※リメイク 白髪少年が赤い弓兵を召喚するのは間違いだろうか   作:ソラさん

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すいません!
三日以内に投稿するとか言っときながら風邪を引いて投稿遅れました!!

けどそのおかげか文字数はいつもの2倍くらいです。

注意

今回は熱があったのもあるのかこれじゃない感が半端ないです。 本当に申し訳ないでく。

それではどうぞ!


11話〜怒り〜

11話〜怒り〜

 

 

 

今日は外食すると言うことでいつもより稼いでおきたかったらしくアーチャーがそこら辺のモンスターを一掃したお陰でかなりのお金が集まった。 前に手に入れた金は何故かいざという時以外は使わないようにしているらい。

 

夕方となりダンジョンから出てきたベルとアーチャーは朝約束した通りに『豊饒の女主人』へと行くために一度ホームへと戻った。 ヘスティアに事情を話した後一緒に来るかと聞いたら何故か拗ねた顔でバイトの打ち上げがあると言われ断られてしまった。

 

「ねぇ、アーチャー。 神様なんであんなに拗ねてたんだろう」

 

「……まあ、気にしなくていいだろう。 彼女もバイトの打ち上げがあると言っているんだ」

 

「そ、そうかな」

 

アーチャーは何故ヘスティアが拗ねているのかはある程度予想がつくが、一々それをベルに伝える気はなくまた、それはベル自身が気付くべきことだからスルーしていた。

 

ヘスティアがホームを出てからもベルは落ち着きがなくこのままではしょうがないからで少し早めにホームを出た。

 

通る道は朝とは違って冒険者や一般市民で賑わっており、所々から楽しそうな声が聞こえてくる。

少し歩くと『豊饒の女主人』が見えてきて、また朝とは違って色々な種族で賑わっていた。

 

「あ、ベルさん! 来てくれたんですね!」

 

店に入った瞬間にシルが迎えてくれた。

 

「はい! 約束ですので、それと朝はありがとうございます。 美味しかったです」

 

「ふふ、 どういたしまして。 ……ところで隣の方は?」

 

「あぁ、この人は僕と同じヘスティアファミリアに所属していて」

 

「アーチャーだ。 宜しく頼む」

 

これで更にお給金アップですね、とシルはいたずらに微笑むと2人をカウンター席へと案内した。

 

カウンター席に座ると少し待つようシルに言われ待っていると声をかけられた。

 

「アンタがシルのお客さんかい? 冒険者のわりには可愛い顔してるね! そっちのアンタは東洋人かい?」

 

はっはっはと豪快に笑いながらベル達に話しかけてくるのはここの女将であるミア・グランドだ。

 

「あぁ、私は東洋出身でね。 それで女将、メニューはどこかね?」

 

アーチャーが質問するとミアはメニューを渡した。 アーチャーはメニューに目を通し自分が知っている料理があるか探す。 世界は違えど料理は殆ど同じようだった。

 

「何でもアタシ達に悲鳴を上げさせるほど大食漢なんだそうじゃないか! じゃんじゃん料理を出すから、じゃんじゃん金を使ってってくれよ!」

 

「え?」

 

そんな事一言も言ってないぞと思ったベル。 店の奥から出てきたシルに目を向けると。

 

「えへへ」

 

「ええへ、じゃねー!」

 

心優しいと思ったらとんだ魔女だった。この後も散々からかわれて、最後には冗談ですと笑い、ちょっと奮発してくれるだけでいいと言うあたり、本当にちゃっかりしている人だとベルは思う。

 

「ベル、女性に向かってその言い方は失礼だろう。 それに今日は多めに稼いで来たのだから良いだろう。 少し奮発すればいいと彼女も言っている」

 

「そ、そうかな……」

 

「あぁ、それでは女将。 この魚の煮付けと酒を頼む」

 

「あいよ! そこの子兎はどうするんだい?」

 

「え、えっとパスタでお願いします」

 

魚の煮付けと酒で500ヴァリスで、パスタ一つで300ヴァリスだ。

因みにこのオラリオでは1日50ヴァリスあれば3食は食べていける。 つまり何が言いたいのかというと、めちゃくちゃ高いのだ。 だからベルは安めのパスタを頼んだのだ。まあ、それでも少し高めなのだが。

 

少しの間ベルとアーチャーが歓談しているとテーブルに物凄い量のパスタも魚の煮付け、酒の入ったジョッキが並べられた。

 

「さぁ、じゃんじゃん食っていってくれよ!」

 

「ふむ、見た目も匂いもいい。 では頂こう」

 

煮魚を一口分取り口へ運ぶ。

 

「……! これは美味い! なかなかいい腕をしている」

 

「ほお、なかなか分かってるじゃないか」

 

「私は料理には口が五月蝿くてね」

 

