『わたしが…、たまちゃんを裏切ったから…、だから、たまちゃんは【玉藻前さん】に取りつかれたのでは…』
『それは無い、こう言っちゃあなんだけど、その程度の
「わたし」が原因なのは当然ですよね、たまちゃんが呪いを掛ける切っ掛けを作ったのですから。
『しかしだな、忍野さんの考えでは【玉藻前】は元々人間だったのだろう、それも千年以上も前の、それが今更になって現代で何をしようというのだ?』
「神原さん」は首を
『……そうか!! 元百合っ子ちゃんは携帯電話を持ってるね、今すぐ阿良々木君に連絡を取ってくれ、元照れ屋ちゃんは念のために阿良々木君の妹に連絡して、二人とも【相馬珠美】と
「忍野さん」の表情が
……プップップップ…プルルルル…ピッ・
『阿良々木先輩か・私だ、いま先輩は何処に居るのだ? 空港・うん・そうか、分かったそのように伝えよう、それと忍野さんからの伝言でな、相馬珠美と会うな・だそうだ、その子は月火ちゃん達の幼馴染でな、では・うん・
『あ・もしもし・ららちゃん、あのね…』
『あーなでこちゃん、私いま・たまちゃんと話してる最中なんだー、急用じゃ無いなら後にしてくれるかなー』
『えー・たまちゃんと一緒に居るの…、忍野さん…』
『……後手になったようだねぇ、元照れ屋ちゃんはそのまま電話を切らないように言うんだ、話の流れによっては何でも知っている先輩が動くことになるだろうなぁ…』
『ららちゃん、このまま電話を切らないで、たまちゃんと話して欲しいの』
『いいよー、私も・なでこちゃんに聞いてもらいたい話をしに来たからさー』
『いいよねー、たまちゃん』
『ららちゃんが、あたしを一方的に待ち
「ららちゃん」が「たまちゃん」を待ち伏せていました、それじゃー飛んで火に入る夏の虫だよー。
『はっはぁ…流石は阿良々木君の妹といったところかぁ、イレギュラーさがそっくりだよぉ』
「忍野さん」の笑い声が
『それもそうだね、私が・たまちゃんに会いに来たのってさー、幼馴染との再会を喜びにとかじゃないし、どっちかって言うと
『ふーん、小学校の時はあんなに仲良く遊んでたのに随分と薄情なのね、ららちゃんもあたしのことなんて忘れてたんでしょう』
『どうでいいじゃんそんなこと、それよりさー、変わったね・たまちゃん、キモイよその喋り方』
『ららちゃんのそういうところ変わらないのね、人が嫌がることをずけずけと言う、千ちゃんだって本当は嫌だったと思うわ』
『言われなくても知ってるからー』
『そう? 本当は何も知らないくせに、知った気になって他人のお節介を焼いているだけでしょう』
『小学三年の時の小野君、四年の時の土門君、五年は皆藤君だっけ、そして六年の三学期に転校してきた賀茂君だよねー、たまちゃんが好きになった男の子達は、そんでさー、その男の子達はみーんな・なでこちゃんのことが好きでしたー』
な・なに…、「わたし」のこと…、「たまちゃん」が好きな人が「わたし」のことを好きなのって、「賀茂君」の話だけど…、その前からだったの?
『本当によく見てるのね・ららちゃんは、当の本人は誰からの視線も感じてはいなかったみたいだけど、カマトトぶっているなら対応の仕方もあるのに、千ちゃんの場合は…』
「わたし」の場合は?
『なでこちゃんは自分のことしか考えていなかったでしょー、誰かに好かれることなんて全然望んでいない、だからー・たまちゃんはどこにぶつけていいか分からなかったんだよねー、その嫉みをさー』
『違う!』
『違わない! じゃー聞くけどさー、いまの・たまちゃんの姿はどう見たって・なでこちゃんだよねー、どうしてそんな
「わたし」に対しての嫉妬…、そういえば…「たまちゃん」は「わたし」の容姿に憧れていたって…。
『違う…、あたしの姿は…翔琉のため…』
『好きな男の子が好きになった、その女の子の姿を真似したんだよねー、それで・たまちゃんには何が残るのー、たまちゃんが・なでこちゃんの代わりをしたからってさー、男の子の記憶に残るのは・なでこちゃんの
『うるさい…、うるさい・うるさい・うるさい、そんなとこは言われなくたって分かってるんだよ! 余計なこと言うなー! 余計なお節介をするなー!』
『なーんだ、やっぱり・たまちゃんじゃん、ちゃんと自分の立ち居地を知ってるじゃん、どうしてそんな辛い
『何にも知らないくせに…、何にも関係ないくせに…』
「たまちゃん」は「賀茂君」のために、「わたし」の身代わりとして…、「賀茂君」が失恋したから…、「わたし」が失恋させたから…、無かったことにしたかったの?
『私が何も知らないと思ってるんだー、私の情報網を
『