「わたし」の意見では無いと思いますが、神原さんは本当に残念そうな顔をしています。
『では、しっかりとつかまっているのだぞ』
視線を「わたし」から前方へと移した神原さんは、片足を後方へと引きました。
『ドッゴンッ!!』
もの
ロケットスタートという言葉は知っています、初速から最高速までの時間がとても短いことを言うのだと思いますが、今「わたし」が味わってる感覚はまったくの別物です。
こんな表現が
今「わたし」達の通う七百一中学校の校門にトマホークが
危険をいち早く
『ひゃーーー……』
なんとも聞き苦しい悲鳴を上げてしまいました。
☆
『可愛い女の子に抱きしめられるというのは、中々に心地の好いものだったぞ』
神原さんは「わたし」を立たせるために、足を地面に着けました。
『離れがたいのは私も同じなのだが、到着した以上このままという訳にもいくまい』
離れようとしているのです、足の震えはあるものの立てないというほどではありません。
『大丈夫だよ、よしよし、もう怖くないから手を放しておくれ』
神原さんは「
『ち・違うんです、その・腕が
あまりの恐怖で力一杯にしがみ付いていた「わたし」の腕は、「わたし」の意志とは無関係に神原さんの首を離さなかったのです。
『ゆっくりとでよいのだぞ、慌てずにゆっくりと開いてゆくのだ、何も心配することはない、後はお姉さんに任せて力を抜いて、そう、その調子だ』
何故か
『人の家の前でー、なーにをしているのかなー』
『ゲボッ!』
殴られました。
右脇腹に、えぐるような鋭いフックが突き刺さりました。
『ちょっ・ちょっと・たんま、誤解だよ・ららちゃん』
よろめきながらも「わたし」は右手の平を突き出して「ららちゃん」の二撃目を制止します。
『だまらっしゃい、誤解もお
「ららちゃん」キャラがぶっ飛んでるよー、別の人のネタも使っちゃってるしー。
『やー月火ちゃん、阿良々木先輩はご在宅だろうか』
ブチ切れモードの「ららちゃん」に対して、神原さんは何事もないように、
『こんにちは駿河さん、お兄ちゃんは週末じゃないと帰って来ませんよ』
「わたし」への一撃など、遠い過去のことだったのではと思えるほど「ららちゃん」の応えも自然そのものでした。
『んん…、阿良々木先輩ともあろう者が、女子のピンチに姿を現さないとは…』
『
うーん、確かにそんな映像が目に浮かびます。