なでこ☆フォックス【狐物語】   作:TAINZ

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なでこ☆フォックス -22-

「なでこ」は一人っ子です、それに人見知りだから、こんなふうに兄妹が言い合うのを見るのは初めて、ちょっと羨ましいなーなんて…。

 

『ごめんねー千ちゃん、わたしの兄妹がバカでー』

 

『何を言うんだ月火ちゃん、あたしは今兄ーちゃんに完勝(かんしょう)したばっかりだぞ、バカなのは兄ーちゃんで決定じゃないか』

 

『おい待て妹よ、兄ーちゃんはバカな妹に付き合ってやっただけだぞ』

 

『いい加減にしないとー、本当に刺すよー』

 

『『ごめん月火ちゃん、もう言いません』』

 

ハモったー!

 

『ぷっ…あっは・あはははは・ぶっふー…ごめ・ごめんなふぁい…あはははは…』

 

本当に失礼しました…。

 

『千ちゃんって意外と笑い上戸(じょうご)なんだー、将来(しょうらい)は日本酒を一升瓶(いっしょうびん)でそのまま飲んでたりしてー、冗談だよー、気にしないでー』

 

正直なところ、「なでこ」には「ららちゃん」の言いたいことは分かりません、でも「なでこ」が笑ったことを、怒っていないので良かったです。

 

『月火ちゃんの新しい友達か、あたしは阿良々木火憐だよろしくな、こっちはあたし達の兄ーちゃんで暦ってーんだ、女みてーな名前だろう、イシシシ』

 

『あ・はひ、よろひくお願いひます』

 

『兄を呼び捨てにするな、あと女みたいなも余計だ、僕の名前は両親が付けたものだから、僕の悪口にはならないぞ、おバカな妹よ』

 

『こいつと関わるとバカがうつるから、気を付けるんだよ』

 

「暦さん」「ららちゃん」のお兄ちゃんかー、優しそうな人だなー、「火憐さん」はぐいぐいきそうでちょっと苦手なタイプかも、でも「ららちゃん」と一緒なら大丈夫かな。

 

『兄ーちゃんはロリコンだからな、近づいたらダメだぜ』

 

えーとロリコンって言うと、幼女(ようじょ)が好きってことだよね、じゃー「なでこ」のことも好きになってくれるのかな?

 

『火憐テメー、言うに事欠(ことか)いて実の兄をロリコン呼ばわりしやがったな』

 

『言ったがどうかしたか、やろーってんなら何時でもいーぜ、かかってきな!』

 

いきなりのバイオレンス!

 

『二人ともさー、いま言ったばかりだよねー、いい加減にしないと刺すって』

 

うわー「ららちゃん」本当に彫刻刀を持ったらダメだよ!

 

『悪かった、謝るから、そんな物騒(ぶっそう)なものはしまうんだ』

 

『ごめん月火ちゃん、あたしもついテンションが上がって、悪かったよ』

 

『三度目は無いからー、そこんところよろしくねー』

 

「ららちゃん」の笑顔が一番恐いよ、絶対に怒らせないようにしないと…。

 

『千ちゃん、今日さー学校が終わったらー、わたしの家で遊ぼうねー』

 

この流れで(さそ)うの…。

 

『よ・よ・よろひくお願いひます』

 

どもったし、噛んだー。

 

『どうかしたのかなー、千ちゃん顔が青いよ』

 

『な・何でもないよ、べ・別に「ららちゃん」の笑顔が恐いとか、そんな事ぜんぜん無いからー』

 

余計な事を言ってしまいました。

 

『そっかー、じゃー問題ないねー』

 

ふー、命拾(いのちびろ)いしました…。

 

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