FAIRY TAIL 天空に煌めく魔導の息吹 作:天狼レイン
はい、本格的に動き出しましたね、ニルヴァーナ編!!
さて、今回はウェンディとジェラールの話、レインと行動中のウェンディたちの話です!!
「大丈夫かな……、ルーシィさんとヒビキさん」
「まあ、任せておけばいいんじゃない?」
「二人……いや、三人にしとくか……。アイツらなら大丈夫だろう、何て言ったって自由気ままで暴れる坊な《
「ふふ、そうなんですか?」
「ああ、オレたちは先んじてあの光の場所に向かおう、ウェンディ、シャルル」
勝手に走り出して消えたナツ。突然消えたエルザを追いかけていたレインたちは、途中酔ったナツが襲われているところに出会す。
そして現れた六魔将軍のエンジェルの時にて、ヒビキやルーシィの願いでレインとウェンディ、シャルルはその場から去った。そんなルーシィたち心配するレインたちがいるのは高く高く、さらに遠くまで広がり続ける大空のなかである。
つまり、レインとウェンディ、それにシャルルは空を飛んでいた。ウェンディは当然飛ぶことのできるシャルルに掴んで連れて行って貰っているが、レインは自らの魔法で空を飛んでいた。
本人は攻撃重視の“動の天空の滅竜魔法”の魔法の質を変えて、足から微かに魔力と空気を変換してジェット噴射させているらしい。
それに関しては先程からシャルルが「アンタ、どうなってんの?」と何度も聞いてきている。ちなみにウェンディも驚いていたが……。
「お兄ちゃんはギルドのこと、好きなんですか?」
「まあ……な。確かに居心地はいいよ、それに何より誰もが楽しんで生きている。そんな活気が性分的に合っている気がするんだ」
「そうなんですか?」
「ああ。多分ウェンディも気に入るかもな、中々癖が強いけど」
「ふふ…」
「ホント……、アンタたちって仲良いのね」
少々羨ましげにそう呟くシャルル。レインとしては、実際に今の自分として一緒に過ごしていたわけではなかった。それでも自分の意識を強く前に押し出して、ほぼ自分自身として過ごしていた。だからこそ、ウェンディという存在がどんなに大切なものか……それに自分の大切なもう一人の存在たるあの少女に似ているかが分かるのだ。
「おやおや? シャルルは嫉妬してたりするのか?」
「そ、そんな訳ないでしょ!? 可笑しなこと言わないでよ、バカ!!」
「ふふ、ダメだよ、シャルル」
「はは、ウェンディもいい友人に恵まれたんじゃないのか?」
「あ……はい!!」
「時々ヒヤヒヤするけどね」
「しゃ、シャルル~!!」
「へえ~、それは気が合いそうだな、ウェンディの保護者的な存在として」
「そうかもしれないわね」
「も、もう……、お兄ちゃんもシャルルも止めてよぉ~」
こんな他愛もない会話がなんだか懐かしく感じる。それにとても心地よい。こんなに懐かしく思えるほど、自分は閉じ込められていたのかと思うと悲痛に感じる。
それでも今は構わない。これからこそは自分自身としていられるということが分かっているから。そう思いながら、気になっていたことを尋ねる。
「ウェンディ、聞かせてくれないか? 君にとって、ジェラールはどんな存在だったか」
「あ……」
「そう言えば、わたしも聞いたことなかったわ。ウェンディ、どんな人だったの?」
「えーっとね……」
「お兄ちゃんと天竜グランディーネが居なくなっちゃった時、わたしは路頭に迷ってたの」
――グランディーネ……、お兄ちゃん……どこをぉ……わたしを……置いていかないでよぉ……、ねぇ……グランディーネぇ……お兄ちゃあん……――
一人寂しく歩き続ける場所は、当時のウェンディの身長よりも高い草木が生え、ただ真っ直ぐ伸びている道以外は何もないようにも見えるほどだった。
生い茂った草木の間には時々、点々としている果物のある木や植物、高すぎる大きな何かの木がある。
それが逆に一人ぼっちになったウェンディの心を責め立て、気持ちがどんどんツラくなっていく。苦しくて……誰かにすがりたくて……でも、誰もいない。
そんな恐怖と寂しいという思いが募っていく。
「そんななかだった…。ジェラールと出会ったのは……」
――君は……?――
――うぅ……うわああああん……――
――うわぁっと…。どうしたんだい?――
――居なくなっちゃったぁ……居なくなっちゃったの……うぅ……――
