FAIRY TAIL 天空に煌めく魔導の息吹 作:天狼レイン
正月には色々とありましてね。塾でひたすら勉強させられたり、年玉で買った二機目の
ゲーム用VITAに一機目のデータを移し変え失敗で全部データ消えたりと(涙)
お陰でフルコンプ(トロフィー100%)してたゲーム4、5つほどのデータと労力が無に
帰しました(泣き笑い) マジでソニーさんの鬼畜さ半端ねぇ(笑)
メモリーカード入れ替えでいいじゃないですか、別にィィィ……。
細かい設定多すぎて訳が分からんよ、ホント。――と言う訳で血眼(ガチの血眼)で
作者大好き“英雄伝説”シリーズのトロフィー100%を日々励んでいました。
まあ、結果投稿が全くなかった訳です。ホント、スミマセン。次回から外伝編に突入
する予定なのでお楽しみください。それと投稿が週一になったりする日があったり
しますのでご了承を。それでは久しぶりの投稿です。どうぞ
P.S.
駄文要素9割でお届けします(キリッ
甘ったるい文章ですが、何卒ご理解を。投稿が空くと執筆が下手になりそうです。
まあ、実際下手くそなんですが(笑)
正月の餅といったら醤油焼き餅。異論は承ります。
「またそんなこと言ってるのか? オレは絶対にそれは手にしない、そう言ったぞ、昨日も」
反論の声を上げたのは、小さな身体でありながら自我がしっかりとしている銀髪の少年。彼の瞳には輝きは無いが、暗さも無い。
だが、彼の瞳に映るのは焔。自らの親を焼き滅ぼしたドラゴンの放った焔。その光景が眼から離れない。離してくれない。
眠れば、いつもその光景が夢として現れ、彼を眠りには付かせようとしない。憎しみに満ちた瞳ながら、彼の信念は決して揺るがない。
「オレは絶対に相手を殺す魔法は要らない。それも殲滅を重視しているお前の魔法なんか、絶対に必要としてはいない」
『ほう……? 汝は相変わらず
「何度も言わせるな。オレはそんなものを必要としていない。オレは誰かを守る力が欲しい、ただそれだけだ。お前もオレを拾うという建前でオレを本当の
銀髪の少年の鋭い返しに目の前に佇む巨大な存在――ドラゴンは鼻で笑う。
『フンッ、よく分かってるのォ、汝は。我は盟友イグニールの望む“人と竜が共存する世界”が見たい。ただそれだけを望む。――しかし、もうひとつ望むとすれば……』
視線を少年から反らすドラゴン。その竜の身体には様々な人工的な武器が幾つも同化していた。人々が恐れの対象である竜を迎撃するために創造し――結果的に意味を成さないと知って捨て去り、忘れ去った技術の産物。
その技術の産物の名を――滅竜兵装。
その滅竜兵装が何故かドラゴンの身体には同化されていた。端から見れば、身体に兵器が刺さっているような状況に眼を疑うが、当のドラゴンは気にすらしていない。
隻眼のドラゴンは向こう側に広がる青空を見ていた。その青空には同じようにドラゴンが飛び交っている。
『我は生まれつき寿命は短い。普通のドラゴンよりあっという間の命だ。それ故、先代の我も命を枯らす寸前に我を生んだ。冥府を管理する我らの宿命故に次を紡ぐまで死ぬ訳にはいかぬ。それは理解しておろう、汝も。だからこそ、敵対勢力である奴らを殲滅せねばならぬ。我が一族の運命を紡ぐためにな』
「……るかよ……」
『何か申すならば、キチンと話せ、
レイン――そう呼ばれた少年はそのドラゴンを睨んだ。顔を上げ、声を大にして叫ぶ。
「知るか、そんなモンッ!! オレには関係ないだろうがッ!!! 子孫を遺すだと……? それがオレになんの関係があるんだ!! オレにそのための礎となれって言いたいのか!! 竜殺しの力を得て、全てを――敵対するドラゴンを殲滅するだけの道具になれって言いたいのか!!」
『……そうだ。汝のことを覚えている存在はもう居ない。大切な家族もいないのであろう? ――ならば、汝に残されたものは何一つ無かろう』
脳裏に映る灼熱地獄。村は焼かれ、人々は――家族は滅ぼされた。あの光景がまた蘇る。焔の嵐に呑まれる刹那、自らの妹が告げた言葉も。
――お兄ちゃん……生きて……。…二度と…悲しまないで……。
「……ぐっ…。確かにそうだ。――だがな、オレは家族のために生きなきゃならないんだ!! お前の勝手な願い、望み、企み。オレには一切合切関係ないだろうがッ!! なんでお前の手のひらで踊らなきゃならないんだ!!」
『……フンッ、ならここで死ぬか? 汝よ。ここで終わりを選ぶか?』
「……ああ、やってみろよ。オレを殺せよ、殺せばお前の――お前たちの計画は全部スタートからだ」
『汝は愚かだな。我以外にも盟友たちは既に自らの選んだ存在がいる。汝と変わらぬ齢の者たちがな』
