テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた 作:609
レイ・ロイド・クラトス・コレット・リフィル・カノンノ・ニアタは、辺りを散策した。
その後、ダイク≪ロイド≫の家に来ていた。
「ロイド、それにレイ嬢ちゃん達も、良く来たな。そちらさんは、初めての顔だな。」
カノンノとニアタは、
「初めまして。私、ギルド・アドリビトムに所属している、カノンノ・イアハートと言います。」
「我々は……いや、我はニアタ・モナド。」
ダイクは笑顔で「そうか、そうか」と言って、向かい入れる。
今回来たのは、ロイドが彼に聞きたい事があったからだ。
「実は、親父に言いたい事と聞きたい事があって、来たんだ。」
「なんでぇー、改まって。」
ロイドは拳を握りしめて、
「親父、俺の父さん見付かったんだ。」
そう言って、クラトスを見る。
クラトスはロイドの横で、彼に頭を下げた。
「ダイク殿、申し訳ない。本来なら、初めて会った時に言わねばならなかった。我妻を埋葬して貰った事、そして息子を、ここまで育てて貰った事、とても感謝してもしきれません。」
彼は驚かなかった。
逆に「やっと言ったか」と言う顔で、
「礼にはおよばねぇーよ。俺も、好きでやっていた事だからな。それに、ロイドの父親が来るのは聞いていたからな。」
「え⁉誰に⁉もしかして母さん?」
ロイドの声は、裏返っていた。
彼は苦笑いで、部屋の奥から布に包まれた剣を持って来た。
中身は、まだ解らない。
「アンナさんも言っていたが、お前を……いや、お前と母親を守っていた、お前の姉が言っていたからだ。絶対に父親を連れて来る、と。これは、その時お前に預けていった物だ。」
ロイドは、クラトスに聞いた。
「クラトスには、娘もいたのか?俺の姉さん?」
「ああ。」
と、彼は答えただけであった。
ダイクは、ロイドに聞いた。
「それで、俺に聞きてぇー事はなんでぇー。」
「俺、母さんの仇を見付けたんだ。そいつが母さんを殺した時、親父も居た気がして。」
「俺はアンナさんの怪我については、詳しくは知らねぇーんだ。だが、傷を負ったお前さん達をここに運んだのは、お前の姉さんだからな。」
「そっか……。それで、その仇って言うのが、レイにそっくりな奴なんだ。」
「ロイド、それは……いやロイド、その人を仇だと思う前に、この剣を見てくれ。」
そう言って、彼は布を剥がした。
その布の中には、一振りの剣があった。
少し黒みかかっている。
その剣を見て、クラトスは固まっていた。
ニアタが口に出した。
「うむ。これは、レディアントだな。だが、これは一体誰の……」
ロイドはこの剣を見た時、母を殺したあの女が頭に浮かんだ。
だが、それを心の奥から否定した。
レイもまた、このレディアントを見て、彼女を思い出した。
そして悲しい気持ちになった。
クラトスは、そのレディアントを優しく一撫でした。
それで、リフィルとニアタは何かに気が付いた。
だが、そこに明るい声が聞こえて来た。
「あー、そんな所にあったんだ。あの子のレディアント。」
全員は、声の方に振り返った。
そこには、扉に寄り掛かった黒髪の少年が居る。
「クラトスさん。それを、俺に下さい。」
クラトスは剣の柄を握りながら、
「何故だ?」
対して少年は、冷たくニッコリ笑いながら、
「あの子に、力を戻させたくはないから。いや、俺がどうこうしなくても、今に死にますよ。いくら、あの子の能力が強くても。」
クラトスは剣を抜き、少年を外に追い出す。
少年は銃口を、クラトスに向けている。
ロイド達も急いで、外に出る。
ダイクは布に包まれていた剣を抱えて、外に出た。
「そんなに、怒らないで下さいよ。貴方だって、気が付いているはずだ。あの子は、もう存在できない。あの子自身を、ここに留まり続けていられるのは、約束だけだ。それを忘れれば、ここに留まる力すらなくなる。それだけじゃない。仮に、俺を殺せても、あの子の存在理由そのものがなくなる。」
クラトスと少年の戦いが始まる。
そこにレイ達も加わる。
が、少年の方が強い。
「安心して下さい。貴方相手に、レディアントは解放しせんよ。」
「レオン、何故こうなった……」
「俺は、昔から何も変わっていませんよ。ただ俺は、大切な物を失ったこの世界に、何の未練もない。この世界を壊す為だけに、ここに居座り続けているだけ。」
カノンノとリフィルの支援魔法が、それぞれ掛かる。
手傷を負っていたレイ・ロイド・コレットに掛かる。
そしてまた、突っこんでいく。
レイに関しては、レディアントを第二解放している。
なのに、やはり負けている。
「お人形さんは、少しだけ変わったね。彼女に会って、何かを教えて貰ったのかな?」
そう言って、ロイドとクラトスを一度見てから、
「君が、何故彼女そくっくりか、教えてあげるよ。彼女は、家族や弟妹を忘れたくは無かった。そして、忘れられたくなかった。故に彼女は、自分の分身体を創る時、己と同じ姿にしたのさ。でも、記憶は共有させなかった。彼女にとって、あの時間は本当に大切な物だったからね。」
そして冷たい笑顔で、