「わたしは寂しくて、ただ泣きつくしか出来なかった……。それでもジェラールは、わたしを見捨てないで、ずっと側にいて一緒に居てくれた」
それからウェンディは青髪で顔に紋章がある少年、ジェラールと共に色々なところに転々としていた。一緒にいろんな所を旅していたのだ。
「とっても楽しかった。ジェラールと色々なところに旅をして。いろんな生き物や食べ物を食べたりして」
あるときには、深い深い森が生い茂るジャングルのなか。
あるときには、綺麗な湖がある河の
あるときには、険しくも見晴らしのいい渓谷がある大地。
全てが一人の時とは違って輝いているようにも見えていたほどだった。
「雨が降っていた時にも、ジェラールは……」
――待たせたかな?――
――ううん、おかえり、ジェラール――
――雨の日は苦手だけど……、こんなにいいこともあるよ――
そういってジェラールは自分の両手に抱えていた、たくさんの果物をウェンディに見せる。どれも熟していてツヤも良く、とても美味しそうだった。
――わあ……、どこで見つけたの?――
――気にしないでいいよ、さあ、食べよう、ウェンディ――
――うん!――
「一緒に寝たり、一緒にご飯を食べたりしたんだ」
「へえ、じゃあ、オレとしても大切なウェンディがお世話になったし、いつかお礼を言わせて欲しいかなぁ」
「それでね、とっても楽しかった。でも、ある日……」
隣を歩いてジェラールは驚きなからも後ろに急に振り向いて……
――アニマ!?――
とウェンディには分からないことを言った。それからだった。ジェラールがウェンディとの旅を中止して、一人で何処かにいくということを言い出したのは。
――嫌だよ、ジェラール――
――でも、危険なんだ、分かってくれ、ウェンディ――
――嫌ぁ……、行かないで、ジェラール……――
「でも、結局ジェラールはわたしを《
「そうだったのか……。ごめん、突然姿を消したりして……」
「ううん、寂しかったけど、大丈夫だった。ジェラールがいてくれたし……それに《化猫の宿》のみんなも……シャルルもいてくれたから」
「ウェンディ……」
「……ちょっと不甲斐ない兄貴でごめんな? 今回のことが終わったら……話すよ、居なくなった理由とグランディーネがどこに行ってしまったかを……」
それを聞いた途端、シャルルもウェンディも驚きを隠せなかった。今回、ウェンディがこの作戦に参加したのは居なくなった天竜グランディーネと兄であるレインの所在を誰かが知っていないかを聞くためだった。
その仮定で《妖精の尻尾》のメンバーである滅竜魔導士のナツがいると聞き、グランディーネのことを聞こうとしていた。
偶然レインもそのメンバーのなかにいたから見つかったと言うことでもあるが、ナツ本人も分かっていないように見えていた。
諦めかけていたというのに、まさか兄――のような存在――であるレインがそれを知っていることに驚いていたのだ。
てっきり自分と同じように目の前で居なくなってしまったのを探していたのかと思って。
「あ、アンタ…。それを知ってたの!?」
「ああ……正直、少し言いづらい内容だけどな。それでも……聞きたい? ウェンディ」
「あ……。………、後で聞かせてください、お兄ちゃん」
「ああ、分かった。――ってことはまず、六魔将軍たちを倒さないとな!!」
そう力強く宣言するレインは綺麗な夕焼けの光で輝いているように見えた。一緒にいた頃と再会した時の彼の銀色の髪色は今では淡い金色へと変わっていたが、それでもレインらしさには変わりはなかった。
金色に輝くその髪は夕焼けの光によって、さらに輝きを増しながらも力強さを伝えてくる。よくよく見れば、レインの金色の髪には一房だけ青い髪が混ざっていた。
それもウェンディと同じ――どこも同じような色合いの髪――だった。本当の兄妹のように。
そんなレインを見ていると、自然と信じたくなる気持ちに駆られるウェンディ。今も実感できる、目の前に信用し続けていられる大切な兄がいるという安心感を。
そんな時だった。突然の揺れが二人と一匹を襲う。激しく脈打つような揺れは徐々に強さと規模を大きくしていき、突然光の柱のように見えていた場所がさらに強く輝きながら、何かを出現させる。とてつもなく大きな建造物が次々と姿を現して行き、周りの地面すらをもひび割らせていく。
割れた地面からは触手のようにも見える脚のような何かがウネウネと動きながら、どんどん地面をひっくり返していく。
