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えー本日はお
しかし、かけがえの無いものというものは、いつ何時
「わたし」にとってかけがえの無いもの…、やっぱり「ららちゃん」との友情ですね、それから「暦さん」と「神原さん」にしてもらったことは一生忘れません、恩人という意味では「忍野さん」と「貝木さん」も絶対ですし、「わたし」の両親も勿論かけがえの無い者です、物として挙げるならば漫画でしょうか、「わたし」の
さて、「わたし」にとっての
今更ですがその理由を「わたし」の口から説明させて頂きますと自己愛なのだと思います、本当に今更ですよねー「わたし」は常日頃から現実
こんな「わたし」ですが、「わたし」は可愛いと言われることにコンプレックスを持っていました、「わたし」は可愛くなどないと心の中で何度も
可愛いは「わたし」にとって
他人に無関心であり人と目を合わなかった「わたし」ですが、本音からいうと逆なのです。
本当の「わたし」は人からどう見られているかが一番の気掛かりでした、可愛いという牢屋である外見に「わたし」という性格は合っているのかといつもビクビクしているのです、他者が「わたし」の外見を見て接点を持ったものに対して「わたし」の本性は常に
以前の「わたし」がそのことに気付いていたかといえば・答えは
中学校に入学してからの1年間はなんとかやりくりが出来ていたと思います、しかし2年生になってからの「わたし」は…、無かった事にしてきた本性を無視することが出来なくなりました…、それは…本性である【クチナワさん】が頭の中で語りかけてくるようになったからです。
たぶん、この時点で「わたし」はもうとっくに壊れていたのでしょうね、頭の中で語りだした本性の【クチナワさん】に対しても「わたし」はご都合主義をいかんなく
悪い事は全部【クチナワさん】のせい……、「わたし」は何にも悪くない……。
「わたし」は人から怪しまれたくない……、変な奴だと思われたくない……。
・
ごめんなさい…、そして・今までありがとう御座いました…。
【クチナワさん】は「わたし」にとって掛け替えの無い者だったんです…。
だって「わたし」自身の本性なんですから…。
「わたし」が隠し・塞ぎ・潰した「わたし」の負の感情、今まで目を背けて無視してきた「わたし」の本性。
【クチナワさん】は「わたし」です。
決して切り離すことの出来ない「わたし」自身です。
ズルくて醜い「わたし」の本性を、今まで引き受けてくれてどうもありがとう。
これからはちゃんと向き合います。
「わたし」は自分の
「わたし」は自分の醜さを愛します。
(シャッシャッシャ~・てーしたもんだぜー・えーなでこちゃんよー・もう俺様が出てこねーようにがんばんな~・シャッシャ~)
『クチナワさん……』
空耳…。
いえ・今のは空耳では無くて、ご都合主義である「わたし」の本性からのエールですね。
「わたし」はもうご都合主義であることを否定しません。
「わたし」が自分本位であることを認めます。
だって「わたし」のことは「わたし」が誰よりも愛してあげなくては、「わたし」はまた同じ
・
掛け替えの無い者に気付く時、はたまた掛け替えの無い者を失ってしまう瞬間というものはいつ何時
学習塾の跡地から「賀茂くん」を追いかけて
「忍野さん」に電話の内容を聞くように言われていたので【クチナワさん】が消えたことにあまり関心が無かったこともありますが、「賀茂くん」を北白蛇神社に連れて行くべきかを「神原さん」と相談していて気付きました。
普段は「わたし」が問い掛けなくても、「わたし」が何かを悩んでいるような時は決まって話しかけてくる【クチナワさん】です、それがまったく無いのです、そのことに気付いた瞬間「わたし」の胸に
その感情が何処から湧いたものなのか初めは分からなかったです、でもだんだんと…。
『クチナワさん・出てきてよ!』
「わたし」はお守りを握りしめて叫びます。
『勝手に居なくなるなんて
「神原さん」は「賀茂くん」を
『わたしは…1人じゃ何もできないよー、不安だよー』
【クチナワさん】は何も言ってくれません。
『勝手すぎるよ…、好きな時に現れて…、さよならも無いなんて…』
「わたし」は両手で胸を押さえて泣きました、不安も有りましたが怒りの気持ちの方が強かったです。
『千石ちゃん』
「わたし」の肩に「神原さん」の手が置かれました、
『大丈夫だぞ、千石ちゃんは1人ではない』
『…はい……』
『戻って着たのだろう、クチナワは千石ちゃんの心に』
『………はい』
「わたし」のこの焦燥と怒りは、今まで【クチナワさん】が受け持っていてくれた感情なのだと分かりました。
