※リメイク 白髪少年が赤い弓兵を召喚するのは間違いだろうか   作:ソラさん

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ふぇー、やっと更新じゃ〜

それではどうぞ!


10話〜出会い〜

10話〜出会い〜

 

 

 

 

今は朝、ちょうど5時といったところだろうか。 ふとベルが目を覚ます。

農民育ちのベルにとっては朝早く起きるのはもう慣れている。 だがそのベルよりもアーチャーの方が朝食を作るために起きる時間が早く、実は寝ていないんじゃないかとベルは疑ってしまう。

 

ホームである教会の地下に置かれたボロボロのソファーからいつものように起き上がろうとすると、 なにやら柔らかい感触がベルの肘に伝わってくる。

 

1人で寝るのがやっとであるソファーに無理矢理ベルを抱き枕にする感じでヘスティアが添い寝しているのだ。

 

神様! 一体なにをしているんですか! とベルは叫びそうになるがまだヘスティアが気持ち良さそうに寝ている為、 無闇に起こさないように抜け出そうとする。

 

「……なかなか抜け出せない」

 

小声で呟き、抜け出そうとするがその間にもヘスティアの豊満な胸がむにむにとベルの理性を削っていく。

あまりの必死さに階段から降りてくる音がしているのに気付けてない。

 

「……んっ……あっ……」

 

ヘスティアが軽く喘ぐ。

ベルは顔を真っ赤に染めて必死に抜け出そうとするがヘスティアのホールドは強くまだまだ抜け出せない。

 

「……はぁ、何をしているのかね、ベル」

 

呆れ声と共にアーチャーがやってきた。 朝食ができた旨を伝えに来たのだ。

 

「いや、これはその……だぁああああ!!」

 

ベルは見られたくなかった光景をアーチャーに見られてしまい、恥ずかしさのあまり必要なものだけ持って、走って逃げていってしまった。

 

「な、マスター! 待つんだ!!」

 

アーチャーの呼び止める声も無視して。

 

 

 

 

 

 

走る、走るただひたすらバベルの塔を目指して走る。 その姿はまるで狩人から逃げている白兎のようだ。

 

「うわあぁああああ!!」

 

しかも叫びながら走っているため朝早くから近所迷惑である。

 

「はぁ、はぁはぁ……」

 

流石に疲れたのか走るのをやめてその場で立ち止まる。 息は切れているもののそこは冒険者、『神の恩恵(ファルナ)』によって研ぎ澄まされた五感によってベルは視線を感じ取ることができた。

 

「あの……」

 

急に声を掛けられ不意に構えをとるベル。 だが振り返った先にいたのは給仕服を着た少女だった。

 

「きゃ!?」

 

「あ、す、すいません!」

 

突然ベルが臨戦態勢に入ったのだから驚いている。 そして相手が一般市民だとわかるとすぐに謝るベル。 まさにその謝るスピードは一流だ。

 

「だ、大丈夫です。 ちょっと驚いただけですから」

 

「そ、それで僕に何か用ですか?」

 

「あ……はい。 これ落としましたよ」

 

そう言うと少女は魔石の欠片が包まれた右手を差し出してきた。

 

「す、すいません! ありがとうございます!」

 

あれ、昨日全部換金したよな?と不思議に思うベルだがそこはスルーした。

 

「いえ、お気になさらないでください」

 

少女はそう言いつつ微笑みを浮かべた。

 

「こんな朝早くからダンジョンに行かれるんですか?」

 

「はい、僕はまだまだ弱いんでもっと強くなりたいんです! それに目標の人もいますし」

 

とベルも微笑みで返すが、ぎゅるるーと腹の虫が鳴いてしまい先程と同様、 顔を真っ赤に染める。 直ぐに朝食を食べずに飛び出てきた事を思い出し、 今すぐ逃げたい気持ちを押さえ込んで必死に弁解する。

 

「ご、ごごごめんなさい! きょ、今日は朝ごはんを食べそびれちゃったから」

 

「ふふふ、そうなんですか。 ちょっと待ってて下さいね」

 

彼女は店の中に入っていく。

店の名前は『豊饒の女主人』と看板に書かれてる。

少しすると少女が戻ってきてその右手には小さめのバスケットが握られている。

 

「これよかったら食べてください。まだお店がやっていなくて、賄いじゃあないんですけど…」

 

中には簡単なサンドウィッチなどが入っている。

 

「そんな悪いですよ! これって貴女の朝ごはんじゃ」

 

そう言って返そうとしている時も腹の虫は空気を読まずになり続ける。

 

「このまま見過ごしてしまうと、私の良心が痛んでしまいそうなんです。だから冒険者さん、どうか受け取ってくれませんか?」

 

「え、で、でも……」

 

「それにこれは利害の一致にもなるんですよ? 貴方は私の朝食を食べる代わりに夜に私達のお店の『豊饒の女主人』でお食事をしてください! そうすれば私のお給金アップも間違いなしです!!」

 

彼女はいたずらっぽく笑う。

 

「わ、わかりました。 それでお願いします」

 

「ふふ、私はシル・フローヴァです。 冒険者さん、あなたは?」

 

「僕はベル・クラネルです。お礼になるかはわかりませんが、今日の夜に伺わせてもらいます」

 

「はい。お待ちしてますね」

 

そこでシルとは別れ、バベルの塔へと向かう。 アーチャーを置いてきてしまったのだからダンジョンにはまだ潜らず、シルに貰った朝食を食べて待っている。

 

この朝早い時間帯からも冒険者の姿はポツポツと見え、少し経つといつもの見慣れた顔が近付いてきた。

 

「ベル、 あれほど勝手に1人で行くなと言っただろう!」

 

「ご、ごめんねアーチャー。 その神様は?」

 

「ん? あぁ、朝食を作り置きにして置き手紙も書いてきたから大丈夫だろう」

 

聞きたいのはそこじゃないんだけどなぁ、と思うが取り敢えずさっきあったことを伝える。

 

「ふむ、つまり今夜は外食にするということだな?」

 

「う、うん。 そうなるよ」

 

「そうか、なら出来るだけ多く稼ぐとしよう」

 

「うん!」

 

こうして1日が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか? 今回はやっと2000文字超えましたよw

次回はベートくん出てきますぜwww

感想、評価、ご指摘お待ち来ております。
それではまた次回!!!
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