ここからアーチャーとミアの料理話が始まる。 ベルは話には全く付いていけず、 一人で食べ切れるかもわからないパスタを食べ始める。 やはりアーチャーがいい評価をするだけあって美味い、案外食べ切れるかもと思いどんどん食べていくベル。

 

「おお! いい食べっぷりじゃないか! もっと食いな!!」

 

アーチャーとの論議の途中ベルに視線が向いたのか減りかけていたパスタがまた増える。 またひたすら食べているとシルに声をかけられた。

 

「楽しんでいますか?」

 

「…圧倒されてます」

 

そんな会話をしていると団体客が店内へと入ってくる。 すると他の客達がざわつき始める。 ふと気になりベルが団体客へと目を向けるとそこには【ロキ・ファミリア】がいた。

【ロキ・ファミリア】がいるということはベルの片想いの相手もアイズ・ヴァレンシュタインもいるということだ。 ベルは今すぐ帰りたい気持ちになったが楽しそうにミアと会話しているアーチャーを見ると悪い気がしてきた。

 

しょうがなく我慢していると会話が聞こえてきてしまった。

 

「そうだ、アイズ。お前のあの話を聞かせてやれよ!」

 

「……あの話?」

 

「あれだって、帰る途中で何匹か逃したミノタウロス!最後の一匹、お前が5階層で始末しただろう!?そんで、ほれ、あん時いたトマト野郎の!」

 

「ミノタウロスって、17階層で襲いかかってきて返り討ちにしたら、すぐ集団で逃げ出したやつ?」

 

「それそれ!奇跡みてぇにどんどん上層に上がっていきやがってよっ、俺達が泡食って追いかけていったやつ!こっちは帰りの途中で疲れていたってのによ~」

 

あまりにも大きな声で青年が喋っているのでアーチャーもベルが挙動不審になっていることに気付き戻ってきた。

 

「そんでよ、いたんだよ、いかにも駆け出しっていうようなひょろくせえガキが!」

 

「ベル、あのような阿呆は放っておけ。 騒ぎたいだけ騒がせればいい。 関わるだけ無駄だ」

 

だがそれでもベルには無視ができない。

 

「抱腹もんだったぜ、兎みたいに壁際に追い込まれちまってよぉ!しかも、アイズがミノを細切れにしたからそいつ全身にくっせー牛の血浴びて…真っ赤なトマトになっちまったんだよ!」

 

そう言って、その青年は腹をおさえ爆笑していた。他のメンバーは失笑し、別のテーブルで話を聞いていた部外者は釣られて出る笑みを必死に噛み殺す。

 

 

「トマト野郎、叫びながらどっかいっちまってっ…ぶくくっ!うちのお姫様、助けた相手に逃げられてやんのおっ!」

 

「……くっ」

 

「アハハハハハッ!そりゃ傑作やぁー!冒険者怖がらせてまうアイズたんマジ萌えー!!」

 

「ふ、ふふっ…ご、ごめんなさい、アイズっ、流石に我慢できない…!」

 

どっと笑いに包まれる【ロキ・ファミリア】、それにつられて周りの客も笑い出す。

 

我の隣ではシルがベルのことを心配そうに声をかけていたが、集団の話は進んでいく。

 

「いやぁ、本当に情けねぇ奴だったよ、勘弁してほしいぜ」

 

「いい加減そのうるさい口を閉じろ、ベート。ミノタウロスを逃がしたのは我々の不手際だ。巻き込んでしまったその少年に謝罪することはあれ、酒の肴にする権利などない。恥を知れ」

 

「おーおー、流石エルフ様、誇り高いこって。でもよ、そんな救えねえヤツを擁護してなんになるってだ?それはてめぇの失敗をてめぇで誤魔化すための、ただの自己満足だろ?」

 

「これ、やめえ。ベートもリヴェリアも。酒が不味くなるわ」

 

「アイズはどう思うよ?自分の目の前で震え上がるだけの情けねぇ野郎を。」

 

「……あの状況じゃあ、しょうがなかったと思います」

 

「なんだよ、いい子ちゃんぶっちまって。…じゃあ質問を変えるぜ?あのガキと俺、ツガイにするならどっちがいい?」

 

「……私は、そんなことを言うベートさんとだけは、ごめんです」

 

「無様だな」

 

「黙れババアッ。…じゃあ何か、お前はあのガキに好きだの愛してるだの目の前で抜かされたら、受け入れるってのか?」

 

「……っ」

 

「そんなはずねえよなぁ。自分より弱くて軟弱な雑魚野郎に、他ならいお前がそれを認めねえ」

 

「雑魚じゃあ、アイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねえ」

 

