『忍野のお兄ちゃん・プイッ、僕の足が地面に埋まっているのに・プイッ、どうしてそんなに長々と話していられるんだい・プイッ』
式神童女の「余接ちゃん」です、確かに怪異とはいえ今の状態のままほおっておくのは、人道的とは言えない行為ですね。
『はっはぁ、お人形ちゃんのことを忘れていたよ、すまないが阿良々木君の妹ちゃんを降ろしてあげて、後は勝手にするからさぁ』
「神原さん」が「余接ちゃん」から「ららちゃん」を受け取ります。
『そこにいると危ないよ・プイッ』
「わたし」と「神原さん」は顔を見合わせます、それから「忍野さん」の言葉に
『アンリミテッド・ルールブック』
人差し指を目の前に立てた「余接ちゃん」が言います、立てた人差し指を地面に向けて振り下ろしました。
…どっごぉーーーん………
振り下ろした人差し指が、急激に大きくなって地面を
『僕が手を貸す必要など、どこにも無いだろぉ』
土煙の上を人影が舞っています、そのままこちらに向かってムーンサルトを決めながら、「わたし」達の上を飛び越えて、「忍野さん」の前に十点満点の着地をしました。
『必要が有るか無いかって問題じゃなくて・プイッ、なんで僕を無視して長話をしているのさ・プイッ、鬼のお兄ちゃんが僕にする着せ替えプレイへの突っ込みもまだされてないし・プイッ』
意外と
『お人形ちゃんは、いま阿良々木君の家に居るんだっけぇ、いったいこのキャラは誰のせいなのかなぁ、……まぁいいだろう、僕に阿良々木君の変態性をどうにか出来るとは思えないけど、とりあえずお人形ちゃんの苦労は理解したよ、僕からのアドバイスとしてはぁ、そこは拗ねるよりも喜んだ方が、阿良々木君の場合には効くかもねぇ』
えっと…今のアドバイスって、「暦さん」が「余接ちゃん」を着せ替え人形として扱っていた話ですよね、と・言いますと、今までは「暦さん」が「余接ちゃん」のスカートを脱がすと、「余接ちゃん」は…
(鬼のお兄ちゃん、いくら僕が人形のように可愛いからって・プイッ、着せ替え人形の扱いをしたら・プイッ、童女
みたいな対応だったのが…
(鬼のお兄ちゃん、僕のスカートを脱がせてくれるのー、嬉しいなー・次はー・ねー次は何を脱がせてくれるのー、どんどん脱がせてー)
みたいに喜ぶのでしょうか?
『忍野のお兄ちゃん、仮に今のアドバイスが
ありぃ? 「余接ちゃん」の(プイッ)が無くなって、無表情なのにキメ顔だって言いました。
『そうだねぇ、その決め台詞の方が効き目がありそうだよ、うん・これで阿良々木君への対応は問題ない、じゃあそろそろ今後のことについての話をしよぉか』
『ちょっと待って、忍野のお兄ちゃんは僕の苦悩がそれだけだと思っているの、僕が鬼のお兄ちゃんの家に居るのは知ってるみたいだけど、僕は不死鳥のお姉ちゃんのお人形として暮らしてるんだよ、つまり僕は不死鳥のお姉ちゃんからは、何をされても動くことが出来ない、それについてもアドバイスをもらえるかな、僕はキメ顔でそう言った』
不死鳥・火の鳥・フェニックス…、イメージとしては「火憐さん」のことだよね、不死鳥って強そうだし、火の鳥のことなら「火憐さん」の名前にぴったり、でも「火憐さん」がお人形遊びをするというのは……。
『確かにねぇ、それに関しては問題がある、今ならば、意識が戻る前にお人形ちゃんに退場してもらえば当面は
『あ・あのー、余接ちゃんが言ってた、不死鳥のお姉ちゃんっていうのは、ららちゃんのことなの?』
『うん・そうだよ、不死鳥・しでの鳥・死出の鳥、不死身の怪異・ただ死なないというだけの怪異・人間に
「ららちゃん」が不死身の怪異……。