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半年ほど前まで、「わたし」は北白蛇神社で神様をしていました。
神社の名前の通り、蛇の神様として、
先日、神様時代の「わたし」のヘアースタイルについて、ほんの少しだけ触れましたが、実際にはそれはそれはおぞましいものでした。
「わたし」の髪の一本一本が、一匹の蛇・一本の槍・一対の毒牙なのです、「わたし」の意思によって自由自在に
「わたし」の髪がすべて白蛇なのですから、だいたい十万匹の白蛇が
そして「わたし」は頭に生えた白蛇を、一匹掴んで槍に変えます、蛇の毒牙を
蛇の毒は、吸血鬼の回復能力にも効果があります、蛇の槍に
「わたし」の初恋? 「わたし」の憧れ? 分かりません、でも・ずっとそばに居たいと想い続けた人です、「わたし」は自らの手でその人を殺し続けました、何度も・何度も・何度も…。
『千石ちゃん、おーい千石ちゃん、目を覚まさないとキスするぞ』
『アヒッ…、な・な・な・何をしようとしてるんですか』
『眠っている千石ちゃんの、可愛らしい唇の味を確かめたくなってな』
『それは犯罪だと思います』
『冗談だ、いま参道の入り口に着いたところでな、起こそうとしただけさ、随分と疲れているみたいだな、だいぶうなされていたぞ』
『すみません神原さん、運んでもらいながら寝てしまって』
『気にすることはないぞ、私も千石ちゃんの抱き心地の良さを満喫したからな、なんならこのままフルマラソンをしても良いくらいだ』
いえそれは、「神原さん」が可能でも「わたし」が死にます、肉体的にも、精神的にも。
『本当に何から何まで、ありがとうございました』
『いや、お礼を言われる程のことはしていないよ』
『そんなこと無いです、神原さんとららちゃんが助けてくれなかったら、一人ぼっちだったら…わたしは…、自分の罪の深さに押し
『それが言えただけでも、千石ちゃんは成長したのではないのか』
『わたしは、二人の人間を助けなければいけません…』
『それが千石ちゃんの、罪の
『はい…、馬鹿なわたしが…二人の人生を…、滅茶苦茶にしてしまいました…』
『分かった、私は最後まで千石ちゃんに付き合おう、でもな、私が出来ることはほとんど無いのだ、私も怪異と
『えっと、でも暦さんだって怪異の専門家では無いですよね』
『
「暦さん」がどうなったのか、とても気になりますが。
『つまりだ、これから私達が頼るのは、怪異の専門家、もしくわ怪異と同等に渡り合えるものということになるだろう、誰と会うかは分からないが、阿良々木先輩を信じて登ろうじゃないか』
「神原さん」は優しく微笑み、「わたし」の手を握ります。
『はい』
ありがとうございます。