その言葉を青年が発した瞬間にアーチャーとベルが同時に動き出す。 ベルは椅子を蹴り飛ばし、そのまま外へと駆け出す。アーチャーはいい加減青年の口を黙らそうと周りの目も気にせずに青年の後ろへと周りの干将・莫耶を投影(トレース)し、峰を首に当てる。

 

「いい加減黙ったらどうだ。 美味い飯も不味くなるだろう」

 

普段の冷静なアーチャーからは考えられない行為だが、答えを得た後自分のいた世界とは全く別の世界に召喚され、自分と同じ夢を持つ少年と出会い、共に生活をしていくことで感化されその少年を馬鹿にするのは許せなくなった。 そして何より弱きものを貶すのは嘗て弱かった頃の自分自身をバカにされているような気がして許すことが出来なかった。

 

「……! なんだてめぇ!!」

 

漸く自分の置かれた状況に気が付いたのか青年が吠える。 周りも気が付いたようでギャーギャーと騒ぎ立てる。 その中で一人、アイズ・ヴァレンシュタインだけは周りと違う意味で驚いていた。 この人はミノタウロスに襲われていたあの少年の知り合いだ、と。

 

そこでアイズはふと思う。

ならさっき外へと飛び出した少年はあの白髪の少年ではないのだろうかと。 そう確信した瞬間にアイズも外へと飛び出すが、既にそこにベルの姿なく、仕方なく中へと戻った。

 

「お前! ウチらのファミリアが【ロキ・ファミリア】と知ってて喧嘩売っとんのか!? さっさとベートを離せや!!」

 

赤毛の男物の服を着た少女がエセ関西弁で威嚇する。

 

「ふ、笑わせてくれるな。 その天下の【ロキ・ファミリア】がまだダンジョンに潜りたての初心者を馬鹿にして酒の肴にするとは程度が知れるな」

 

負けずとアーチャーも反論する。

その様子に周りの客も【ロキ・ファミリア】の団員もポカーンと見ている。

 

「な、なんやと!!」

 

「そういう君は神ロキと見受ける。 自分のファミリアの団員がその様な恥じた行動をしているのにそれを止めるのではなく一緒に混じって馬鹿にする。 全く、神としての品性も疑われるな」

 

「ふざけんなや!」

 

その言葉に完璧にキレるロキだがキレていたのはロキだけではなかった。

 

「……! いい加減離せっててんだよ!!」

 

ベートは、Lv.5の力と今まで培ってきた技術でアーチャーを振り払う。

 

「はっ! どこの誰だか知らねーがその喧嘩買ってやるぜ」

 

「その前に表へでろ、店に迷惑が掛かる。 それに女将もお怒りなようだからな」

 

アーチャーがそういうと皆が同時にミアへと目線を向ける。 凄く怒っていた。 その場にいた誰もが凍りついきそして思った。 この女将(ミア・グランド)だけは敵にしてはいけないと。

 

「ケッ! いいぜ、痛い目あわしてやる」

 

「ふ、弱い狗ほどよく吠えると言うが本当の事だったのだな。 実力の違いを見せてやる」

 

完全に頭に血が上っているアーチャーは冷静な判断ができないのか煽りを入れる。 外へ出ようとすると露出度が高めの服を着た褐色肌のアマゾネスの少女等に声をかけられる。

 

「アンタがどの位強いかは知らないけどベートはあれでLv.5の第一級冒険者なのよ?」

 

「そうだよ! アイツもキレてるからもしかしたら殺されちゃうかもしれないよ」

 

「ふ、あの程度の狗に負けるほど私は落ちぶれてはいない。 逆に聞こう、別にあれを倒してしまっても構わんのだろう?」

 

アーチャーの自信たっぷりの態度に呆れたアマゾネスの少女。

 

「はぁ、もう知らないわよ。 好きにしなさい」

 

『豊饒の女主人』の前には人だかりが出来ていて、その円の中にはLv.5の第一級冒険者であり、狼人(ウェアウルフ)であるベート・ローガとサーヴァントアーチャーこと英霊エミヤシロウが対峙する。

 

「てめぇ、武器はどうした?」

 

今にも飛び掛りそうな目をしながらアーチャーに問う。

 

「ふ、貴様如き相手するのに素手で十分だ。 ハンディキャップだと思ってくれていい」

 

店を出る前に誰にも見られないように干将・莫耶を消しておいたのだ。 流石に誰かに見られると不味いと思っての行動である。

 

「糞が! 調子に乗るんじゃねぇええ!!」

 

ベートがアーチャーに襲い掛かる。

こうして戦いが始まるのであった。

 




どうでしたか? アーチャーさんが全く違う感じになってしまっていまするw
文字数増やすの大変ですねほんとキツかったです。

感想、評価、お気に入り、ご指摘お待ちしております。
それではまた次回
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