テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 で、作ってみた   作:609

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マイソロ2 五代目ディセンダー 第三十九話 これから…

クラトス・アウリオンは、レイノアの傍を離れなかった。

他も者達はそれぞれ、自分に出来る事をやろうと動き出している。

なので、この甲板には彼と四代目世界の守り手≪ディセンダー≫・レオンだけだった。

 

レオンは、クラトスに話し掛けていた。

 

「……俺、てっきりクラトスさんは、宝珠を取りに行くと思っていました。」

「私もそうしようと思った。だが、レイ達が行くと言ったのだ。なら私は、監視者としての……クラトス・アウリオンとして、いなくてはならない。」

「はは……クラトスさんも、変わらないですね。」

 

レオンは、懐かしむように語りだす。

 

「あの家で過ごしていた頃のクラトスさんは、こう、もっと楽しんで居たと思うけど……」

「……視ていたのか。」

「ええ、全部視ていました。それこそ、レイノアが世界樹の外に出たあの時から。」

 

彼は、苦笑いしながら思い出す。

 

「レイノアが、俺を探せなかったのも、自分自身を探すようなものだったから。そもそも俺達世界の守り手≪ディセンダー≫は、波長が一緒だから見付けようがない。でも、近くに寄れば気付かれちゃうけどね。」

「そうか……。そう言えばお前は、レイノアの弟妹に会った事があるんだったな。」

「ええ。とても素直で、良い子達でしたよ。あの冷たいレイノアが、クラトスさん以外に心を砕いた初めての下界人達。あの子達のおかげで、レイノアは喜びを知った。でも、その分だけ絶望を受けた。俺は、レイノアが死ぬ所も視たよ。だけど彼女は、ある種の不死身だと思ったね……。だってさ、脳や心臓を貫かれようと、斬られようとも、生きているんだから。それに、クラトスさんの奥さんを助ける時、彼女は何十回も、自分を殺して助けようとしたんですよ。」

「……そうか。レイノアに、そんなに無理をさせてしまっていたか。私はレイノアに対し、父にも、監視者としても、一人の人間としても何一つ、してやれなかった……」

「‥‥‥それは違いますよ。レイノアにとって、貴方と出会えたから、彼女は落ちる事も無く、そして家族を知れた。まぎれも無く、クラトスさんのおかげですよ。」

 

クラトスは静かに、拳を強く握っていた。

 

一方、森を走っているレイ達。

走っている間、魔物に邪魔される事もなく、すぐに目的地に着けた。

それも短時間で来られたのは、とても不思議であった。

レイ達が広い所に出る。

と、仮面を付け、銀色の髪をした一人の少年が空を見上げ、立っていた。

レイ達は剣を抜く。

彼を警戒し、戦闘態勢に入る。

だが、少年がこちらに気が付いて、振り向く。

表情は解らないが、少年からは敵意を感じなかった。

 

「あ、貴方は一体、誰ですか!……いえ、貴方はここにあると言う宝珠を知っていますか?」

 

少年が一つ頷き、指を差す。

レイ達はそこに向かうと、池があった。

その中を覗くと、祠があった。

少年が近付いて来て、そのまま水の上を歩いて行った。

そして池の中心まで行く。

少年はこちらを見て、言った。

 

「‥…ここに来た理由を聞こう。」

 

少年の表情は解らない。

だが、その声が真剣なのは、解る。

レイは剣をしまい、少年を真っ直ぐ見て言った。

 

「助けたい人がいるんです。その人を救うには、ここにある宝珠が必要だと聞きました。お願いです、その宝珠を私に……いえ、私達に貸して下さい。」

 

少年は、しばらくこちらを見ていた。

少年は仮面を付けていても、分かるくらい真っ直ぐこちらを見て、厳しい口調で言った。

 

「君達が、本当にその人を救いたいと思うならば、自ずと扉は開くだろう。」

 

そう言って、少年は消えた。

レイ達は、どうしたもかと悩んだ。

レイが、池に手を入れた。

すると水が光出した。

レイ達は頷き、皆で池の水に触れる。

すると、水が半分に割れ、階段が見えた。

レイが、急いで祠に向かう。

だが、扉は閉ったままだ。

レイは心の中で、自分を振り返り、彼女の事を思い出す。

 