徐々にその全貌を顕にする“超反転魔法ニルヴァーナ”。その姿はまるで……
クラゲに見えた。うん、どうみてもクラゲでしかないとレインはこの時思ってしまった。6本の巨大な大足。その付け根は大きな円のように見え、そこには何かが建ち並んでいた。
以前調べていたときに、レインはこの“超反転魔法ニルヴァーナ”の全貌を知ることができた。内緒ではあるが、色々と
その後のことも知っているが、いまはそれどころではないと思ったレインは、ウェンディの手を握った。
「さて……。それじゃあ、行くとしようか、ウェンディ」
「あ、はい!!」
「そうね、急がないと行けなさそうだし」
「あ、なんならシャルルもその翼、解除してウェンディにしがみついて貰えるか?」
「なんでかしら?」
そう言いながらもシャルルはウェンディにガシッと捕まり、自身の魔法を解いた。その途端、すぐにレインはウェンディを“お姫様抱っこ”し直すとニヤリと笑って答える。
「――その方が君も疲れずに済むし、なにより速く着けるから」
そう呟いた途端、レインは空中を蹴り飛ばすかのように大きなギュンッ!という音を立てて、空中を滑るように滑走し始めた。両足からはジェット噴射の勢いがさらに強く増しているのかもしれないが、先程よりもとんでもないスピードが出ていた。
あまりの速さにウェンディの表情は凍りつき、シャルルでさえ悲鳴をあげた。
「ひやっほおおおおおおお!!!」
「いやあああああああああ!!!」
「な、なによこれええええええええ!!!」
なぜこんなにもレインがハイテンションなのかと言えば、本人曰く絶叫系アトラクションなどは大好物……ならぬ日常茶飯事化しているらしい。
そういや、レインはいつも天狼島に向かうときにはこれ以上の速度で海を渡っ……駆け抜けているようだ。本当の意味での化け物とはこういうヤツのことを言うのではないかと思える。
まあ、そんなことすら考えられずにウェンディはただ悲鳴をあげ、叫び続けるだけしかできなかった。同じくシャルルも同様の反応なのだが……。
「――っと……、到着だな。二人とも大丈夫か?」
腕に抱えたウェンディとそれにしがみついているシャルルの様子確認するためにレインは自分の腕のなかの二人を確認する。
「目が回りますぅ~~~」
「あ、アンタ……ねぇ、やり過ぎようぉ……」
どうやら完全に目を回してしまったらしい。少々やりすぎたなぁ……などと反省しつつも、レインはウェンディをちゃんと開放して立たせる。同様にシャルルも立たせた後、周りを確認した。見渡す限り、周りは何年前のものかすら推測が難しそうな廃墟が建ち並び、どれも損傷が激しかった。
昔の建物らしく、窓がありそうな所は全て穴が開き、それなりに建物にも傷なども多かった。何か大きな争いがあったのだろう。……いや、実際はあったのだが……。
それはともかく、完全に“ニルヴァーナ”は起動してしまったらしい。「これは、後始末が大変そうだなぁ」と人知れず思いながらもレインは個人的に作戦を立案していく。
これでも《妖精軍師》たるメイビスとずっといたのだ。作戦立案や実行力には自信もある。そう思い、次々に作戦を考えては有効か、無効かを判断し、区別していく。
そんななか……シャルルのとある声が耳に届いた。
「まさか……この方向って……」
「どうしたの、シャルル?」
「……まさか!! ウェンディ、この方向に見覚えはないか!?」
「え……? この方向は……まさか!?」
「ああ、オレは先んじていろんなギルドの所在地を調べていたから分かる。この方向は……《
はい、次回はVSコブラ戦に行こうかと思ってます。←もしかしたら2話で勝負つかせるかも。
まあ、そこら辺は気を付けたりとか頑張ります。評価で1が毎回ついてしまうのは
執筆スキル足りないせいですよね……。ああ、この悔しさをどうにか執筆に注ぎたいです。
あれありませんかね?マイ○ラのレベルをアイテムにする道具(笑)
あれで悔しさをレベルアイテムにしてガブガブ…っと(笑)
まあ、そんな夢があればなぁと思います。こんな作者を応援してくれている皆様に感謝です。
このたびお気に入り数が(少し前になってたけどね……)200を越えました!!
二ヶ月かからず200越えるのは初めてです!!すごく嬉しいです、評価をつけて頂けるよう
努力します!!あとUAも20000越えました、感想も9つ貰えました、ありがとうございます!!