その光は、突如現れたディセンダー≪レイノア≫のものだった。

彼女の背からは、輝く翼が広がっている。

ロイドは、この後ろ姿を知っている。

そして、思い出した。

幼い頃の事を……

 

 

レイノア達は、ロイドの家に向かっていた。

道案内は、レイノアが担当していた。

森の一角で、彼女は立ち止った。

その場所は、レイノアが母≪アンナ≫をレディアントで刺した場所だ。

レイノアの頭に、ロイドの言葉が蘇る。

 

〝母さんを殺した奴が目の前にいて、ずっとそれを隠して!……俺は許せない‼〟

 

レイノアは拳を握り締める。

 

『幼いロイドは、あの現実には耐えられなかった。現に、気を失っていた事の方が多かった。故に、あの頃の事は……』

 

長い間、そこを見ていたのだろう。

ティアが声を掛けて来た。

 

「もしかして、何か感じたの?」

「いや、何でもない。先を急ごう。」

 

レイノアは思い出す。

幼いロイドを、ノイッシュを背にして共に過ごした日々を……

 

 

ーー今日も、レイノアはノイッシュの背にもたれながら、本を読んでいた。

そこに、幼いロイドがやって来る。

 

「姉たん、姉たん!ご本、読んで。」

「ああ、おいで。」

 

ロイドを膝の上に乗せた。

彼の持っている本を見て、

 

「世界の救世主≪ディセンダー≫の物語か……」

「姉たんは、このお話きりゃい?」

 

ロイドは、レイノアを見上げて言った。

彼女は、彼を抱きしめて、

 

「逆に、ロイドは世界の救世主≪ディセンダー≫の事は嫌いか?」

「ううん、ちゅきだよ!だって、世界を救ってくれるんでしょ。カッコいいよね!」

「カッコいい……か。ロイドは、この世界が好きか?」

「うん、大ちゅき。姉たんも、大好きだよ!」

 

彼の笑顔を見て、レイノアも優しく微笑む。

 

「私も、ロイドが大切だよ。だから、私はこの世界を守る……」

 

と、優しく抱きしめている。

そして、絵本を読んでやった。

 

そんな昔の事を思い出した。

そんなレイノアは、どうやら口に出していたようだ。

 

「昔は、可愛かったな。今でも可愛いが……」

「え?何が可愛いんだ、ディセンダー?」

「……何でもない。それより、ルーク・フォン・ファブレ。そこ、落ちるぞ。」

「へ?……わぁ―‼」

 

ルークは途切れた崖のような石垣から、滑り落ちた。

 

「ルーク⁉」

 

ガイが、落ちて行ったルークを救い上げに行く。

レイノアは、レイの眼からレオンを視た。

ティアとアニスに手短に言う。

 

「向うに、四代目が現れた。私は先に行く!」

「え⁉ちょっと、ディセンダー!」

「……行っちゃった。」

 

 

レイノアは、走りながら翼を広げる。

そしてレオンの元に、飛んだ。

レオンの目の前に飛び、剣で弾丸を弾く。

それ以外は、結界を使い防ぐ。

レイノアは、後ろのクラトスとロイドを視る。

 

『ロイドに怪我は無いようだな。』

 

翼を広げたまま、レオンとの戦いを始める。

だが、不利なのは変わらない。

ついに、彼女の使っていた剣は、彼にその刃を折られた。

それとほぼ同時だった。

ロイドが、レイノアに叫んだのだ。

 

「姉ちゃん……レイノア姉ちゃん!」

 

その瞬間、ダイクの持っていたレディアントが光出す。

レイノアは、レオンを見据えたまま、叫ぶ。

 

「来い、レディアント!」

 

そしてほぼ同時に、彼もレディアントを完全解放した。

 

「「レディアント完全解放‼」」

 

互いの衣装が変わり、ニアタが驚く。

 

「おお!あれはレディアント完全解放状態。見るのは、誠に久しい。理の事もあるが、これは中々の強さだ。」

 

これには、カノンノとリフィルが同時に疑問をぶつけた。

 

「それって、レイが普段使っているのとは違うの?」「あれは、レイが使っている物とは違うようね。」

 

そこに傷を負ったレイが、やって来た。

リフィルは治療を始めながら、ニアタの答えを聞いていた。

 

「そうだな。我々も、詳しくは知らないのだ。だが、本来ディセンダー・レイが使っている状態は、第一段階と第二段階があるのは、知っているな。完全解放状態は、それよりも強いとされている。レディアントの力を元に、世界の守り手≪ディセンダー≫本来の力を、より具現化した物だ。だが、これを扱い、解放出来る者はほとんどいない。我らの世界のディセンダー≪カノンノ≫も、レディアントを完全解放状態までは出来なかった。より、レディアントについて知ったのは、別の世界でだ。」

 

と、ニアタが説明を止めるかのように、激しいぶつかり合いが起きた。

それは、レイノアが吹き飛ばされたのだ。

レオンも、かなりの手傷を負っていた。

 

「はぁー、流石だね。レディアントを完全解放したとは言え、今の君ではかなり負荷があったみたいだね。君自身が、本来の力が戻らない内に……ここは退散させて貰うよ。」

 

彼は黒い翼を広げ、飛んで行った。

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