『……私は最初、自分が誰なのか解らなかった。解るのは、自分の名前だけ。でも、アドリビトムの皆と居て、とても楽しかった。ゲーテの事を知って、とても悲しかった。でも、皆のおかげで、私はゲーテを知れた。世界を知れた。彼女が来て、私は本当の私を知れた。私は創られた、彼女の分身体だ。……でも、私は私として、まだ彼女に認めて貰っていない。それに、彼女には彼女の大切な人達が、彼女の事を待っている。だからこそ私は、彼女を救いたい。だからどうか……扉よ、開いて‼︎』

 

レイの想いが通じたのか、扉がゆっくりと開いて行く。

そして光輝く、一つの宝珠がこちらにやって来た。

レイが手を出すと、そこに宝珠が乗った。

レイはそれを大事に抱え、上へ上がる。

すると、水が元の姿に戻り、池へと戻る。

そしてその中心には、あの少年が立っていた。

少年は優しい声で、

 

「君の想いは伝わった。早くそれを、彼女の元へ持って行くと良い。使い方は、四代目世界の守り手≪ディセンダー≫・レオンに聞くと良い。」

 

その言葉で、ニアタが納得した。

 

「そうか……。其方が、この世界の最初の世界の守り手《ディセンダー》か。」

 

少年は、仮面を付けていても分かるくらい嬉しそうに、微笑んでいた。

レイ達は、急いで帰る。

少年が最後に、

 

「ゲーテに優しくしてくれて、ありがとう……。君達のおかげで、あの子は優しと喜びを知る事が出来た。」

 

そう言って、消えて行った。

レイ達は、それを背中で聞いていた。

 

船に戻ると、四代目世界の守り手≪ディセンダー≫・レオンが、今にも消えそうなくらい透けていた。

レオンはホッとしたように、

 

「良かった。俺が消える前に、戻って来てくれて……。レイ、宝珠を彼女の所に、近付けると良い。」

 

レイは、彼の言う通りにした。

すると、宝珠が浮かんだ。

それは、レイノアの元へ飛んで行く。

レイノアの真上まで来ると、それは強く光出す。

彼女の流した血が、何かの魔方陣を描き始める。

魔方陣が消えると、宝珠もまた消えた。

レイノアの傷は癒えていたが、動きがない。

レイ達は心配したが、レオンはホッとしていた。

 

「これで、大丈夫……。宝珠も役目を終え、祠に帰って行った。じきに、レイノアは目を覚ますよ。」

 

そう言いて、しばらく見守る。

すると、レイノアの手が少しだが動き出した。

そしてゆっくりと、目を開けた。

レイノアは起き上がり、自分を確認しているようだった。

そしてレオンを見て、

 

「……そうか、宝珠を使ったのか。死に損なったな。後で後悔しても、知らないからな。」

「…それに関しては、大丈夫。君が、彼等の居るこの世界を壊す事は無い、と知っているからね。」

 

レイノアは、小さく礼を述べた。

 

「お前達には感謝する。私を、ここに留めてくれた事を……」

 

ロイドは、思いっきり泣き出した。

それは、レイやカノンノもそうであった。

レイノアは苦笑し、立ち上がった。

そして、レオンを見据えて、

 

「……行くのか?」

「ああ。俺は長く、この世界に居過ぎたのかもしれないね。しばらくは、ゆっくりと眠っていたいよ。」

「……おそらく、無理だな。」

「そうかもしれないね……。じゃあ、また会う時まで、さよなら……」

 

そう言って、四代目世界の守り手≪ディセンダー≫・レオンは消えて行った。

レイノアは、ロイド達に振り返った。

 

「さて、報告しに行くか。それに、今回の報酬も、まだ足りていないからな。」

「お、俺も一緒に依頼受けるよ。な、クラトス!」

「……そうだな。」

「あ!じゃあ、私達も一緒に受けたい!ね、レイ。」

「うん。私も、世界の守り手≪ディセンダー≫として、これからも頑張りたいから!」

 

レイノアは、少しだけ笑って、

 

「……フ、足手まといには、なるなよ。」

 

そう言って、扉を開けるのであった。

 

彼らの旅路は、まだまだ続いて行く。

彼らの道に光が満ちて行く事を願う。

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