FAIRY TAIL 天空に煌めく魔導の息吹 作:天狼レイン
ホントにスミマセン、とりあえずゴメンナサイ。前回の最後の方で確か…楽園の塔が
なんしゃらこうちゃらといってた気がするんで謝罪させてください。とりあえずですね、
“あれは嘘だ”。……あの、殺意に満ち充ち足りた眼で睨まないでくれません?一応、作者
は豆腐メンタルなんですよ?《星杯》のほうで☆1が3つもあったときなんか眼が死んで
しまいそうだったんですからね?一応苦手な人はバック系統のボタンを連打してください
って書いた気がするんだかけどなぁ…。そうそう、壊れるまでねww気がついたら戻って
いるはずだからと書いた気がする。まあ、それはともかく《バトル・オブ・フェアリーテイ
ル》前のことを書きましたので、ごゆっくり♪
片割れの天竜は想いを浮かべ、それを思い出さん
フィオーレ王国 マグノリア 収穫祭当日の明け方にて 天狼島
マグノリアにて例年行われる一大イベントである《収穫祭》が行われる予定の本日。そんな大事とも言える日にレインはいつも通りに天狼島に来ていた。
それもいつもの様に明るい時間ではなく、まだまだ薄暗い夜明け前の時間……、言ってしまえば、星々が夜の帳を照らし、幻想的な世界が広がっているこの時間にだ。
そんな時間にレインは、天狼島に住み着いていると言ってもいい彼女、《
そして大した話でもない、のんびりとした話を投げ掛けていた。
「星が綺麗だよね、メイビス」
『ええ、本当に綺麗です。そういえば、今日マグノリアで面白そうなお祭りがあるんですよね? レインさん』
この時点でボクは嫌な予感が少ししていたが、まあ、ごねられると面倒なので聞いておくことにした。
「え……あ、うん。《マグノリア収穫祭》のこと?」
『そう、それです! それでですねー。お願いがあり……』
「却下です」
『即答!? うぅ、まだ言ってもないのにぃー』
レインが即答のも無理はない。何故なら……と言う前に彼女はすでに死んでしまった人間の身である。それもすでに幽霊……というか思念体そのものだ。
それをいくら見えないとは言え、マグノリアの街に連れ歩いたり、食事を売っている店の前を通ろう物なら、彼女……つまり、メイビスはヨダレを垂らしながら、「おいしそうですね…」的な感じで店の前や後ろ、果ては店員さんのすぐそばに張り付いて離れないだろう。
それにいくら幽霊とは言え、視線は途方もなく感じる。正直言えば、店員さんはずっと誰かもしれぬ……いや……どこから注がれているのもさえ分からないような視線をずっと向けられてしまうハメになるのだ。
多分それでは集中力さえも切れてしまい、商売にもならないだろうと思ったのだ、レインは。
「とりあえず、メイビスも一応立場をしっかりと考えてね? 君は幽霊だし、それに君の姿は《
『そうですねー。よし、ここは一つ。今のギルドマスターに“喝”を……』
「とりあえず“喝”は入れさせないし、メイビスがマスターやっているときも色々とハチャメチャだったよ。……ホント、見ているコッチがヒヤヒヤしてたよ。今よりは損害は少なそうだったけどね」
『べ、別にこ、壊してなんか…』
「はいはい、賠償金の何割かを支払ったの誰だっけ?」
『ゴメンナサイ……――ってわたしが遊ばれてる!? うわぁーん、またやられたましたぁー』
「少しは落ち着いたらどう? メイビスは。
レインが少し深刻さを醸し出しながら、メイビスに軽く尋ねてみる。確かにメイビスがここまでして思念体、幽霊として現存しているのは何か理由があるのは当然であり、必然だ。
大抵死んだ者は成仏などという終わりを迎えると言うのは天竜グランディーネからも聞いている。そして…“彼”だって
現在その“彼”は消息が不明、生死不明とされているが、まあ、彼のことだ。どこかで眠っているに違いなかった。ボクには分かる……、理由は言えない。でも、分かっている。
それがレインの中では常に渦巻いている。それも
『やはり貴方はそちらに回ってしまいますか…。残念ですが、それも一つですね。いざとなったら貴方が彼らを試してあげてください。これから先の魔法……いえ、魔導がどう揺れ動き、どう導かれていくのか…。そして…あの“堕ちた竜”と“彼”の行く先を、わたしも見守るつもりです』
「ですね……。――っと言っても…」
何か言葉を続ける前にレインはメイビスの頭の上に手を乗せてポンポンと軽く叩く。それも痛みなんか感じない程度……いわゆる、乗せられているという感覚だ。
それを何回か繰り返して、メイビスの顔をチラリと見る。うん、予想通りの膨れた顔、少し怒ってるっぽい幼げな顔。やっぱりメイビスらしい、元気さがある顔だった。
