Nightmore named the blood relative 〜新たな「闇の帝王」となった少女〜   作:カドナ・ポッタリアン

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見つけた黒歴史のノート。さてその中身は...?!













これでした。


第一 入学許可証 

 

 

 

 ヴォルデモート卿が死んでから、早々30年。

 魔法界はずっと安泰であった。殺人もメッキリ減った。

 だが、ヴォルデモート卿の僕であった「死喰い人」達は、腕にあの”闇の印”を残したままだ。大半は逃げた。そして、捕まった。

 かの英雄ハリーポッターと、その仲間の「闇祓い(オーラー)」達の手によって。勿論の事だが、逃げ延びた者達も居た。ドラコ・マルフォイと、その両親が良い例だ。

 さて、前置きはこのくらいにしておいて、そろそろ本題に入るとしよう。

 ヴォルデモート卿は、死んだ。だが、サラザール・スリザリンの末裔がもう滅んだと思ったら大間違いだ。まだ末裔は存在する。かの偉大であり狡猾である魔法使い、サラザール・スリザリン様の血を受け継いだ者が、一人。

 

 

『ナル、お前は本当に忠実な奴だな』

『その通りです、ご主人様。私は、貴女様のためならば、命など喜んで捨てましょう』

『フッ、お前は大した奴だな』

 

 

 ロンドンの孤児院「グラヴ」。

 その一室では、大変可愛らしいが、何処か恐ろしさを感じる真っ赤な目と、漆黒の髪を持つ少女が、緑色のツヤツヤとした蛇を膝に乗せ、首元を撫でていた。

 この孤児院は子供が多く、せいぜい一部屋につき三人なのだが、この少女は一人でベッド、箪笥、ツクエ、イス、本を占領している。

 勿論それは贔屓などではなく、ちゃんとした理由がある。

 彼女と同室になった少年少女は皆、おかしくなってしまうのだ。

 ワケの分からない言語で話し始めたり、自殺を試みたり、外で遊ばなくなったりもした。幻覚が見えていた者もいた。麻薬を使いすぎた若者のようにトチ狂ってしまった彼等を、勿論孤児院側が無視するわけない。

 先生方は彼女に追求した。「一体何をやったのだ」と。だが、誰が何と言おうが少女は「何もしていない」と言い張った。

 

 

『だが、お前は私の可愛いペットだ。命を捨てるくらいなら、私に殺させろ』

『いやぁ、ご主人様は私の主ですが、私はペットではありません。ただの下僕です』

 

 

 さっきから君等は不思議に思っているのではないだろうか。

 この少女は、一体誰と話しているのだろうかと。答えは、あまりにも単純。今少女の膝の上でくつろいでいるこの蛇くんだ。

 となると、少女は「蛇と話せる」らしいが...。

 

 

『反応するのはペットだけか。フン、私があの時森でお前を見つけていなければ、一体どうなっていただろうな。私に『蛇と話す能力』がなかったら、一体どうなっていただろうな』

 

 

 彼女はナル曰く「パーセルマウス」である。つまり、「蛇と話す」事が出来る。ナルとの出会いは、数年前の事だった。

 学校は夏休みに入り、孤児院の先生方は、子供達を海の見える美しい田舎に連れて行った。

 近くには森もあり、田舎に行ったその夜、少女は皆が寝静まった頃にベッドを抜け出し、森へ散歩に出掛けた。

 森の奥にいく途中、少女は一匹の蛇がたくさんの蛇に囲まれているのを見た。彼女は立ち去ろうとしたが、声が聞こえて来た。

 

 

『どうだナル。俺等の毒は』

『俺等に事をあまく見ていたからこうなった。自業自得だ』

『そこの人間は、後で噛み付いてやろう』

 

 

 そこの人間、というのはやはり少女の事だろう。そして、蛇に囲まれている蛇はナルだ。少女は、蛇に向かってこう言った。

 

 

『お前等、私に殺されたいのか?』

 

 

 蛇達は驚いて逃げ出した。人間に、自分達と同じ言葉を話せる者がいたなんて。この驚きが分からない人は、猫が人間の言葉を話しているとでも考えてほしい。

 少女は、ナルを連れて帰ると毒を抜いた。それ以来、ナルは少女の忠実なペットだ。

 

 

『まぁ...そうですね。ん...何か来ます』

 

 

ナルが言った。ナルは、どうやら人の気配を感じ取る事が出来る。すると、誰かが木のドアをコンコンとノックした。院長の声が聞こえて来た。

 

 

「リンネ、お客様ですよ」

「お客様...?」

「失礼いたします」

 

 

少女の了承もなしに、勝手に部屋に入って来たのは女性だった。四角い黒ぶちメガネをかけて、黒い髪を小さな洋風の髷にしている、スラリとした女性だ。

少女の目は、女性の服に止まった。奇妙なローブを着ている。

 

