お久しぶりです、「なでこ」です…えーっと、最近の「なでこ」は自分のことをもう「なでこ」とは呼びません。
私のことは「わたし」と言うようになりましたので、今後は「わたし」とは「なでこ」だとご理解いただけますようによろしくお願いします。
このようにずうずうしく自己紹介をしておりますが、昨年末から今年の春までに「わたし」がしでかした暴虐?
と言ってもその時の記憶が曖昧なので、どのような蛮行を行ったかは本編の【囮物語】でお確かめください。
「わたし」としてはスルーして頂けるとこの後も話しやすいんですけど…、
いけないいけないついつい昔の癖が出てしまいました、もう今の「わたし」は嫌なことから目を逸らすのを辞めたのです。
過去の自分も今の自分にとって必要な経験なのですから、目を逸らさずに受けとめなくてはいけませんね。
今度「阿良々木暦さん」に会ったら聞かせてもらいます「わたし」の悪意の数々を…。
なんとも話の冒頭から気まずい空気に包まれてしまいましたが、中二の春休みを経て「わたし」もめでたく中三になりました。
長い長―――い登校拒否に引導を渡してくれたのが「暦さん」の下の妹の阿良々木月火ちゃん愛称「ららちゃん」です、今では別の中学校に通う幼馴染の「わたし」を春休みの間ずーーっと見守り続けてくれた大親友です。
とは言うものの「ららちゃん」はとっても厳しい人なので優しい言葉は一言も言ってはくれませんけどね。
それが良かったのです、可愛いだけの「わたし」はいつも周りの人が解決するのを待つだけでしたから。
「ららちゃん」はそんな「わたし」を決して許してはくれません、時にはぶん殴ってでも「わたし」に自分の遣るべきことは自分で遣れと言います、実際に三回はお腹を殴られました。
どうもバイオレンスな話が多くてごめんなさい、「わたし」としては無事に社会復帰できたことをご報告したいのですが、この一年間はいろいろと騒動が尽なかったもので…。
「わたし」が通う公立七百一中学校も去年の夏休みに流行ったお呪いのせいで、二年二組は学級崩壊とあいなりました…「わたし」が崩壊させました。
ううーー、過去は書き換えることが出来ないのでスルーしたいのですが、また「ららちゃん」に殴られる方が怖いので正直に話します。
中三になり、早いものでもうすぐ七夕を迎えようとしています。
社会復帰したての「わたし」は、それはそれは緊張しましたとも、なにせ学級崩壊をさせた張本人なんですから、今更どの面下げて登校しろってー話ですよね。
そんな緊張でガッチガチの「わたし」が配属することになりました、三年三組の教室を後ろのドアから恐る恐る覗いて見たら何ということでしょう。
「わたし」が知っている生徒が一人も居ませんでした、今になって考えてみると学校の方で配慮してくれたのだと理解出来ますが、その時の「わたし」は奇跡のような偶然に小躍りしてしまいました。
だからと言って「わたし」が知らない生徒達が「わたし」を知らないか?
といいますと、そうでは無かったようです、言い回しが疑問形になっているのが不適切ですが、三年三組の大半の生徒は千石撫子という「わたし」の名前は知っていたとのことです、悪名高くて申し訳ありません。
それにもかかわらず「わたし」がこうして三年の一学期を無事に過ごせているのには二つの理由が有るのでしょう。
一つ目は三年三組の中には「わたし」が行った蛮行(担任を罵る・ドアを蹴破る・教卓を蹴り飛ばす)を直接見た生徒が居ないこと。
二つ目は「わたし」の印象が以前とはかけ離れているからなんでしょうね。
自分のことを説明するのは気恥ずかしいですが、成長した今の「わたし」を知っていただくためにも頑張ります。