『わたしを子供扱いしないでくださいよ…。これでもちゃんとした…』
「う~ん? ボクから見えても今の幽霊のメイビスは小さい子供にしか見えないと思う。まあ、ボクもそうなんだけどね」
『相変わらずな人ですね。あ、そうです! わたしの頭を無断で叩いたので連れてってください♪』
「よし、却下。ボク以外は触れないような状況なのに……――っというよりもメイビスは食べ物も今のままだと食べられないよね? 行ってもヨダレ垂らして悔しい思いをするだけだよ?」
『うぅ……悔しいです。――ってレインさんが“あれ”を使えば出来るじゃないですか!? ……むぅ、どうせ使ってくれないんですよね…わたしはお留守番…なんですよね…』
なんか急にテンションをすこーしずつ下げてくるメイビスのいじけっぷりにため息しか出ないレイン。これ以上“却下”とかしたら泣いてしまいそうな気がしてきた。……こう言うときに限ってメイビスはズルい。そう思うようになったのも、やはり四年前の話だ。
S級魔導士になってから一年後のある日のことだ。何十年も前に……と言っても、記憶があやふやになったせいで思い出せないが、メイビスが死んでしまってからは暇で暇で仕方がなかった。言ってしまえば、あれだ。“強いやつとかいないかなぁ~、暇潰しになるようなやつがいないかなぁ~”的な、いわゆる生きた心地がしない状態だった。
そんなある日のことだ、いつも通りに依頼を終わらせたあと…ギルドにも所属せずに依頼を評議院を通じて受けていたレインは、天狼島の方向をずっと眺めていた。
そういえば彼女と出会ったのもあの島が最初だ。“彼”がメイビスたちに教えていた魔法……はともかく、才覚がすでに発揮されようとしていたメイビスに興味を抱いたボクは、彼女に近づいた。初めて話したときは結構言葉巧みに振り回されたのを覚えている。
それから何年か経ったある日にメイビスはギルドを建てた。今マグノリアで名を轟かせる……いや……フィオーレ最強とも謳われるギルドとなった《
最初は興味が薄かったが、時々起きるトラブルやイベントには心惹かれ、胸が踊った。血が流れていなかったような心臓に血液が流れ込んで息を吹き返したかのようにだ。
だからレインにとっては、とんでもないくらいに素晴らしい刺激だったのだ。だけど、やはり寿命や病気、または何かを守るために死ぬ……それは人間であるからこその必然だった。
そんな時だった。天狼島のほうから懐かしい響き――というよりは誰かの囁き――が聞こえたのは。久しぶりに興味が出たために水面を平行に飛び、まるで空中を飛ぶように魔法で滑空したレインは、すぐさま天狼島に到着した。
当初は何故か張られていた結界も何故か通り抜けることができ、声を頼りに進んだ。そして見たのである。探しても見つからなかったメイビスの墓と、メイビスらしき女の子の幽霊を。
メイビスとの付き合いとも言える毎日と盟約はここで結ばれた……そう言っても過言ではない。人間にしては長すぎる付き合いだが、まあ、これぐらいしないとメイビスを遊んでやることは不可能だと悟ったし、いい刺激が甦った。
だから大体メイビスの慰め方も理解している。だからこう言うときは必ず……。
「はいはい、分かった分かった。とりあえず、あっちで食事とか買ってきておいて即座にこっちで今日みたいな静かな夜で一緒に食べたら満足なのか?」
『おおー! レインさんって気が利きますね♪』
「うわ、なんだこれ。すごいテンションの切り替えの速さ。うん、負けた、勝てる気がしない。(もちろん、テンションの切り替えで)」
内心で少々バカにすることを思い浮かべたが、まあメイビスのことだ。相手の顔を見て大抵のことは理解しているだろう。場の変化と敵の強さ、あらゆる情報を纏め上げ、ほぼ完璧とも言える指令を出す。それが彼女、メイビス・ヴァーミリオンの真骨頂だ。
まるでそれの反動とも言える、このワガママというか幼さというか……、それを宥めたり、相手したりしているボクはメイビスの保護者にしか見えないんじゃないかと思ってきた。
……と言っても、“盟約”を結んだボクはメイビスにとっての星霊と言っても過言じゃない気がする。それの代償で手にした“妖精三大魔法”は全て未使用のままなのだが。
「さて、メイビス。ウォーロッドとは連絡つけた方がいいかい?」
『う~ん? 彼のことですから多分知ってそうですね。今頃砂漠地帯に木の苗を植える趣味を楽しんでいるんじゃないでしょうかー』
「あり得そうな気がするなぁ。ウォーロッドをこの間遠目に見たけど、顔なんか木その物になってたと思うよ?」
『ふふ、ウォーロッドが木……れ、レインさん…それ以上は、ふふ…』
「幽霊が何を言うか………」