 

「リンネ・ルーン・ゴーントさんですね。私はミネルバ・マクゴナガル。ホグワーツの校長です」

 

 

勝手にイスに座って、自己紹介を始めた女性。院長はいない。

 

 

「ホグワーツ?」

 

 

聞いた事のない名前だった。彼女が校長という事は、学校か何かなのだろうか。少女の疑問に、彼女はすぐ答えた。

 

 

「ホグワーツは...学校です。今日私は、貴女にホグワーツへの入学証を渡しに来ました」

「入学証ですか...院長がやったのですか?」

「何故、そうお思いですか? 貴女の入学は、もう十一年も前の今日。貴女の生まれた日から決められていました」

「それは...どういう意味でしょう。私の生まれた日からというのは」

 

 

少女は顔をしかめた。彼女の母親は、少女を産み落とし名前を告げた途端息絶えた。母親の名前は、ルーンだそうだ。父親は不明。孤児院の人間は、すぐに少女を保護した。

一体、何時誰が決めたのだろうか。

 

 

「リンネ、貴女は由緒正しき家系の末裔。入学は確実です」

「...ゴーントが、由緒正しき家系? 私が末裔? ...そもそも、貴女は何故そのような事を知っているんですか?」

 

 

少女は訝し気な目で女性...マクゴナガルを見ながら、ナルを撫でた。マクゴナガルはナルに目をやると、こう言った。

 

 

「その子はペットで?」

「はい、ペットです」

『やっぱり、さっきの前言撤回! 私はペットではありませんっ』

 

 

ナルは鎌首を持ち上げて、叫んだ。だがマクゴナガルには、「シャーッ!」という鳴き声にしか聞こえない。

 

 

「話を反らしてしまいましたね。良いですか? 貴女のご先祖様は、名を知らぬ者がおらぬほどの偉大な方です」

「名前は...?」

「サラザール・スリザリン。ホグワーツ魔法魔術学校を創設した四人の創設者の一人。貴女はその子孫です」

「え...魔法魔術学校......良い精神病院をご紹介しましょうか?」

 

 

少女の言葉を聞いたマクゴナガルはムッとした表情をして、ため息をついた。そしてポケットから何やら杖のようなものを取り出した。そして、ナルを見た。

 

 

「信じないのならいたしかありません。少しお借りしますね」

 

 

マクゴナガルはそう言うと、ナルを三回杖で叩いた。

 

 

「『フェラベルト』」

 

 

すると、ナルは透明のゴブレットに変化した。少女は、ゴブレットを手に取って眺めてみた。そこらの高級食器店にでも売っていそうだ。

一瞬、割ったらどうなるのか、という考えが頭を過ったが、少女はその前にマクゴナガルに質問した。

 

 

「凄いですね。これが魔法ですか...」

「えぇ、その通りです。これで信じてもらえましたね、ミス・ゴーント」

「はい...先生」

「では...これが入学許可証と学校で必要なモノのリストです」

 

 

マクゴナガルは笑顔で、羊皮紙の封筒を渡して来た。

 

 

「しかし先生...私はお金がありません」

「制服や教科書はお古となりますが...支給出来ます。他のものは、我々がお金を払いますのでご心配なく。そうそう、これらは全て、『ダイアゴン横丁』で買えます。ロンドンの、『漏れ鍋』というパブから入れます。地図も同封していますので。パブには、トムというバーテンがいます。彼に案内してもらうと良いでしょう」




別サイトでも小説投稿しているので、こちらは気侭にやっていきます。でも、頑張って投稿しますよ!
一話一話の文字数は少ないけれど...はい、もっと書きますよ。だからそんな目で見ないで。

さて、此処で簡単な主人公の紹介です。

【リンネ・ルーン・ゴーント】
この物語の主人公。
真っ赤な瞳に漆黒の長い髪。その瞳に魅入られた者は、一定時間世界が真っ赤に染まる。ある意味魔眼。
サラザール・スリザリンの末裔で、ヴォルデモート卿の親戚。純潔。詳しい話は、後々明かされる。
基本的に無表情で、あまり笑わない。好きなものは蛇。
魔法に関しても知的能力に関しても、並の大人を超えるほどに匹敵する。

んじゃ、出て来た魔法の説明しますか。このサイトの大好きなハリポタ二次創作「ハリー死ぬべき」的な題名のお話でも、魔法とかの説明しましたからね。


『フェラベルト』
動物をゴブレットに変える変身術。映画、アズカバンの囚人の時に出て来た。
杖で三度動物を叩いて、その後唱える。


極力、原作の雰囲気を壊さずに書きたい所です。ちなみに、題名の英語の部分は、「血縁という名の悪夢」だと思います。
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