「……卑怯者が……!!!」
吐き捨てるように愚痴ったレイン。だが、ドラゴンは容赦なく彼の上に自らの脚を下ろそうと構える。
『それではさらばだ。死する運命の者よ、冥府へ招待しよう』
勢いよく下ろされる強靭な脚。彼は舌打ちを溢し、噛み締めた口許から血を垂らす。迫ってくる脚が走馬灯のようにゆっくりと見える。
ゆっくりと迫り……、その脚は地面に降り下ろされた。少年のいた場所はすでにドラゴンの脚がある場所となった。
――だが、その刹那。ドラゴンの胴に一閃の光が迸り、血の華が青空に輝いた。
――◆――◇――
「………また夢か。――というより、誰の記憶だよ。ドラゴンとオレ……か? いや、同じ名前の人間はいるだろうし関係ないか……」
ゆっくりと身体を起こし、レインは頭を押さえた。頭痛も微かにするが、それほど気になる訳ではない。気にするほどの痛みでもない。
最悪、ウェンディに治癒魔法をかけてもらうこともできるし、魔力を多く使用するが、《
「……ところで、さっきから身体に何かが寄りかかってると思ったら、やっぱりな」
仄かに感じる優しい温もり。それを確かめるように起き上がった自分の身体からずれ落ちかかっている少女を見て苦笑する。
藍色の長髪を持つ少女――ウェンディ。
少し顔にも傷があるが、すぐに完治しそうなほどに彼女の傷は浅い。疲れていたのか、スヤスヤと眠っている。彼女はギルドの中で数少ない回復が使える魔導士だ。
そのため、仲間たちの傷も治癒魔法で治していたのだろう。いくらこの島がギルドの者に対して大いなる加護や魔力回復促進効果があるとは言え、使いすぎたのだろう。
「(まったく……。少しは自分のことも考えてくれてもいいのにな)」
「……んっ………んぅ………お兄…ちゃん………大丈夫……?」
優しい手つきで彼女の頭を撫でると、小さな寝言が漏れた。夢の中でも心配してくれているのかと思うと心配をかけないようにしないとなという気持ちが込み上げる。
――本当に優しいな、君は。
微かに微笑む自分に気がつかないまま、彼はウェンディの頭を撫で続けた。何故か撫でていると自分も落ち着く気がする。不思議な感覚に興味が湧くが、ここで考え続けるのも如何なものかと思い、今は休むことを選ぶ。
「……滅竜兵装か。竜王祭以前の古代兵器……気になるな、少し」
夢に出てきた言葉。何故か違和感のないそれに疑問符が頭に浮かぶ。それに加え、あの隻眼のドラゴン。何故か
「(何処かでオレはそのドラゴンと会ったことがあるのか? それに本当の滅竜魔導士? 竜殺しを目的とする真の意味での滅竜魔導士? なんのことかさっぱりだな、調べるか)」
ギルドに帰還してからも色々と調べる必要があるということに苦笑いしか出来ないが、それでも自分の記憶を取り戻すためだと納得させる。
――プニッ
そんな中、無意識で動かしていた両手が摘まんでいたものに意識が向いた。ゆっくりと視線をずらし自分の手がある方を見る。
「柔らかいな、やっぱり」
自らが摘まんでいたものを見て染々と呟く。摘まんでいたものの正体はウェンディの頬っぺたなのだが、一次試験の時に思った通り柔らかかった。
気がつけば触っていたために中々手を離せない。癖になる柔らかさ。病み付きとはこういうことかと思うレインだったが……
「……んぅ……あ…れ……? …お兄…ちゃん……?」
「あ……」
声が漏れた先を見ると朧気な意識でこちらを見る少女の視線とぶつかる。パチパチと目を開けたり閉じたりを繰り返すウェンディ。
しかし、何をされていたのかを理解すると同時に茹でられた海鮮物のように顔を真っ赤にし、羞恥の混ざった表情で勢いよく飛び退いた。
「おおおお兄ちゃん!? め、目が覚めたの……?」
「あ、うん。さっき起きたところ。えーっと……」
自らの両手をジーっと見つめ、試しに開いたり閉じたりする。ボーッとそれを見てから、真っ赤な顔のウェンディを見て率直に呟いた。
「頬っぺた柔らかいな、ウェンディ」
「ふぇ……? …え……あ…………っ!?」
さらに顔が真っ赤になるウェンディ。ワタワタと動きが不自然になり、頭から湯気を上げる。それを見てやり過ぎたと思うが遅かったと後悔するレインだが、彼女の様子がかなり変になっていく。
「あ、あの……、ウェンディ…さん?」
「……ぁ………ぁぁ………あぅ………」
プシューという音を立てそうなぐらいに真っ赤に染まりきったウェンディを見て、益々どうしようもない気がしてならないレインだったが、“あること”に気がついた。
「――そういや、なんでウェンディはオレの身体に寄りかかって寝てたんだ?」
「ふぇ…? え、あ…それはその……看病…してました」