『わたしはこれから…、この感情をどうしたらいいんでしょう…』
不安です、自分勝手な理由で沸き上る怒りを持つということが、またその怒りを他者にぶつけてしまうかもしれないということが、たまらなく不安です。
『なあ千石ちゃん、いま君の心に戻った感情は悪いものばかりなのだろうか?』
『今のわたしは…、何も言わずに消えたクチナワさんを
『今の千石ちゃんは、怒っているというよりも
『悲しい…ですか…』
『うん、悲しいだ』
『不安ではなくて…悲しいですか…』
『不安も有るだろうが、悲しいのだと思うぞ』
『わたしは・クチナワさんが消えたことを悲しんでいる…』
『たぶん千石ちゃんはよりどころにしていたんだ、自分の中のもう一つの存在を、本当の千石ちゃんを理解してくれる唯一の相手として』
『………』
『私の
『悲しいことが分からない…』
『去年の千石ちゃんはなんていうかな…そう壁だ、千石ちゃんの周囲には人を寄せ付けない壁が張り巡らされていたんだ、意識的にしていたのかは分からないが、私を持ってしても千石ちゃんに近づくことが出来なかったのだから間違いない、こう見えても私は年下の女の子にはモテモテだからな』
『壁というのは分かります、わたしは必要以上に人と関わることを
『理解していたのだな・ならば話は早い、つまり以前の千石ちゃんは掛け替えのない者を作らなかった、それゆえ悲しいという感情が分からないのだ、掛け替えのないというのは取り替えが出来ないということ、どこにでも居るその他
『はい…、わたしは人にわたしのことを知られるのが恐かったから、みんな他人のままの方がいいと思ってました』
『その気持ちは今も同じかな?』
『いいえ、違います! 今は皆さんともっと仲良くなりたいです、わたしのことをもっといっぱい知って欲しいです』
『うん、私も千石ちゃんのことをもっともっと知りたいぞ、どんどん
『さすがにそこまでは…
『冗談だ、でも・私が中学生の時だが、私と戦場ヶ原先輩との関係はそれ位に打ち解けたものだったよ、私にとって戦場ヶ原先輩は何者にも替えることの出来ない、まさに掛け替えのない者だった、先輩と居る時間が幸福で、先輩のことを想う時間が楽しくて、毎日がとても
始めてみました、「神原さん」が
『悲しくて・苦しくて・辛かったんですか』
『うむ・あれは
『ねえ千石ちゃんクチナワについて話を戻すが、千石ちゃんの本音はどうだったんだい、クチナワと話していた時の千石ちゃんは生き生きしていた様にも見えたぞ』
生き生きしていた……。
『分かりません…、ただ…クチナワさんと話すのは楽でした、人と話すのが苦手なのにクチナワさんとは遠慮なく話せたと思います…、と言いますかクチナワさんは
胸が痛い……苦しい……。
『うん、よく分かったよ』
『わたし……』
『よしよし』
「神原さん」は優しく頭を
『楽しかった…、すごく…、すごく…、居なくなっちゃやだよー』
『そうだね、千石ちゃんにとって無くては成らない存在だったのだな』
【クチナワさん】は「わたし」にとって無くては成らない存在…。
『それに、クチナワは消えて無くなったのではないのだろう』
【クチナワさん】は消えた訳ではない…。
『千石ちゃんが感じているものは、今までには無かったものなのだろう』
いま感じているこの感情は…悲しい…。
『クチナワは、千石ちゃんにとって
『はい……、こんなに苦しいのに……、わたしには耐えられないです……』
『今まで耐えていたんだぞ千石ちゃんは、クチナワが引き受けたからといって千石ちゃんが感じていなかった訳ではない筈だ』
『くぅぅぅうううう……う・う・うぇっ・うぇっ・うええぇぇぇぇんー』
『うん、泣きたいだけ泣いていいぞ、私が一緒に居るからな』
泣き続ける「わたし」の頭を、「神原さん」は何時までも・何時までも…、優しく撫で続けてくれました。
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以上が、「わたし」千石撫子が掛け替えのない者を失い、また掛け替えのない「わたし」の心を取り戻すという、「わたし」個人の物語です。
自分本位に語らせていただきましたが、「わたし」を知ってもらうために「わたし」が初めてした努力です、どうかご理解とご了承のほど、よろしくお願いします。
あーいけない、「わたし」が本来話さなきゃならなかったのって昨夜の続きだった…、ごめんなさい・次話では必ずお伝えします、それでは皆様・本日も掛け替えのない1日をお過ごしください。
後日譚を書こうとしたら…、違う話になっちゃいましたね(_ _;)
次こそは後日譚らしきものを書くので、どうかよろしくお願いします。