FAIRY TAIL 天空に煌めく魔導の息吹 作:天狼レイン
資金が貯まったら月刊FAIRY TAILほしいな~。…まあ、一巻も買ってないんですがww
FAIRY TAIL ZERO読みたい、メイビスの活躍が気になる作者ですww
まあ、お気に入り度は某滅竜魔導士と同じくらい好きですね。はい、ロリコンじゃないです。
え?シスコン?そんなんでもないです、それに妹や姉いません。
ま、それはともかく本編をゆっくりしていってください。
フィオーレ王国 マグノリア ギルド《
「じぃー………」
依頼が張り付けてあるボードをひたすら眺めているのは、いつもの人ではなく、今日は何故かレインだった。現在S級魔導士の彼は本来ならS級依頼を受けれるはずが、この間の件を信じてもらえず、一週間近くはS級未満の依頼を受けろとのことだった。
そんでもって、なんか歯ごたえ…というか、とりあえず強いヤツが出る依頼を探しているのだが、まあ、中々に見つかる訳がないのは当然である。
レインの基準が高すぎる……というのもあるのだが、どっちかと言うと何時もの例のパーティー……つまり、ナツとルーシィー、グレイとエルザにハッピーの面白いような面白くないようなチームが結構な依頼を持っていっているからだ。
彼らの活躍は見守ってきただけあり、色々な場面を乗り越える姿を確認している。闇ギルドとの交戦や《
そんなレインだからこそ、静かに見守れたのだろう。……多分メイビスがそこにいたらキレていた可能性が少しだけ考えられた。
“家族を傷つける輩は許さない”という心情の持ち主のために一度暴走すると止まりそうにない気がしたからだ。まあ、レインも大概なのだが。
「……にしてもあまり面白そうなのないなぁ。これならギルドにある書物を読み漁るほうがいい気がするなぁ。……って許可くれるわけないか…」
そう自虐的に笑い、呟いたあと諦めて仕事になりそうな依頼を探す。どれも色々な種類に分類されてそうなものばかりだ。
“盗難”、“討伐”、“救援”、“お手伝い”など様々なものが依頼の大半だ。時折、評議院から直々にいらいされることや、自分たちの誰かが襲われたなどで敵勢力を撃滅するときもあるのだが、レインはあっちにいたときには無かった。
「……えーっと、どうみてもサルを討伐する依頼が2000J、泥棒の捕獲で2500J……あー、なんかやる気出ないものばかりかぁ…。こんなんなら他のギルドの知り合いとこ訪ねるって連絡すれば良かったなぁ。にしても……やっぱドラゴンの情報は無しか…」
依頼を見渡して気がついたのだが、やはり希少種とも言える存在が未確定なドラゴンの情報は全くいっていいほどに存在しない。レインを育てたドラゴンである天竜グランディーネがどうなったかは彼がこの目で見ていた。
目の前でヤツに魂を奪われ、咄嗟に何かしらのモノを使用した姿を。しかし、彼女の身体…つまり実態はそこで朽ちる前だった。
だからレインは……。そんな暗い過去を思い出しそうになって頭を振って雑念を振りほどく。
全く…まだ弱みが残っていたのかとため息がつきたくなる。
「さてと…。やっぱり依頼があんまりだなぁ…。行きたくは無いけど、《
そうブツブツと言っているところで、後ろからトントンと肩を叩かれる。ゆっくりと後ろを向いてみると、そこには眼鏡をかけた青い髪の少女がおり、多分レビィだと理解した。
「どうかした?」
「ううん、なんか暇そうだったから、一緒に魔導書が保管されている部屋に行かないかなって」
「…え?」
「いや、だから魔導書の…」
「あ、ありがとう…。暇すぎて家に戻ってしまおうかと考えてたから感謝感激だなぁ…」
「そ、そんな大袈裟な…。とりあえず、マスターにも許可貰ってくるね」
せっせとマスターのいるカウンターに向かっていくレビィの後ろ姿を見ながら、自分の持っていたメモ帳を取り出してメンバーの情報を書き記す。
さっき追加したレビィのページには“読書家”、“親切”と書き込み、メモ帳を静かにパタンと閉じる。これでまたメイビスに報告することが増えた。
そう思いながら、レビィが戻ってくるまで待っていると、カウンターの方から戻ってきたレビィを見かけ、笑顔なのを確認して肩の力を抜く。
「どうだった?」
「マスターが「余計なことをしないなら良い」だって。ナツじゃないから、暴れないよね?」
「はは、それは心配なく。ハイテンションすぎる火の玉と一緒は心外だし」
「それじゃ、行こっか」
