…プルルルル…ピッ…
『神原駿河だ、私のESPは瞬間脱衣だ、今の私は阿良々木先輩の部屋で女子会中であるが問題ない、誰も気付かないうちに裸になれるぞ』
神原さんの携帯電話に着信が有りました、神原さんはポケットから電話を取りだし、着信の相手を確かめもせずに通話ボタンを押しました。
『やい神原後輩、お前はいったい僕の部屋で何をしようというんだ』
『おお・その声は阿良々木先輩ではないか、久しいなー、しかし声のみで判断をするというのは危ういな、私の知る阿良々木先輩は、どんな窮地に在ろうとも、必ず冴え渡る突っ込みを欠かさない筈だ、そんな先輩がこの程度である訳がない』
『勝手に僕の突っ込みスキルをレベルアップさせるな、もちろん僕だって神原後輩の特殊技能がエロであることは知っている、しかし、今その要求に僕が適切な突っ込みを入れた場合、主の居ない僕の部屋で大輪の百合が咲きかねないじゃないか、それだけは断固として阻止する』
『よかろう、私のスピードと真っ向から勝負すると言うのだな、受けて立とうではないか』
『いや待て、僕が悪かった謝る、適切な突っ込みは重要だったな、しかし神原後輩そこは僕の部屋だ、お風呂場でも自室でも無い場所で裸になるというのは変態の所業ではないか、今回ばかりはお前の言動が間違っていると言わざる負えないな』
『甘いな阿良々木先輩、私がこの場で裸になる口実などいくらでも有るのだぞ、例えば、いま月火ちゃんが淹れてくれたアツアツの紅茶を、「おっと手が滑ってしまった」と、私の身体にこぼすとしよう、『駿河さん火傷しちゃう、すぐ服を脱いで!』とまあ、なるであろう』
『貴様という奴は、とんでもない変態だな!』
『おや? 火傷を避けるために服を脱いだくらいで変態とは、随分と過剰な反応ではないか、ひょっとして阿良々木先輩はその後のことを想像しているのではないか? 例えば、すぐに冷やさないと火傷の痕が残っちゃうから、とりあえずお風呂場で冷水を浴びる私が、女の子同士なのだから一緒にシャワーを浴びようかと二人を誘う、二人の女子中学生は顔を見合わせ恥じらいを見せるが、年長者である私の誘いに従い、照れくさそうに浴室へと入ってきた、というような回想が有ったのではなかろうか』
『ねーよ、そんな回想!』
『もちろん阿良々木先輩のことだから、この後に起こるであろうあれも、またこれも検証済みなのであろうが、さすがに私の口からはこれ以上言葉にすることは躊躇われる、許してほしい』
『お願いします、許してください、もうこれ以上妹の前で僕を変態扱いするのはやめて下さい』