テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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マイソロ2 五代目ディセンダー 第三十七話 決戦

レイノアは思い出したていた。

彼女がまだ、クラトスの家に居た頃の事だ。

 

ーーロイドは、まだアンナのお腹の中に居た。

アンナはそのお腹を、毎日優しく撫で、優しく声を掛けていた。

 

『……こいつは、クラトスに助けられたのだったな。確か、野盗だったか。こいつはクラトスが、変わらないのをどう思っているのか。いや、それを言ったら私の事も、こいつは別の意味で理解しているのかもしれないな。』

 

レイノアは、この家で人間として過ごす事で変わっていった。

現に、アンナに対する気持ちが少しずつだが、変化していた。

レイノアはお茶を飲みながら、さらに考え込んでいた。

 

『それにしても、私がこうもこの女に心を砕くようになるとは……。今なら、過去の世界の守り手≪ディセンダー≫達の想いが理解できるな。確かに、家族や弟妹などは、本当に良いものだ。だが私は、どうしても理解できない事があるな。直接聞いてみた方が、早いかもしれんな……』

 

飲んでいたお茶を置き、アンナを見て言った。

 

「アンナ……お前は、この世界をどう見る?」

 

クラトスの動きが、一瞬固まったのが解る。

アンナが気付いたかどうかは解らない。

が、レイノアはアンナの返答を待った。

しばらく考えたアンナは、陽気な声で言った。

 

「好きよ。確かに辛い事もあったけど……その分、幸せも手に入れたもの。大切な人に、大切な子供達。だから私は、いま本当に幸せなのよ♪」

 

レイノアも、クラトスも、アンナの本当に幸せそうな顔に驚いた。

クラトスは、嬉しそうに微笑んでいた。

 

「……お前も、同じ事を言うんだな。」

 

レイノアは、残っていたお茶を見つめながら、

 

「だが、そうか……。これでまた一つ、この世界を救う価値が少し出来たな。」

 

そう言って、外に出て行く。

アンナは、クラトスを見て、

 

「あれは、どういう事かしら?」

「……さぁな。」

 

と、言って、薄く笑う。

レイノアは、ノイッシュの背にもたれた。

空を見ながら、ノイッシュに語った。

 

「……今でも私は、この世界に興味は無い。と、言うより、この世界に対し、何の感情を持ち合わせていない。だが、クラトスの願いが込もったこの世界を、あの子達の救世主≪ディセンダー≫として、この世界を救い続ける事を選んだ。そして今は、アンナが好きだと言ったこの世界を守る。それにしても、この世界は何処までも、おかしなものだな。……だからこそ、私は救世主≪ディセンダー≫として、この世界に居よう。」

 

 

夜風がレイノアの頬や髪に当たる。

瞑っていた瞳を、彼女は開く。

輝く月光の中、レイノアは立ち上がった。

 

「そうだ……。私は救世主≪ディセンダー≫として、この世界を救う。……どんな結果が起ころうと‼︎」

 

レイノアの瞳は赤く、燃えるように、光っていた。

その奥には、決意と冷たい殺気が、満ちている。

 

レイノア・レイ・ロイド・カノンノ・クラトス・ニアタは、四代目の場所に向かった。

レオンは黒いオーラを出して、武器を構えている。

レイノアは、レディアントの方を既に出している。

 

「では、作戦通りに行くぞ。カノンノ・イアハートは後方で支援援護。クラトスは、カノンノを守りながら魔術を。お前とロイドは、接近戦を……だが、あまり深く入るなよ。」

 

レイノアは小声で、素早く言った。

全員が、頷いたのを確認し、戦闘を始める。

レイは、レディアントを第二解放してから、突き進む。

レイノアは、レディアントを解放していない。

だが、その力が凄い事は、解り切っている。

レイノアは、二人のタイミングを見計らって、魔術や術技を繰り出す。

若干、レイとロイドが危うくなるのを手助け。

時には、二人が入れないほどの戦闘を行う。

今のレイノアに余裕が無いのは解っている。

だが、今ここでレディアントを完全開放はできない。

魔族を呼び出していない今だからこそ、今の彼女は本当の作戦を生かせる。

無論、他のギルドメンバーは既に四大の元に居る。

彼らも戦っている。

何より、彼らとの依頼もある。

そして約束がある。

だからこそ、レイノアは戦い続ける。

彼女は秘奥義を繰り出し、決めに掛かる。

 

「縛れ、光の楔を…追撃せよ、光の粒子よ!シャイニング・バインド‼」

 

レオンが、膝を付いた。

すぐにレイノアは、彼を浄化する。

だが、その手を掴まれた。

そのまま彼女は、彼に投げ飛ばされた。

そしてレオンの姿をした、何者かが喋り出した。

 

「いやー、参ったね……。まさか君が、ここまで他人を使うとは思わなかったよ。僕が調べていた時には、他人を寄せ付けない世界の守り手≪ディセンダー≫だったからね。」

「……それは間違っていないな。今回は、私も異例の行動だ。」

 

レイノアは立ち上がって、レオンの姿をした者を視る。

レイノアは眉を少し寄せた。

 