「でも、彼女は今の君の眼を通して、こちらの様子を伺っているだろうね。だからあの子の大切な物、壊さてあげようと思うんだ。今のこの状況なら、彼女は絶対に現れるから。」
そう言って、その銃口をロイドに向けた。
弾丸を、クラトスがロイドに覆い被さり、庇った。
「クラトス!……父さん、大丈夫か⁉」
彼は、なおも撃ち続けようとする。
レイは止めようとする。
が、逆に腹を蹴られ、木に叩き付けられた。
コレットとカノンノが、ダイクを止め、リフィルが急いで支援魔法を掛ける。
だが、間に合わない。
諦めるしかないその場に、物凄い光が現れる。
その光は、突如現れたディセンダー≪レイノア≫のものだった。
彼女の背からは、輝く翼が広がっている。
ロイドは、この後ろ姿を知っている。
そして、思い出した。
幼い頃の事を……
レイノア達は、ロイドの家に向かっていた。
道案内は、レイノアが担当していた。
森の一角で、彼女は立ち止った。
その場所は、レイノアが母≪アンナ≫をレディアントで刺した場所だ。
レイノアの頭に、ロイドの言葉が蘇る。
〝母さんを殺した奴が目の前にいて、ずっとそれを隠して!……俺は許せない‼〟
レイノアは拳を握り締める。
『幼いロイドは、あの現実には耐えられなかった。現に、気を失っていた事の方が多かった。故に、あの頃の事は……』
長い間、そこを見ていたのだろう。
ティアが声を掛けて来た。
「もしかして、何か感じたの?」
「いや、何でもない。先を急ごう。」
レイノアは思い出す。
幼いロイドを、ノイッシュを背にして共に過ごした日々を……
ーー今日も、レイノアはノイッシュの背にもたれながら、本を読んでいた。
そこに、幼いロイドがやって来る。
「姉たん、姉たん!ご本、読んで。」
「ああ、おいで。」
ロイドを膝の上に乗せた。
彼の持っている本を見て、
「世界の救世主≪ディセンダー≫の物語か……」
「姉たんは、このお話きりゃい?」
ロイドは、レイノアを見上げて言った。
彼女は、彼を抱きしめて、
「逆に、ロイドは世界の救世主≪ディセンダー≫の事は嫌いか?」
「ううん、ちゅきだよ!だって、世界を救ってくれるんでしょ。カッコいいよね!」
「カッコいい……か。ロイドは、この世界が好きか?」
「うん、大ちゅき。姉たんも、大好きだよ!」
彼の笑顔を見て、レイノアも優しく微笑む。
「私も、ロイドが大切だよ。だから、私はこの世界を守る……」
と、優しく抱きしめている。
そして、絵本を読んでやった。
そんな昔の事を思い出した。
そんなレイノアは、どうやら口に出していたようだ。
「昔は、可愛かったな。今でも可愛いが……」
「え?何が可愛いんだ、ディセンダー?」
「……何でもない。それより、ルーク・フォン・ファブレ。そこ、落ちるぞ。」
「へ?……わぁ―‼」
ルークは途切れた崖のような石垣から、滑り落ちた。
「ルーク⁉」
ガイが、落ちて行ったルークを救い上げに行く。
レイノアは、レイの眼からレオンを視た。
ティアとアニスに手短に言う。
「向うに、四代目が現れた。私は先に行く!」
「え⁉ちょっと、ディセンダー!」
「……行っちゃった。」
レイノアは、走りながら翼を広げる。
そしてレオンの元に、飛んだ。
レオンの目の前に飛び、剣で弾丸を弾く。
それ以外は、結界を使い防ぐ。
レイノアは、後ろのクラトスとロイドを視る。
『ロイドに怪我は無いようだな。』
翼を広げたまま、レオンとの戦いを始める。
だが、不利なのは変わらない。
ついに、彼女の使っていた剣は、彼にその刃を折られた。
それとほぼ同時だった。
ロイドが、レイノアに叫んだのだ。
「姉ちゃん……レイノア姉ちゃん!」
その瞬間、ダイクの持っていたレディアントが光出す。
レイノアは、レオンを見据えたまま、叫ぶ。
「来い、レディアント!」
そしてほぼ同時に、彼もレディアントを完全解放した。
「「レディアント完全解放‼」」
互いの衣装が変わり、ニアタが驚く。
「おお!あれはレディアント完全解放状態。見るのは、誠に久しい。理の事もあるが、これは中々の強さだ。」
これには、カノンノとリフィルが同時に疑問をぶつけた。
「それって、レイが普段使っているのとは違うの?」「あれは、レイが使っている物とは違うようね。」
そこに傷を負ったレイが、やって来た。
リフィルは治療を始めながら、ニアタの答えを聞いていた。
「そうだな。我々も、詳しくは知らないのだ。だが、本来ディセンダー・レイが使っている状態は、第一段階と第二段階があるのは、知っているな。完全解放状態は、それよりも強いとされている。レディアントの力を元に、世界の守り手≪ディセンダー≫本来の力を、より具現化した物だ。だが、これを扱い、解放出来る者はほとんどいない。我らの世界のディセンダー≪カノンノ≫も、レディアントを完全解放状態までは出来なかった。より、レディアントについて知ったのは、別の世界でだ。」
と、ニアタが説明を止めるかのように、激しいぶつかり合いが起きた。
それは、レイノアが吹き飛ばされたのだ。
レオンも、かなりの手傷を負っていた。
「はぁー、流石だね。レディアントを完全解放したとは言え、今の君ではかなり負荷があったみたいだね。君自身が、本来の力が戻らない内に……ここは退散させて貰うよ。」
彼は黒い翼を広げ、飛んで行った。