Nightmore named the blood relative 〜新たな「闇の帝王」となった少女〜   作:カドナ・ポッタリアン

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第十一 授業

 

 

 

「此処だ」

 

 

リンネは立ち止まり、近くにあったドアを開け、中に入った。

教室は騒がしく、生徒達はある人物の元へと集まっていた。

それは他でもない、ハリー達だった。

 

 

「大っファンなんです! 私も『屋敷しもべ妖精』の待遇について考えがあるんです!」

「流石ロナルドさんですね、僕はそこまでの勇気は持ち合せていませんよ」

「サインしてください、ポッターさんっ!」

 

 

ただし、群がっているのはグリフィンドール生だけ。

スリザリン生は、壁に寄りかかって沈黙を黙っていた。

 

 

「あっ、リンネ様」

 

 

あの五人衆のうちの三人もいた。ただ、マグルの一人は一番隅にいた。

 

 

「オールとナインは?」

「来たくない、と言っていた。今は寮にいるだろう」

「左様ですか...」

 

 

このリーダー格、グラフと言ったか。

彼は悲しそうな顔をした。

其の時、ハリーはリンネに気がついた。

リンネは今はナルと話をしているため、ハリーがジッと見つめている事は知らないが、視線は感じていた。

 

 

「どうしたの? ハリー」

 

 

それを気に止めたハーマイオニーは、ハリーに話しかけた。

 

 

「いや、あの子がそうだな...と」

「真っ赤な瞳。えぇ、そうね。彼女がリンネ・ゴーント。綺麗な子ね」

 

 

リンネに見とれているハーマイオニーを、ハリーはジロッと睨んだ。

 

 

「あぁ、ねえハリー。気持ちは分かるわよ。でもね、ヴォルデモートとあの子を並べちゃダメ。全く違うんだから。同じ血は...流れているけど...」

「...分かってる。でも、ああやって改めて目を見ると、本当に殺意が湧いてくるんだ」

「おいおい、お二人さん。仲良くお喋りしている所悪いのですが、授業を始めましょうね」

 

 

ロンが割り込んで来た。

彼の言う通りで、既に時間が来ていた。

 

 

「うん、そうだね。よし! みんな! 集まって!」

 

 

ハリーが呼びかけた。

皆、ワクワクして小走りで彼の元に集まった。

ただ、リンネとナルは一番後ろにいた。

ただし、腕を組んで無表情のリンネと異なり、ナルは興味深そうにハリー達を見ていた。

 

 

「おはようみんな、僕はハリー・ポッター。こっちは、ハーマイオニー・ウィーズリーに、ロン・ウィーズリーだ。今日は初めての授業という事だけど、みんなを腕を見込んで『武装解除術』を教えようと思う。実験台にはそうだね...ロン、君だ」

「はいはい、ハーマイオニーじゃないのねまったく...」

「みんな、少し離れて」

 

 

ハリーが言うと、群がっていた生徒達は二、三歩後ずさりし、ロンはハリーに囁いた。

 

 

「ハリー、クッションない?」

「大丈夫よロン、ハリーは手加減してくれるわ」

 

 

ハーマイオニーは、自分の夫が怪我するかもしれないというのに、何だか楽しそうだ。

 

 

「そうだとも」

 

 

ハリーはそう言うと、後ろに飛び退いて杖を構えた。

続いてロンも杖を構えた。

 

 

「良い? こうやるんだ」

 

 

教室中の視線が、ハリーへと向けられた。

 

 

「『エクスペリアームス! 武器よ去れ!』」

 

 

ハリーが唱えると、ロンの杖は手から弾き飛ばされて、ハリーの手中に綺麗に収まった。

教室中から拍手が巻き起こったが、リンネは無言で見つめるだけだった。

正直、『戦闘系』魔法はリンネは上出来以上に使える。こんな授業、退屈なだけだった。

 

ハリーがロンに杖を返すと、彼は言った。

 

 

「相変わらず劣らずだなハリー。もう少しでぶっ飛ばされる所だったぜ」

「ごめんよロン。じゃあ...二人でペアを組んで練習してみてくれ!」

 

 

生徒達は仲の良い人とペアを組み始めた。

ハリーが言い終わったか否かで、スリザリン生はリンネに詰め寄った。

 

 

「リンネ様、俺と組みませんか?」

「いえ、私と組んでくださいっ」

「僕なら良い練習相手になるはずです!」

「ちょっと! ご主人様は私だけのモノなんですから! 誰にも渡しませんよ!」

 

 

リンネはスリザリン生達に囲まれ、ナルには自分のモノだと主張され腕を引っ張られた。

 

 

「私は誰のモノでもない。ナル、離せ」

「嫌!」

「ったく...」

「どうかしたのかしら?」

 

 

多少もめてるのを気に止めたのか、ハーマイオニー・ウィーズリーが話しかけて来た。

 

 

「あ...」

「ん? 貴女が人気者なのね。それじゃ、私と組みましょう? 色々と教えて上げるから...」

『マグル風情が...』

「あら? 何かしらみんな?」

 

 

所々から、ハーマイオニーに対する殺気が湧いていた。

ナルに関しては、泣かんばかりの勢いでリンネを見ていた。

 

 

「ぐすん、ご主人様酷い」

「後で構ってやるから泣くな。面倒くさい奴だな...構いません、組みます」

「良かった。じゃ、あっちに行きましょうか」

 

 

ハーマイオニーは微笑むと、リンネに手招きをした。

彼女が其の通り近づくと、ナルは本格的に涙を流し始めたが、何も言わなかった。

他の生徒達は、既に練習を始めていた。

 

 

「さて、私に呪文を唱えてね。どうぞ」

 

 

彼女は杖を構え、リンネも杖を取り出した。




いやぁ、リンネちゃんモテモテだな。
そういえば、ノートにリンネちゃんの絵を描いてスマホで撮ったんですが、パソコンに取り込まれてないから挿絵に出来ない...!!

さて、今回は皆さんもご存知仲良し英雄トリオですね。
彼等はうん...知ってるよね。


【ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)】
ハリーの親友で、英雄の一人。
屋敷しもべ妖精の奴隷のような待遇について、学生時代から疑問+課題を持っている。
現在は魔法省の魔法執行部で働いている。
以下略

【ロナルド・ウィーズリー】
ハリーの親友で、英雄の一人。
ハリーと同じく闇祓いになった。
今は、副業として兄の経営している「WWW(ウィーズリーウィザードウィーズ)」を手伝ってチャリーンを稼いでいる。


こんな感じです。
では呪文。


【エクスペリアームス、武器よ去れ】
相手の武器を奪う呪文。
使う人の力量により、杖を吹き飛ばしたり弾いたり、相手自体を突き飛ばしたりするモノです。


映画でも小説でも、これはかなり使われていて、ハリーの愛用している呪文です。
初歩的なのですが、ヴォルデモートの死の呪文からハリーを守ったりもしました。知っていれば、かなり心強いです。

*ロンの職業を変更。
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