なでこ☆フォックス【狐物語】   作:TAINZ

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なでこ☆フォックス -8-

『ねーこよこよー、この問題が解らないのー、教えてくれないかしらー』

 

『お前の方が頭いいんだから、自分で解けよ』

 

『あら、お前だなんておかしいわ、何時もみたいに、ひ・た・ぎって呼んでちょうだい』

 

『そんなにくっつくなよ、字が書けない』

 

『嬉しいくせにー』

 

『今は講義の真っ最中ですよー、ひたぎさん』

 

『あらやだ、こよこよってば何時から世間体(せけんてい)を気にするようになったのかしら、まあいいわ、じゃあ教授(きゅうじゅ)の質問に対して『阿良々木暦は戦場ヶ原ひたぎを愛しています』と答えたら、ゆ・る・し・て・あ・げ・る、こよこよ」

 

くー…想像してしまいました、妄想に腹を立てるというのはどうかと思いますが、

 

『やっぱり、ツンデレじゃないとダメだよね』

 

いったい「わたし」は何が言いたいのでしょうか。

 

『そんなことは無いぞ、阿良々木先輩のストライクゾーンは地球規模(きぼ)(はるか)凌駕(りょうが)しているのだ、千石ちゃんは素のままでいれば何の問題もない』

 

神原さん、「わたし」の妄想を見ましたか?

 

『何を言っているのかな、なでこちゃんは小悪魔的女子として生きていくの、ツンデレキャラなんて微塵(みじん)も必要ないの、なでこちゃんに必要な物は悪戯(いたずら)心と計算高さだから』

 

それってどっちも「ららちゃん」のキャラだよねー、

 

『なるほど、千石ちゃんの純真無垢(じゅんしんむく)容姿(ようし)に、男を魅了(みりょう)する計算高さとちょっとした悪戯かー、私もその手の話には一家言持っているぞ、協力させてはもらえまいか』

 

『そんな、男の人をたぶらかすなんて、わたしにはで出来ないよー』

 

(たぶら)かすとはなかなか遣るではないか、私としたことが少々甘く見ていたようだ、まったく恥じ入るばかりだぞ、そう言えば千石ちゃんはブルマに上半身裸という悩殺(のうさつ)…』

 

『ダメー!』

 

「わたし」は全力で神原さんの口を(ふさ)ぎました、もちろん手でですよ。

 

『いまさら隠さなくてもいいのに、なでこちゃんは誰も居ない時を(ねら)って、お兄ちゃんを家に呼んだりしてたでしょー』

 

にんまりと微笑(ももえ)む「ららちゃん」です。

 

『わたひは・別にやまひいことなんて…』

 

『したよねー』

 

『したなー、まー私がさせたのだが』

 

卑怯(ひきょう)です、二人がかりで…。

 

 

阿良々木家にお邪魔しています。

 

今は週末にしか使われなくなった「暦さん」の部屋での女子会です、なんだかなー嬉しいよーな、申し訳ないよーな、複雑(ふくざつ)です。

 

『結局のところ、なでこちゃんは私との約束をすっぽかして、何処(どこ)で何をしていたのかなー』

 

浮かれている場合ではありませんでした、浮かれる?

 

『私が話しても良いかな』

 

神原さんが「わたし」を見て言います。

 

『あ・はい…』

 

校門からここに来るまでのことを、話してくれるのだろうと思いつつ、気の抜けた返事をしてしまいました。

 

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