『やめてー! たまちゃん・わたしはちゃんと分かってるから、わたしが悪いってことちゃんと理解したから、だから・ららちゃんには何もしないで、罰はわたしがちゃんと受けるからー』
『ふざけないでよ、何処に居るのか知らないけど、自分は安全なところから高みの見物ー、なんで何時も・千ちゃんは何もしないでみんなに守られるのよ、こうやって・ららちゃんも千ちゃんの為にやって来るし、あたしだけが誰も助けてくれないなんて不公平じゃん、ずるいんだよー! 誰のことも好きにならないくせに、みんなに好かれるなんてさー、…こんな不平等な世界なんて…要らない…、消えてなくなればいい…』
『たまちゃん・わたしは………』
『元百合っ子ちゃん、携帯電話を貸してもらえるかな』
『無論だ』
…ピポポパパパパピピ・プピポパパポポピピ…
『送信っと』
『忍野さんは、携帯電話を使えるのだな』
『まぁねぇ・でもこのことは阿良々木君にはオフレコで頼むよ』
『元照れ屋ちゃん、阿良々木君の妹ちゃんにだけ聞こえるように伝えて、僕が合図を送ったら五秒後にその場で伏せるようにってねぇ、いいかい・タイミングを間違えないようにね』
「忍野さん」に言われた通り、小さな声で「ららちゃん」にだけ聞こえるように言いました。
『ねーたまちゃん、この世界が不公平で不平等なのってー当ったり前じゃん、人間だけを比べたってさー、生まれた国・生まれた家・生まれた性別・生まれた時代、何を取ってもさー不公平で不平等じゃん、そんな事を言ってたら切が無いってー』
『ららちゃん・五秒前・四・三・二…』
『あたしはー、それが嫌だってー、言ってるんだー!』
『一・〇…』
ズシャッ・ズッドーン・バシャバシャ…ズッシャーーー………
『た・ま・ちゃん…』
『ららちゃん、大丈夫だよね…、ららちゃん!』
『たま・ちゃん・が…ころ・され・た………いやーーーーーーーーーーーガシャッ』
えっ……なに………
【ほっほほほほほほほー・どこをねろおておる・わっちはここじゃー・ほおれほれ・よそ見をするでないわ・わっちはここにおるぞー・ほっほほほほ】
この話し方は「玉藻前」…。
【なんじゃー・人に・物の
『
『
ドンッ・ヒューーーーーー………
【なんのまねじゃー・物の怪を二つ逃がしておいて・人のそなたが残るのかえ・わっちを
『
【ほっほっほほほー・さて・
『この刀は【
【わっちは九尾の妖狐じゃぞー・太刀なんぞに興味はないわ・仮にわっちがその太刀を欲したとしよう・その時はそなたを喰ろうてから奪えばよいではないかえ・ほっほほほほほほ】
キュイイイイイイイイイイイーーーンンンン……
『私はこの速度のまま、丸一日は刀を振り続けられるよ、この【心渡】の間合いに入って私の魂を奪えるというなら、交渉にならないね、でも、ほんのひと傷でも与えれば、その子の身体から【滝夜叉姫】あなたを引き離してみせる、よっ!』
キュイン…キン
【
『私が置いていくのは、怪異生かしの【夢渡】の方だよ』
【両方ともじゃー】
『そんなことをしたら私が
【ほっほっほっほ・まったくもって愉快な女よなー・そなた名はなんという】
『
【よかろう臥煙よー・結界は解いてやるゆえ・その小太刀を置いてゆくがよいわ】
『そうさせてもらうけど、追い打ちとかしないでね』
【わっちの気が変わらぬうちに・はようすればのー・ほっほほほほほ】
・
『もしもし・聞こえてたでしょう、千石撫子ちゃん、君の友達も【玉藻前】もピンピンしているよ、それから、もうすぐ余接が阿良々木月火ちゃんと一緒にそっちに着くから、後のことは頼んだとメメに伝えておくれ、この携帯は私が預かっておくよ、じゃあ…ツー・ツー・ツー』