本当にメイビスが生きてた時代の魔導士たちはどれもこれも人間離れというか……人間を止めているヤツばかりというか……本当になんと言えばいいのかがさっぱりだ。
そう思って自分のことを考えてみる。一番人間離れと言えば、自分の方かもしれない。幽霊でもないというのに若すぎる姿、それなのに次元が違うような実力を隠したままで圧倒できる力。
まるで“
白銀の首筋まで流れる髪は月夜に照らされ、湖のような綺麗さと儚さを感じさせ、薄い蒼が混ざった緑色の瞳はメイビスの瞳と全く変わった感じはない。
いっそのこと、髪をメイビスと同じような金髪を薄めた髪色にすれば、兄妹のように勘違いされそうなぐらいだ。
そんなレインの秘密は“盟約”の以前、メイビスと最後に会った時に話してある。数少ない悪友とも言える親友であり、互いに訳ありの存在は多分“彼”を抜けば、メイビスただ一人だろう。
それに人を言葉巧みに振り回すことが出来るようになったのも、メイビスと共にいる時間が増えたからの影響以外に予想がつかない。
「……やっぱり、メイビスに影響されてる気がしてきたなぁ…」
『影響ではないですよ、あれです。共鳴ですよ、共鳴♪』
「それつまり、ボクがメイビスと同じ子供のような幼さを兼ね備えているってことかな…。だったら少し落ち込む…」
『え……、子供とは言ってませんよ? “似た者同士”ってやつです♪』
「…あー、涙出てきた。ティッシュあったかなぁ、ティッシュ」
後ろを向いたレインの目元から煌めくのは透き通るほどの透明な液体。――そう、涙だ。メイビスはそれを見た途端に大慌てになった。咄嗟にメイビスは謝罪をレインへと…
『あわわわ、少しやりすぎました、ゴメンナサイ、レインさ…』
「泣いてませんけど? 今使ったの目薬です、結構眼を使ったので」
したところでレインが目薬使っていたことを証す。つまりメイビスは勘違い……というよりは嵌められたのだ。レインの低レベルながらタイミングが良すぎる狡猾な罠に。
よくあることだが、涙代わりに目薬を使うという案は王道とも言えるし、初歩的な嘘である。
初歩的な嘘にかかったメイビスは油断をしすぎている。それをたっぷりと味わうことになったのだ、彼女は。……となれば、ここからは嵌め合いにしかならない。
こういう時のメイビスがやりそうなこと…、つまりそれは……。
『うぐ……ぐすっ……』
「(またこれか…。多分罠だと思うけど、メイビスの泣きって嘘か本当か見分けられないから困る…)」
そんな愚痴を内心で溢しながらメイビスに声を試しにかけてみることにした。
「メイビス、泣いてる?」
『ぐすっ……泣いてなんか……泣いてなんかいません……汗が目に入ったんですぅ…』
「(あれ? 幽霊って汗なんかかくの? ダメだ、このパターンはメイビスに勝てる気がしない。はあ、大人しく罠に填まるか…)ごめんってメイビス、悪かったよ、騙したりなんかしてさ」
『……本当ですか?』
「ま、まあ……うん」
『それじゃあ、決まりですね♪これからマグノリアに連れていってください♪』
「へ……?」
『あれ? 違いましたっけ?』
「うん、違う。食事は買ってきて一緒に食べようとは言ったよ? 連れていくとは言ってないです。それにこれ以上マカロフさんに怒られるの面倒なんですよ?」
『……三代目にはわたしが話をつけます』
「いや、ダメだから。絶対にダメだから。あまりのショックでマカロフさんが逝っちゃう気がするからダメ。諦めて、メイビス」
『うぐ……ぐすっ……』
「あ……(やってしまった…。またスタートライン…)」
気づいたときには“時既に遅く”いつも通りにメイビスの無自覚ながら狡猾な罠にまんまと嵌まったレインだった…。
ちなみにこのあと、レインはメイビスをなんとか説得し、食事を買ってくることにするのに朝方までかかったという…。
はい、今回もメイビス回ですねwwいやー、レインの過去を出すときには確実にメイビス
がジャッジャーンって感じです。作者がメイビス好きなこともあるんですが、やはり
オリジナルキャラの設定上、今回の話はほんの小さな過去に過ぎませんよ?お楽しみは、
これからです。レッツ、ショウタイム!←スイマセン、SAOネタパクりました、スイマセン。
川原礫さんやその他の方々スイマセンでした…!って壮大すぎましたねww
いやー、最近塾がツラいですね。これ投稿してる頃は多分あれです、塾でヒーヒー
言ってますよ、きっとおそらく。約半日を束縛されるのはイタイデスヨネー。
夏休みはエンジョイできましたか?作者は涙目で過ごしましたね、恐ろしい時期が
過ぎた…と思っても受験は痛いなぁー。まあ、ゆっくりイキマショー。
では、次回もご期待出来ればお願いしますね♪