モジモジと答える彼女。それを聞いて疑問が煙と化したのと同時に微笑んだ。ゆっくりと手を伸ばし、彼女の背に当て勢いよく抱き締める。
「っ!?」
「ありがとうな、ウェンディ。また気絶とかして迷惑かけただろうに、オレの看病してくれたんだな。本当にありがとう」
「……ぁ………うんっ……」
まだまだ顔は赤いながらも嬉しそうにしたウェンディの顔をオレは忘れない。それほどまでにその時の彼女の笑顔はオレの胸を打った。
「(守りたい、この子の笑顔を……。この力で助けられるのなら……――いや、助けてみせるよ、
無意識の心中で呟かれた誰かの名前。何故か懐かしくて寂しい響き。それに気がつくまでに彼は長い年月をかける。そんなことを露知らず、彼は抱き締めた妹の温もりに意識を手放していた。
「お兄ちゃん? 急にどうし……――きゃっ!?」
突然ガクッと倒れこむレインに巻き込まれ、敷かれた布に共に倒れるウェンディ。軽く頭をゴツンと冷たい地面に打ち付け、うぅ~と唸る彼女だが、自分を抱き締めたままスヤスヤと眠る兄の姿に笑みが溢れた。
「……ありがとう、お兄ちゃん。お疲れ様」
熱くなった目頭から溢れる一筋の涙。少女は一滴を地面に溢した。
――のだが、レインに抱き締められていたために他の人の様子を見に行こうとして後々悩み続ける羽目になるとは思ってもいなかった。
抜け出せないようにがっしりと捕まえられていたために。
その数時間後、天狼島は忽然と姿を消した。――いや、消滅した。
それがX784年 12月16日のことである。
――◆――◇――
「……………」
「……フィーリ、やっぱり忘れられないんだよね。レインさんたちのこと」
「…………うん」
ハルジオン港の船着き場でかつて天狼島があった方向を眺める白色の長髪の少女。髪の毛からはみ出る対の獣耳、大体尾てい骨辺りから出ているフサフサとした尻尾。
サラシを巻いた胸部とスカート、お気に入りのコートを羽織る姿。左手の甲にあるのは妖精を模した紋章。唯一失墜したギルドの中で他者から蔑まれない少女。
フィーリ・ムーン。現在生死不明とされているS級魔導士であり、聖十大魔道の一人である少年、レイン・ヴァーミリオンの拾い子兼娘の彼女はX791年において、数多くの魔導士から彼女はこう呼ばれていた。
――孤独の姫君。孤独を現す言葉として彼女は《狼姫》と称された。
“一匹狼”、空席となりつつある“聖十大魔道”の座に最も近き魔導士の一人。気がつけば、少女はそう言われているほどに強くなった。
強くなれば、必ず奇跡だって起こってくれるはず。そう信じて止まなかった彼女の心を打ち砕いた7年の歳月。その結果、彼女は人とは話さなくなっていた。
――唯一そこにいる別のギルドの少年を除いて。
灰色の長髪に緑の混ざった黒目を持つ見た目少女の少年。この7年の間に急成長を果たし、かつて《妖精の尻尾》を思わせる存在となったギルド《帝王の宝剣》エンペラーブレイド。
そのギルド屈指の実力者一人。それが彼――ムラクモ・アッシュベル。
2年前から自らのギルドに全く顔を出さなくなっていたフィーリと共に仕事に向かうパートナーである。
フィーリと同じ場所――左手の甲に彼は紋章を刻んでいる。冠を被った王が正面に構え、その手に握られる宝剣。それが彼のギルドの紋章である。
少しの間天狼島の方向を眺めた後、フィーリは軽く目尻を拭い、振り返る。儚さのある表情に誰もが悲しみを誘われるが、それは彼女にとっては要らぬ同情に過ぎない。
だから、彼――ムラクモは悲しみを誘われないように笑顔をフィーリに与えようとしている。振り返り、こちらに戻ってくる彼女に声をかける。
「それじゃ、ギルドに行こう。フィーリ」
「………うん、…分かった…」
船着き場を後にしようとするムラクモの背中を追うフィーリ。少しだけ立ち止まり、最後に一回だけ振り返り、いつもここにくると口にしている言葉を溢す。
「パパ、ママ、お姉ちゃん。……帰ってきて、私、良い子にして待ってるから…」
X791年止まっていた運命の歯車は再び回り始める。――終わらない絶望へと加速して……。
フィーリ「……………」
ムラクモ「あれからギルドに顔を出してるの?」
フィーリ「………全然…出してない」
ムラクモ「思い出しちゃう…から?」
フィーリ「………(コクリ)」
ムラクモ「そっか……。ところであの話、本当なの?」
フィーリ「……《
ムラクモ「……うん」
フィーリ「……もう…あそこは持たない。パパたちの居場所は今年中に消えちゃう……」
ムラクモ「………」
フィーリ「…だから……お願いしていい…?」
ムラクモ「えーっと……なにを?」
フィーリ「…12月になったら…《
ムラクモ「………え、ええええ!?!?」