レビィに先導されながら書物庫へと移動するレイン。他のメンバー――のうちのレインを警戒している者たち――から視線が少し痛い気がするが、一応サラリと流しておくことにした。
そういえば、この少女、レビィは確かギルド内でパーティーのリーダーを務めているはずだ。
確か…シャドウギアというパーティーでガジルに手酷くやられたらしいが、どうやら怪我は重いものではなかったらしい。
まだ痛むなら少し程度だけ回復魔法を使えるのだが、解毒だけは何故か出来なかった。まあ、そっちは妹分であるあの子にお任せするべきだろう。
まあ…今も元気にやっているのだろうか?元気ならば、問題はないのだが…。
そう思いながら、レインたちは書物庫に入り、ドアを静かに閉める。個人的に言えば、書物庫は古くさく薄暗いイメージがあったが、対して薄暗いわけでもなく、結構片付いており、使い勝手が良さそうだった。
本棚に納められているのは魔導書だけではなく、何かの写真が詰まったモノや請求書を纏めたファイルホルダーなどが入れられていた。
多分ナツとかが起こした損害賠償の請求書だろう…。マカロフさんはどうやら、かなりお疲れのようだと思える。
そう思っているとレビィがこっちを見ており、気になったので尋ねてみる。
「ん? どうかした? 変なものつけてる?」
「気になってたんだけど、レインの魔法ってどういうものなの?」
「あー、そういや誰にも見せてなかったかなぁ。それじゃ、見てて」
軽く指先に魔力を少しだけ集め、風を巻き起こし、空気で出来た球体を作り出す。一応威力は押さえているが、触れた途端にドカンはなるようなレベルである。
「へえー、なんの魔法なの?」
「天空の滅竜魔法」
「え……?」
「いやだから、天空の滅竜魔法だけど?」
「あー、ナツとガジル同様に滅竜魔導士なんだ。他にも魔法あるの?」
「うん、まあね。基本的にはさっきの魔法使うけど、いつもは刀剣で戦ってるし」
「どんな刀剣なの?」
次々に質問が飛んでくるが、まあ前のギルドではなかったことだし、それに興味を抱いてくれているなら好都合だろう。そう思い、空気を手の周りに集め、その空気で壁がそこにあるかのように叩く真似をしてみる。
レビィはその行動の意味が理解できなかったが、突然空間にヒビが入り、亀裂が入ったので驚く。レインはそのまま手を割れ目に突っ込んでから何かを掴んで引きずり出す。
出てきた刀剣は白銀に輝いており、キラキラとした竜の鱗で構成されていた。まるで大理石から削り出したような華麗で美しい武器だ。
そう思いながら見とれていると、レインは武器を軽々と持ったあとに一言だけ「縮め」と唱え、武器を鍵のように小さくする。
「わぁー、ねえねえ。なんの素材で出来ているの?」
「これはドラゴンの鱗と牙で出来ているんだ…。ボクを育ててくれたドラゴンの身体で」
「え……?」
レインは少し寂しそうな顔で武器のことを教える。
「ボクもナツやガジル同様にドラゴンに育てられたんだ。ドラゴンの名前は天竜グランディーネ。回復魔法や幽霊や魂を呼び起こす魔法、空気を自在に操る天空の魔法を使うドラゴンなんだ。ボクに関してはナツたちと違って、もう一人同じ天空の滅竜魔導士もいるんだ。女の子なんだけどね。まあ、それはともかく死んじゃったからさ、彼女の遺言通りに武器を作成したって訳かな」
「………」
「別に君が気にすることじゃないよ。それにスゴく便利なんだ、この武器。ボクの魔力に反応して巨大化したり、収縮したりできるし」
「え、えーっと。最大でどれくらいの大きさになるの?」
「マグノリア大聖堂の全長くらいまで巨大化するけど?」
「え……? ええええええ!!!」
あまりのことに驚くレビィだったが、言った本人であるレインは「あれ? そんなに驚くこと?」と言わんばかりの表情をしていた。
兎に角、レビィが驚きすぎているので落ち着かせたあとに話をもう一度始める。
「ま、まあ…そんな感じかな。ちなみに刀剣ばっかり使ってたせいで《天空の刀剣》とか言う異名ついちゃったけどね」
「それでエルザがワクワクしてたんだね」
「なにそれ、怖い。気を付けておかないと斬りかかって来そうで怖い」
「大丈夫、エルザはそんなに非常識じゃないよ。非常識に近いのはナツなんだけどね…」
「うん、それには同意。思わず投げ飛ばしたから…」
見た目で言えば、レビィとは対して歳が離れていなさそうなレインだが、実年齢は本人もよく思い出せない。それに秘密は沢山抱えている。