「それにしても、こうも波長が一緒では……私も気付かない訳だ。貴様、何者だ。」

「ふふ、クク!……そうだね。君は、この体の持ち主と違って、鋭過ぎたから後回しにしていたけど……間違いだったかな?まさか、ここまで粘るとは。」

 

レイノアは反応に遅れた。

それは、彼に付けられた術式が、今になって発動したからだ。

そしてレイノアは、銃弾を全て体に受けた。

彼女はは膝を付いて、血を吐き出す。

地面には既に、レイノアの血が流れ出ている。

ロイド達が叫んで、こちらに駆け寄ってこようとする。

が、それよりも早く、

 

「……ここで死んで貰うよ。グラニデの世界の守り手≪ディセンダー≫さん。」

 

レイノアの頭に、彼は銃口を向ける。

彼女はレディアントを強く握りしめ、

 

「それは……こちらの台詞だ!」

 

と、言って、レディアントをレオンに刺した。

レイノアは、光を強める。

そして、レオンから黒い何かが、飛び出して来た。

彼女はすぐに、彼からレディアントを抜く。

そして、共に叫んだ。

 

「「レディアント完全解放‼」」

 

そして彼と共に、戦い始める。

接近線をレイノアがやり、後方でレオンが銃で対抗する。

その黒いオーラは、次第に形をはっきりさせていく。

人型になったそれは、金髪に深い緑色の瞳を持った、一人の少年の姿だった。

レイノアは、その姿を見てイラついていた。

 

「あれ?君は、何でそんなに怒っているんだい。」

「気にするな、こちらの事情だ。それに、貴様の事は大体知っている。この術式においても、ギルガリムに関しても、な。」

 

そう言って、剣を構え直す。

少年は笑顔を絶やす事は、無かった。

そして彼は、持っていた剣の先をレイノアの方に向け、

 

「それにしても、相変わらずよくそんな状態で、こんな動きが可能だよね。もしかして、さっきのわざと受けたでしょ。」

「良く分かっているな。お前はこう出ると思って、な。何せ、こんな術式を、私の中に入れるのだからな。」

「……成程。君は、他の世界の守り手≪ディセンダー≫とは、違うのか……。面白いな。」

 

彼の笑みは、より一層深くなった。

だが、その笑みは冷たい。

レオンは、そんな彼女を嬉しそうに見ていた。

 

「お前に対しての対策も、取っている。……その為の戦闘方法だ。」

 

その瞬間、カノンノの治癒術が掛かる。

レイノアの傷は回復した。

そしてカノンノは、他の者達の傷を癒し始める。

レオンは笑っていた。

 

「アハ!君は本当に、変わってないな。流石は、グラニデ・最凶の世界の守り手≪ディセンダー≫。」

「……笑っている暇はないぞ、災厄の世界の守り手≪ディセンダー≫。それより、解っているな!ならさっさと片付けるぞ、四代目!」

「はいはい。解っているよ、レイノア。」

「私の名を呼ぶな!」

 

そう言って、二人は走り出す。

二対一だが、少年の方は余裕そうだ。

 

「あの姉ちゃん達が、押されているなんて……。そんなに強いのかよ⁉」

「いや、二人が弱い訳では無い。だがレイノアも、今は体に掛かる負担が大きいのだろう。レオンもまた、同じようにな。」

 

だが、状況は一気に変わった。

レイノアがレオンを庇い、彼の剣に心臓を貫かれた。

走り出すロイドを、クラトスが必死に止める。

同じように走り出すレイを、カノンノとニアタが止める。

レオンはその状態の彼女ごと、少年を狙い技を出す。

 

「アクアバレット……撃ち鳴らせ、バレットオブフォース‼」

 

まず、彼の足元に水柱を発生させ、動きを封じた。

そこに秘奥義で、レイノアごと魔方陣から出た光の玉で、攻撃した。

ロイド達は、それを見ているしかなかった。

だがその結果、少年に手傷を負わせた。

彼の剣にはまだ、レイノアが刺されたままだ。

少年は、笑い出した。

 

「ふふ、クククク!まさか、彼女ごとやるなんて……流石に予想もしていなかったよ。流石にこのディセンダー≪世界の救世主≫も、死んだんじゃ…いや、おかしい。このディセンダー≪世界の救世主≫が死んだなら、どうしてそこの分身体が、消えない⁉」

 

その瞬間、刺された状態のレイノアが動き出した。

 

「……縛れ、光の楔を…追撃せよ、光の粒子よ!シャイニング・バインド‼」

 

レイノアの秘奥義が、さらに命中。

少年は完全に、膝を付いた。

レイノアは、自分に刺さっている剣を抜き、肩で息をしていた。

翼を広げ、すぐに傷を癒す。

レイノアは立ち上がり、少年を視る。

少年が肩で息をし、体が透けて来た。

そして最後に、笑いながら消えて行った。

 

「か、勝ったのか……?なぁー、クラトス?」

「……解らん。だが今は、先にあちらだろう。」

 

クラトスが、そう言った瞬間、レオンが崩れ落ちた。

彼は、レディアントを解き、凄い汗を掻いていた。

クラトスがレオンがを支えて、船に戻る。

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