まあ、まだ話すに値できないので隠して入るが、多分ここなら何時か話すときが来るだろう。
「レビィの魔法はなんのやつなの?」
「わたしのは
「………あ、良いこと思い付いた」
「え? どうかしたの?」
「実はボク、気を抜いて深呼吸とかすると酸素を大方吸っちゃうんだよね。その時にギルド内で空気増やしてくれないかな?」
「あー、そういうことね。分かった、任せておいて」
「ふぅ…これで怒られないで済む。あ、そうだ。ところで“失われた魔法”……つまり、“ロストマジック”って知ってる?」
「“失われた魔法”……“ロストマジック”? ごめん、聞いたことないや」
「あー、やっぱり? あとでマカロフさんに尋ねてみよ。なんか面白そうな魔導書ないかなぁ…。……そういえば、《
レインがそう尋ねると、梯子を使って上の方の魔導書を見ているレビィが答える。
「うん、ちなみにミラさんやエルフマンが使ってるよ。そういえば、ミラさんは元S級魔導士だって」
「聞いたことある、《魔人》だったかな…。ダメだ、今の様子からじゃ想像できないよ…」
「ですよねー。わたしも昔のミラさんと今のミラさんとじゃ、似ても似付かないと思うなぁー。……っと、確かこれは《
《
時には特殊な魔法の魔導書を発見し、誰かに授けることも可能らしい。――と言っても、レインも見たことがないし、自分には需要無さそうな気がして詮索はしなかった魔法だった。
「そういえば、《星霊魔法》ってあったけど、あれは一体?」
「あ、ルーちゃんが使ってた魔法ね。あれは所持している鍵を使って星霊を呼び出す魔法で、いわゆる使い魔みたいなのに近いかなぁ。金色に輝いているのが黄道十二門の鍵で、銀色は市販で売ってる鍵。もちろん、黄道十二門は希少だし、銀色の鍵よりも強いんだよ。例えば、ルーちゃんが持っている黄道十二門の鍵は《処女宮》、《獅子宮》、《金牛宮》、《宝瓶宮》、《巨蟹宮》の5本だよ」
「へえー、結構持ってるんだなぁ。希少なはずだと聞いたんだけど…」
「なんだか、ルーちゃんのお母さんが星霊魔導士だったらしくて、最初から2、3本持ってたみたい」
「なるほどね。――っとメモしとかないと…」
すぐさまポケットからメモ帳とペンを取りだし、書き記していくレインの姿を見てレビィは首をかしげる。なぜメモをするのかというよりは何のためにメモするのかが気になっている。
もしかすると、先日の話は本当なのかもしれないと思いながら試しに尋ねてみる。
「ねえ、本当に初代ギルドマスターのメイビス・ヴァーミリオンに会ったの?」
「ん? そうだけど? なんか変かな?」
「えっとね…初代様は亡くなってるって聞いたのに不思議だなぁって」
「だってメイビス、幽霊になってもこの世でエンジョイしてるし」
「ゆ、幽霊!?」
「《
「う、う~ん? なんか信じられるような信じられないような…」
「気になるんだったらS級昇格試験に出られるようにしたら? それだったら天狼島に行けるだろうし」
「あ、うん。ところでレインはいつS級になったの?」
確かに気になることだ。レインがS級などになれば、絶対に情報が出回るはずなのに聞いた覚えがない。そう思って尋ねてみる…。
「五年前」
「え……?」
「いやだから、ドラゴン消えてから二年後にS級昇格したんだよ。あれ? おっかしいなぁ…聞いたことない?」
「あ、あのさぁ…。レインって15歳以下じゃないの?」
「知らない、覚えてないしさ。もしかしたら80歳越えてたりして…(笑)」
「ええええ!!!」
驚きのあまりに姿勢を崩したレビィが、ぐらつく梯子を必死に押さえるも、転落するのが目に見えたレインは空気を一ヶ所に集め、倒れる梯子を空中で止め、落下していくレビィを両手でキャッチする。――しかし、キャッチした形は所謂お姫様抱っこであった。
「あ、ありがとう…」
「どういたしまして。怪我はない?」
「う、うん…」
顔を赤くしながらもレビィはお礼を伝え終わると、二人は魔導書を片付けて書物庫から出ていったのだった…。
少々ジェットとドロイが怨めしそうな顔をしていたので無視し泣いて行けないハメになったが…。
…ヤバイな。レビィがヒロイン候補に躍り出ようとしていることに気がついた。
なんかゴメンナサイ、レビィファンの方々。謝罪をここに申し上げますm(__)m
さて、そろそろ《楽園の塔》ですかねー。まあ、ゆっくり徐々に進んでいきまショー。
では、次回もゆっくりしていってくださいなー。